【関西】2024年12月 JR西日本線(JR東西線、JR神戸線等)で非協力乗車

活動履歴

2024年12月28日、JR西日本線で非協力乗車を行いました。

その途中で女性客からの声掛けがあり、JR西日本が任意性を周知していないためであると考えられることから新大阪駅で抗議したのですが、対応した駅員がとんでもない発言をしました。

以下その報告です。


大阪環状線がストップ

2024年12月28日、当会の関西の活動としてはおそらくこれが年内最後になるであろう非協力乗車会をJR(西日本)線にて行った。

当初の予定では大阪駅に17時に集合してJR京都線で京都駅まで行き、そこからJR奈良線で木津駅まで南下し学研都市線に乗換えて京橋駅まで乗車。最後は大阪環状線の天満駅まで乗車することになっていた。

しかし、乗車会開始直前の16:30頃に突然大阪環状線の内回り電車がストップし、一部メンバーが待ち合わせ場所である大阪駅まで到着できなくなった。

駅や車内などでの放送によると、大阪環状線の大正駅~弁天町駅間で架線にビニール袋が引っかかっていることで電車の運行ができなくなったとのこと。

仕方がないので集合場所を大阪駅からJR東西線の北新地駅に変更し、以下のようなルートとした。

  • JR東西線:北新地→尼崎
  • JR神戸線→JR京都線:尼崎→新大阪
  • JRおおさか東線:新大阪→鴫野
  • JR学研都市線→JR東西線:鴫野→大阪天満宮

JR東西線:北新地→尼崎

北新地駅で改めて集合。そこから17:52発の普通西明石行きの女性専用車に乗るべくホームで並んでいると、自動アナウンスで「この電車には女性専用車があります。ご利用のお客様は足元の女性専用車マークの位置でお待ちください。」と放送が流れた。

北新地駅ホーム
列車が到着

近くに男性客数人のグループがいたのだが、女性専用車(と名のつく一般車両)には乗車せず隣の車両に向かった。

別に移動する必要はないのだが、やはり女性専用車という名前がついていると乗車してはいけないみたいに思ってしまうのだろう。実際は「男性だから」というだけで同じ運賃を取りながら排除するわけにはいかないので「任意協力」ということにして、名前だけ「女性専用車」にして法に触れないようにしつつ、半ば乗客を騙す形で男性を乗せないようにしているのだが…

車内は座席がほぼ埋まっている程度で立ち客はほぼおらず、空いている。

次の新福島駅で何人か降り、車内は空席が目立つようになってきた。

新福島駅からも海老江駅、御幣島みてじま駅とずっと地下を進んでいく。海老江駅から御幣島駅の間は少し距離が長い。

これは大阪市内を流れる大きな河川である淀川の地下をトンネルでくぐっているためだ。しかしJR東西線はほぼ全線が地下トンネルなので車内にいても淀川を渡っていることには全く気づかない。

加島駅を出ると地上に出てJR神戸線と並行しながら今度は神崎川を鉄橋で渡る。といっても、もうすでに日が落ちて、辺りは街明かり以外は真っ暗である。

結局この列車では声かけは全くなく、尼崎駅に18:04頃に到着。

下車してここからJR神戸線の大阪方面の列車に乗り換え。

JR神戸・京都線:尼崎→大阪→新大阪

尼崎駅で女性専用車から降りるとエスカレーターがちょうど目の前。

そしてそのエスカレーターを上がると駅のコンコースに出る。そこからJR神戸線大阪方面のホームに向けて降りるエスカレーターに乗ると、これまた降りたところがちょうど女性専用車の目の前。

他社線でも偶然そうなることはあるがJR西日本の場合は意図的にそうしているふしがある。(下記資料参照)

下記の資料は平成16年にJR阪和線と大和路線に女性専用車両が導入された際のものだが、「お客様の分かりやすさと動線を考慮」し(て位置を決めている)とある。もちろんJR尼崎駅だけでなく、関西地区のJR西日本の路線ではこのような「女性専用車が階段やエレベーターエスカレーターのちょうど前」という駅が非常に多い。

コンコースからエレベーターで降りていくと、ちょうど目の前に大阪方面行きの普通列車(18:07発、普通高槻行き)が停車していた。

女性専用車がエスカレーターの目の前(尼崎駅)

エスカレーターを降りてすぐ眼の前が女性専用車のため、すぐ乗車することが出来た。

実に便利が良い。世間では女性専用車両はやむを得ない痴漢対策と思われているが、JR西日本の女性専用車が「迷惑行為防止」(とJR西日本のサイトに書いてある)の仮面を被った「客寄せサービス」的な側面があるのはいつも言っている通り。

男性客(高齢者なども含む)のことをあまりにも軽く見ているのではないだろうか?

