当会関東本部では先月(5月ごろ)から東京メトロ線などでの朝の乗車活動を時々行うようにしていますが、ここしばらく新型コロナウイルス感染症で関東本部としての乗車会を自粛していた間に鉄道事業者の対応は酷いものになっていました。
改めて継続的に活動していかなければならないなと実感しているところです。
今回、6月11日の乗車会の模様をここでご報告します。
「男性ですか?女性ですか?答えてください!」車掌が失礼極まりない声掛け
車内ではしつこく女性専用車アナウンス。駅にはスーツ組の社員も・・・。
東武伊勢崎線北千住~押上(東武車掌が不適切行為&不適切発言)
今回は北千住で集合しました。
そして6:36発の東武線の列車に乗車したところ、車掌がどこかに連絡を入れていました。おそらく私達が乗車したことを指令あたりに連絡したのでしょう。
途中、曳舟駅で車掌がわざわざ車内までやってきて、隣の車両の近くに立っていた私に顔と体をかなり近づけてきて「男性ですか?女性ですか?答えてください!」と言ってきました。
気がついたら私のすぐ後ろにピッタリくっついていてびっくりしました。
その後も約2分くらい「男性ですか?女性ですか?答えてください!」の一点張り。
それにより電車が3分程度遅延しました。
鉄道ダイヤの世界では1分に満たないわずか数十秒程度の遅れでも遅延の扱いになりますが、そんな中で3分も遅延させてまで本来誰でも乗れる(任意協力)の女性専用車から「男性に見える」というだけで威圧的に、しかもしつこく声掛けを行うとは・・・
どうやら、女性専用車に従わない者は威圧してでも追い払えば良いと考えているようです。
もちろん、ここで従ったら今度は「女性専用車に従わないバカな男は威圧すれば簡単に追い払える」と相手に味をしめさせることになるので、絶対に従いませんでした。
しかし、問題はそれだけではありません。
特に今回の「男性ですか?女性ですか?答えてください!」というような声かけは、今日(こんにち)の性の多様性を認め合おうとする社会に全く逆行した行為と言えます。
これこそ、個人のプライバシーを深く侵害しようとする行為であり「配慮がない」とか、その程度の生易しい問題ではありません。
声掛け自体は今回に限ったことではなく、先日(5月11日)も東京メトロで車掌が声掛けをしてきたので「なぜ声掛けするのか?」と尋ねると「個別の声かけはする決まりになっています。YouTubeとかにアップしないでください」と言われました。
どうやらこのあたりの鉄道員(東京メトロだけでなく東武など乗り入れ先も含め)達も反対派が意図的に乗車して何かあったらYouTubeに上げているのを知っているようです。
もちろん、私達がYouTubeに動画を上げることを禁止する権限など鉄道会社の職員にはありません。
「上げられて困るんだったら初めから声掛けするな!」です。
やがて列車は押上駅に到着し、私達は乗り換えのためここで下車したのですが、車掌もここで交代です。
で、この「男性ですか?女性ですか?答えてください!」などと失礼極まりない威圧的な声掛けを執拗に行ってきた先ほどのトンデモ車掌ですが、押上駅のホームでこの先交代する車掌に「あの人らが乗っていたから遅れた」「危ない奴らが乗っているから気をつけろ」などと話しているようでした。
私達は声をかけられなければただ乗っているだけで何もしませんから、危ない奴らでも何でもないのですが
鉄道会社や女性客が声をかけるからトラブルになるし、列車が遅れるのです。
なお、「反対派が乗りさえしなければトラブルにならない」という者がいますが、女性専用車を任意協力にしている以上、当然男性の乗車は「あっても仕方ない」と考えるべきです。
男性にどうしても乗ってほしくないなら、男性の乗車を本当に禁止するべきでしょう。そうすれば私達は乗りません。
公共交通機関で性別による乗車制限は差別になるから出来ませんが・・・
東京メトロ半蔵門線&千代田線
その後、私達は押上から半蔵門線で表参道まで行き、ここで千代田線に乗り換えました。
代々木公園から8:01発の列車に乗り、霞ヶ関まで移動したのですが、この列車では車掌がやたらと詳細な女性専用車アナウンスを肉声でしてきました。
明らかに私達を狙い撃ちにしているので霞が関で降りた際に少し抗議しました。
そして、霞ヶ関からは8:17発の列車で日比谷まで乗車したのですが、こちらもやはりやたらと念入りに女性専用車アナウンスをしてきたので、日比谷で降りた際にも抗議したのですが、この車掌「お願いしてるだけ!発車するから!」の一点張りで会話が成立しませんでした。
どうやら、乗車している男性を見つけたら「徹底的にアナウンス」するよう、上から指示が出ているようです。
しかし先ほどの東武の車掌といい、私達を狙い撃ちにした東京メトロの女性専用車アナウンスといい、これだけやっておいて何が「お願いしているだけ」なのか?
