2019年1月 関西本部:阪急神戸線&神戸市営地下鉄線&神戸電鉄粟生線&JR神戸線で非協力乗車会

活動履歴

2019年1月7日(月曜日)に、阪急神戸線・神鉄粟生線など、当会としては普段あまり乗車活動を行っていない路線を主な対象として、非協力乗車会を行いました。

以下、その報告です。


阪急神戸線・神鉄粟生線などで非協力乗車を実施

惰性で女性専用車両を続けている?神戸電鉄・神戸市営。JR西日本との温度差くっきり

まずは阪急神戸線

今回は、平日に休みの取れた会員が複数いたので、普段、あまり乗車活動をしにくい、平日朝の女性専用車両で非協力乗車を行った。

まずは阪急梅田7:43発、神戸三宮行通勤特急に乗車するため、ホームに並んだ。

阪急は京都線の特急・通勤特急で女性専用車両を平日終日実施しているが、神戸線と宝塚線は平日朝のみの運行である。

そのため、阪急で非協力乗車というとたいてい京都線になるが、今回は神戸線で実施した。

阪急梅田駅で。
7:43発の通勤特急の到着を知らせる電光掲示板
ホームの支柱に掲示されている神戸線女性専用車両の案内

京都線では非協力乗車している男性に対し、しつこい声掛けがされることがある。

「普段(当会としては)あまり乗車していない神戸線ではどうか?」というのがあったが、こればかりは実際にやってみないと分からない。

やがて、ホームに列車が入線してきた。

朝ラッシュ時とは言え、逆方向のためか、ホ―ムで並んでいる人の数は多くない。

関西の方には説明するまでもないが、阪急梅田は起点の駅なので、やってくる列車はすべて折り返しである。

神戸方面から乗ってきた乗客が全員降り、入れ替わりに私達も含め、ホームで待っていた乗客が乗りこんだが、車内は座席が半分以上、空席の状態。

到着した神戸三宮行通勤特急

逆方向とはいえ、朝ラッシュ時とは思えない余裕である。

私達が座席に座るとすぐ、車掌と思われる人物が声をかけてきた。

車掌:すみません。こちら女性専用車になります。

会員A:これって、任意協力ですよね?

車掌:ああ、はい分かりました。

職員にもよるのかもしれないが、この車掌は、私達が女性専用車両であることを承知の上で乗車していると分かると、しつこく声掛けすることなく、すぐに引き下がった。

やがて、発車時刻になり列車は梅田駅をゆっくりと発車。

発車時点でもこちらの車両は空席が目立ったが、隣の車両は座席が埋まっており、すでに混雑差が生じていた。

列車がビルの谷間を抜け、淀川の鉄橋に差し掛かると、車内に柔らかい冬の朝日が差し込んできた。

今日はいい天気になりそうだ。

淀川を渡り終わってすぐ次の停車駅、十三に到着。

十三の次の停車駅、塚口では神戸方面に向かう乗客がホームで多数待っていたが、女性専用車両位置にはそれほど客がおらず、ますます女性専用車両と他の車両の混雑率が開いていくような感じ。

