2022年7月 関西本部:JR宝塚(福知山)線で非協力(任意確認)乗車会

活動履歴

当会関西本部では、2022年7月23日にJR宝塚(福知山)線で非協力乗車会を行いました。

関西も多数の路線に女性専用車が設定されているため、なかなか全ての路線でこまめに乗車活動をするというわけには行きませんが、今回は大阪から兵庫県丹波篠山市の篠山口ささやまぐち駅まで足を延ばして、普段あまり乗車活動が出来ていない区間にも乗車してみました。

今ではJR西日本もさすがに以前のようなしつこい個別の声掛けなどはして来ず、また今回女性客からの声掛けもありませんでしたが、往路・復路とも車掌による女性専用車案内アナウンスが少々しつこいようにも感じました。

以下その報告です。


大阪から篠山口まで往復で非協力乗車

少々、車内の女性専用車案内アナウンスがしつこいかも?

大阪~篠山口(往路)

今回は16:10にJR大阪駅に集合し、16:25分発の快速 篠山口行きに乗車する。

当会では関東も関西もこの活動報告ページに公開したもの以外にも多数の非協力(任意確認)乗車会を行っているが、女性専用車両(JR西日本での表記は「女性専用車」)を設定している路線がかなり多いため、どうしても普段なかなか乗車活動が出来ない路線や区間が出てきてしまう。

当会関西本部も大阪やその周辺に住んでいる会員が多く、今回足を延ばした篠山口も京阪神圏からだとちょっと遠いことから、今まで乗車活動でそこまで行くことがほとんどなかった。

今回の乗車会にはそうした「普段、乗車活動出来ていない場所をカバーする」という意味合いもある。

さて、土曜日の16時過ぎの大阪駅3・4番ホーム(JR宝塚線乗り場)はあまり人の姿は多くなく、閑散としている。

線路を挟んで向かい側の大阪環状線ホームや東海道線(JR京都線・神戸線)のホームが人でにぎわっているのとは対照的だ。

大阪駅3・4番ホームの駅標
私達が乗車したのは16:25発

私達が乗車する16:25発快速 篠山口行きは大阪駅始発の列車である。

まだ発車時刻まで10分以上あったが、とりあえず私達はホームの女性専用車位置に並ぶことにした。

乗車位置にはすでに男性客は一人並んでいたので、私達はその後ろに並んだ。

しばらくすると徐々に並ぶ乗客が増えてきたが、女性専用車位置は一つのドア前に女性客がそれぞれ3~4人程度並んでいる状態なのに対し、隣の車両の乗車位置には各ドア前に10人前後くらいは並んでいただろうか?すでにこの時点で予想される乗車率に差が出ている。

手前が女性専用車位置、奥が一般車位置。写真では少々分かりにくいが並んでいる人の数に差がある。

発車4分前くらいになって、私達が乗車する篠山口行きの快速列車がホームに入ってきたが、私達よりも先に乗車位置に並んでいた男性客は他に移動してしまった。

どうやら女性専用車位置とは知らずに並んでいただけのようだ。

車内はところどころ空席もあり、空いている状態。

ふと車内の遠くの方を見ると、先ほど並んでいた男性客とは別人だが、男性客が1人着席しているのが見えた。

周囲の女性客も私達やその男性客に声をかけてくるような気配はない。

発車時刻間際になって、男女ペアの乗客が乗ってきたが、そのまま通り抜けて隣の車両に移動した。

大阪駅宝塚線ホームの女性専用車はちょうどホームへのエスカレーターを降りた目の前にある。

そのため、エスカレーターを降りてきた乗客が目の前の車両をわざわざ避けてこのような行動を取ることがある。

本当に痴漢対策であれば、男女ペアの乗客が痴漢するとは考えにくいため、移動させる必要はないはずだが・・・。

そういう観点から見ても「JR西日本は男性客どころか恋人や家族連れの女性客までをも蔑ろにしているようにしか見えない」

当サイトでいつも言っているとおり、JR西日本は「女性客(だけ)の利便性を考慮」して、出来るだけ便利な位置に女性専用車が来るようにしている(下の資料はJR西日本が大和路線と阪和線に女性専用車を設定した際に出した資料)のである。

