当会関東本部では、11月15日に京王線で任意確認乗車会を行いました。
今回も女性客や車掌などから声掛けがありましたが、「男性の障がい者が女性専用車両に乗りにくいのは、反対派のせい」などと、とんでもないことを言う車掌もいました。
以下、その報告です。
車掌がトンデモ発言。「反対派のせいで男性障がい者が乗れなくなる」
「女性専用車両」という名称で、男性の障がい者を乗りにくくさせておきながら、反対派に責任擦り付け。
新宿~明大前(先発)
新宿20:18発、特急京王八王子行きに乗車。
乗車時には声かけはありませんでしたが、明大前到着時に近くの女性客から「ここ女性専用車です」という声かけがありました。
こちらが、「はい、そうですね」と返しましたが、それ以上は言ってきませんでした。
このまま乗り続けたい感じもしましたが、後続列車に乗り替えるため、一旦降りました。
明大前20:34発、準特急京王八王子行き。
乗車の際、車掌から会員の一人に、「こちら女性専用車となっております」という声かけがありましたが、会員が「(協力は)イヤです」と返したらそれ以上は言って来ませんでした。
調布到着後、新宿に戻り、再度集合。
後発から参加の会員が一人加わり、我々は再度、ホームへ向かいました。
新宿~明大前(後発)
新宿21:41発特急橋本行きに乗車。
我々のほかに、「ヘルプマーク」をつけている男性が1人乗車していました。
明大前駅発車前、「この特急の後ろ1両は調布まで女性専用車となります、ご協力お願い致します」と車内アナウンスがありました。
明大前到着後、会員の一人がどんな協力をしたら良いか尋ねると
「あなた達がそういうの(乗車活動)をやると、目の不自由な方(乗車していた目の不自由な方を指して)も逆に乗りづらくなってしまうんですよ」
「目の不自由な方も逆に、乗るのに躊躇ってしまうんですよ」
と発言。
我々も視力が悪い(これは半分本当)と言うと、「であればヘルプマークを付けてください」との事。
そもそも、障がい者でも女性はヘルプマークの必要なく乗り易いのに、男性だけヘルプマークがないと乗りづらくさせられているという、障がい者間においても不公平な状態となっている女性専用車両の運用の方に問題があるわけで、自分らでウソの名称・表示をしておいて、我々に責任転嫁でしょうか?
盗っ人猛々しいとはまさにこのこと。
障がい者が乗りにくいというなら、女性専用車両という名前をやめれば良いだけのことです。
男性の視覚障がい者からすれば「この車両は女性専用車両です」などとアナウンスされたら、それこそ乗るのをためらってしまうでしょう。
それに、女性専用車両などと銘打つから、そこを自分たちの特権的領域と勘違いした女性客が出てくるわけで、男性の障がい者や高齢者も含めた「交通弱者優先車両」なら、男性が乗ってもそれだけで特権的領域と勘違いした女性客によるトラブルなど起きないはずです。
しかし、一向に女性専用という、事実に反した名称は改めようとせず、障がい者が乗りにくいのを我々のせいにするとは、開いた口がふさがりません。
これは京王に限ったことではありませんが、そもそも痴漢対策を口実にしつつ実際には「男性が一人でもいるとクレームをつけてくる、クレーマー女性客の機嫌を損ねないようにするため、男性を可能な限り乗せないこと」が目的となっており、「痴漢対策」ではなく、「男性対策」になっているといえます。
しばらくホームで待って、後続の明大前21:53発、準特急京王八王行に乗車。
こちらは特に声かけ等はなく、調布に到着しました。
今回も、調布駅の詰所に寄ってしばらく抗議(講義)しましたが、今回対応した助役はいつもと違う人で、終始笑顔で対応していましたが、まあ半分は「演技」でしょう。
我々のような相手が来ても、いかに穏便に終わらせるかということばかりに重きをおいていたように見えました。