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2025年3月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

2025年3月26日の夜、京王線で任意確認(非協力)乗車会を実施いたしました。

京王新宿~調布間で2回行いました。

また、この乗車会の2日後に「女性専用車両は女性を守るためのものであり、優遇ではない」「差別だとの主張は女性専用車両の成り立ちや目的を無視したものであり、批判は的外れだ」という主旨の、非常に賛成派寄りのニュース記事がインターネット上で配信されたので、それについても当記事中で触れ、考察(反論)することにいたしました。


今回の乗車会

過去の乗車会でも女性客からの声掛けや女性客から会員が足を蹴られるなど、関東の路線の中では乗車会の際の事件が多い京王線。

JR山手線を挟んで反対側のTX(つくばエクスプレス)など、私達が乗車しても声かけなどは非常に少ない路線とは対照的である。

今回はそんな京王線に以下の順に乗車を行った。

  1. 新宿20:09発 特急橋本行き
  2. 笹塚20:26発 特急八王子行き
  3. 千歳烏山20:43発 特急橋本行き
  4. 新宿21:45発 急行八王子行き

新宿→笹塚(特急橋本行き)

今回は新宿駅の京王西口の券売機前に20時集合。

京王新宿駅改札
京王新宿駅の駅標


改札を抜け、ホームに向かう階段を降りるとまもなく乗車予定の20:09発、特急橋本行きが入線してきた。

折り返しのため、発車までしばらく時間がある。

私達はこの列車に早々に乗車したわけだが、声かけなし。

京王新宿駅ホームの立て看板
20:09発橋本行き特急に乗車


3分程待って列車は定刻通り20:09に発車。
車内はそこそこ混雑しているもののまだ余裕がある。

京王新宿駅を出ると長い地下トンネル内を走り、ようやく地上に出たかと思うとすぐに笹塚駅に到着。
ひと駅間だが特に何事もなく、ここで下車。

後続列車に乗り換えて少しでも多く任意周知をするためである。

笹塚→千歳烏山(特急八王子行き)

笹塚駅で10分程待って後続の20:26発、京王八王子行き特急に乗り換え。

笹塚駅の駅標
笹塚駅でしばらく待つ

定刻通り到着した特急列車の乗務員室付近の4番ドアから乗車。京王の女性専用車両は下り(橋本・八王子方面)の場合、最後尾の車両であり、ワンマン運転ではないので車掌がいる。
私達が車掌の目の前で乗車したせいか、この特急列車では先ほどの橋本行きの特急と違って女性専用車の案内がしつこかった。
この列車の車掌は女性専用車賛成派なのだろう。

笹塚駅停車中に肉声で2回女性専用車のご協力のお願いの放送をし、さらに笹塚駅~明大前駅間走行中も車内自動放送(プログラムによる既定の自動放送か車掌のタブレット操作かは不明)で女性専用車のご協力のお願いの放送をした。

笹塚駅を出てしばらく夜の街を走って代田橋駅を通過し、明大前駅に到着。

ここでは降りずに乗車し続ける予定だ。明大前駅停車中にも車掌は肉声放送で女性専用車のお願いをし、明大前駅~千歳烏山駅間走行中も車掌のタブレット操作か車内自動放送で女性専用車のお願いの放送が流れた。

列車は下高井戸駅、桜上水駅、上北沢駅と通過しながら夜の住宅密集地を駆け抜け、千歳烏山駅に到着。

私達はここでも後続列車に乗り換えるため下車した。

千歳烏山駅に到着

しつこい女性専用車アナウンスと女性専用車の任意性について

ここまで述べてきたように、京王新宿駅では乗客からも駅員からも直接の声かけは無かったが、私達が笹塚駅から女性専用車に乗車すると車掌が(任意協力であるにも関わらず)まるで男性は乗れないかのように、私達が千歳烏山駅で降りるまでしつこく女性専用車アナウンスを流してきた。

いつも言っていることだが「女性専用車」という名称であっても実際は何の法的根拠もなく、また本当に女性専用(男性乗車禁止)にすると「差別」に当たってしまい、法的にもまずいので名前だけ女性専用にして実際は任意協力にしているのである。

もちろん私達は鉄道事業者が隠している「任意協力であること」を周知するために乗車しているのだから、いくらしつこくアナウンスしようと当然降りるわけはない。しかしこの車掌は女性専用車両(という名前の一般車両)に男性がいる場合、こうすれば降ろせると思っているのだろう。

そしてそれでも私達が降りないから降りるまで徹底的にしつこく案内しているのだろうが、こういうことをしても私達には無駄だ。

こういうと「痴漢対策のために女性専用車を設けているのにそれに従わない男共が悪い。『女性専用』なのだから!」と言い出す情報弱者が必ず現れるのだが、任意協力でしかないばかりでなくそもそも「痴漢対策」という理由自体も極めて怪しい。(何故怪しいのか、詳しくは後述する)

しかも女性専用車両を導入しても痴漢は減らないことが多い。

京王線でも2005年春にそれまで京王新宿発23時頃以降の下りのみだった女性専用車両を朝の上りにも新設した上、下りも夕方(18時頃)から終電までの設定に拡大したが、拡大してから痴漢が逆に増えてしまった(拡大導入前2004年121件→拡大後2005年146件 情報元:2006年8月8日朝日新聞