西宮北口あたりからは女性専用車内でも立ち客が出はじめたが、こちらはそれでもまだ余裕がある。

それに対し、隣の車両はかなりの混雑になっているのが見えた。

どうやら、このあたりからは神戸方面への通勤・通学も多いようだ。

その後さらに夙川・岡本と停車し、進行方向右手の車窓には、六甲山地の山々が見えてきた。

やがて神戸の市街地に入り、神戸三宮に予定通り8:16に到着。

この列車はここが終点なので、全員降りた。

阪急・神戸三宮駅のホームから撮影
当日は穏やかに晴れていた

神戸市営地下鉄西神・山手線・三宮~湊川公園

私達が乗ってきた列車は、ここから再び梅田行として折り返していく。

私達はここで改札を出て、徒歩で近くの地下鉄三宮駅に向かった。

神戸市営地下鉄三ノ宮駅の改札
改札階からさらに地下のホームに向かうエスカレーター
朝のラッシュ時のせいか、いつもより人が多い

朝のラッシュ時のためか、地下鉄三宮駅もいつもより人が多かった。

長いエスカレータ―を降り、ホームでしばらく待っていると、8:26発西神中央行が到着。

多分、ラッシュと逆方向だからだろうが、座席がほぼ埋まるくらいで、混雑はしていなかった。

神戸市営地下鉄・西神山手線の車両

三ノ宮駅を発車してすぐ、女性専用車内を一人の男性客が通り抜けた。

次の大倉山駅で、反対方向の列車とすれ違った。やはり向こうは混雑している。

そして、大倉山の次の湊川公園で下車。湊川公園駅では、反対方向(三宮方面)の列車の女性専用車位置には駅員が立っていた。

ここからだと、神戸電鉄の湊川駅が近いが、私達は神戸電鉄に、始発駅から乗車するため、新開地まで徒歩で向かうことにした。

湊川から新開地までひと駅、約400メートルほどなので、歩いてもそれほど時間はかからない。

朝の神戸市内、湊川付近の風景。

関西の方ならすでにお気づきかも知れないが、阪急の三宮から新開地に向かうなら、阪急三宮で改札を出ずに、そのまま後続の神戸高速線・新開地行に乗りかえれば10分も経たずに新開地につく。

しかし今回は、朝の神戸市営地下鉄で非協力乗車をするため、三宮で敢えて地下鉄に乗り換え、さらに湊川公園から新開地まで歩いたのである。

神戸電鉄、新開地~志染

朝の神戸の市街地をしばらく歩いて、神戸電鉄の新開地駅(※正確には、新開地~湊川間は神戸高速鉄道南北線)に到着。

終点(起点)の折り返し駅で、ホームは地下である。

人気(ひとけ)のない新開地駅、神戸電鉄ホーム

時刻は午前9時近くなり、そろそろ朝のラッシュも終わるころではあるが、神戸電鉄新開地駅は、すでに人気(ひとけ)がなく、ホームはがらんとしていた。

私達は、新開地9:07発の神鉄粟生線・志染行の普通に乗車することにした。

有馬・三田線のほうは過去に何度も非協力乗車しているが、粟生線に当会として非協力乗車するのは、たぶんこれが初めてである。

しばらく待っていると、人気のないホームに列車が入ってきた。これが折り返し、志染行となる。

普通・志染行

神鉄粟生線といえば、毎年のように大きな赤字を出し続けており、一部で廃止の議論があることもご存知の方は多いだろう。

今のところ、まだ何とか存続しているが、列車はガラガラであることが多い。

しかし、こんな路線に女性専用車両が平日・ほぼ終日運行されているのである。

それもたったの4両編成で・・・

乗客が少ないことから、粟生線には女性専用車両の設定のない、3両編成の列車も多数入るようになったため、女性専用車両のある列車の割合は下がっているが、それでも日中でも一時間に1本程度、女性専用車両のある列車が走っている。

神戸電鉄が、女性専用車両をわずか4両編成で終日実施した経緯については、過去にもこの「活動報告」で紹介したことがあるが、改めて触れておくと、

●神戸市営地下鉄が、公明党などの働きかけにより、全路線で毎日・終日女性専用車を導入。
一方(当時の報道によれば)神戸電鉄は当初、「うちは編成が短いから」と、様子見をしていた。

●他の鉄道事業者が次々と女性専用車両を導入していく中、2003年の年末に突然、神戸電鉄も、公園都市線を除く全路線での女性専用車両終日導入を発表。(公園都市線は3両編成のため、除外)

●2004年の春から実際に女性専用車両を導入するが、短編成での終日導入のため、利用者から激しいブーイングが起こり、神戸電鉄に苦情が殺到する。

●その後、「早朝は女性の利用割合が少ないことが分かった」などと理由をつけ、2004年6月から早朝のごく一部の列車のみ、女性専用車両の設定対象外にする。これは、「ごくわずかな譲歩」で、ブーイングを鎮めようとしたものと考えられる。

このように、神戸電鉄が単なる横並び意識(他がやっているからウチも・・・)で、女性専用車両を導入したことが分かる。

つまり、痴漢対策を真剣に考えて、やむを得ず女性専用車両を導入したのではなく、周囲の鉄道事業者の動向を「様子見」し、他が軒並み女性専用車両をやり始めたからと、神戸市営地下鉄に倣って「短編成で終日導入」などという無茶を(恐らくは深い考えもなく)、実行に移したのであろう。

