実施区間:新宿~調布
反対する会関東本部では、10月16日の夜、京王線で任意確認乗車会を行いました。
今年2月に、当会から京王新宿駅に、男性が女性専用車両に乗車していても、個別の声掛けは行わない(内部障害やその他何か事情がある場合、声掛けをされればそれを言わざるを得なくなるので、プライバシーの侵害になる)よう、意見書を出してからも定期的に乗車会を行ってきましたが、それでもやはり警備員や車掌などから個別に声掛けされることがあり、私達はそのたびに抗議を行ってきました。
そんな中、今回再び京王線で乗車会を行いましたが、さて、今度はどうだったでしょうか・・・
ということで以下、当日参加の会員からの報告です。
明大前で駅員が「女性専用車にご協力よろしくお願いしまーす」連呼
個別声掛けがだめなら、今度は協力要請連呼?
京王新宿駅ホームで
私達は京王線での任意確認乗車を行うため、今回もまた夜の京王新宿駅にやってきました。
今年2月に、個別の声掛けは行わないよう新宿駅に意見書を出してから、個別の声掛けは行われなくなったかどうか確認する意味も込めて、今年に入ってから定期的に京王線で乗車活動を行っていますが、意見書を出してからも警備員や車掌などから個別に声掛けされることが何度かあり、そのたびに私達は抗議してきました。
今回もまたそういうことがないかどうか確かめる意味もあり、まず私達は、ホームの女性専用車乗車位置に並び、そこでしばらく様子を見ることにしました。
そして、並んでいる私達の目の前に先発の電車が停まっていましたが、全員着席で乗車するためこれは見送って、次々発の京王八王子行き特急に乗ることにしました。
並んでいる私達の横を、(今、停まっている)先発電車に乗るために、すり抜けて行く女性客が何人もいましたが、今回、特に文句等を言って来る人はいませんでした。
心の中ではどう思っているかわかりませんが、少なくとも以前(2008年~2010年ごろ)のように、「女性専用車両に(あるいは女性専用車両乗車位置に)男性がいるだけで大騒ぎ」といった状況ではなくなってきたような気がします。
やはり、インターネットなどによって、「女性専用車両が任意協力である」ということや、私達のように、女性専用車反対運動の一環で敢えて女性専用車両に乗る男性もいるということが以前より広く知られるようになったと同時に、女性専用車両に男性がいること自体も、以前ほど珍しくなくなったということなのかもしれません。
ホームでは警備員2名がウロウロしていましたが、私達に声をかけてくることはありませんでした。
新宿~明大前
やがて、私達が乗る予定にしていた特急 京王八王子行きがホームに入線してきました。
そして予定通り、全員着席で乗り込みました。
車内でも特に声をかけてくる者はおらず、特に何事もなく電車は新宿駅を発車。
長い地下トンネルをくぐり、夜の市街地を走って、やがて私達の乗った列車は次の停車駅である明大前駅に到着しました。
ここ何回か、京王線で乗車会を行った際には、明大前駅ホームの女性専用車乗車位置付近に駅員はいなかったのですが、今回はどういうわけか駅員が2名いました。
そして、電車の扉付近から車内に向かって、「女性専用車にご協力よろしくお願いしまーす」と、大きな声で3回ぐらい連呼してきました。
もちろん私達は無視。駅員たちも車内にまで入ってくることはありませんでしたが、普段駅員のいないところに駅員が2人もいて、(個別ではないとはいえ)声掛けしてきたということは、誰か(車掌?)が列車に先回りして明大前駅に連絡を入れたのかもしれません。
当会がこれまで「個別の声掛けをするな」と抗議してきたので、今度は個別ではなく、車内全体に声掛けをしてきたのでしょうか?
明大前~調布
明大前駅を発車して、列車は再び夜の市街地を走り出しました。
日本の鉄道事業者の中では、(旧国鉄の婦人子供専用車などは別として)いち早く女性専用車両を導入した京王も、当会やその友好協力団体等の活動により、今では恐らく、反対意見の存在も強く意識しているであろうと思われます。
しかしながら、やはりあのような声掛けを行ってくるということは、まだ男性排除を諦めてはいないのでしょう。
しかし、鉄道事業者としての京王の対応や、周囲の女性客の反応なども、以前とは変化しており、まだ女性専用車両そのものの廃止や縮小には至っていないものの、今後も引き続き抗議活動を行っていく必要性は感じました。
やがて列車は再び地下に潜り、(下りの)女性専用車両が解除となる調布に到着。
ここで、この先の京王線沿線に住んでいる会員はそのまま乗車して帰りましたが、残りのメンバーで調布駅の詰所に向かい、先ほどの明大前駅での声掛けについて、個別の声掛けではないものの、やはりあのような形で連呼されると、実際には任意協力の車両に乗っているだけであるにもかかわらず、私達が「変な目」で見られてしまうということで、少々念押しに抗議しておきました。