これは資料の文面からも明らか。

エスカレーターが女性専用車の目の前(大阪駅)

女性専用車の位置と言い、土日まで含めた女性専用車の毎日・完全終日実施と言い、JR西日本は女性専用車を女性客を引き寄せるための女性優遇サービスとして運行しているのだ。

当会がいつも紹介している「行きも帰りも女性専用車、もう私の習慣です」「私は乗る、女性専用車」などというJR西日本が以前積極的に行っていた宣伝文句などからしてもそれは明らかだろう。

行きも帰りも女性専用車。もう私の習慣です。私は乗る、女性専用車。

よく「女性専用車両は女性優遇なんかじゃない!痴漢被害が深刻なためにやむを得ず設けられたものを女性優遇と捉えるなんておかしい!」と言う賛成派がいるが、そういう人はJR西日本の現状を見てから言ってほしいものだ。

いや、それでも賛成派の中にはJR西日本の現状を見て「女性専用車がとても充実している。うらやましい。JR西日本は女性にやさしい企業だ!」などと言う人がいるかもしれない。

しかしそこまで言うのであれば、これは表向き「痴漢対策を充実してほしい」と言いつつ実際には「女性優遇としての女性専用」を求めていると思われても仕方がないだろう。

そしてこういう女性優遇をしてくる企業の中には少なからず、先日の某外食チェーン店のような「生娘シャブ漬け戦略」的な思考が隠れている可能性があることを認識したほうが良いと思う。

つまり「女性にやさしい」のではなく、「女性を優遇すれば簡単に引っかかっていい気になって金を落とす」だろうと、足元を見られている可能性が高いのだ。

さて、発車時刻になり列車は大阪駅を発車。

発車してすぐ「この列車の5号車は女性専用車です。皆様のご協力を・・・」アナウンスが流れた。

特に「土日も含めて」とか、終日実施であることを強調するようなものではなく、通り一遍の形式的なアナウンスだったのでこの時はあまり気に留めなかった。

とはいえ、実際には「女性専用車」は名前だけ(任意協力)であって、本当の意味での「女性専用」の車両は存在していないのだから、そういうアナウンスをしているだけで乗客を騙しているようなものである。

大阪駅から尼崎駅までは東海道線(JR神戸線)を走行する。

その速さで有名な新快速などと同じ線路を走行するため、私達が乗車している快速列車もなかなかのスピードでかっ飛ばす。

そのまま塚本駅を通過、さらにしばらく走ると大阪府と兵庫県の境を超え、次の停車駅尼崎に到着。尼崎も階段・エスカレーターが見事に女性専用車の目の前だった。

女性専用車を一番便利な位置に置くということは男性は乗れないと思っている男性客などが発車間際にホームをダッシュして隣の車両に乗ろうとする可能性もあるということである。

これは安全上もよろしくないのでは?

youtubeで見つけたある動画のコメント欄より。
JR尼崎駅。女性専用車がエスカレーターの目の前

ここで若干乗客の入れ替わりはあったが、車内がガラガラな事に変わりはなく、尼崎を発車。

ここから福知山線(JR宝塚線)に入る。

ここで再び車掌が「この列車の5号車は女性専用車です。皆様のご協力を・・・」とアナウンスを流した。

つい先ほど、大阪駅発車直後にアナウンスしたばかりなので、参加メンバー同士顔を見合わせ「ちょっとしつこいな」などと言葉を交わした。

尼崎市内を走行

高架に上がり、カーブして東海道線をオーバークロスすると、しばらくはカーブ区間でゆっくり走るが、その後すぐに速度を上げ塚口駅を通過。

先ほどの塚本駅と名前が少々紛らわしいが別の駅である。

やがて次の猪名寺駅も通過し、列車は伊丹駅に到着。

ここもエスカレーターが女性専用車の目の前。

伊丹駅
女性専用車を降りたところがエスカレーター

伊丹を出ると、次の北伊丹駅を通過して、川西池田に停車。

ここも階段が女性専用車の(・・・以下略)

