※乗車区間(蒲田→赤羽→東京)
当会関東本部では、2010年4月にJR京浜東北線にて非協力乗車会を行いました。
以下、関東本部非協力乗車会に参加したメンバーからの報告です。
●4月23日の報告
女性客が3名、文句を言う
駅員や警備員が執拗に男性客を排除していたことが原因
今回は蒲田からの乗車でしたが、会員の1名が横浜発7:03の電車の女性専用車両に乗車したところ、鶴見の駅員が「声掛けがしつこい」との事でした。
私は蒲田駅に早目に到着して最初の設定列車である蒲田7:20発の始発電車の様子を見ていると、駅員と警備員が「3号車は女性専用車両となっております」と執拗に連呼していました。
メンバーが合流し、蒲田7:28発の始発電車に乗ったのですが、ラッシュのピーク前なので、ぎゅうぎゅう詰めという程ではありません。
警備員が男女連れを3号車から追い出す様子を見て、メンバーの1人は「あのアベックが乗れないのか?おかしいなぁ・・・」とつぶやきました。
そこへ、後から乗車した女性客が「ここ女性専用車なんですけど」と来るので、私が「男性の乗車は法律で禁止されてはいませんし、こういうのは男女平等に反すると思わないんですか?」と返したら、それっきり何も言わない。
そうこうしている間に蒲田を発車しました。
大森と大井町では、3号車の乗車位置に警備員がいました。
警備員:「この車両は女性専用車です。ご協力を・・・」
私:「男性の乗車は法律で禁止されているんですか?差別と思わないんですか?
しつこいとストーカー、付きまとい、あるいは警備業法違反で訴えますよ(●)」
大井町発車後、座っている女性客が立ち上がって
「すみません、あの、皆さんちょっと迷惑してるんで、黙ってもらえますか」
と詰め寄って来ました。
私たちは紳士的な口調で、
私:「『迷惑』ってどういう事ですか?」
会員:「この程度の喋り方で『黙って』なの?こんな小さな声で喋っているんだよ。(この程度で文句を言うのは)おかしいんじゃないの?」
言うと、女性客は黙り込みました。
この後、赤羽で他のメンバーと合流し(蒲田から乗った電車は品川で専用車解除)、東京まで乗車しました。
赤羽駅では「任意性を全然告知していないじゃないか」と駅員に抗議しました。
上野に到着すると、「車内点検」という事で、山手線も京浜東北線も暫く停車しました。
その際、京浜東北線が先に出発するかと思った乗客が乗り込み、3号車にも私たち以外に男性客が多数乗ってきました。
その様子を見ていた駅員や警備員が大勢(5~6人)いて、「結構男性が乗ってるんですね・・・。しょうがないな。」と、どこかに連絡していました。
そして、輸送主任と営業統括が、私を見るなり「こちらは女性専用車両になりますのでご協力をお願いします」と来るので、「男性の乗車が法律で禁止されているんですか?男女平等に反しますよ。
どの車両に乗ろうと自由じゃありませんか?
しつこく付きまとうんでしたら、法的措置を取りますよ」と抗議しました。
また、上野駅の警備員が暴力(※)を振るってきたのです。
上記の通り抗議している駅員に別な会員が近づいたところ、警備員はその会員を駅員に近づけまいと、肩を押して排除したのです。
その後、赤羽駅同様に「任意性を全然告知していないじゃないか」と抗議しました。
程なくして山手線が先に発車するので乗客は「大移動」し、京浜東北線はガラ空きになりました。
その際、女性客が「(女性専用車両に乗るのは)どういうつもりなんですか?」と文句を言うので、「どこの車両に乗ろうと自由じゃありませんか?
差別ですよ、こんなの。
貴方の言い分の方がおかしいですよ」と(あくまでも私は紳士的に)言い返しました。
さらに、「車内点検って何の事ですか?『私達が降りろ』という命令ですか?」などと駅員に抗議しました。
「女性専用」という偽装表示を用いて、駅員や警備員が執拗に声掛けをしたことにより、女性客は「男性乗車禁止」と思い込んで私たちに注意してくるのです。
これは、「任意」「男性も自由に乗れる」という正しい事実を周知しない鉄道会社の責任です。
4月19日(導入初日)の報告はこちら
(●)警備員が女性専用車両から男性客を執拗に排除する行為は、警備業法15条に違反する違法行為である。
(※)法律上の「暴力(暴行)」というのは、かなり厳しく、「肩を叩いた」だけでも「暴行罪」(刑法208条)に問われる場合がある。