一方、2009年にJR埼京線で導入された車内防犯カメラは(他の記事でも言及したが)痴漢の認知件数を半分以下にまで減少させるという素晴らしい効果を発揮した。しかも女性専用車のような差別の問題も生じない。

「女性専用車は痴漢対策だから差別じゃない」と詭弁を弄する者もいるが、そういう人には「なぜ女性専用車が『女性専用』と言いつつ任意協力になっているのか」をよく考えていただきたい。

「痴漢対策だから差別じゃない」が通用するのなら、女性専用車を「専用と言いつつ任意協力」にする必要など無い。

京王線でも車内防犯カメラの設置は進んでいる。しかし防犯カメラがJR埼京線に導入された当時、他の多くの鉄道事業者は当初(JR埼京線の痴漢6割減の実績があるにも関わらず)「防犯カメラの設置は費用が莫大だから出来ない」などと言ってなかなかやろうとしなかった。これはつい先日の活動報告でも触れたとおりだ。

(そしてその後、地方の赤字ローカル私鉄が車内防犯カメラを導入し始めたため、「費用の問題で出来ない」がウソだとばれてしまったのも先日の活動報告の記事で述べたとおり)

また、これも先日の記事でも触れたのだが「痴漢がいるのだから女性専用車はやむを得ない」「女性専用車に反対するなら他に有効な痴漢対策を出してからにしてください」と言っていた女性専用車賛成派が、(有効な痴漢対策である)JR埼京線の防犯カメラのことを知った途端「カメラごときに何ができる」などと一斉に防犯カメラ叩きを始めた。

本当に効果的な痴漢対策を望んでいるならJR埼京線で実績を出した車内防犯カメラに飛びつきそうなものだが、そうではなく「女性専用車両が防犯カメラに取って代わられては大変」とばかりにカメラ叩きを始めたのである。

つまり、女性専用車両賛成派が実は効果的な痴漢対策など望んでおらず、女性専用車両を正当化し維持するために痴漢やその被害者の存在を口実にしているだけだったということが露呈してしまったのだ。

現在では多くの鉄道事業者が車内防犯カメラの設置を推進しているが、鉄道会社が防犯カメラを設置してもその代わりに女性専用車両を廃止しないと分かって女性専用車両賛成派も安心したのか、カメラ叩きはしなくなった。

しかし、これだけ見ても女性専用車両賛成派の中に「女性専用車両がほしいだけ」の者がたくさんいることがよく分かる。

「女性専用車両は痴漢対策だから差別ではない」という世論誘導

そんな中、つい先日も「女性専用車両=痴漢対策」を絶対に疑いのない当然の前提として「女性専用車両は女性を守るためのものであり、優遇ではない」「差別だとの主張は女性専用車両の成り立ちや目的を無視したものであり、批判は的外れだ」という主旨のニュース記事が掲載された。

https://news.yahoo.co.jp/articles/053ed239719d220f82d525d17b1f749f41275df9

【魚拓】

要は「女性専用車両=痴漢対策」を拠り所にして女性専用車両反対の声を駆逐しようとしているわけだが、女性専用車両問題についての知識を持っていない人だと「まさにその通りだ。女性専用車両を差別だとか優遇だとか言う人は何も分かってない!」と思ってしまうことだろう。

しかし女性専用車両賛成派が

「女性専用車両は女性を守るためのものであり、優遇ではない」

「差別だとの主張は女性専用車両の成り立ちや目的を無視したものであり、批判は的外れだ」

などと言っていたとしてもそれが信用に値するかどうか、先に述べた「痴漢対策として効果的な防犯カメラ」が出現したときに「カメラ叩き」をした賛成派の反応などからよく考えてみてほしい。そしてその上でもう一度上記リンクのニュース記事を読んでみてほしい。

痴漢対策と言っておけば実態が優遇であっても「優遇ではない」と正当化できるのだ。

少なくとも「くさいオヤジが居なくて快適」とか「空いててラク」等と言っている女性客は明らかに女性専用車両を(痴漢対策ではなく)優遇と捉えていることだろう。

あと、もう一つ言っておくと「女性専用車両の成り立ち」は痴漢対策のためではない。

上記ニュース記事では全く触れられていないが「痴漢対策を表向きの理由として、一部の政党・政治家が選挙対策や実績作りのために推進したから」である。

そして当時の国土交通省が動いたのも「痴漢被害が深刻だから」ではなく、ある政党が女性専用車両導入を呼びかける署名を集め国土交通省に提出したからである。

(なお「御堂筋線事件がきっかけで女性専用車両ができた」というのは【デマ】

※議員の方のポストについては、公人のため氏名や画像を隠す処理を行っていません

また、女性専用車両には女性向け広告媒体として、商業目的の手段となっている側面もある。

その辺の事情を無視して「(差別だとの主張は)女性専用車両の成り立ちや目的を無視したものであり、批判は的外れだ」と言うのはそれこそ「的外れ」だろう。

あと、当会は弱者男性の団体ではない。いろいろな立場の人がいるし、既婚者も普通にいれば女性の会員もいる。また女性専用車両に「感情的に反発している」のでもなければ、女性を敵視しているのでもない。