そして、その結果沿線住民などから激しいブーイングが起きたため、今度は「早朝は女性の利用率が少ないことが分かった」などと、後付けの理由をつけて、早朝のごく一部の列車の列車のみ、女性専用車両対象外にしたものである。

言ってみれば、ブーイングの声を上げた沿線住民に対し、小さなアメ玉を一つ渡して「よしよし、いい子だねぇ・・・」とごまかしたようなものである。

だから本当は沿線住民ももっと怒らなければならないのだが、それ以降、神戸電鉄の女性専用車両に対しては、表立って大きなブーイングの声は聞かれなくなってしまった。

当会の関西本部の会員は、大阪の者が多く、神戸周辺の会員はあまり多くない。

神戸電鉄や神戸市営地下鉄の沿線で、女性専用車両に疑問を抱いている方は、是非当会までお越しいただきたい。
入会申し込みフォーム

もちろん、大阪やその他の地域の入会希望者も大歓迎である。

さて、新開地の駅に到着した普通・志染行だが、女性専用車両には私達以外には女性客が一人いるだけで、隣の車両は誰も乗っていないというような状態だった。

まだ発車まで10分くらいあるが、それにしてもこの人の少なさは何だろう。

とても大都市神戸の街中の駅とは思えない光景である。

しばらくすると、車内清掃員(男性)が車内に乗り込んできて、私達のすぐ目の前にもやってきたが、私達には一切目もくれず、黙々と清掃作業を行い、そのまま去って行った。

その後、今度は運転士が車内を通りかかったが、やはり私達には気付いてはいるものの、声はかけてこず。

このあたり、やはり女性専用車両は任意協力でしかないということや、私達のように、敢えて乗車する活動を行う者がいること、そして、そうした者に声をかけても、法的な根拠が女性専用車両にない以上、排除できないし、下手をすればトラブルになるということが知れ渡った結果とも受け取れる。

もちろん、私達とすればそれで良いのだが、それだけでなく、もっと女性専用車両(という名前がついているだけの一般車両)に男性がどんどん乗って、形骸化すれば良いのにと思った。

いずれにしても、未だに声掛けに熱心なJR西日本や阪急電鉄などとは、明らかに温度差がある。

恐らくは、横並び意識で導入した女性専用車両を十年以上たった今も「惰性」で続けているのだろう。

いい加減、このような「愚策」は、廃止にすれば良いのにと思うが・・・

新開地駅の駅標
ホームの女性専用車両表示

やがて発車時刻が近づき、乗客は先ほどよりは増えてきたものの、それでも一車両あたり、数人~10人に届くか届かないかぐらい。

そして、9:07定刻通りに私達の乗った普通志染行は新開地駅を発車した。

地下トンネルを400メートルほど走って、すぐに次の駅、湊川に到着。ここで女性客2人乗車。

新開地からここまでは、神戸高速鉄道が線路等を保有しており、神戸電鉄が線路を借りて列車の運行を行っている状態だが、ここから先は神戸電鉄の自前の路線となる。

湊川を出てすぐ、地上に上がると同時に、いきなり急な勾配を上り始める。

神戸の街は山が海岸のすぐ近くまで迫っていて、市街地は海沿いのわずかな平地に細長く広がっている。

その神戸の街を最初から、いきなり内陸部に向けて走っていくわけだから、このように最初からかなりの急勾配を登っていくことになるのである。

神鉄長田・丸山・鵯越(ひよどりごえ)と、山の斜面に住宅地がしがみついているような場所を、電車はゆっくりと高度を上げていきながら進み、鵯越を過ぎたあたりからは、完全に山の中に入る。

そして、引き続き急勾配を登りながら、利用者が非常に少ないために廃止になった菊水山駅の跡を通過し、さらに進むと、山の中に市街地が現れ、沿線の主要駅である鈴蘭台駅に到着。