川西池田駅。階段が女性専用車の位置にピッタリ。エレベーターも女性専用車から近い。

川西池田を出ると、続いて中山寺に停車。

ここはうまく合わせられなかったのか、女性専用車と階段の位置が少し離れていた(ただし、反対方向の大阪方面のホームは階段と女性専用車の位置がピッタリである)。

中山寺を出てしばらく走ると、右手から近づいてきた阪急宝塚線が高架で頭上を横切り、さらに左手に阪急の宝塚駅が見えてくるとこちらも宝塚に到着である。

宝塚駅もエスカレーターが女性専用車の(・・・以下略)

宝塚駅
ここもエスカレーターの位置が女性専用車の位置にきっちり合わせられている。

宝塚駅でややまとまった降車があり、大阪駅からの男性客もここで降りた。

一方、ホームには多数の乗客が並んで待っており、車内の乗客が降りたのと入れ替わりに並んでいた乗客が一斉に乗車してきた。

車内は少し立ち客が出るほどの乗車率になり、大阪駅発車直後よりも人が多くなった。

多分、宝塚止まりの列車が多く、この先列車の本数が減るのと、阪急からの乗り換え客もいるからだろう。

宝塚を出ると、また車掌が女性専用車アナウンス(3回目)。

宝塚駅を出て少しの間は住宅地を走るが、それを過ぎると左右から急に山が迫ってくる。

そして次の生瀬を通過すると、JR宝塚線は一気に本格的な山岳地帯に突入する。

トンネルと橋梁の連続で深い山の中を抜け、西宮名塩駅に到着。

西宮名塩周辺もやはり深い山の中だが、駅周辺が新興住宅地として開発されているためか、ここでかなりまとまった降車があった。

立ち客がいなくなって、所々空席になり、車内の乗車率はまた元(宝塚到着前)に戻った。

生瀬~道場間は山岳地帯を走るJR宝塚線

西宮名塩を出ても引き続き、辺りは深い山岳地帯の中である。

すぐ長いトンネルに入り、抜けたかと思うと、谷にかかる橋梁に差し掛かり武田尾駅を通過。

武田尾駅付近で車掌が車内を歩きながらこちらに近づいてくるのが見えた。

このまま私達のいるところまでやってくるか?と思ったが、隣の車両と女性専用車との貫通扉の手前で引き返して行った。

武田尾駅通過後もなお、深い山岳地帯をトンネルと橋梁を繰り返しながら進み、道場駅の近くに来ると、それまで車窓の目の前に迫っていた山が徐々に左右に開け道場駅を通過。

そして辺りは盆地のような地形となり、先ほどまでの険しい山岳地帯がウソのように、周囲には開けたのどかな田園風景が広がるようになる。

道場駅を過ぎると、一気にのどかな田園地帯になる。

さらにその田園風景をしばらく進むと周囲が市街地になり、左手から神戸電鉄が合流してくると、兵庫県三田さんだ市の代表駅である三田さんだに到着。

ここもエスカレーターが・・・(以下略)

三田駅。ここも女性専用車が一番便利な位置に停まる。

ここまで各駅の女性専用車の停車位置のことを主に述べてきたため、中には当会が女性専用車の位置を主な問題にしているように思う人が出てくるかもしれない。

なので一応言っておくと、当会はこれを【主】の問題とは考えていない。

そして当然ながら、これが解決した(女性専用車の位置がずれた)からと言って「それで結構」とはならない。

これは「女性専用車と他の車両の混雑差の問題」や「女性専用車を導入した後の痴漢認知件数の推移」などと同じく「女性専用車を導入した結果、あとから出てきた副産物の問題」であり、それが解決しても「女性専用車の問題がすべて解決した」とはならないのだ。