あくまで女性専用車両やそれを運行する鉄道事業者に対し、意見を述べ活動しているだけである。

当会の活動対象は「鉄道事業者」と「女性専用車両を推進している者」であり、「女性」ではない。

任意確認(非協力)乗車会も鉄道事業者が「任意協力であること」を隠して女性専用車両を運行しているから行っているのである。

つまり、鉄道事業者が男性を(しつこい声掛けなどで)排除しにかかって来ても、私達が断固として応じない(=降車しない)ことで、乗り合わせた乗客達に「男性も乗れること」を周囲にアピールするとともに「排除にかかっても無駄」だということを認識してもらうために行っているのであって、女性客に抗議することが目的ではない。

よって乗り合わせた女性客には何の用もないし、女性客から私達に文句を言ってこない限りはこちらから女性客と「論争」するようなこともしない。

これは言っておかないと、このニュースを真に受けて「女性専用車両反対派は自分たちの恵まれない立場から感情的になって吠えている哀れな弱者男性どもの集まりだ」などと本気で思い込んでしまう人も出てくるかも知れない。だから今ここで言っているのだ。

そして弱者男性というと、そこから所謂「インセル」を連想する人もいるだろう。

インセルとはご存じの方も多いかと思うが、自分が女性に相手にされないのを「自分(男)を見る目がない女どもが悪い」などと逆恨みし、場合によっては殺人事件なども起こしてしまう男性のことである。

もちろん当会はインセルなどとは一切無関係である。

当会が「会の活動趣旨を理解し賛同して下さる方であれば、性別にかかわらず入会可能(女性も入会可能)」としていることからもそれはお分かり頂けるだろう。

当会が「女嫌い・女性憎悪の会」なら女性の入会を可能にするわけがない。

もちろん今このページをご覧の皆様のような「メディアリテラシーのある人」ならばここまで言わなくても分かると思うが、世の中そういう人ばかりとは限らないので、敢えてここで言わせていただいた。

千歳烏山→調布(特急橋本行き)

さて、防犯カメラやネットニュースの話が長くなったが、乗車会の報告に戻ろう。

千歳烏山駅でも10分程待って後続の20:43発、特急橋本行きに乗車。

千歳烏山20:43発に乗車


この列車の車掌は私達が乗車するのを見るとすぐ(千歳烏山駅停車中に)肉声で女性専用車のご協力のお願いをした。

ただ、この列車ではさっきの列車の車掌と違って千歳烏山~調布駅間走行中には肉声でも自動でも女性専用車の案内はなかった。

列車は再び夜の街中を走りながら仙川駅、つつじヶ丘駅、柴崎駅を通過し国領駅の手前から地下に潜る。

調布駅到着直前に「女性専用車が調布で終了する」旨の自動放送が流れたが、結局この列車では千歳烏山駅での肉声放送とこの自動放送のみ。

特に声かけなどは無く、列車は定刻通りに調布駅に到着した。

調布駅

もう一度任意確認乗車をするため、調布駅から上り列車(女性専用車無し)で京王新宿駅に戻った。

京王新宿→調布(2回目)

京王新宿駅まで戻って21:45発の急行京王八王子行きに乗車。

京王新宿駅停車中の急行京王八王子行き
京王新宿駅21:45発

女性専用車も隣の車両のどちらも非常に混雑していたが、混雑率に若干の差があり女性専用車の方はやや余裕があったように思う(誤差の範疇かもしれないが)。

京王新宿駅を時刻通り発車したが、時間も遅くなってきていることから1回目のような「途中駅で降りて後続列車に乗り換える作戦」はとらず、そのまま女性専用車の設定が解除となる調布駅まで乗車した。

今回は調布駅まで特に声かけは無く、女性専用車が解除になったためか調布駅から乗車する男性の姿もちらほら見られた。

昔に比べると、鉄道事業者の女性専用車への熱量も少しは下がったのだろうか。

やはり完全に廃止となるまで、こういった主張は続けていかねばならないと感じた。

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2025年3月 関東本部:JR中央線(快速)で任意確認乗車会

2025年3月21日、JR中央線(快速)にグリーン車が導入された翌週末、立川~東京駅間で任意確認乗車(非協力乗車)を行いました。


JR立川駅からスタート

今回は午前8:00にJR立川駅の女性専用車位置に集合。

今回は以下の順で乗車した。

立川駅 8:04発
国分寺駅 8:19発
三鷹駅 8:33発
中野駅 8:51発
新宿駅 9:01発

立川→国分寺

JR立川駅ホームの女性専用車の前で会員AとBが合流。

立川駅の駅標
立川駅で


軽く挨拶を交わし、8:04発のJR中央線(快速)の女性専用車に乗車。

列車は定刻に発車。声かけ等なし。

立川駅発車の時点では思ったほど混雑していなかった。
隣の車両との混雑差も見たが顕著な違いは見られなかった。

定刻で国分寺駅に到着。ここで一旦下車。

途中で下車して後続列車に乗り換えるのは、少しでも多く任意周知を行うためである。

また、今回はここからもメンバーが参加し合流することになっている。

国分寺→三鷹

予定通り国分寺駅から会員CとDが合流し、人数が増えたところで8:19発のJR中央線(快速)の女性専用車に乗車した。

こちらも声かけ等はなく列車は定刻に発車。

国分寺駅から後続列車に乗車

途中、車掌がグリーン車の案内をし、その中で「4号車と5号車は特別車両のグリーン車です。グリーン券をお持ちでないお客様はいかなる理由でもグリーン車にはご乗車いただけません。」という肉声案内を行った。

