2017年9月~10月の間にいただきましたご意見投稿の中から投稿者が「公開しても構わない」とご回答されたご意見の一部をここでご紹介します。
関東の視覚障がい者の方からのご投稿
●性別:男性
●JR池袋駅の埼京線の女性専用車の乗降口に、迷惑しています。
反対側の湘南新宿ラインの先頭車両寄りに乗った場合、東京メトロ、東武線や西武線に乗り換える場合、通路に溢れた女性客を突っ切る必要があり、ぶつからないように白線すれすれを歩く必要がある。
私は視覚障がい者で視野が狭く、足元が見えないので、怖いです。
一応、点字ブロックがあるのでホームの端はわかりますが、後ろから押されないかヒヤヒヤしています。
女性専用車両をやめないなら、早くホームドアをつけてください。
視覚障がい者の転落事故、減ってません。
当会からの回答
※ご意見投稿ありがとうございます。
当会サイトでいつも申し上げている通り、女性専用車両は男性の交通弱者への配慮が全くない代物です。
当会はこれまで移動に困難の伴う障がい者の男性の方が女性専用車両のせいで余分に移動させられたり、階段やエレベーターを降りたところが女性専用車両で何とかホームにたどり着いたにも関わらず、一本見送らざるを得なくなるというようなことを問題にしてきましたが、単に男性の障がい者の方が女性専用車両に乗車できる・できないだけでなく、あなたのご投稿のような、実際に女性専用車両のある路線を利用している男性の障がい者の方の声も貴重なものです。
女性専用車両は痴漢対策と言いながら、実際にはそこからかけ離れた実態があるわけですが、そのようなもののために、障がい者や高齢者の男性が不利益を被っていることをもっと問題にする意味でももっとこれからも声を上げていく必要があると思っています。
イギリスのニュースをご覧になった方のご投稿
イギリスでは女性専用車の導入に猛反対が出ているとのニュースを見ました。イギリスは紳士の国で、タイタニックの沈没時に女性と子供を優先して救命ボートに乗せた有名な実話があります。女性専用車の導入は、紳士の国であるイギリス国民のプライドを著しく傷つけるものです。もちろん痴漢犯罪が皆無とは考えられません。しかし、紳士にあらざる痴漢を前面に出すと、建国以来文明国であるイギリスが、野蛮国に堕落したという印象を世界中に与えます。さて日本はどうでしょう?世界の先端をゆく技術立国と言われていますが、痴漢対策をテクノロジーで解決せず、イギリス人が忌み嫌う野蛮な方式で解決しよう(実際には解決になっていない)としています。2020年の東京オリンピックに向け、世界中の国々(先進国にも発展途上国にも)に野蛮な方式が知れわたり、イギリス人のみならず他の多くの国からも多くの嘲笑、蔑視を受けるでしょう。日本人もイギリス人のような文明国としての誇りをもちたいものです。
当会からの回答
※ご意見投稿ありがとうございます。
仰っているのは恐らくこの記事のことかと思われますが・・・
「馬鹿げている」イギリスで女性専用車両に批判の嵐http://news.livedoor.com/article/detail/13554948/
少なくともこの記事を見る限り、女性専用車両に関してはイギリスのほうが日本よりもずっとまともだと言えますね。
日本ではまず、こうしたものが差別に当たるという認識のない人が多く、「痴漢対策」とさえ言っておけば何をやっても良いかのような雰囲気があると思います。
それだけでも十分に問題ですが、日本の場合は女性専用車両自体が事実上、ほぼ別の目的になってしまっていて、女性専用車両を推進する政治家は選挙の票取りや自らの実績作りのために女性専用車両を推進し、鉄道事業者は女性専用車両を客寄せや広告料収入源として使うなど商業目的に利用し、そして女性専用車両を利用する女性客もその多くが痴漢対策以外の理由で利用しているという状況があります。
女性専用車両を「防犯対策としては不適切だ」と指摘する意見が表に出てくるイギリスと、女性専用車両で何らかの利益(金銭に限らず)を得る者がほぼ叩かれることなく、表向き「痴漢対策」で何でもまかり通ってしまう日本との違い・・・と言ったところでしょうか。
記事によれば、イギリスでは女性専用車両を導入(復活)しようとした政治家が叩かれ、またフェミニズム団体もそのようなものには一様に「ばかげたアイディア」などとして批判しているとのことですが、日本では女性専用車両を推進している政治家がそのことで叩かれたという話はまるで聞きませんね。
あなたも仰っているような、「2020年の東京オリンピックに向け、日本がこのようなことをいつまでも続けていたら、世界の笑いものになってしまう」という意見はネット上では少なからず見られますが、それについても日本ではある政治家が東京都議会で「女性専用車両が人権尊重に重きを置く五輪憲章そのものを反映している」などと、まるで女性専用車両が素晴らしいものであるかのように言っていましたね。
こういうところからも、日本とイギリスの認識の違いがはっきり見えます。