当会が女性専用車両に反対する【主】の理由は何かと言えば、それは「公共交通機関における不当な差別だから」である。

そしてその差別を正当化するための表向きの理由が「痴漢対策」なのだ。

三田でもややまとまった降車があり、車内は空いてきた。

快速もここからは終点の篠山口まで各駅に停まる。

三田駅発車後にまた車掌による女性専用車アナウンス(4回目)

三田に続いて新三田に停車。ここでも10人余りが下車して車内はガラガラに。

車内全体で私達以外には他の乗客が10数人といったところか。

新三田を出て広野・相野と停車。特急停車駅以外で利用が多いのはこの相野駅まで。

ここから先は特急停車駅以外は一日数百人程度しか利用がない無人駅が続く区間となる。

車内は私達以外には数えるほどしか乗客が乗っていない。

車窓にはのどかな山里の風景が続く。

新三田を出ると、車内はガラガラ。
車窓にはのどかな山里の風景が。

藍本、草野、古市、南矢代と無人駅を過ぎ、17:33に終点の篠山口に到着した。

篠山口に到着後、車掌にアナウンスがしつこい旨を抗議した。

会員:何で4回も女性専用車に関するウソ(任意協力なので、専用は本来ウソ)のアナウンスをするのですか?

車掌:周知のためにアナウンスさせていただきました。

会員:周知するなら女性専用車は任意であることを周知してくださいよ。差別に当たるから女性専用車は任意協力という形でしか運行できないんでしょう?

車掌はこの後、折り返し列車の乗務にも当たるようだったので、これ以上は抗議できなかった。

篠山口に到着

以前のように、女性専用車に乗車している男性に乗務員や駅員が直接声をかけてきたり、場合によっては引きずりおろすといったようなことはしなくなったが、その代わりに女性専用車アナウンスの回数を増やすことで男性が乗らないように”対策”しているのだろうか?

丹波篠山市内で食事&歓談

篠山口駅は兵庫県丹波篠山市の代表駅ということになっている。

しかし、市の中心部はここからバスで行かなければならないくらい離れており、駅は街外れにある。

そのため、駅周辺もあまりひらけているとは言えない。

JR篠山口駅
駅周辺はこんな感じ。

余談だが昔、まだJRが国鉄だったころ、ここから街の中心部まで鉄道の支線があったのだが、現在は廃止されている。

篠山口からは来た道を大阪に向けて引き返していく予定だが、ちょうど夕食の時間に差し掛かっていたので駅を出てしばらく歩いたところにある飲食店に入ってそこで夕食を取ることにした。

JR西日本の女性専用車は毎日・終日実施だが、列車の車種によって女性専用車がない場合がある。

JR宝塚線の場合、篠山口駅から出る列車の中でも丹波路快速と呼ばれる223系・225系電車使用の快速列車には女性専用車がない。

丹波路快速(223系)

この後、篠山口から女性専用車のある列車は19:43発だったが、やはり時間を気にせずゆっくり歓談したいということで21:19発の快速大阪行(女性専用車あり)に乗車することにし、飲食店で色々なものを注文しながらそこで約2時間あまり参加メンバー全員でいろいろな話に華を咲かせた。

丹波篠山市で夕食

こうして参加者全員楽しいひと時を過ごすことが出来たが、ここ数年はコロナの流行によって当会もそうしたことがなかなかできずにいた。

やはり単に活動するだけではなくこういう楽しいこともないと、よほど意志の強い人でない限り会員としての活動もなかなか続かない。

以前は集会や乗車活動のあと、もしくは今回のように乗車活動の途中などにも飲食店で集まって食事しながら楽しくワイワイと歓談するのが通例のようになっており、またそれが楽しみで集会や乗車会に来るメンバーもいたのだが、感染症の流行のせいでそうしたこともやりにくくなっていた。