しかも鉄道は非常に公共性の高い事業であるにも関わらず、である。

尼崎駅を発車。車内は空席もあり空いていた。

次の塚本駅でさらに乗客が降り、車内はさらに空席が増えた。

塚本駅を出てしばらくすると、先ほどJR東西線で気づかないまま渡った(くぐった)淀川を、今度は地上の鉄橋で渡り、大阪キタの中心市街地に入る。

そのまま大阪駅に到着するかと思われたが、到着直前に列車の速度が落ち「列車の到着が少し遅れる」旨の放送があった。大阪環状線とは乗り入れなどはしていないものの、やはり間接的にダイヤ乱れの影響があったのだろうか。

この列車でも特に声かけはなく、大阪駅には定刻より少し遅れて18:16頃に到着。このまま降りずに乗り通してもおおさか東線との乗換駅である新大阪駅までは行けるが、任意周知のため、大阪駅で一旦下車して後続に乗り換えることにした。

大阪駅で下車。列車を見送る
大阪駅の駅標

後続の18:25発の普通京都行きの女性専用車に乗車するためホームに並んでいると、女性専用車の自動アナウンスが流れた。

更には後ろから高齢の女性客が「ごめん、お節介やねんけど、ここ女性専用の並ぶトコ…。」と声かけしてきた。

「知ってます!」と言ってやろうかと思ったがいかにも無知そうな感じだった。

何も知らないお婆さんと同じ土俵で争ってもしょうがないと思い、そのときは敢えて無視した。

しかし電車が到着すると、またその高齢の女性客は「ここ女性専用、女性専用…。」と下に指を指しながらしつこく言ってきた。

流石にひとこと言ってやろうかと思ったが列車のドアが開いたのでそのまま乗車。

しかし、この時私達以外にも数人ほどの男性客(日本人と外国人らしき男性)が一緒に女性専用車に乗車してきた。大阪駅から多数乗車したせいか車内は結構な混雑になっていた。

大阪駅で後発予定の快速列車が遅延していたため、その快速列車を待って私達の乗った列車も約5分遅れで大阪駅を発車。

発車後に車掌が肉声で「この電車の前から3両目、5号車は終日女性専用車です。皆様のご理解とご協力をお願いします。」とアナウンスした。

しかし車内が混雑していたこともあってか、男性客は誰も隣の車両へは移動せず。

しばらくして今度はまた淀川(先ほど塚本駅付近で渡ったところよりも少し上流)を渡り、18:35頃に新大阪駅に到着。ここでおおさか東線に乗り換えるため下車したのだが、下車する際に大阪駅で確認した男性以外にも男性客が乗車しているのを確認した。

新大阪で下車

JR新大阪駅で抗議

新大阪駅コンコース

新大阪駅に到着してから先の大阪駅で女性客からのしつこい声かけがあったことについて、やはり任意であるにも関わらず「女性専用車」という名称で車両を運行しているせいだと考えられることから、手が空いてそうな駅員(以下、駅員A)を探してから抗議した。

ここまであったことを全てまとめてA氏に話したのだが、駅員A氏の回答はとんでもないものだった。

駅員A氏:女性専用車には男性のお客様は立入禁止です。

「女性専用車が任意協力である」ということを前提に(国土交通省にも直接確認済み)活動している私達としてはビックリ。

先のお婆さんのように、何も知らない無知な乗客ならまだわかるが、本職の鉄道員が「女性専用車に男性は立ち入り禁止」と発言するとは思わなかったのでなおさら驚いた。

会員1:法律で決まっていないどころか差別に当たりますので強制できないはずですし、それにJR西日本の運送約款にも女性専用車のことは書かれてないはずですが…。

それに土日とかほとんど混雑していないし、例えばゆめ咲線とかはほとんどカップルとか家族連れとかだし、そんな時間帯に必要ないのではないですか。

A氏:当社では曜日や時間帯に関係なく、毎日始発から終電まで女性専用車があるので、男性のお客様の乗車はお断りさせていただいております。

会員2今の日本国憲法下で女性専用車を強制する事は法的にもまずいからできないはず。だから女性専用車と名乗っていても実際には強制していない。これはJRさんに限らずどこの鉄道事業者でも同じ。あなたはこの仕事をしていてそんな事も知らないのか?

A氏:少々お待ちいただけますか?

A氏はそう言って一旦、駅の改札口にいた上司と思しき職員に聞きに行き、しばらく経ってから戻ってきた。

A氏:あくまでもお願いベースです。

会員2:あの、失礼ですが新人さん?