女性専用車の案内で

「男性のお客様はいかなる理由でも女性専用車にはご乗車いただけません。」

とか

「女性のお客様の他、小学生以下の男の子やお体の不自由な方とその介助者の方以外のお客様はいかなる理由でも女性専用車にご乗車いただけません。」

などという案内はこれまでされたことはなく、ただ

「女性のお客様の他、小学生以下の男の子やお体の不自由な方とその介助者の方にもご乗車いただけます。」という例示列挙の案内

(→限定列挙ではないので、実は小学生以下の子供や障がい者介助者だけでなくそれ以外も実は乗れる)や、

「女性専用車にご理解とご協力をお願いします。(→どういう理解が必要で、どういう協力が必要なのかの明言はない[※])。

という(先程のグリーン車の案内と違って)乗れない人がはっきりしない案内しかされていないのに、どうして一部の人は「(健常者の)男性は乗れない」などという勘違い(あまつさえ男性に対して排除行為)を起こすのか不思議である。

[※]例えばエスカレーターならば「立ち止まってご利用頂きますよう、ご理解とご協力をお願いします。」と言われ、この言い方だと『立ち止まって』と言われているので、『エスカレーターは立ち止まって乗る乗り物という理解』と『エスカレーターに立ち止まって乗ることが協力になる』と理解できる。

細かいことだが以下の話である。

●[名詞や名称]+[ご理解とご協力を]:その名詞や名称に対してどんな理解とどんな協力が必要か分からないため、日本語としておかしい。

●[名詞や名称]+[動詞]+[ご理解とご協力を]:動詞があることによってどんな理解とどんな協力が必要かが分かる。日本語として正しい。

●[動詞]+[ご理解とご協力を]:動詞が特定の名詞のみに使われるのであれば、その動詞だけでもどんなご理解とどんなご協力が必要かが分かる。日本語として正しい。

(例:募金、献血)

結局この列車では走行中も声かけはなく、定刻で三鷹駅に到着。

ここでも一旦下車して後続列車に乗り換え。

三鷹駅の駅標
三鷹駅で

三鷹→中野

三鷹駅からさらに会員Eが合流した。三鷹駅8:33発のJR中央線(快速)の女性専用車に乗車。

こちらも声かけ等はなく、無事定刻での発車となった。

吉祥寺駅で先行列車の発車が遅れ出したことで今、私達の乗車している列車も併せて遅れ出し、低速運転になったり、駅間で一時停車するなど若干団子運転状態になったため、荻窪駅には2分遅れで到着。


荻窪駅でも降りて後続列車に乗車する予定だったが、現在乗車中の列車の荻窪駅到着が乗車予定の後続列車の発車時刻と同じになっており、参加者の中に乗車会後、予定があって時間的余裕がないメンバーがいたので、後続列車への乗車は諦めてそのまま中野駅まで乗車し続けることにした。

中野駅にもそのまま遅れを引き摺り、約2分遅れで到着。
中野駅で予定のあるメンバーが離脱した。


残った会員達はまだ時間的余裕があったので、中野駅では予定通り後続列車に乗り継ぐ(本来は荻窪駅から乗るはずだった列車)こととした。

中野駅の駅標
中野駅ホーム

中野→新宿→東京

中野駅からは8:52発(本来は8:51発)の女性専用車に乗車した。
そして新宿駅にそのまま1分遅れの8:56に到着。

新宿から9:01発の予定のJR中央線(快速)の通勤特快の女性専用車に乗車。
列車は1分遅れの9:02に発車した。声かけ等なし。

東京には更に遅れて9:22頃に到着。
ここで乗車会は終了となった。

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【関東】2024年10月 東武東上線&西武池袋線・新宿線&東京メトロ有楽町線で任意確認乗車

2024年10月11日の朝、東武東上線、西武池袋線および西武新宿線、そして東京メトロ有楽町線で任意確認(非協力)乗車会を行いました。

有楽町線の車内で女性客から声かけがありました。


東武東上線:高坂→川越市

東武東上線の高坂駅から7:16発の池袋行きの準急列車の女性専用車に乗車した。

車内はガラガラで空席も結構あるくらいだった。

私達が乗車しても声かけは無し。

そのまま川越市駅まで乗車したが、この列車では特に何もなかった。

西武線に乗り換えるため、私達は駅の改札から外に出た。

西武新宿線&池袋線:本川越→所沢→池袋

東武東上線の川越市駅から西武新宿線の本川越駅までは少し距離があるので徒歩で移動。

本川越駅は西武新宿線の終点の駅であり、当然ながらここから出る列車はすべて当駅始発である。

私達はホームで発車待ちをしている7:47発の急行西武新宿駅行きの女性専用車に乗車し、車内でここから参加の会員と合流した。

当駅始発とはいえ、席が全部埋まらないほどガラガラだったので今回も私達は座って乗車した。

向かいの座席の女性が時折、私達を睨みつけていたが特にこちらを盗撮したり声をかけてくることはなかった。

途中の新所沢駅で1人の男性が乗車してきて私達の前に立った。

私達が所沢駅で席を立って降りた際にその男性は私達が座っていた席に座った。

ここまで女性客や係員からの声かけは無し。

所沢駅

所沢駅は西武新宿線と池袋線が交差する駅で相互に乗り換えができる。

余談だが、ここでは同じ東京方面に向かう列車でも北上してから東に進路を変える池袋線と、南下してから東に進路を変える新宿線とでは列車がそれぞれ逆の方向に発車していくため、初めてこの所沢駅を利用する人は一瞬戸惑ってしまうかもしれない。

