2019年10月 関西本部:京阪本線&JRおおさか東線等で非協力乗車会

活動履歴

当会関西本部では、10月1日に京阪電鉄を中心に非協力乗車会を行いました。

以前、車掌が女性専用車両に着席していた男性の高齢者に声をかけて立たせ、混んでいる隣の車両に移動させた京阪電鉄が、このところHP上で、やさしい電車・駅づくり と称して、女性専用車両のことを紹介しているようです。

男性であるというだけで、着席していた高齢者まで立たせて排除する女性専用車両が、男性にはどう「やさしい」のでしょうか? 

以下、その報告です。


女性専用車両が「やさしい」? 誰に?

京阪は女性に「だけ」やさしい鉄道事業者。男性客は高齢者でも排除。

(今回のルート)

①京阪本線・淀屋橋→三条

②京阪本線・三条→京橋

③JR学研都市線・京橋→鴫野

④JRおおさか東線・鴫野→新大阪

⑤JR京都線・新大阪→大阪

京阪本線:淀屋橋→三条

まず京阪電鉄のホームページによると 「やさしい電車・駅づくり」の一環として女性専用車両を設けているとの事だが、女性専用車両が男性(特に高齢者・障がい者)にはどう「やさしい」のか?

昨年(2018年)5月に京阪で乗車会を行ったときには、女性専用車両で着席していた高齢の男性に車掌が声をかけて立たせ、混んでいる隣の車両に移動させていたのだが、これのどこが「やさしい」のか?

京阪は女性に「だけ」やさしい鉄道事業者を目指しているのである。

一応言っておくが、女性専用車両があっても冤罪防止にはならない。

なぜなら京阪においても、女性専用車両導入後、痴漢は減るどころか増えているからだ。

女性専用車両が出来て、非女性専用車両が1両減っているにもかかわらず、全体での痴漢が減らないのなら、それは非女性専用車両に女性専用車両が出来た分の「しわ寄せ」が行っていることになる。

そして、男性がいるのは通常、その「しわ寄せ」を受けた車両である。

「女性専用車両で男性も冤罪から守られる」などと本気で言っている者は、もう少し良く考えてものを言ったほうが良い。

なお、「京阪でも女性専用車両導入後、痴漢が増えている」というのは、2017年8月に、京阪の本社を訪問した際、京阪のT係長(担当者)から確認済み(下記)。

2017年8月 関西本部:京阪本線 非協力乗車会と、京阪・阪急・阪神本社訪問の報告のページから抜粋。

さて、今回は朝、7時20分に淀屋橋に集合。

京阪淀屋橋駅ホーム(映っている列車は先発の準急列車)

京阪淀屋橋7:33発特急・出町柳行に乗車すべく並んだが、女性客からの声かけはなし。

しばらくすると、ホ―ムに列車が入線してきた。

ホームに入ってきた7:33発特急出町柳行

電車が到着したあと、しばらく車内清掃等を行い、そのあと乗りこんだところすぐに車掌と思しき乗務員が声かけしてきた。

乗務員:すみません、こちら女性専用車両となっております。

会員A:知ってます。

この乗務員はすぐ去っていった。

この時はそれだけかと思ったが、そうではなかった。

この後、京阪の乗務員によるしつこい声掛けや車内放送が続くことになる。

淀屋橋を出ると、すぐ「この電車の1番前の車両は女性専用車両としております。ご協力をお願い致します。」という女性専用車両アナウンスが入った。

次の北浜を過ぎ、天満橋からは学生風の男性客一人が乗車してきた。

淀屋橋からここまでは地下線だが、天満橋を出るとすぐ地上に上がり、そのまま高架線となる。

天満橋を出ると、地上に出る。

高架で大阪の市街地を少し走って京橋に到着。

すると、京橋駅ホームで待ち構えていた駅員U氏(氏名札で名前を確認)が車内に入ってきて、

「すみません!こちら女性専用車両になっていますんでね、ご協力いただけますか?」

と、車内全体に聞こえ渡るような大きな声で言ってきた。

これは周囲の女性客に「男性を降ろす努力をしているところ」を見せるためだったのではないか?

