当会では現在、関東と関西に活動拠点がありますが、会員募集は全国で行っております。
名古屋・札幌近辺の他、今年に入ってから福岡においても数名の入会者がありましたので、他地区のメンバーとの交流を深め、さらに将来、福岡にも活動拠点を設置するための足がかりに出来るよう、去る8月8日に福岡において、「福岡集会」を開催いたしました。
福岡でも大手私鉄の西日本鉄道(西鉄)が女性専用車両を運行しています。
そのため今回は、関東・関西メンバーと福岡のメンバーとの交流を深めるだけでなく、西鉄への直接抗議や動線調査(当サイト「女性専用車両の各種調査」に掲載している、専用車と階段・エレベーターなどとの位置関係を調査したもの。前回、調査してから何年も経っているので、再度調査することにしました)なども行いました。
以下、福岡集会に参加したメンバーからの報告です。
反対する会 福岡へ
関東・関西・福岡のメンバーが交流深める 西鉄福岡駅にも抗議
2009年8月8日、福岡において当会の「福岡集会」が開催されることとなった。
集合場所は西鉄福岡駅の改札前。
私は新幹線で博多に向かうことにしたのだが、ちょうどお盆の帰省ラッシュの時期で、私が乗車した新幹線も指定席は全て売り切れで、自由席は通路に立ち客が出るくらいの混雑だった。
私は自由席に乗車したのだが、乗車駅(新大阪)のホームで並んでいたので何とか着席することが出来た。
今回は関東・関西あわせて、結構な数のメンバーが福岡に行く予定になっている。
誰しもまだ福岡のメンバーと直接会ったことはないのだが、関西から約600キロ、関東からだと約1200キロの距離を越えて、交流の輪を広げられれば良いなと思いつつ、車窓風景を眺めていた。
新大阪から3時間弱で博多に到着。
そこから集合場所である西鉄の福岡駅(天神)までは、地下鉄に数駅ほど乗車する必要がある。
新幹線の駅から徒歩で福岡市営地下鉄の博多駅へ・・・
程なくして到着した、姪浜(めいのはま)方面の列車に乗車。
列車はやがて天神駅の近くにさしかかり、車内アナウンスが西鉄線への乗り換え駅であることを告げる。
天神駅で下車し、あとは駅構内の案内にしたがって西鉄の駅へ向かった。
地下鉄の駅から少し距離があるが、案内にしたがって行けば西鉄の駅まで迷わず行くことが出来る。
待ち合わせ時刻は14時だったが、私はその約30分前に待ち合わせ場所に到着した。
まだ当会のメンバーは誰もいない。私が一番乗りだったようだ。
しばらく待ち合わせ場所で待っていると、関西のメンバーが1人やって来た。
まずは「今日はよろしく」と挨拶し、2人で待つことに。
そのメンバーは飛行機で福岡までやってきたとのこと。
その後も関東・関西のメンバーが続々到着。待ち合わせ場所は賑やかになった。
福岡のメンバーも合流して、お互い「はじめまして」と挨拶を交わした。
結局、交通機関の乱れやその他、特に問題もなく、集合時刻の14時までに参加予定者が全員揃った。
福岡駅前のファミレスで打ち合わせ
参加予定者が全員揃ったので、地元福岡のS会員の案内で私達は駅近くのファミレスに入った。
ファミレスで少し待ち時間があったので、そこでお互いにいろいろと話をした。
関東・関西での非協力乗車会のこと、会で作成しているチラシのことなど、話題は尽きない。
まずは良い感じで関東・関西メンバーと福岡のメンバーが互いの接点を持てたようだ。
ファミレスで食事をしながらそこで、この後に予定している西鉄福岡駅への直接抗議の内容についてと、西鉄の動線調査についての打ち合わせを行った。
西鉄福岡駅への直接抗議については、まずどのようなことから話を切り出すか、などを話し合った。
そして、動線調査については、今回、時間が限られているので、効率よく調査を進める必要がある。そこで二手に分かれて分担して調査を進めようという話になった。
また、西鉄福岡駅への直接抗議を先に行う予定にしているため、抗議終了の時刻が何時ごろになるかによって、調査の手順も変更するなど、臨機応変に対応する必要がある。(場合によっては翌日、再度集まって調査する必要が出てくるかも知れない)
そのため、調査の進め方については、やや時間をかけてきっちりと打ち合わせを行った。
西鉄福岡駅に抗議
後に予定がいろいろ控えていたので、早めにファミレスを後にし、私達はまず西鉄への抗議に行くため、西鉄福岡駅のお客様案内窓口へと向かった。
窓口の女性にまず、西鉄では専用車は任意か強制なのかについて尋ねると、「ちょっと待ってください」とのことで、しばらくして代わりに西鉄福岡駅の助役が応対に出てきた。
そこから約50分間ほど、私達からいろいろと助役に意見を述べたり、質問したりしたのだが、その内容については別にまとめてあるので、西鉄福岡駅 抗議活動の報告 をご参照いただきたい。