私達はここから8:18発の池袋線の通勤急行に乗り換えた。

私達以外の男性客は見つからなかったが、特に何もなく石神井公園駅まで乗車。

さらに石神井公園駅から後続列車の8:48発急行池袋行きに乗り換えて池袋駅まで無事に乗車。

石神井公園8:48発の急行に乗り換え

東京メトロ有楽町線:池袋→飯田橋

西部池袋駅から東京メトロの池袋駅まで徒歩で移動。

最後に有楽町線の池袋駅から9:12発新木場行きの電車に乗車した。

9:12発の新木場行きに乗車
列車が到着

次の東池袋駅でまた1人の男性が乗車してきた。

東池袋駅を出て、護国寺駅の手前あたりで女性客から声かけされた。

女性客:すみません、ここ女性専用

会員A:分かって乗ってます。協力できません。

女性客:(溜息)

会員A:(これは)任意協力なので協力する義務はないです

女性客:そうですか(納得したそうな声で)

会員A:はい。

あとから思ったのだが「分かって乗ってます、協力できません」とか言わず「男性に協力する義務がないこと」だけを伝えた方がよかったと思う。

「協力できません」という言葉だけでは「どうして協力できないのか」が相手には分からないので、最初から「(女性専用車は)任意協力で成り立っているので男性が乗車を控える義務はありません」の旨を伝えた方が相手をもっと早く納得させられるのではないかと思った。

もし相手が「いやいやいや」と言うなどして私達の言葉を信用しなかったとしても過去の判例を挙げたりしてそこから会話のキャッチボールができるだろうから。

会員B:何で車掌とか駅員に言うんじゃなくて

女性客:なんかこの時間帯は女性専用なので。。。

会員B:女性専用じゃないってことを確認済みなんですけど

女性客:すみません、どこから来てるんですか?

会員B:答える義務はないんですよね?あなたが答えたら答えましょうか?

女性客:ちょっと

会員B:何処から来たって(女性専用車に乗車することと)関係あるんでしょうか?

女性客:(私)外国から来てるから。

会員B:それじゃ責任のある駅員とか車掌さんに言ってください

私達からするとこの女性客の反応は理解できなくはない。

「男性が女性専用車に協力する義務がないこと」をきちんと伝えていないのは鉄道会社だから、それを知らない女性客に非はない。このように会話のキャッチボールがズレているように見えるのもお互いの認識が違うことが原因である。

このような「女性専用車は任意協力である」ことを知らない人が恐らくは沢山いそうだから、その旨をきちんとこちらから伝えた方が絶対いいと改めて思った。会話のキャッチボールが出来ないことで得する人はいないから。

もう1つ気になった点は「どこから来てるんですか」の質問が突然すぎると思ったこと。

後でその質問をした理由が分かってきた(=女性客自身が外国人で、かつ私達のことを日本語が読めない外国人だと思っていたから)ものの、突然どこから来たのかを尋ねるのは個人情報の詮索であり、悪い人に教えてしまえばストーカーされる原因にもなりかねないため、誤解を招く場合がある。まして前にも言った通り、女性専用車は男性に乗らない義務を負わせないものであるため、外国人でも日本人でも関係なく男性も乗ることができるから、結局関係ない質問であることには変わりない。

過去何度も述べているが、現在の日本国憲法下では車両に「女性専用車」という名称をつけたところで(国籍関係なく)男性に乗らない義務を負わせることは出来ない。性別や人種による差別に当たるためである。

飯田橋駅に降りた時点でもう女性専用車の設定時間が終了したのでここで解散することにした。

飯田橋に到着

なお、有楽町線では池袋〜飯田橋の間で女性専用車付近に係員がいる駅はなく、また列車もワンマン運転のため進行方向最後尾の車両(通常は車掌がいるところ)に女性専用車が設定されているものの車掌がいない。

そのためか係員や乗務員から声かけされることはなかった。

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2024年5月 関東本部:相鉄線&東京メトロ千代田線で任意確認乗車会

2024年5月20日朝、相鉄線と東京メトロ千代田線で任意確認乗車を行いました。

今回は人数が多かったので二手に分かれたり合流したりしながら行いました。


関東では久々の多人数による朝の任意確認乗車

概要

今回、平日の朝早くからの実施なので参加メンバーは有休を取ったり、さらには近くのホテル等で前泊したりして参加した。

関西は終日実施路線が多く、中には土曜・日曜も関係なく毎日実施しているところもあるため、乗車会が頻繁に行われているが、こちらは平日の朝のみの実施がほとんどで、少数で「朝&夕夜間」の実施が基本であるため、多人数で乗車会をしようとすると各自仕事などがあるため結構ハードルが高い。

