私は海外在住の女性会員です。私が日本にいた時は「女性専用車両」なんてありませんでした。
日本に里帰り中、ひとり旅行をしました。
JR西日本のある線の特急に始発から乗り込みました。
いくつかの駅に停まりました。しかし私の周囲の座席には誰もいません。
私ひとり隣に荷物を置いてみたり横になって寝てみたり…
いつまでたっても私ひとりなので「こんなに空いていてJR大丈夫なのかな?」とちょっと心配していました。
そのうちに男性客が前方の席にひとり座りました。
それから車掌が検札に来ました。
その車掌はその男性客に「ここは女性専用席だから座ってはいけない」と注意し、彼は「え?すみません!」と慌てて私の後方の席へ戻っていきました。
その成り行きを見ていた私はそこで初めて立ち上がって私の座席の後方を見たのです。驚きでした。
その車両の3/4ほどの後方座席は全部サラリーマンなどの男性客で埋まっていました!
よくよく見てみれば私の座席から前の座席カバーはピンク色で区別されていました。
先ほどの男性客は自分の席が窮屈なので空いている席に移ったのでしょう。
その座席の乗客が来たらどけばいいだけの話なのですから普通にやることでしょう。
「女性専用席たって誰もいないのだし構わないのに」と思いました。
彼らは一見してサラリーマンで仕事での移動のようで疲れた様子ですし、私は居心地の悪さでそれ以降ゆっくり座っていられませんでした。
日本にいると映画のレディースデイを初めとしてやたらレディース○○が目立ちます。
里帰りするたびに増えている気がします。
でもこれは商売で女性客を集めるためにやっているのでしょうから傍からどうこう批判する筋合いはないのかもしれません。
ヨーロッパでも去年デンマーク・コペンハーゲンのホテルが女性専用フロアを作ったことが男性差別に当たるというので問題になりましたが、結局このホテルはサービスを続行するようです。
しかし注意してほしいのは「宿泊料金は割高」であるということ。
お金を出して特別なサービスを買っている、ということですね。
それに対して日本の女性専用車両は公共の輸送機関にもかかわらず、利用料金は同額でありながら「性」によって特別なサービスが受けられるというもの。
これは「男女同権」「性差別禁止」に反するのではないのでしょうか?
昔から「一等車」「二等車」という、お金でサービスを買うシステムはありましたし、「割高でもいいから特別なサービスを」というのなら分かりますけど。
女性専用車両は明らかに「性差別」でしょう。
国連人権委員会に「性差別撤廃請願」を出してもいいレベルだと思いますが? え? 身障者は男性でもOK? でも英語では「Women Only」とありますよ?
何だか日本の男性が一番差別されているように見えますけど、日本の男性は何も感じないのでしょうか?
そして日本の女性は「それで当然」と思っているのでしょうか?