2016年11月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

活動履歴

当会関東本部では、2016年11月18日に、京王線で任意確認乗車会を行いました。

今回は参加メンバーを先発隊・後発隊の二組に分け、先発隊が新宿20:07発の準特急に、後発隊は20:20発の列車に乗車し、明大前で合流する計画としました。

しかし、明大前で合流のはずが・・・

以下、当日の報告です。


女性客が参加メンバーに手を出したため、警察に通報するも謝罪せず

警察官も男性が乗車可能であることを知らず

(先発隊)新宿駅20:07発 準特急京王八王子行きに乗車

集合時間を過ぎたため、先発隊はすぐに発車する新宿駅20:07発の準特急京王八王子行きに乗車しました。

発車直前に車掌室に近い最後尾のドアから乗車しました。

車掌は発車時間になったのでドアを閉めるかと思いきや、わざわざ私のところに出て来て、「こちらは女性のお客様専用の車両です」と声かけしました。

私が「知っています」と言うと、車掌はあっさりと「失礼しました」と引っ込んでドアを閉めて発車しました。

次の停車駅である笹塚で時間調整をした時に、車掌が新宿駅発車直前に言った、「女性のお客様専用の車両」という言葉に対し、メンバーの一人が、「男性は誰一人として乗れないと言っているも同然だ」として抗議しました。

なぜこのように抗議するのか、これまで当サイトで何度も述べているので、ご存知の方も多いと思いますが、当サイトを初めて見る方や、普段あまり見ない人のために改めて説明すると、(動画の中でも説明していますが)女性専用車両は「女性専用」という名前がついているだけで、実際には強制力はなく、男性であっても誰でも乗れる車両であり、本当に「女性のお客様専用の車両」ではないからです。

本当に強制すると、法的にも問題になりかねないので、鉄道会社は女性専用車両を「任意協力」ということにして法的な問題を回避し、かつ「女性専用」という、強制力があるかのような名前で利用客を半ば騙して、男性を乗せないようにしているわけですが、現状、「女性専用車両」は、単なる「名前」ということで、何とかまかり通っています。

つまり、「朝専用」と書いてある缶コーヒー(もちろん朝以外に飲んでも良い)のような、単なる商品名のようなものでしかないということです。

「こちらは女性専用車両です」なら、まだかろうじて、「(任意だが)そういう名前の車両です」という解釈も出来なくもないですが、「女性のお客様専用の車両です」と言ってしまうと、「男性は誰一人として乗れない」と言っているも同然であり、これは、「任意協力で、実は誰でも乗れる」という事実に反するわけです。

しかし、乗務していた車掌のS氏は謝罪するどころか、「上から言うように言われている」と開き直って反論しました。

これについては後で新宿駅に戻ってからそこで抗議し、車掌区に連絡しました。

その後、高幡不動の車掌区から当会メンバーに回答があり、「”女性のお客様専用車両”というのは誤りで、そのように言うようにという指導は行っていない。間違った案内をしてしまい申し訳ない。今後は間違った案内をしないように指導を徹底する」とのことでした。

明大前駅に着くと、(私達が乗ると必ず最後尾にいるはずの)駅員の姿はありませんでした。

ところが今回は電車が発車した直後に駅員が3名、女性専用車の停車位置であるホームの最後尾に向かって歩いていきました。

そしてホームの広い場所(ホーム前方寄り)で最後尾の様子を確認すると、どこかに連絡して戻って行きました。

いずれにせよ明大前駅の駅員は、新宿駅で反対派が乗ると車掌からの通報を受けて、「わざわざ」最後尾までお出迎えに来るというのは相変わらずです。

ホーム最後尾で待ち構えていた駅員(10月21日に乗車した際撮影)
今回(11月18日)撮影・・・いずれも明大前駅で。

上の写真1枚目(左)は10月21日に、当会会員が京王線で任意確認乗車した時に明大前駅で撮影したものです。

私達が夜の京王線で任意確認乗車をすると、このように明大前駅では駅員がほとんど毎回最後尾で待ち構えています。

2枚目(右)は今回、参加メンバーが誰も乗車しなかった特急です。

設定列車にもかかわらず私達が乗車していないと、このように明大前駅で駅員が最後尾に来ることはありません。

その後、ホームの最後尾に戻って、後続の特急に乗ったと思われる後発隊を待っていたところ、「笹塚駅でホームの非常停止ボタンが押された」とのことで、一時運転を見合わせたという案内が入りました。