もちろん痴漢対策と言いつつガラガラの昼間や土曜日曜まで女性専用車両を毎日終日運行している関西の方が異常だし、関東までそんな風にはなってほしくはないが、乗車会をしようとするとなかなか思うようには行かない。

そんな中で今回、多人数での乗車会にこぎ着けた。

今回は相鉄線の海老名駅と湘南台駅の2カ所から任意確認乗車を開始し、途中の西谷駅で合流。

JR線と東京メトロ銀座線で表参道駅まで乗車したあと、表参道駅からは東京メトロ千代田線に別方向の二手に分かれて乗り、千代田線の女性専用車が解除される午前9:30まで実施した。

相鉄線:海老名・湘南台~西谷

海老名から乗車したグループの報告

今回、朝の相鉄海老名駅に6:15集合。

朝早く、まだラッシュ時まで少し時間があるためか、相鉄海老名駅ホームも人でごった返すと言うほどの状態にはなっていない。

相鉄海老名駅
ホームの様子

しかし海老名駅に列車が到着するたび、列車からたくさんの人が吐き出され、改札を出ていく。

ご存じの方も多いと思うが相鉄の海老名駅は行き止まりの終点駅で、ここに到着する列車はすべて都心から郊外に向かってきた「朝のラッシュとは逆方向の列車」である。

つまりラッシュと逆方向の乗客が多数いるわけだが、恐らくは相鉄沿線から小田急線に乗り換えて新宿方面に行く人々だろう。相鉄も今ではJRや東急と乗り入れて東京都心まで乗り換え無しで行くことができるが、今でも「新宿に出るなら小田急で…」という人が多いのだろうか。

さて、まずは6:30発のJR線直通特急川越行きに乗車する予定である。

6:22頃にその列車が到着したので、私達も乗車した。

6:30発特急川越行きに乗車

車内の乗客はまばらだが、私達の他に一組の男女が着席した。

すぐに車掌が「この時間、一番後ろの車両は女性専用車です。女性専用車には小学生以下のお子様。お体の不自由な方やその介護者の方にもご乗車いただいています」と肉声でアナウンス。

アナウンスの後、もう一組別の男女が乗車してきたがすぐ隣の車両に移動した。

発車前に車掌がもう一度、女性専用車の案内アナウンス。

発車間際に多数の男性客が乗車してきて、そのまま車内で行列になって隣の車両へ移動して行く光景が見られた。

海老名駅の改札が最後尾の1カ所のみで、女性専用車もその最後尾にある(JR直通、または横浜行きの場合)ことから、発車間際になると乗客が乗り遅れないようとりあえず一旦は女性専用車に乗り、車内を移動するのだ。

結局、座席がほぼ埋まるくらいの乗車率で海老名駅を発車した。

外は雨である。

雨が降る中をかしわ台、さがみ野、相模大塚と通過して、次の停車駅の大和に到着。

大和駅でややまとまった乗車があり、立ち客が出始めた。

大和駅

大和駅を発車して、途中の瀬谷駅で先行の通勤急行横浜行きの列車を追い越し、次の停車駅の二俣川駅に6:45着。

二俣川駅のホームで5分ほど女性専用車位置に並んで待ったが、周囲の女性客は特に何も言ってこなかった。

二俣川駅で下車
後続の通勤急行横浜行き

しばらくしてやって来た6:50発通勤急行横浜行きに乗車。

先ほど瀬谷駅で抜いた列車である。

車内はやはり立ち客がまばらにいる程度だったが、到着時点ですでに1人男性客が乗車していた。

停車中に女性専用車アナウンス。やはりアナウンスの後ろに「小学生以下のお子様、お体の不自由な方および…」という案内がセットだった。

どうやら女性専用車アナウンスをする際は必ずそれも言うことになっているらしい。障がい者や介護者の方などが他の女性客から攻撃を受けるのを防ぐ意味もあるかもしれないが、一方でこれが限定列挙と勘違いされて「それ以外の男性は乗車禁止」という誤解が広がる弊害もある。

次の鶴ヶ峰駅でややまとまった乗車。隣の車両はこの時点ですでにかなり混雑していた。

鶴ヶ峰駅の次の西谷駅で下車。

そして西谷駅のホームで湘南台からやってきたグループと合流した。

湘南台から乗車したグループの報告

相鉄湘南台駅に6:30集合。

湘南台から参加予定の会員が揃ったところで移動し、6:42頃にホームに着いた。

朝早いせいかホームやコンコースにも人の姿はまばらだ。

まず、湘南台6:46発の通勤特急新宿三丁目行きに乗車する。

相鉄の女性専用車は東急線直通の場合は先頭車両。

JR線直通線と相鉄線内だけを走る横浜行きが最後尾である。

湘南台6:46発に乗車
通勤特急新宿三丁目行き

私達が今から乗るのは東急線直通列車なので先頭車両に向かう。

先頭車両の女性専用車に乗ると、ロングシート1つにつき1人女性客がいるかいないかの空き具合である。

見渡しても男性らしき人は見つからなかった。

相鉄新横浜線が開業して、これまで他社と乗り入れのなかった相鉄の列車がJR線や東急線、さらにはその先の東京メトロ線や都営地下鉄線の路線にも乗り入れるようになり、女性専用車の位置も乗り入れ先に合わせたため、行き先よって女性専用車が先頭だったり最後尾だったり、はたまた実施なしだったりという、非常にややこしいことになっている。