私達に言うだけなら、何もそんなに大きな声を出す必要はないはずである。

会員の一人が、「差別には協力できません!」などと言って返すと、その駅員U氏は降りて行ったのだが、恐らく先ほど淀屋橋駅停車中に私達に声かけしてきた乗務員が無線で京橋駅に連絡していたのであろう。

その後も、各停車駅ごとに必ず「この電車の1番前の車両は女性専用車両としております。ご協力をお願い致します。」というアナウンスが、異様にしつこく流され続けた。

後述するが、この後、京都の三条駅から折り返し乗車した逆方向(淀屋橋方面行)の特急の車掌も、乗車した私達が「任意協力でしょう?」「協力するつもりはありません」と言っているのに何度もしつこく声掛けをしてきた上、それでも私達が降りないと分かると、車内を回って乗車している女性客一人一人に、「男性が乗車して申し訳ございません。移動していただくように言ったのですが、移動していただけませんので・・・」と、ご丁寧に頭を下げて回っていた。

京阪はとにかく、「男性を絶対に一人も乗せないようにすること」に大変熱心なのだ。

それも、痴漢対策のためではなく、特権意識を持った女性客のご機嫌を取るため(クレームされないため)に、男性を乗せないよう一生懸命になっているのである。

女性専用車両はもはや、やむを得ない痴漢対策でも何でもなく、女性客に「男性のいない特権的空間を提供するためのもの」と化しているのだ。

先に少しふれた、昨年の高齢者男性排除もそうだが、京阪はどこまでも「女性至上主義」なのである。

何せ、足腰の弱った高齢者男性を立たせ、混んでいる隣の車両に移動させてまで、女性客に「女性だけの空間」を提供することを優先するのだから。

そして、任意協力ということに(建前上)しておきながら、乗車する男性には任意と知らせず、「女性専用なので移動してください」と、強制であるかのように思わせて移動させ、それを「男性が任意でご協力下さったので問題ありません」と片付けるという、実に卑怯なことをしているのである。

先ほどのU駅員の声掛けを見ても、あれで任意協力(移動したくなければしなくて良い)と思う人がどれだけいるだろうか?

私達のように「敢えて乗っている」者以外、まずそのようには思わないだろう。

現場の職員たちは、本社の指示で動いているのであろうが、恐らくは幹部クラスに、

「今の世の中の情勢からして、女性を優遇すれば企業イメージのアップにつながるだろう」

「男性は、女性のようにうるさく言ってこないから、問題にしなくてよい」

といった思考の者がいるのではないだろうか?

公共交通機関でこのようなことがまかり通ること自体、本当はとんでもないのだが、世間は「痴漢対策」という、「表向きの綺麗事」に見事に騙されてしまっているので、全然問題にされない。

特急は京橋を出ると、次の停車駅は枚方市である。

ふと見ると、先ほど天満橋から乗車してきた学生風の男性客は、そのままドアのところで立っていた。

先ほどの駅員U氏は私達には声をかけてきたが、天満橋から乗車したこの男性には気づかなかったのか、声はかけなかったようだ。

また、車内の少し離れた場所にも、当会の会員が座っていたのだが、そちらにも声かけはなかったようだ。

京橋から数十分走って、次の枚方市に到着。

乗客の多くが入れ替わり、天満橋からの男性客もここで降りていった。

その後も、枚方市・樟葉・中書島・丹波橋、それぞれの停車駅発車後に「この電車の1番前の車両は女性専用車両としております。ご協力をお願い致します。」という自動放送がしつこく流された。

結局、この乗車会では女性客からの声掛けは、(この後のJR線での乗車も含め)全くなかったのだが、京阪の駅員・乗務員等の声掛けだけがやたらしつこかった。

今回は女性客が絡んできたりすることは無かったものの、そうやって駅員・乗務員がしつこく声をかけたり、アナウンスすることで、却ってトラブルを誘発しているようなものなのだが、分からないのだろうか?