何もかもイギリスの方が良いなどと言うつもりはありませんが、少なくともこの分野に関しては「どうして日本はこうなのか」と、ため息が出てしまいますね。
都営浅草線ご利用の方からのご意見投稿
●性別:男性
●都営浅草線を日常的に利用しております。浅草線のよいところのひとつに、女性専用車両が導入されていないことがあります。しかし、これが「よいところ」であるという時点でそもそもおかしいですよね。女性専用車両が存在しないということが正常なのですから。東京では導入強行の流れが一旦は沈静化しているとはいえ、京急と京成が女性専用車両を導入しているため、浅草線も予断を許さない状況にあります。
社会哲学の考え方として、「最大多数の最大幸福」というものがありますが、女性専用車両は、男性を犠牲にすることで女性の幸福 を追求するというものだと思います。女性専用車両は、メリットを享受できる女性のみが幸福となり、女性専用車両のメリットを享受しない女性はプラスマイナスゼロ、男性(また、カップルや夫婦、男女混合の集団などは女性専用車両に乗ることができないわけですから、男性のパートナーや友人を持つ女性も)はデメリットのみを受けることになります。つまり、女性専用車両は多数を犠牲にして少数の利益を追求する存在ですので、「最大多数の最大幸福」という原則に反する存在であるということが言えます。
このように、多数に対して利益が存在せず、逆に少なくとも半数が不利益を被るのにもかかわらず、政治的な意図による少数派の利益追求のために行われる女性専用車両という存在は、社会の利益という観点からも許されない横暴です。反対する会の活動により、女性専用車両という不利益が是正されることを切に望みます。
当会からの回答
※当会にご意見投稿ありがとうございます。
女性専用車両はどちらかと言うと「男性を犠牲にすることで、女性の幸福を追求するというもの」というよりも「男性を犠牲にすることで女性専用車両推進派の幸福を追求するもの」と言ったほうが近いかもしれません。
自らの人気取りや実績作りなどの理由で女性専用車両を推進している者(一部の政治家など)や、女性専用車両を運行しながらそれを営利目的に利用している鉄道事業者、さらには「臭いオヤジがいなくていい」などと言う一部の身勝手な女性専用車両利用客らの利害が一致している状況で、男性(特に足腰の弱った高齢者や障がい者男性などの男性交通弱者)がどれだけ不利益を被ろうとも、それはほとんど問題にされないというのが、今の実情だと思います。
しかし、そんな女性専用車両をうまく正当化し、反対意見を封じ込めるための便利な言葉が「痴漢対策」とか「弱者保護」だったりするわけです。
痴漢対策・弱者保護の名を借りた、少数派の利益追求のための女性専用車両を許さないためにはやはり「痴漢対策」がウソであることを少しでも多くの人に知っていただくことだと思います。
反対派がいくら「女性専用車両は男性差別だ」と言っても、世間が女性専用車両を痴漢対策だと思っているうちは
「痴漢がいるから仕方がないでしょう」
「痴漢対策を男性差別などと言うのはおかしい」
「女性専用車両を差別とか言う奴は、女性のことを考えられない情けない奴」
などと反論される可能性が高く、またそれに対して「痴漢対策だとしても差別は許されない!」と再反論しても「痴漢被害者のことを考えろ」で押し切られやすくなります。
やはりそこは「女性専用車両は男性差別だ」と主張するだけでなく、「痴漢対策は建前である」ということも併せて、論拠も添えながら主張し、さらに世間にもそういう認識を広めていくことによってはじめて「女性専用車両は男性差別だから許されない」という意見が今より説得力を持つようになるのではないでしょうか。
当会はこれからも活動を続けてまいります。
どうかこの先も当会サイトをよろしくお願いいたします。
関西で個人的に非協力乗車を行っている男性からのご投稿
●性別:男性
●貴会の主義、主張に概ね賛成の反対派です。
異なることは女性専用車両を設けるならば、同じ数だけ男性専用車両を設けるべきだと思うくらいです。
電車に乗車する機会は少ないのですが、健常の男性でも乗ることができることを周知するためにあえて女性専用車両に乗るように心がけています。
ここでの女性側の意見を見ていますと、「痴漢の被害者の気持ちが男性のあなたたちにわかりますか?」というような自己中心的な批判が多く一言いわずにはいられません。
「もっと早く家を出て混雑しない時間帯に乗れ」と。早朝はガラガラですから。
タクシーを使え!とまではいいませんが、痴漢の被害に遭いたくない、男性に密着されたくないのであれば、混雑する時間帯を避けて早朝に電車に乗るくらいのことはすべきことです。けれども甘えた女性たちは「出社時間よりだいぶ早い時間になんて出勤したくないし、男性に密着されるのもイヤ」というわけです。
レディースディで優遇されることに慣れて、それが当然だと感覚が麻痺してる女性も少なくないと思います。
なぜ、それらの少数の女性に合わせて全ての男性が、乗車車両を制限されないといけないのか?