同じ方向(都心方面)なのに行き先で女性専用車の位置を変えるのは日本全国でも今のところ相鉄だけである。

列車の行先によって女性専用車の位置や実施の有無が異なる

やがて発車時刻になり湘南台駅を発車。

ここまで誰からも声かけはなし。

発車すると車内自動アナウンスで種別や行き先の案内のあとに女性専用車の案内が放送された。

地下にホームのある湘南台駅を出るとすぐ地上に出て高架に上がる。

ゆめみ野駅、いずみ中央駅を通過。

途中停車駅のいずみ野駅では数人の女性客が乗ってきたが、それでも1つのロングシートに各2~3人ぐらいになっただけである。

ここでも声掛けなし。

いずみ野駅を出るとその次の停車駅は二俣川駅である。

二俣川駅には定刻通り6:58着。

ホーム向かい側にはすでに先行していた各駅停車横浜行きが停車している。

二俣川駅ではこの向かい側にいる7:00発の各駅停車横浜行きの女性専用車が最後尾のため、急いで最後尾までホーム上を移動。

7:00発の各駅停車横浜行きに乗り継いだ。

この列車も二俣川駅発車後に自動放送で女性専用車のアナウンスがあった。

この列車でも最後尾の女性専用車はガラガラとまでは行かないが空席が多数ある状態だった。

女性専用車から隣の車両を見ると私達が乗っている女性専用車よりは乗客が多く、立っている人も多数おり、空席はないように見えた。

こちらも声掛けはなし。

列車は定刻通り、西谷駅に7:06着。

西谷駅で無事、海老名からのグループと合流できた。 

西谷~JR渋谷

合流後に軽く挨拶を交わし、7:10発のJR線直通大宮行きに乗車した。

西谷駅
7:10発特急大宮行に乗車

車内は立ち客がまばらにいる程度。

合流して人数が増えたので数人ずつ3カ所くらいに分かれて乗車。

西谷駅を出てすぐ地下に潜り、羽沢横浜国大駅に到着。ここで乗務員交代のためしばらく停車。

スーツ姿の男性客が1人乗車してきた。

羽沢横浜国大駅を出てすぐ、また女性専用車アナウンス。今度は自動放送。

一旦地上に出るが、すぐにまた長いトンネルに入る。

ここからは貨物線を走る関係で次の武蔵小杉駅まで当分の間駅がない。長いトンネルを抜けると今度は東海道線や京浜東北線などの路線と併走。

やがて湘南新宿ラインや横須賀線が走る線路に入って、ようやく次の武蔵小杉駅に到着する。

JR線内を走行

時刻は7:32で、この列車の女性専用車の設定はこの先の大崎駅までだが、武蔵小杉駅から多数乗車してきた乗客の中に男性が複数人含まれていた。

立ち客が多くなり、車内の移動もほとんど出来ないレベルになるが、まだ押し合いへし合いにはなっていない。

私達の近くだけで3人の男性客が乗車している。結構形骸化してきていると言えるのではないだろうか。

発車直後にまた自動で女性専用車の案内アナウンスが流れたが、周囲の男性客もまったく意に介するような様子はない。

次の西大井駅を出た辺りで「この列車の女性専用車は次の大崎で終了となります。ご協力ありがとうございました。」という放送(これも自動)が流れる。

そして列車は大崎駅に到着。多数の乗客が降りた。

大崎で女性専用車両は解除

ここからは女性専用車解除の状態で山手線と併走。

私達は渋谷駅で下車した。

渋谷~表参道

渋谷駅の中央改札を出て、すぐ近くの東京メトロ銀座線の改札近くの券売機で東京メトロ24時間券を購入。

これを使えば今から24時間、東京メトロ線内なら何度でも乗り降り自由だし、同じ所を(改札を出ずに)何度繰り返し乗車しても不正乗車にはならない。

ここから千代田線と乗り換えできる表参道駅までメトロ銀座線で移動(女性専用車両無し)。

半蔵門線でも表参道に行けるし、そちらなら女性専用車があるのだが、半蔵門線ホームが地下深くて高架のJR埼京線ホームからは乗り換えに15分ほどかかると見込まれるため、これでは貴重な任意確認乗車のための時間が削られるし、また今回の目的は千代田線であって半蔵門線ではないことから、そのままJRのコンコースからすぐ乗り換えできる銀座線で移動した。

次の表参道駅で下車し、千代田線のホームへ。

表参道駅で千代田線ホームへ向かう

表参道駅では銀座線の青山一丁目~新橋、半蔵門線の青山一丁目~大手町、千代田線の国会記事堂前~大手町のビジネス街を擁している路線が乗り入れているためか、かなり混雑していた。

東京メトロ千代田線に二手に分かれて乗車

千代田線の表参道駅ホームで私達はA線とB線の二手に分かれ、千代田線の女性専用車解除時刻(9:30)まで千代田線の列車に往復しながら乗ったり降りたりしたあと、女性専用車解除後は大手町駅で再集合することにした。