京阪に限らず、ほかの事業者でも、声かけに抗議すると「男性に声をかけて降ろさないと、女性客からクレームされる」などと言ってくるが、それは任意なのに、女性「専用」などウソをついてこんなものを運行する方が悪いのだ。

そもそも、女性へのサービス目的で男性を男性であるというだけで排除する車両を、公共交通機関で設置すること自体おかしい。

仮に本当に痴漢対策だったとしても、本来やるべきことではないが、サービス目的ならなおさらだ。

まさに言語道断である。

しかし、「痴漢対策」さえ建前にしていれば、現状、何をやっても許されるというのが実際のところである。

東福寺駅を通過して、七条駅の手前で再び地下に潜り、結局、8:31頃に京都の三条駅に到着。

列車はあと2駅先の出町柳まで行くが、私達はここで一旦下車し、改札を出た。

三条駅で一旦下車

京阪本線:三条→京橋

三条駅で一旦改札を出て、今度は三条から8:42発、淀屋橋行特急に乗車するべくホームに並んだ。

ホームで待っていると、「この電車の1番後ろの車両は女性専用車両です。」という自動放送が流れた。

やがて列車が到着し、乗車したところ、着席してすぐに車掌のH氏が私達に声かけしてきた。

H車掌:すみません、こちら女性専用車両ですので、一つ前の車両に移っていただけますか?

会員A:なぜ移動しなければならないんですか? それ差別ですよ?

と返すと一旦車掌室に戻ったものの、次の祇園四条駅を発車した後にもまた声かけ。

H車掌:ご協力をお願いします。

会員A:ご協力って一体何なのですか?

会員B:任意協力ですよね?

H車掌:あくまでもお願いですので…。しかし、この列車を担当している以上、駅を出る度に放送はさせて頂きますので、その点はご了承ください。

私達に声をかけてきたH車掌

どうやら、上からかなり強く、「男性を絶対に乗せるな」と指示されているようである。

女性専用車両に男性がいると、女性客に対するサービスダウンになるから。

そして先述の通り、特権意識を持った女性客からクレームが来るから、京阪は男性を乗せないことにどこまでも一生懸命になるのである。

そもそも任意なのに「専用」とウソをつくのが悪いのだが・・・

そして女性客のためなら、男性は高齢者だろうと何だろうと構わず、「任意とは知らせずに」立たせて移動させ、これを「やさしい電車・駅づくり」などと自らのHPで平然と公表しているのである。

そして、このH車掌もある意味、クソ真面目な人間なのだろう。

上から言われた通り、いかなる理由があろうと、可能な限り男性を乗せないように、忠実に上からの指示に従っているものと思われる。

祇園四条駅からは1人の男性客が乗ってきて、そのまま着席。

(H車掌は私達に気を取られ、気づかなかった模様)

さらに、列車が清水五条駅を通過し、次の停車駅の七条駅を出た後にも「何とかご協力いただけませんかね~」と、3度目の声掛け。

はっきり言って、しつこい!

その後、H車掌は予告通り、丹波橋駅と更にはその次の中書島駅停車中に「この電車の1番後ろの車両は女性専用車両とさせて頂いております、ご協力をお願い致します。」と肉声でアナウンスしていた。

そして、中書島駅を発車後にH車掌が車掌室から出てきて、すぐ近くの女性客数人に「男性が乗車して申し訳ございません。移動していただくように言ったのですが、移動していただけませんので・・・」と声かけし、さらに車内にいる女性客ほぼすべてに詫びて回った後、祇園四条駅から乗ってきたサラリーマン風の男性客を隣の車両へ移動させた。

H車掌が車掌室に戻る際、私達のそばを通りかかったので、その場で抗議した、

会員A:何で男性客を隣の車両に移動させたのですか?

H車掌:男性が乗車していたら、お声掛けはさせて頂きます。納得した様子で移動されましたよ。

会員B:任意協力であることは言いましたか?言わずに移動させたのなら、騙したも同然ですよ。

H車掌:(少しためらってから)・・・言ってませんが、任意であることを伝えれば良いのですね?