これまでの乗車会でのやり取りなどから、これらの行為が会社の指示であることは分かっています。
※活動報告としてサイトは出していませんが、先日(5月14日と20日)に千代田線に任意確認乗車した際、声をかけてきた車掌に「声掛けは本社の指示か」と尋ねたところ、本社の指示であることを認めていました。
さらにそれだけではなく、赤坂駅と国会議事堂前駅にはそれぞれスーツの社員がいて、他の男性客に案内などを行っているようでした。
東武も東京メトロも、どうやら徹底的に男性を乗せない構えのようです。
しかし私達としてもここで引き下がるわけには行きません。
ここで引き下がれば「反対派など、強く出れば赤子の手をひねるようなもの」と思われてしまいます。
東京メトロにはもっと乗らなければならないでしょう。我こそはと思う方は是非、入会してご協力いただきたいです。
会員のほとんどが平日の朝は仕事で乗車会に参加できず、また平日の朝に動ける会員も各自、動ける日が異なっていたりします。
そのため実際の乗車会では参加者が数人程度になることが多いです。
そのため鉄道事業者などに実際の会の人数がその程度だと思われてしまっているのかも知れません。
東京メトロ有楽町線
その後、日比谷から有楽町線に乗り換えて池袋方面へ。
そして東池袋で一旦降りて、そこから新木場方面に引き返すことにしました。
途中、市ヶ谷駅で停車中に車内アナウンスをしてきました。
そして、ドアが閉まって発車したら、すぐまたアナウンスをしてきました。
これまで乗車活動してきた中で小田急では1駅ごとにアナウンスする車掌は時々いましたが、走行中と停車中の両方にアナウンスしてきた車掌は今回はじめてです。
このことについて、途中の永田町で列車を降りた際に抗議したところ「機械の故障によるトラブル」などと嘘をつかれました。
さらにホームで今度は警備員が私に顔を近づけてきて声かけをしてきました。私は警備員に抗弁し、他のメンバー達もそれに参戦する形となりました。
すると、「駅に言ってくれ!」だの「分かったからもういい!」だの言われました。
「なら最初から声かけをするな!」という話です。
永田町から再び新木場方面の列車に乗車。
そのまま新木場まで乗車して、乗車会はここで解散としました。
しかし、先月頃から東京メトロで乗車会を時々行うようにしていますが、しばらく乗車活動を行っていない間に鉄道事業者の対応が本当に酷いものになっていました。
やはり、乗車活動は継続的に続けて行わなければならないということを改めて認識しました。
京王やJR東日本なども以前ドクター差別氏(ドクター日本)をはじめとする市民団体の「差別ネットワーク」や当会が継続的に乗車活動を行い、時には大きな騒ぎとなって(もちろんこちらが意図的に起こしたものではなく、職員や他の乗客などが声をかけてきてトラブルを起こしたもの)少しずつ態度も変わってきたことを考えれば、東武や東京メトロもまた大きな騒ぎにならないと、態度を改めないのでしょうか。
もちろん、私達はトラブルを起こすのが目的ではないし、列車の遅延などは避けたいが、かといっておとなしく従えばどうなるか、ということで悩ましくはあります。