そして、私達が待っていた明大前駅でも各駅停車が抑止しましたが、車掌室から「新宿駅でお客様対応」という無線放送が流れました。

「もしや」と思っていたところに、後発隊メンバーより「新宿駅で女が手を出してきたため、警察を呼んでいる」と連絡が入ったため、慌てて新宿駅に戻りました。

後発隊メンバーの一人が女性客に手を出されたため、警察に通報

新宿駅に戻り、駅の事務所に行くと、後発隊メンバー達と女性客が別々に警察から事情聴取を受けていました。

後発隊メンバーの話によると、

●後発隊が電車に乗ろうとしたところ、車掌が声をかけてきて、当会メンバーと言葉のやり取りになった。

●そしてそれを横で見ていた女性客が、「女性専用車ですよ」等と言ってきて、こちらも言葉のやり取りとなった。

●当会メンバーが、女性客に「(女性専用車だということは)知ってます。鉄道会社が乗れると言っているので」と説明したところ、「ああそういうやつか」(女性専用車と名のつく車両にわざわざ乗るマナーの悪い奴か、と受け取れる発言)と返し、それにカチンときた当会メンバーが車掌に、「あなたが余計な声掛けをするから、女性客からこういう発言をされた」ということで抗議。

●しかし、その様子を女性客が撮影してきたので、当会メンバーも証拠保全のため撮影し返すと、女性客は(自分も人を撮影しているくせに)「撮るなよ!」と言いながら当会メンバーに手を出し(→刑法208条暴行罪)、当会メンバーは危うく撮影機材を落としそうになった(→もしカメラを落として、損傷させれば刑法261条器物損壊罪)。

とのこと。

盗撮に当たる行為でない限り、撮影は禁止ではないし、私達も証拠保全のため撮影しているので、女性客がこちらを撮影してきたこと自体に文句を言うつもりはありませんが、「自分から人を撮影しておきながら、逆に自分がされると文句を言う」のは明らかにおかしいでしょう。

どうやらこの女性客、自分がされたら怒るようなことを、自分から人にやるのは全然構わないようです。

暴言だけならこちらも抗弁するだけで警察沙汰にはせず、鉄道係員に抗議するだけですが、今回は手を出してきたので警察を呼ぶことにしました。

女性客は、警察を呼ぶまで終始居直った態度をとっていました。

そして警察に対し、この女性客に謝罪させるよう求めましたが、最後まで謝罪はしませんでした。

このことから、女性だから甘くしてもらえるだろうと、図に乗っていた可能性が高いです。

後から警察に対し、「そういうやつか」という発言は、メンバー個人に対するものではないと弁解していたそうですが、やはり一連の流れからして、「苦し紛れ」の言い訳と思われます。

百歩譲ってその通りだとしても、極めて誤解を招きやすい言い方といえるでしょう。

最近は、当会(や他の反対派)の活動により、女性専用車は誰でも乗れるということは浸透しつつあるわけですが、その一方で、男性が乗れることを知っていて声かけしてくる女性客もいます。

反対派以外の一般男性ですと、そこでそそくさと降りてしまうでしょうから、ますます図に乗るということです。

この手の女性の場合、大抵は態度を見ればわかりますが、厳しめに対応していくべきでしょう。

警察にも言いましたが、この女性客が再犯する可能性は極めて高いです。

応対した警察官のうち1人は、当初、女性専用車両に男性は乗れないと言っていましたが、国土交通省の「任意である」という見解文を見せると納得しました。

警察も任意であることを知らなかったわけです。

この女性客にもそれを説明するよう、警察に指示しました。

結局、事件発生から1時間半ほど経過し、これ以上長引かせても仕方がないので、最後は、この女性客に厳重注意するよう、警察に指示して駅事務所を出ました。

新宿駅21:40発 特急京王八王子行きに乗車

駅事務所を出た私達は、再度ホームに向かい、先発隊・後発隊の二手に分かれて、まず先発隊が21:40発京王八王子行きの特急に乗車することにしました。

こちらも先ほどと同様に、発車直前に車掌室に近い最後尾のドアから乗車しました。

するとやはり車掌が声掛けしてきましたが、こちらは「女性のお客様専用」ではなく、「女性専用車両」と言っていました。

発車後に車掌の動きを見ていると、まず進行方向左側にある電話でどこかに連絡し、少ししてから今度は進行方向右側の別な電話でどこかに連絡していました。

私達が乗ったため、いつものように明大前駅で駅員を最後尾に来させるべく通報したと思われますが、今回はあちこちに電話しているような感じでした。

明大前駅に着くと、最後尾の前から二番目のドアから、気分が悪くなっていた外国人の小さな男の子とその母親と思われる女性が下車し、男の子はホームで少し嘔吐しました。

恐らく車掌が別な電話で連絡していたのは、車内非常通報器で気分が悪い人がいるとの通報を受け、明大前駅に連絡していたのでしょう。

いずれにせよ明大前駅到着後、車掌が走って行って「大丈夫ですか?」と声を掛け、駅員も男の子の対応をしていたため、私達の監視どころではありませんでした。

次の新宿21:47発(明大前21:54着)の準特急京王八王子行きには後発隊は乗っていなかったため、最後尾に駅員は来ませんでした。厳密には嘔吐物を処理していた駅員が1名いましたが…。

この後、新宿21:52発(明大前21:57着)の特急橋本行きに後発隊が乗ってきて、私達と合流しました。そして全員で調布まで乗車し、そこで今回の乗車会は終了としました。

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