やがて、今日(2019年10月1日)から、「岩清水八幡宮」と名前の変わった、かつての八幡市駅を通過し、ほどなく大阪府に入り、列車は次の停車駅樟葉に到着。

樟葉駅停車中にもまたH車掌がまた肉声で女性専用車両アナウンスをし、さらに樟葉駅発車後、またまた車掌室から出てきて、樟葉から乗ってきた女性客に「男性が乗車して申し訳ございません」と詫びて回っていた。

正直、「ここまでするか?」と思ったが、どうやら京阪は「女性の肩を持っておけば間違いない」という考えなのだろう。

女性に対してはどこまでも「忖度」するのだ。

いや、忖度を通り越して「媚びへつらっている」といったほうが近いかも知れない。

こうなるのも、ひとつには世間が「女性専用者車両=痴漢対策」で思考停止してしまっているからというのもあるだろうが、一方で「男性に対してなら、(女性と違って)うるさいことは言ってこないから、蔑ろにしても大丈夫だろう」という、京阪の考えも透けて見える。

もちろん、ここで言う「女性」というのは、全ての女性ではなく、一部の特権意識を持った女性のことだが・・・

次の枚方市駅停車中にもまたH車掌が女性専用車両アナウンスをしていた。

その後は京橋まで途中の駅はすべて通過し、京橋駅に9:27頃に到着。

これは抗議しなければ・・・ということで、駅の窓口に向かった。

京橋駅で抗議

降りてから、京橋駅の駅事務室で抗議した。

とりあえず、状況を説明し、行きの出町柳行の特急に乗車していた際に、京橋駅で大声で声をかけてきた駅員のことと、帰りの淀屋橋行特急で私達が「移動する気はない」と言っているにも関わらず、3回も声をかけ、しかも車内にいるすべての女性客に「男性が乗車してご迷惑をかけております。申し訳ございません」などと、一人一人頭を下げて謝って回っていたH車掌の態度について、抗議した。

これらについては、一応お詫びはあったが、京阪のことである。

本人たちにどれだけ「指導」するのかは、何とも言えない。

その上で、私達からは、

「なぜ女性専用車両を設定しているのか?」

「着席している高齢の男性を排除してまで、若い健常者の女性を優先する意味は何なのか?」

などを質問してみた。

女性専用車両を設定している理由については「痴漢や嫌がらせの防止のため」などと言っていたが、これは、先ほどのH車掌をはじめ、しつこく声掛けや車内アナウンスをし、それでも私達が降りないと分かると、女性客にひたすら謝って回っていた乗務員たちの態度から、そうでないのは明らかである。

先ほどから何度も言っている通り、京阪が男性を一人も乗せないようにやたらと熱心なのも、特権意識を持った女性客のご機嫌を取るため(クレームされないようにするため)であり、痴漢対策のためではない。

女性専用車両は女性客に特権的空間を提供するためのサービスなのだ。

実際、この京橋駅で対応した助役のうちの一人も「男性が乗車していると、女性客からクレームが来るから」などと言っていた。

もちろんこちらからは「任意協力なのに、女性専用と名乗るからそうなるんだろう」と、何度も言ったが、やはり名称を変えるつもりはないようだ。

しばらくやり取りしていると、後から出てきた係員の一人が、

「ちょうど車両運用の係の者が今いるので、そちらに対応をお願いしましょうか」などと言ってきた。

そして、しばらくしてやってきたのが、車両運用の係(?)のF氏。

車両運用の係といいながら、見た感じ、ただの駅員か何かだが・・・・

私達はF氏に、

「なぜ、女性専用でなければならないのか?するなら、男性の高齢者や障がい者も乗れる、交通弱者専用車両という名前にするべきではないのか?」
と突っ込んだが、

「そう簡単にはできませんので・・・」

との回答。

何でもF氏によると、
「車両のステッカーから何からすべて貼り替えなければなりませんので・・・」
とのこと。

会員A:京阪さんでも、石清水八幡宮(駅)とか、今日から駅名変更になった駅とかありますよね?

F氏:駅名と車両のステッカーは違いますので、ご了承下さい。

会員B:どう違うんですか?