鈴蘭台は、有馬線と粟生線の分岐点でもある。

私達の乗った志染行は有馬線・三田方面の列車との連絡のため、ここでしばらく停車時間があった。

鈴蘭台から乗車の乗客もあり、まだ空席が目立つものの車内は少し乗客が増えた。

停車中、ホームを駅員と思しき職員が通りかかり、私達と目が合ったが、やはり何も言ってこず。

しばらくして、三田行の準急列車が入って来て、一部の乗客が私達の乗車している志染行に乗り換え、車内は座席がほぼ埋まるくらいになった。

三田行が先発したあと、私達の乗車した志染行も発車。ここから粟生線である。

鈴蘭台を出ると、列車はそこから単線で急な勾配を登り、トンネルを抜けると鈴蘭台西口。

そして、鈴蘭台西口を出てすぐ、西鈴蘭台に到着。

西鈴蘭台は粟生線で唯一、利用客の多い駅である。

多分、ここでたくさん降りるだろうと思っていたが、案の定、多くの乗客が降りていき、車内は再びガラガラになった。

西鈴蘭台を出ると、あたりの景色は住宅街から、再び何もない山の中に変わるが、線路はここから下り勾配となる。また、ここから次の藍那までは複線になる。

ふと辺りを見回すと、いつの間にか清掃員(?)と思われる、中年の女性が車内で立っていた。

もちろん私達には何も言ってこなかったが・・・

深い山の中を下りながら、しばらくすると藍那に到着。ここからは再び単線になる。

藍那を出て、少し進んだあたりで、線路脇に複線化の用地が放置されているのが見えてくる。

粟生線は1980年代頃から一部の区間で複線化計画が進められていたが、2000年代に入ってから路線バスに押され、乗客が減少したため、計画は頓挫している。

西鈴蘭台~藍那間、川池信号場~押部谷間など、一部はすでに複線化されているが、粟生線も今では年間10億円以上の赤字を出している状態である。

しばらく進むと、単線だった線路が再び複線に。川池信号場である。

ここからは盆地のような、周囲は山に囲まれているが、比較的平坦な場所を走るようになり、列車の速度も上がる。

やがて、次の木津駅に到着。木津といっても京都府のJR学研都市線の終点ではない。

駅は小奇麗だが、利用客の姿は少ない。

この先も、盆地のような地形を列車は進む。

沿線には住宅など建物がちらほら見えるが、私達の乗った車両は、私達以外に女性客が3人乗っているだけである。

続いて小幡駅に到着。小幡といっても、京都の京阪小幡ではない。

車内には温かい日差しが差し込んできた。

周囲の女性客もこちらに声をかけてきそうな雰囲気は全くなく、車内は平和そのものである。

栄駅に到着。栄といっても名古屋市営地下鉄東山線ではない。

ここでは乗り降りは全くなし。

気がつけば、先ほど西鈴蘭台の先で見た、清掃員風の中年の女性はいつの間にかいなくなっていた。

そして、押部谷駅に到着。複線区間はここまでである。

また、盆地のような平坦な地形もここまでで、押部谷を出ると再び、急な上り勾配が現れる。

押部谷の次の緑が丘駅で、私達以外に乗車していた3人の女性客はいずれも下車し、車内は私達と緑が丘駅から乗車してきた女子高校生1人だけになった。

本当の「ガラガラ」である。

ガラガラの粟生線車内(志染駅到着前に撮影)

列車は広野ゴルフ場前駅を過ぎ、終点の志染駅に到着。

私達は下車した。

神戸電鉄、志染~湊川

志染からは、新開地行の列車で折り返すが、しばらく時間がある。

とりあえず、一旦改札の外に出ることにした。

1月なので寒いといえば寒いが、それでもこの時期にしては今日は暖かいほうだ。

粟生線内では、主要な駅の一つである志染駅だが、雰囲気は大都市近郊の駅というより、何だかローカル線のちょっと大きな駅といった風情である。

志染駅の駅標
志染駅駅舎
ホーム
駅前風景

粟生線はまだこの先も小野・粟生方面に線路が伸びているが、私達は時間の関係やこの先の粟生線の列車本数が少ないことなどから、ここで再び新開地方面に引き返すことにした。

次の新開地行までは、約15分ほどある。

先にも触れた通り、神鉄は平日は女性専用車両(ほぼ)終日実施だが、導入当初起きた「沿線からのブーイング」を鎮めるため、早朝のみ女性専用車両を解除するようにした関係で、各駅に「当駅では〇時○分の列車から女性専用車を設定します」という案内表示がある。