西鉄天神大牟田線・動線調査を実施
福岡駅の助役に、「長時間、真摯に話を聞いていただきありがとうございました」と礼を述べて、窓口から出ると時刻は午後4時半頃だった。
今日中に全て完了できるかどうかは分からないが、これから西鉄天神大牟田線の動線調査に向かうことにした。
まず、ファミレスで打ち合わせたとおり、二手に分かれてまず大牟田方面に一気に行き、そこから少しずつ戻りながら、各グループで分担して駅の階段・エレベーターなどの位置関係を調べていくことにした。
西鉄福岡駅から大牟田行き特急に乗車。
土曜日の夕方で、平日のラッシュ時ほどには人は多くないはずだが、それでも私達の乗った特急は結構よく人が乗っていた。
ぎゅうぎゅう詰めとまでは行かないものの、かなりの立ち客がいる状態で西鉄福岡駅を出発。
私の入ったグループは、4~5人で特急列車の先頭に乗車した。(もう一方のグループは最後尾に乗車。)
駅ホームの最前部または最後部にしか出入り口や階段のない駅については、数年前の調査と現在とで位置関係等が変わっていないかどうか確認するだけなので、通過列車の中からでも確認できるため、通過列車の中から確認を行うことにした。
列車は福岡の市街地を高架線で勢いよく駆け抜けて行った。
運転席の速度計を見ると時速100キロあまり出している。
西鉄福岡から何駅か過ぎたが市街地が途切れない。
福岡の市街地も結構広いようだ。大橋駅を通過した先で那珂川を渡る。
ここよりも下流で福岡の繁華街(中州)を通っている川だ。
西鉄二日市を過ぎ、列車は西鉄久留米駅に到着した。
ここでたくさんの人が降り、混んでいた車内も若干空いてきた。
久留米駅から乗ってきた老夫婦が空いた座席を指して周りの乗客に「ここ、座ってよかですか?」と方言で尋ねていた。今、福岡にいるんだなと改めて実感した。
列車は久留米駅を発車。
それまではあまり意識していなかったが、よく聞くと、車内のあちらこちらから方言の会話が聞こえてくる。
久留米の先でJR鹿児島本線・久大本線と建設中の九州新幹線の高架と交差した。
新幹線の工事もかなり進んでいるようだ。
西鉄柳川を過ぎ、列車は終点大牟田の1つ手前の新栄町駅に到着。最後尾に乗車のグループはここで降りて新栄町駅の調査をしたあと、福岡方面行きの各停で西鉄柳川までもどり、そこでも調査。
一方私達は、終点大牟田まで行き、大牟田駅を調査。
その後大牟田発の福岡行き特急に乗り、西鉄柳川で下車。
新栄町で降りたグループが西鉄柳川駅の調査をしているところへ合流するという予定である。
列車は終点の西鉄大牟田駅に到着、私達はホームに降りた。
時刻は午後6時になっていたが、夏なのでまだ辺りは明るい。
大牟田駅での列車・改札口の位置関係が、数年前に調査した時と変わっていないことを確認して、次の福岡行き特急を待つことにした。駅で列車を待つ間、そして列車に乗ってからも皆でいろいろな話をし、関東・関西・福岡のメンバーがここでも交流を深めあった。
やがて私達の乗った福岡行き特急列車は西鉄柳川駅に到着。
予定通り、先ほど新栄町で降りたほうのグループのメンバーと合流した。
そこから先もまた二手に分かれていくつかの駅をそれぞれ分担して調査。
限られた時間の中で効率よく調査できるようにした。
そんな感じで調査を終え、西鉄福岡駅に戻った時には午後8時を回っていたが、結局その日のうちに動線調査を全て完了することができた。
福岡名物「屋台」で2次会
そろそろ夕食も取りたい時間であることから「皆でどこかに一緒に夕食を取りに行こう」という話になり、「それならば」ということで、福岡名物「屋台」で食事しようということになった。
そして福岡のS会員の案内で、西鉄福岡駅近くに何軒か出ていた屋台のうちの一軒に入ることにした。
立ち並ぶビルや自動車が走る車道など、現代的な夜の街を見ながら情緒たっぷりの屋台で食事をするというのは、関東・関西などでは通常ではないことで、私も初めてだったため、とても新鮮に感じたのだが、何だか「本当に福岡に来たんだな」と、(先の久留米駅で方言を聞いた時もそうだったが)また改めて実感した。
そして、その屋台で出しているものがまた美味しいのである。
皆でラーメンやおでんなどを注文し、私も鳥かわ串を一本注文したのだが、「うまい」の一言であった。
昼間、ファミレスで食事した時からここまで、関東・関西・福岡のメンバーが行動を共にしてきたわけだが、皆すっかり打ち解けて、福岡の夜の屋台で食事をしながら盛り上がり、本当に楽しい2次会となった。
やがて時刻は夜9時半を回り、各自ホテルのチェックインの関係などもあるため、ここで解散となったが、また機会があれば福岡の屋台で食事してみたいと思った2次会であった。
(報告:関西本部 福山)