会員A:駅名だって、その駅の表示だけでなく、駅や車内の路線図・運賃表、その他全部貼り替えなければなりませんよ。

こうしたやり取りをしていたのだが、このF氏はこの先もひたすら、のらりくらりとこちらの追及をかわし、話にならなかった。

駅事務室の助役達も恐らく「車両運用の係の者」と称して、クレーマーをうまく丸め込むのが得意な、「クレーマー対策係」を回したのだろう。

京阪がこういう態度を取るなら、こちらも今後、可能な限り乗車して、京阪が(女性客のクレームを恐れて)女性客にひたすら謝り続けなければならないようにするしかない。

とはいうものの、やはり私達も仕事を持ちながらの活動だから、平日朝のみ実施の京阪に毎日のように乗車し続けるのは困難である。

しかしながら、当会としても今後、可能な限り京阪には乗車していくつもりである。

だが、それだけではやはり、さほど頻度は高くできないので、今このページをご覧の反対派の皆様も、可能であれば、京阪に非協力乗車してみてほしい。

(ただし、暴力など犯罪になるような行為は厳に慎んでほしい)

その後は京橋駅近くのマクドナルドで休憩をとり、参加メンバーでいろいろと話をした後、今度はJRの京橋駅に向かった。

JR東西線:京橋→鴫野

休息を終えて、JRの京橋駅に入り、学研都市線(片町線)のホームへ。

11:29発の普通・四条畷行きに乗車するため、ホームに並んだ。

女性専用車両の実施時間帯では、平日朝だけの京阪と異なり「土日も含め、毎日・終日実施」と、女性優遇サービス全開のJR西日本だが、声かけのしつこさ・悪質さでは、今や完全に京阪や近鉄などの方が上である。

思えば、2014年の御幣島での大騒動2011年の塚口での強制排除事件など、JR西日本とはこれまで数々のバトルを繰り広げてきたが、その結果、今では男性が乗車していてもほとんど声かけはなくなった。

しかし、まだまだ勝負はこれからである。

声掛けはなくなったとはいえ、今でも毎日・終日実施していることには変わりないし、また平日などは、任意であるにもかかわらず、ほとんど男性の乗車がないことも多いようだ。

階段を降りたすぐ目の前が女性専用車
(JR京橋駅 学検都市線ホーム)

いつも言っている女性専用車限定広告もそうだが、毎日終日実施している時点で、もはや痴漢対策ではない。

(京阪のように朝だけの路線でも、実態は痴漢対策からかけ離れているが・・・)