A氏:ここの職場では新しいですね。

どうやら女性専用車が任意協力であることを本当に知らなかったようだが、これはJR西日本が「きちんと社員教育を行っていない」ということの表れでもある。

女性専用車は文字だけ見れば「女性専用」という強制力のある(としか思えない)表示を出して毎日走り続けている。つまり、何も知らない人間に対して「これは男性立ち入り禁止です」というメッセージを常に送りながら走っているようなものだ。

だから私達のように敢えて乗車して任意協力あることを主張する者がいなければ任意協力であることは忘れ去られ、女性専用車はいずれ事実上の強制になってしまう。

だからこそ継続して乗車活動をひたすら続けて任意協力であることを忘れ去らせないようにする必要があるのだ。

しばらく話していると上司の当直駅長T氏が出てきてA氏に「君は下がっていいよ」という手振りをして、代わりに私達の対応をした。

ちなみに当直駅長とは、駅長が不在の場合に駅長の業務を行う、いわば駅長代理のような役職である。

T氏が「どのようなご要件ですか?」と尋ねてきたので、大阪駅で女性客に声をかけられたことや「女性専用車」という名前が勘違いのもとになっていると思われること。

そしてそれを駅員A氏に抗議したら「女性専用車両は男性禁止」というので「それは違うでしょう」という話をしていたところだった等、これまでのことを簡潔にまとめてT氏に話した。

T氏:あくまでも男性のお客様にはお願いしてるだけで強制ではありません

会員2:これはちゃんと社員教育するべきではないですか?

T氏:先ほどは事実と異なる回答をしたようで申し訳ございませんでした。

会員3:電車に乗っていて、男性であると言うだけで女性客から暴力を振るわれたらあなたはどう思いますか?

T氏:それはもう、すぐに通報してください。これは女性専用車が任意かどうかということとは全然違う話になりますので。

会員2:これ、実際にあったんですよ。JRさんではないですが他路線(神戸市営地下鉄)で。

その後、いろいろな話が出て少々長くなったのでT氏が

「結局、私はどうしたらよろしいのでしょうか?」と言ってきた。

そこでこちら側からは主に

「単刀直入に言いますが差別的な女性専用車を廃止すべきです。」

「今日は土曜日でしかも年の瀬ですが、明らかに家族連れやカップルが多い土日祝ダイヤでの女性専用車の設定なと『論外』と言えるレベルです。」(他の鉄道事業者で土日祝に設定している所はほとんどない)

「百歩譲って女性専用車を運行し続けるにしても本来なら土日祝どころか平日でもどんな男性客も乗れるので、表示のやり方を変えないと下手したら女性客のほうから暴力を振るう等の事件が誘発される場合があります」

というようなことを上層部に伝えるよう要請した。

JRおおさか東線:新大阪→鴫野

新大阪駅での抗議を終えて19:13発のおおさか東線普通久宝寺行の女性専用車に乗るべくホームで待っていると女性専用車の自動アナウンスが流れた。

しばらくして電車が到着。車内には既に1人の男性客が座っており、更には新大阪駅からカップルと見られる男女なども女性専用車に入ってきた。

確認できただけで私達以外に3人ほどの男性客が乗っていた。

JR淡路駅でも1人の男性客が乗車してきたが、車内に空席がないと分かるとそのまま隣の車両に移動して行った。

JR淡路駅を出てしばらくすると、またまた淀川(新大阪駅付近で渡った地点よりもさらに上流)を鉄橋で渡る。JR東西線の地下トンネルで淀川をくぐったのを含めると、今日はこれで淀川を4回も渡ったことになる。

この電車では声かけはなく、19:26頃に鴫野しぎの駅に到着し、JR学研都市線・東西線に乗り換え。

鴫野駅に到着
鴫野駅の駅標

JR学研都市線→JR東西線:鴫野→大阪天満宮

鴫野駅からは19:42発の普通西明石行きの女性専用車に乗車。

19:42発西明石行に乗車
鴫野駅ホーム

列車到着までしばらく時間があったのでホームで雑談していると、会員の1人がホーム上の女性専用車位置表示と共に「他の乗車口をご利用ください」と記されているのを発見。

鴫野駅ホームの案内

最初は「何でこんなことを書いているんだろう?」「女性専用車には乗るなということ?」等と話していたのだが、他の会員が「ここがちょうどエスカレーターの前で朝のラッシュ時とかに混雑するから他の乗り口にも分散しろということじゃないのか?」と言った。

もしそうだとすれば、わざわざ一番混雑するような位置に女性専用車を持ってくること自体に悪意を感じる。

やがて、西明石行きの普通列車が到着。車内は乗客が少なくガラガラ。

西明石行が到着

次の京橋駅では停車中に隣の車両から男性も含めた家族連れが女性専用車に入ってきてそのまま着席。

京橋駅を出るとここから先はJR東西線になり、すぐ地下に潜る。

地下に潜って大阪城北詰駅に停車。

大阪城北詰駅の次は乗車会終了予定の大阪天満宮駅である。

結局この電車でも声かけはなく、大阪天満宮駅には19:49頃に到着し、解散した。

大阪天満宮駅で下車、解散した

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