そればかりか一時は乗車会など、会の活動そのものも思ったように行えず、また集会も直接会うのではなく、オンラインで実施という状態になっていた時期もあり、全国的に活動の不活性化や会員離れが懸念されていた。

一方で女性専用車両を推進する勢力には感染症の流行で鉄道の利用客が減り、列車の混雑率が下がったのを受け「この機をとらえ、女性専用車両の拡大を・・・」と、さらに女性専用車両を拡大させようとするような動きもあった。

これについては現在のところ導入実現には至っていないものの、本当に痴漢対策なら混雑の激しい路線にこそ必要なわけで「混雑が緩和されて導入しやすくなったから導入しよう」というのでは本末転倒である。

また、熊本市交などのように「感染症の流行で乗客が減ったから、女性客を呼びこもう」とばかりに、表向き迷惑行為防止の取り組みと称して、実際にはコロナによる減収・減客対策と思われる女性専用(優先)車両を導入した例もある。

結局、感染症の流行は女性専用車問題については完全に賛成派・推進派の味方をしたといえるだろう。

今では感染症の陽性者数が増えてもそれだけでは行動制限などは行わないという方針になったようだが、本当にこのコロナについては今後、これ以上大きな問題にならなくなることを願うばかりである。

篠山口~大阪(復路)

さて、私達は飲食店を20:40頃出た。

ここから篠山口の駅までは徒歩10分程度であり、21:19発に乗るには少し早めだが、これは早めに駅のホームに到着して篠山口駅で駅員や乗務員が声掛けしてこないかどうかを確かめるためである。

大阪方面からやってくる普通や快速の多くは篠山口止まりであり、それがそのまま大阪方面行きとして折り返していくのだが、折り返しのために停車している間に駅員や乗務員が声をかけてこないかどうかを見るのだ。

駅に到着すると、ちょうど大阪方面から来た列車が駅に到着したところだった。

電車から降りてきた乗客たちが10数人くらい、改札口から歩いて出てきた。

私達は改札内に入りホームに降りたが、今到着した電車は21:19発の快速ではなく、篠山口到着後に回送として車庫(?)に引き上げるらしい。

私達は21:19発の快速が来るまで、ホームで待つことにした。

夜の篠山口駅で列車を待つ。
人気(ひとけ)のない夜の篠山口駅ホーム。ホームに停まっているのは回送列車

篠山口駅もこの時間帯になると、列車の到着時以外はまるで人気ひとけがなく、辺りは静寂に包まれている。駅構内を照らす蛍光灯の照明が煌々と明るいが、雰囲気は大都市近郊路線の駅のそれではなく「夜のローカル線の少し大きい駅」と言った感じである。

