当会関東本部では、2017年11月24日に京王線とJR埼京線で任意確認乗車を行いました。
京王では毎回そうですが、現場の職員が女性専用車両は「任意協力」であることを知らないのか、知っていて隠しているのか、必ずといっていいほど声をかけてきます。
また、「女性専用」と表記してあるからといって、本当に女性専用だと思っている女性客が多いのも相変わらずです。
また、そのあとに乗車したJR埼京線では、変な警備員に絡まれました。
以下、その報告です。
任意協力をひた隠す京王
「男性は乗れません」と言ってくる女性客も
車掌が声掛け
まず、我々は20:07発の準特急に乗車したところ、早速、車掌が乗務員室の扉を開けて声かけしてきました。
車掌:「こちら女性専用車となっておりますので、ご協力をお願いします」
会員:「女性専用『の』車両ですか?」
車掌:『はい、そうです」
本当に女性専用の車両なわけはないのですが、この電車には乗らず、駅詰め所に確認に行くことにしました。
会員:いま、車掌に「女性専用の車両です」と言われたので、女性専用の切符をください。
駅員:女性専用の切符はありませんが
会員:だって、専用ということは、特別車両ということですよね?
駅員:いえ、強制力はなくて、お願いしているだけなので
会員:お願いなら、どうして個別に声かけするのですか?
駅員:男性のお客様にはお声かけさせていただいてます
・・・このようなやり取りが暫く続き、結局誰でも乗れることは認めたため、再びホームへ。
今度は20:32発の特急で明大前まで行くことにしました。
京王新宿20:32発特急。女性客が次々と文句を・・・
最後尾の扉から乗車すると、今度は、「ここ女性専用車」「女性専用」とそこかしこから声が聞こえました。
会員:そういう名前がついているのは知ってますよ
女性客:男性は乗れません。SNSでアップしますよ
会員:どうぞ
実際、Twitterに上がっていましたが、数時間も経たないうちに削除したようです。
いまどき、そんなことしても墓穴を掘るだけということをわかっていないようです。
発車後、別の中年女性客は、
「あなた達のやっていることは、禁煙ルームで喫煙しているようなものですね」
と言いました。
はて、禁煙ルームは、いくら愛煙家だろうが、そこでタバコを吸わなければ誰でも利用できますが、我々はいったい何を我慢すれば女性専用車と名のつく(一般)車両に乗れるのでしょうか?
タバコは本人の意思でいつでも止められる「行為」。
対して、「性別」は本人の意思や努力ではどうにもならない「属性」です。
そして、生まれつきの「属性」で差別することが、強く公平性の求められる公共交通機関でまかり通っていること自体、異常です。
また別の女性は、「乗ってもいいから静かにしてもらえませんか」と、これもよくあるパターン。
この場合、決して音量の問題ではなく、乗っているのが気にくわないだけ。
しかもなぜ「乗ってもいいから」と、わざわ前置きをする必要があるのでしょうか?
あなたに乗車許可をもらっているわけではありません。
こちらは既に有効な乗車券を持っています。
明大前で一旦下車。
女性客から文句を言われたことを、車掌、そして我々が乗車すると必ず確認に来る駅員に抗議しました。
次の特急で調布まで乗車。
こちらも、やはり乗車時に車掌から声かけがありました。
その際、乗車を阻止するかのように手を差し出してきました。
「協力するけど、どうしたらいいの?」
と返すと、それ以降無視を決め込み、そのまま発車しました。
つまり、最初から説明できないことをやっているわけです。
調布到着後、一連の出来事について、駅詰め所で抗議しました。
我々が詰め所に入った途端、
「今、管理職の方いないんで、ちょっとお待ちいただけます?」
と、まだ何も話さないうちに言ってきました。
我々は相当な上客になったようです(笑)。
ほどなくして、以前にもお会いした助役がやってきました。
この助役は我々の主張を理解しているようで、早速常務区(車掌区)の上司を呼び出してくれて、暫くするとその上司もやってきました。
車掌の個別の声かけや、手を差し出されたこと(実際は案内するつもりだったらしいが)など、そもそも声かけそのものがトラブルの原因になることなど、暫く抗議(講義)して、調布駅をあとにしました。
(JR埼京線)人のスマホを覗きこむ、JR池袋駅の警備員。
京王線を後にして、引き続きJR埼京線にも乗車しました。
こちらは男性の乗車もあり、声かけ等はなかったものの、池袋で後続乗車のため並んでいると、警備員が会員のスマホを覗き込み、『録画してますね。ありがとうございます。』とわけのわからないことを言い(勝手に人のスマホを覗く時点でプライバシーの侵害)、自ら名前を言い、『どうぞ訴えてください』と居直ったくせに、追及しようとするとそそくさと逃げたため、駅員に報告し、警察を呼んで最終的に謝罪させました。
女性専用車に関しては、最初から説明のつかない、スジの通らない代物ですから、誰にも正当化できないわけです。
駅員も車掌も警備員も女性客も、会う人皆、言うことが支離滅裂です。
賛成派にいたっては、尚のことですね。
世の中、これほどたくさんの人を巻き込んだインチキはそうそうないでしょう。