こんなものをいつまでも続けさせないためにも、反対派も引き続きこの先も、粘り強く活動する必要がある。

声掛けがなくなれば、次は乗車する男性の数を増やす必要がある。

そして、任意であるにも関わらず「女性専用」と名乗る、名称上のウソを正す必要がある。

しばらくして、

「この電車には女性専用車があります。ご利用のお客様は、足元の女性専用車マークの位置でお待ち下さい。」

という自動放送が流れ、ホームに列車がやってきた。

JR京橋駅ホームにやってきた列車

到着した列車から、少しまとまった数の乗客が下車し、入れ替わりに私達が乗車すると、車内はかなり空席が目立つ状態だった。

京橋で数分ほど停車時間があるが、他の女性客からの声掛けはなく、しばらくすると私達が座っていたすぐ隣にも女性客がやってきて着席し、何気ない会話をし始めた。

私達のことは全く気に留めていない様子で、車内は平和そのもの。

外も良い天気であり、何だか非協力乗車活動しているというより、普通に電車に乗っているような感じだった。

今こうなっているのも、過去何年にもわたって、反対派が地道に活動してきた結果である。

一度や二度の乗車活動ではそうそう何も変わらないが、地道に粘り強く活動を続けていれば、徐々にその効果が出てくるのである。

先の京阪では、やはり普段、敢えて女性専用車両に乗車する男性がいないのだろう。

平日の朝だけの設定のため、非協力乗車がしにくいというのもあるが・・・

先にも述べたが、このページをご覧の反対派の皆様も、もし可能であれば、京阪の女性専用車両に非協力乗車してみてほしい。

ただし、「合法の範囲内で」・・・これは絶対に守ってほしい。

京橋駅を発車すると、その直後に車掌が肉声で、通り一遍の女性専用車アナウンスをしていた。

しばらく走って、左からおおさか東線が合流してくると、間もなく次の駅、鴫野である。

鴫野駅からおおさか東線・新大阪方面に乗り換えるため、ここで下車。

JRおおさか東線・JR京都線 鴫野→新大阪→大阪

鴫野駅で電車からホームに降りると、目の前に11:32発、おおさか東線の新大阪行きが停車しており、私達はホーム上乗り換えでそのままその列車に乗車。

車内には既に1人の男性客が座席に座っていた。

こちらも車内は比較的すいており、私達も空いている座席に着席した。

周囲の女性客も、特に私達に声をかけてきそうな気配はなかったので、ここでツイッターをチェックすることにした。

すると、いくつか気になるツイートを発見した。

女性専用という表記はただの「虚偽」だということも知らない模様。
まあ、こういうツイートは、賛成派のイメージダウンになるので、
こちらとしては、かえって助かったりするのだが(笑)。

まずこのツイートだが、私達は特に車内でゲームなどはしていなかったので、他の路線でのツイートかも知れない。

しかし、女性専用車両の利用者(賛成派)である、このツイート主のレベルの低さが非常に良く表れているので、紹介した。

「しね」などと発言している時点で、このツイート主の人間性がどの程度かよく分かる。

自分の縄張りを侵害されたと思って、特権意識丸出しで暴言を吐いているのだ。

世間では、「女性専用車両の利用者=ひどい痴漢被害にあってトラウマになり、ひどく怯えて女性専用車両に逃げ込んで、何とか電車を利用することが出来ている、かわいそうな弱者・被害者」などという固定観念が蔓延しているが、これ一つ見るだけで、それがいかに現実とかけ離れた、「ただの思い込み」であるかが良くわかる。

こんな女のために、乗務員などが着席している高齢の男性に「任意」だとも知らせず、「女性専用車両です」と言って立たせて、隣の混雑した車両に移動させ、それを「男性が自分の意思で移動したので、問題ありません」などと片付けているところを想像してみてほしい。

女性専用車両がいかにおかしなものかよく分かるだろう。

一応言っておくが、こういう女性客は「ごく一部」ではない。

実際、(こういう女性客のせいで)「女性専用車両に乗って不快な思いをした」という、女性客の声は少なくない。

過去何度か、この「活動報告」のページで「女性専用車両は怖い・不快」という女性客の声を紹介してきたが、今回もまたその類のツイートが見つかったので、こちらも紹介する(下記のツイート)。

「女性専用車両は女性が安心して乗車できる車両」
などと本気で言っている人は、自分の無知を恥じたほうが良い。

しかし、世間の多くの人々は「女性専用車両のおかげで、清純な被害者が救われている」などという幻想を、(幻想と気付かず)真実だと思いこんでいると思われる。

さらに世間には「俺は、女性専用車両にいちいち文句をつける男と違って、被害者に理解のある男だから、女性専用車両を容認できるんだ。俺は女性にやさしい大人の男なんだ!」などと自分に自己陶酔しているような、どうしようもない男もいる。

こういう男は「実はコンプレックスの塊」なのだが、何とか自分より下に見下す存在が欲しくて欲しくてたまらないので、反対派相手にネットで吠えて自分を慰めることしかできないのである。

実に哀れなものだ。

結局、おおさか東線でも何事もなく、無事に新大阪に到着した。

新大阪からは、次の大阪駅へ向かうため、駅の階段を上って、おおさか東線ホームからJR京都線(東海道線)のホームへと移動。

ホームには女性専用車位置近くに駅員がいたが、私達が女性専用車位置に並んでも、私達に対しては直接何も言って来なかった。

やがて、新大阪11:53発の新三田行が到着。

先の駅員が「足元番号5番の乗車口は終日女性専用車両です、ご理解とご協力をお願いします。」とマイクでアナウンスしたが、私達は構わず乗車。

私達の近くで、一組の夫婦と思われる男女も乗車。

その夫婦(?)はそのまま、車内で一旦着席したものの、次の大阪駅到着寸前に隣の車両に移動していった。

何も移動する必要はないのだが、やはり車内に「女性専用」と表記していれば、男性は乗れないと思ってしまうのだろう。

せっかく着席したのに、隣の座席の埋まった、座れない車両に移動していく後ろ姿を見ながら、やはりまだまだこれからも活動していかなければと思った。

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