2008年3月に開業予定のJR西日本「おおさか東線」に開業と同時に女性専用車両が導入されるということがJR西日本の大和路線・学研都市線など、アーバンネットワークと呼ばれる関西圏の路線の駅に置かれているパンフレット(右写真)によって分かりました。
パンフレットによれば、平日の始発から9時までと17時から21時まで、おおさか東線の全ての普通列車について、女性専用車両を設置するとのことです。
現在(2008年2月現在)、関西圏のJR駅に置いてあるパンフレットのみでの告知で、JR西日本HPでは、この件については(2月現在)触れられておらず、駅のおおさか東線開業告知ポスター等でも専用車については触れられていないため、関西地区以外の人にはもちろん、関西地区の人でも駅のパンフレットを手にとって読んだ人以外にはほとんど情報は伝わっていないと思われます。
(ネット掲示板などでパンフを見た人がこの件について書き込んだようですが、ネット上での書き込みによる情報のため、情報の信憑性については疑問視する向きもあったと思われます。)
当会では今年(2008年)の1月2日に、関西本部のある会員(以下、会員Aとします)がJR西日本に問い合わせ、「普通列車については専用車を実施の方向で検討中。実施時期については決まっていない。」という回答を得ていましたが、HP等での告知が無いため、開業と同時の専用車両導入はないかと思っていたところ、1月31日になって関西の別の会員(以下、会員B)より、「JR大和路線久宝寺駅の、おおさか東線開業案内パンフレットに『おおさか東線に女性専用車両を設定』と書かれている。」との情報が入りました。
その情報を受け、会員AがJR西日本に再度問い合わせたところ、「現在、そのようなことは情報として上がってきておりません。」との返事だったため、会員Bからの情報とJRの回答のどちらが本当か確かめるために、会員AがJR久宝寺駅まで行き、駅のパンフレット置き場を調べたところ、「朝・夕通勤時間帯に女性専用車両を設定」の記述のあるパンフを発見しました。
そして、会員Aが改めてJR西日本に問い合わせるとやはり、「現在、そのようなことは情報として上がってきておりません。」と答えるので、「今、久宝寺駅で、おおさか東線に専用車両導入と書かれたパンフを見たのだが。」と言ったところ、今度は「その通りでございます。」と答えたとのことです。
当会の会員Aおよび会員Bへの対応から分かるように、すでに女性専用車両導入を決定している(女性専用車両導入告知のパンフを駅においている)のに、証拠を突き付けなければ本当の事を答えません。
外部からの問い合わせに対しては明確には答えず、情報を伝えないようJR西日本の社内で指示が出ているのでしょうか?
また、そのパンフレットも今のところ(2月現在)、おおさか東線から比較的近い、ごく限られた範囲の路線の駅のみでしか確認されていません。
これでは、JR西日本は「日本全国の反対派からの抗議・苦情が殺到することのないように、地元以外には出来るだけ情報を伝えないようにしているのではないだろうか?」と思われても仕方がないように思います。
それでいて、おおさか東線とその近隣路線の沿線住民に対してのみ、女性専用車両の設置をパンフレットでセールスポイントのようにアピールしていると(地元だけなら抗議・苦情が来ても大した数にはならないだろうと踏んでいるのではないかと)思われても仕方がないのではないでしょうか?
もしJR西日本が、正しい事をしていると考えているなら、このようなやり方をせず、正々堂々と且つ速やかに広く公表すれば良いのにと思うのですが・・・
パンフレットの表紙。やや下寄りの所に、「朝・夕通勤時間帯に女性専用車両を設定」とある。
↑「おおさか東線ガイド」パンフレット表紙のコメント部分の拡大。
こちらは、パンフレットを開いた内側に記載されているコメント。
他路線との乗り換えの便利さや全駅でのエレベータ・エスカレーター設置等と共に女性専用車両の存在をセールスポイントとして紹介しているようにも見える。