やがて、静寂を打ち破るかのように突然、列車の接近を知らせるメロディーが駅構内に流れ、続いて「間もなく列車がまいります・・・」という自動放送が入った。

私達が乗車予定の21:19発大阪行き快速列車が篠山口止まりとしてやってきたのだ。

列車が到着すると、そこから約10数人程度の乗客が降りてきて改札へとつながる階段を上っていった。

列車は引き上げることなく、そのまま快速大阪行きになるようだったので私達はすぐに全員乗車。

女性専用車内にいるのは私達だけだった。

しばらくして駅のホームを、恐らく車掌と思われる人物が歩いて通りすぎていった。

私達が乗車している目の前を通りすぎたが、立ち止まることなく、私達にも一切声かけはなし。

しばらくすると今度は逆方向から、運転士と思われる人物がやはりホームを歩いて通り過ぎていった。こちらも全く声をかけてくる様子はなかった。

しかし、その後「前から3両目は終日女性専用車です」と車掌が車内アナウンスした。

さらにしばらくして、女性客が1人乗ってきたが私達のことを意識する様子はなく、そのまま専用車内で着席した。

やがて発車時刻となり列車は静かに篠山口駅を発車。

発車直後にまた車掌による女性専用車アナウンスが流れた。

篠山口の駅を出てすぐ街明かりは見えなくなり、真っ暗な中を走って次の南矢代に停車。

南矢代駅周辺も夜になると、駅の明かり以外はあまり明るいものがない。

蛍光灯の光に照らされた小さな無人駅が夜の闇の中に浮かび上がっているような感じがする。

わずかな停車時間のあと、すぐに南矢代駅を発車。

この時間帯で、しかもラッシュと逆方向のためか女性専用車だけでなく、両隣の車両もほとんど人が乗っていない。全くのガラガラである。

この時点でも女性専用車内は私達以外に先ほど篠山口から乗ってきた女性客が1人だけ。

篠山口発21:19発大阪行快速の車内。ガラガラである。
大阪に着くまで混雑することはなかった。

古市駅。

先ほどの下り篠山口方面では女性専用車と階段の位置が外れていたが、こちらは女性専用車が改札の目の前。

草野駅。

南矢代や古市駅同様、小さな無人駅で夜の闇の中に駅の明かりが浮かび上がっているような感じ。

ここでは特に何もなし。

藍本駅。

改札口が女性専用車の目の前。ここも利用の少ない無人駅だがホ―ムに一組の男女ペアの乗客が待っていた。

車体のステッカーを見て、わざわざ女性専用車を避けて隣の車両から乗車。

相野駅。

階段が女性専用車の目の前。

広野駅。

ここで女性客1人乗車。

やはり階段が女性専用車に近い。

新三田駅。

階段が目の前。女性客が数人乗ってきた。

三田駅。

女性客が10人くらい乗車。発車後に女性専用車アナウンス。

ここからは快速運転となり、次の停車駅は西宮名塩である。

周りの女性客達は私達のことを気にする様子はなく、各々何気ないおしゃべりに華を咲かせている。これで良いのだ。

インターネットには私達が「女性への憎悪から女性専用車に乗り込んでいる」だの、「女性と全く縁がないものだから女性に構ってほしくて乗り込んでいる」だの、根も葉もないデタラメを書き込んでいる輩が散見されるが、別に私達は女性に恨みがあるわけでもなければ、構ってほしいわけでもない(むしろ「ここは女性専用車」などの声かけはしてもらいたくない)。

私達は女性専用車に男性がいても、それを誰も気にせず「男性が乗っていて当たり前」になっていけば良いのであって、乗り合わせた女性客には基本的に用はない。

強いて言うなら、男性が乗車していても周囲の女性客が「別に珍しくもないか・・・」くらいに思うようになってくれれば(こちらとしては)一歩前進だと思うくらいである。

そもそも女性専用車は女性専用車という名前がついているだけの一般車両なのだから。

そして、それを鉄道事業者がさも強制力があるかのように装っているだけなのだから(ついでに言うと痴漢対策も装っているだけ)。

私達がもの申したいのは鉄道事業者に対してであって、女性にもの申したいわけではない。

西宮名塩、宝塚、中山寺を過ぎても私達以外に女性客が10人ほどで車内はガラガラだった。

私達の近くにいる女性客は相変わらず、楽しげにおしゃべりしている。

川西池田駅。

普通高槻行きに連絡。そちらもガラガラ。階段とエレベーターが目の前。

男性客が1人、女性専用車内を通り抜けて行った。

発車後に女性専用車アナウンス。

川西池田を出て北伊丹を通過し、伊丹に停車。

猪名寺、塚口を通過し、尼崎に到着。

尼崎駅。

ここで何人か下車し、私達以外に女性客が3人だけになって発車。

階段・エスカレーターが女性専用車の目の前。

ここからはJR神戸線(東海道線)を快走し、塚本駅を通過して22:27に人気ひとけの少ない大阪駅9・10番ホームに到着した。

線路を挟んで向かい側のJR京都線・神戸線ホームがこの時間でも人で賑わっているのとは対照的である。

22:27に終着の大阪駅10番線に到着

ホームに降りた後、お互いに「お疲れ様でした」と終了の挨拶をし、夜も遅いのでその後すぐ解散した。

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