志染駅で

志染駅の新開地方面列車は、朝6:48発から後、終電までが女性専用車両の実施時間帯のようだ。

神戸電鉄では、ほぼすべての駅でこの表示があるが、もちろんすべての駅で表示する時刻はそれぞれ違う。

そしてダイヤ改正のたびに、すべての駅で貼り替えを行っているのだろう。

はっきり言って、面倒くさそうだが、神戸電鉄も女性専用車両を設定することで、このような余計な仕事を増やしているのである。

そういう意味でもこれは「愚策」といえるが、まあ、神戸電鉄はいつまでやり続けるつもりなんだろうか。

やがて駅構内に列車の到着を知らせるアナウンスが流れ、志染10:05発の新開地行準急列車がやってきた、

志染駅に到着した新開地行準急列車

車内は女性客が十数人ほどで、先ほどの志染行に比べると乗客が多い。

といっても空席が目立つ状態で、私達も空いた席に着席した。

男性客はどうやら私達だけのようだ。

周囲の女性客は特に何も言ってくる様子はなく、列車はそのまま粟生線内を走り抜け、鈴蘭台駅で乗客が半分くらい入れ替わった。

その際、ホームから高齢の男性客が一人乗車し、私達の近くの席に着席した。

今回の乗車会では初めての(私達以外の)男性客乗車である。

私達の乗った準急は、鈴蘭台を出ると鵯越と丸山を通過し、神鉄長田に停車。

さらにその先で地下に潜って、湊川に10:44頃到着。

私達は神戸市営地下鉄に乗り換えのため、ここで下車した。

神戸市営地下鉄西神・山手線・湊川公園~新長田

湊川公園10:56発の西神中央行きの前から4両目の女性専用車両に乗車。

神戸市営地下鉄のドア窓の専用車ステッカー

先(神戸電鉄に乗る前)に、三宮から湊川公園まで地下鉄に乗車した際もそうだったが、こちらでも女性客からの声かけは全くなく、車内やホームでも女性専用車両に関するアナウンスは全くなし。

神戸市営地下鉄では、以前から車内や駅構内で女性専用車両アナウンスは基本、行っていないようである。

また、先に乗車した神戸電鉄も、女性専用車両についてのアナウンスは駅・車内とも行っていないようである。

「土日も含め毎日・終日実施」と、JR西日本と並び、実施日・時間帯ではもうこれ以上、拡大しようがない神戸市営地下鉄と、休日は設定がないものの、やはり短編成で平日ほぼ終日実施の神戸電鉄も、女性専用車両に対する力の入れ方では、JR西日本と比べ、やはり温度差があるようである。

新長田駅で下車。JR神戸線に乗り換え。

JR新長田駅の改札口

JR神戸線・新長田~大阪

新長田駅で列車を待っていると、11:09発、四条畷行の普通列車がやってきた。

新長田駅に到着した普通四条畷行

車内はほぼ座席が埋まるくらいの乗車率。

乗車しても乗客からは声掛けはなく、またJR西日本の職員とは途中、遭遇しなかった。

しかし、一方で私達以外には男性客の姿が見られず、もう少し男性が乗っていてもいいのにとは思った。

前回、2018年12月の活動報告でも述べた通り、駅構内などのモニターで女性専用車の告知を行うなどして、今も男性客を乗せないよう取り組んでいるJR西日本だが、途中の三ノ宮駅で、車掌が「前から●両目、女性専用車両のステッカーのある車両は毎日・終日女性専用車です」と、女性専用車のアナウンス。

また、車内の天井にモニターテレビが設置されているが、このモニターにも時々、大きく「女性専用車」と表示され、こうしたところにもJR西日本の女性専用車に対する力の入れようが見て取れる。

車内モニターで表示される女性専用車表示(さくら夙川駅付近で撮影)

甲子園口駅付近で、男性客が一人、女性専用車内を通り抜けていった。

この列車は尼崎からJR東西線に入る列車だが、私達の最終目的地は大阪駅だったので、尼崎駅でJR神戸線(東海道線)、高槻行普通に乗り換え。

特に何事もなく、大阪駅に到着。解散した。

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