男性という理由だけで。同じ運賃を払っているのに。
過去に鉄道会社に対して「朝の通勤時間帯は合理的理由があるにしても終日は許せない」「改札へ通じる階段のすぐ前のベストポジションに女性専用車両を設けるな、せめて多くの距離を歩かされる先頭か最後尾にしろ」と何度か抗議しましたが、マニュアル通りの逃げ口上しかしないので、行動で誰でも乗車できることを周囲に知らしめる非協力乗車はたいへん効果的だと思います。
貴会の集団による非協力乗車活動のおかげで、男性でもだれでも乗車できるということが世の中に周知されてきましたので、感謝していますしこれからも続けていただきたいと思います。
私はひとりで非協力乗車をしておりますし、用事もない場所の切符を買ってまで主張したいだけの思いがありませんので影ながら応援しています。
当会からの回答
※ ご意見投稿ありがとうございます。
女性専用車両も導入されて十数年が過ぎ、普段電車を利用している女性客の中には「女性専用車両があって当たり前」のような感覚になってしまっている人も少なくないのかもしれません。
そうした人の中には現在の状況が当たり前になってしまうと、そこからさらに優遇を求めたりする人も出てくるわけで、この女性専用車両についても「あって当たり前ではないのだ」と啓発していくことはやはり必要だと思います。
当会のような団体に入会していなくてもあなたと同じように個人で非協力乗車しておられる方は他にもいらっしゃいます。
鉄道事業者に意見を言うことも鉄道事業者に反対派の存在を示すという意味で必要と言えば必要ですが、それだけでは世間に対しては反対派の意見や主張は全く伝わりません。
やはり乗車活動を行うなど、実際に行動しないと現状は変わらないのです。
当会はこれからも地道にではありますが活動を続けてまいります。
あなた様もどうか、非協力乗車のほう、頑張ってお続けください。
今後とも当会サイトをよろしくお願いいたします。
当会サイトを閲覧くださっている方からのご投稿
●性別:男性
●たまにサイトを拝見しております。
私の個別の意見としては、女性専用車に協力を求めるならボランティアでなく、金払えって思います。
グリーン車に乗る権利を得るためには特別料金が発生します。
また、何か人に依頼する場合は対価で金銭が発生する場合が多いです。
よって、女性専用車への協力を男性に要請するなら、それなりの金銭などを支払う必要があると思います。
支払う元は女性専用車を作ってる組織でしょう。
他の車両に乗っても痴漢冤罪に会うリスクは変わりません。
リスクが減らないなら何らかの利益を男性にもたらすべきだと思います。
当会からの回答
※ご意見投稿ありがとうございます。
仰りたいことは分かるのですが、それが通らないのが今の世の中なんですよね。
当初「痴漢被害から女性を救済する策」という名目で、当時の国土交通省なども後押しして、女性専用車両が導入されたわけですが、神戸市営地下鉄や阪急京都線のように、最初からガラガラの昼間も含めて終日導入したところもあり、本当に痴漢対策なのか当初から怪しいところはありました。
特に阪急の場合は当時の国土交通省の社会実験に付き合う形で終日導入されており、
(参考:国交省の報告書:http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/15/151209/02.pdf)
このあたりからも痴漢対策のために導入したというより、「最初から女性専用車両ありき」だったことがうかがえます。
さらにこの報告書では「女性専用車両以外で痴漢対策できないか?」「公平性確保のため、女性専用車両に追加料金を科すべきでは?」といった意見を何かと理由を付けて全て否定しています。
一方、実際に女性専用車両を導入した鉄道事業者も導入されて時間が経ち、それが定着してしまうと、今度はあからさまに女性専用車両だけに料金の割高な広告を募集して金儲けをしたり、阪急のように自らのサイトで女性専用車両を「人にやさしい、魅力ある鉄道サービスを実現するためのサービス向上策」と明言したり、さらにはCS(顧客満足度)向上アンケートと称して、女性専用車両の拡大の是非を問うアンケートを取ったりした(西鉄)ところも出てきました。
そしてそんな「痴漢対策などただの建前」の女性専用車両のために、同じ運賃を支払っている男性が現在も「男性である」というだけで不利益を負わされているわけです。
それも健常者の男性だけでなく、本来保護されなければならない高齢者や障がい者の男性まで平然と事実上排除している(※)わけですから、この国の公共交通機関がいかに異常か良くお分かりいただけるかと思います。
(※)鉄道事業者が「障がい者は男性も女性専用車両に単独で乗れる」としていても、これは「男性の障がい者よりも女性の健常者を優先するのか?」という批判をかわすためのもので、事実上障がい者であっても男性は非常に乗りにくい。またそれを指摘しても改善する気が全くない鉄道事業者が多い。
要するに鉄道を利用する男性はそこまで軽く扱われているということです。
そして表向き「痴漢対策」と言っておけば、そういったことが平然とまかり通る世の中なのです。
世間には「女性専用車両に反対する奴は女性の立場を考えられない奴」などという男性もいますが、そのような者は痴漢対策からかけ離れた女性専用車両の実態を知らず、また知ろうともせず「痴漢対策」という表向きの綺麗事にものの見事に騙されているわけです。
もっと女性専用車両反対の声を大きくしていかなければこの現状はなかなか変わらないとは思いますが、かといって諦めてしまうと今度は現状からさらにもっと酷いことになりかねません。
このサイトをご覧の皆様も、我こそはと思われた方、どうぞ当会入会申し込みフォームから入会申し込みください。お待ちいたしております。
監視カメラを否定する女性専用車両信者からのご投稿
●性別:男性
●防犯カメラで100%被害は防げるんでしょうかね?
満員状態じゃ下が良く見えないし、カメラには死角がある。
防犯カメラがあっても、誘惑に負ける人間はいるはずだし、「酒に酔った勢いで痴漢をやってしまいました」などと言う人もいるだろうから。
第一、防犯カメラ設置にかかる莫大な予算はどうするのですか?反対する会の皆さんが負担なさるのですか?公共交通機関の運賃は法律で規定されているので、自由に上げることはできませんよ。
痴漢被害が100%撲滅できない以上、やはり女性専用車両は必要ではないですか?
当会からの回答
防犯カメラで100%被害は防げるんでしょうかね?
女性専用車両は被害を100%防げないどころか、被害が1%も減りもしていませんが・・・
女性専用車両は痴漢が全く減らなくても良くて、それ以外の痴漢対策は100%防げるものでなければならない理由は何ですか?
満員状態じゃ下が良く見えないし、カメラには死角がある。
防犯カメラがあっても、誘惑に負ける人間はいるはずだし、「酒に酔った勢いで痴漢をやってしまいました」などと言う人もいるだろうから。
埼京線で痴漢被害6割減(増えた報道はない)の監視カメラと、路線によっては導入後、痴漢が減らないどころか、逆に増えてしまったところもある女性専用車両ではどちらがより優れているか、言うまでもないと思いますが。
第一、防犯カメラ設置にかかる莫大な予算はどうするのですか?
監視カメラ設置に莫大な予算がかかるのなら、なぜ島根県の一畑電鉄のような「赤字ローカル線」でもすべての列車に監視カメラが設置できるのでしょうか?
「監視カメラには莫大な費用が掛かる」というのは鉄道会社の子供騙しです。
反対する会の皆さんが負担なさるのですか?
なぜ当会が負担しなければならないのですか?
その理屈で行けば、女性専用車両を推進した公明党は女性専用車両に関わる費用をすべて出さなければならなくなりますよ。
痴漢被害が100%撲滅できない以上、やはり女性専用車両は必要ではないですか?
「監視カメラでは痴漢被害が100%撲滅できないから、痴漢の減らない女性専用車両が必要」なんですか??
そもそも女性専用車両は痴漢対策にかこつけているだけで、痴漢対策ですらありません。
37歳無職の男性の方からのご投稿
●性別:男性
●私は女性専用車両の動画を見ました。男性が女性専用車両に乗車して従業員やお客さんから声を掛けられても応じず、大声を出しています。これは女性のお客さんに不快を与え、威力業務妨害に該当します。直ちに女性専用車両に入る事を止めなさい。応じなければ警察と相談します。
当会からの回答
※「直ちに女性専用車両に入る事を止めなさい」などとは随分と上から目線ですが、何様のつもりですか?
37歳で無職とのことですが、身体障がい者などで働けないのならまだしも、まさか五体満足で働けないわけでもないのに親の脛をかじりながら毎日遊んでいるのではないでしょうね?
もしそうだとしたら論外です。
警察に相談するとか、当会のことをとやかく言う前にご自身の行く末を心配なさってください。
親はいつまでも居ませんよ。
(以下、当ページをご覧の皆様へ)
当会以外にも女性専用車両への乗車活動を行い、インターネットに動画を上げている個人や団体は存在します。
当会では乗車活動の際、こちらから女性客に話しかけるようなことや車内で大声を出すようなことは(相手が高圧的な態度で来ない限り)原則禁止しています。