以下、筆者が参加したA線から乗り始めたグループのことを書く。

表参道8:13発の代々木上原行きに乗車。

車内はガラガラであった。恐らくラッシュと逆方向なのだろう。次の明治神宮前駅で乗客が降りてさらにガラガラに。

私達は終点の代々木上原までは行かず、代々木公園駅で下車。

代々木公園駅でしばらく待って、今度は逆方向の8:20発綾瀬行きに乗車することにした。

到着した綾瀬行きはかなりの混雑であった。気をつけないと乗車している人同士の体がくっついてしまうレベルである。

周囲の女性客は何も言ってこなかったが、少し緊張した。

次の明治神宮前駅で下車。降りたホームで「次はどこまで乗ろうか」と相談していたら、後続のJR常磐線直通の列車がやってきた。

こちらはそれほど混雑はしていない。列車によって混雑にばらつきがあるようだ。

この時点でまだ相談中だったのでこの列車は見送り、その次の8:28に到着した綾瀬行き(定刻より少し遅れていると思われる)に乗車して霞が関駅まで行くことにした。

この列車は先ほど代々木公園駅から乗った列車と同じように、かなり混雑していた。

こちらも周りの女性客は何も言ってこなかったが、やはり緊張する。

車内で「混雑のため若干遅延している」旨のお詫びの放送が入った。

かなりの混雑のまま列車はいくつかの駅を過ぎ、私達が降りることにしていた霞ヶ関駅に到着。

ここで多数の乗客が一斉に降り、私達もそれと一緒にホームに降り立った。

ホームの支柱の所に立ち、通行の邪魔にならないようにしつつ列車を見送ったが、降りてきた人々でホームはたちまち人の海に…

しばらくしてやってきた後続のJR常磐線直通我孫子あびこ行きに乗車した。

こちらはさほど混んでおらず、やはり列車によって乗車率に差があるようだ。

この列車には大手町まで乗車することにした。

日比谷駅、二重橋駅を過ぎて大手町駅に到着。

大手町駅で多数の乗客が下車し、私達も一緒に降りた。

列車は空席もある状態で大手町駅を発車。私達はそれをホームで見送った。

大手町駅のホームで「次は北千住まで乗ろうか」と話していたら、後続の北綾瀬行きが到着したので「北綾瀬まで行こうか」という話になり、そのまま終点の北綾瀬まで行くことに…

車内は混雑しておらず、乗車した私達も着席することができた。

大手町駅発車後に女性専用車アナウンス。

霞ヶ関駅や大手町駅あたりを過ぎると、ラッシュとは逆方向になるのか、あるいは時間帯のせいなのか、ここから先は今までの混雑がウソのようにガラガラになる。

またこの辺りから男性の乗車が目立つようになる。

新御茶ノ水駅まで若干立ち客もいるくらいだったのが、ここで多数下車して車内の半分近くが空席になった。

入れ替わりに男性が複数乗車。

その先の湯島駅ではまた乗客が降りてさらにガラガラに…

しかし一方で車内には私達以外の男性客が引き続き複数乗車している状態。

西日暮里駅辺りになると、私達以外の乗客が10人ほどになり、他の車両もあまり人がいない様子。

男性がやはり私達以外に3人くらいいる。

北千住駅で残っていた他の乗客がすべて降り、北千住駅をまたいで乗車するのは(この車両では)私達だけになった。
北千住駅では入れ替わりに数名が乗車。

北千住駅を出ると、終点の北綾瀬駅まで地上区間である。

すぐ横をTX(つくばエクスプレス)の列車が併走し、そのまま荒川を鉄橋で渡った。

さらにそのすぐ後、JRの特急ひたちとも併走。ここまで来ると何だかJR線かTXに乗っているような気がして全然地下鉄感がない。

ガラガラで地上を走る千代田線

綾瀬駅に到着。ここでも乗ってくる人はほとんどおらず、車内は私達の他に数人だけ。

綾瀬駅を出ると線路は大きく左にカーブして並行するJRやTXと分かれる。

そのまましばらく建物の密集地帯を高架で走り、終点の北綾瀬駅には9:16頃、定刻より少し遅れて到着。

北綾瀬駅に着いた時点で、私達以外ほとんど誰も乗っていない状態だったが、ホームには折り返し列車を待つ人々が数十人ほど並んでいた。

北綾瀬駅は行き止まりなので、当然すべての列車がここで折り返すことになる。

北綾瀬の駅標
北綾瀬駅ホーム

私達は24時間券を持っているので改札を出ることなく、折り返し代々木上原方面行きとなった同じ列車に引き続き乗車。

今度は一部空席はあるものの、先ほどの北綾瀬行きのようなガラガラではない。

来た道を引き返し、途中の町屋駅あたりで9:30になった。

千代田線の女性専用車はここで解除である。

表参道駅で分かれたB線から乗り始めたグループはすでに大手町駅で待っているとのことだったので、私達もそのまま大手町駅まで乗車し続けることに。

そして9:44に大手町駅に到着。分かれていたメンバー達と再合流した。

合流してから「そっちはどうでしたか?」と聞いてみたところ途中、大手町駅で一度だけ女性客から声をかけられたが、一言返したらそれ以上は何も言ってこなかったため、トラブルにはならなかったとのことである。

今回、大きなトラブルにならなかったのは良いが、これからもまだまだ任意周知はしていく必要がある。

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2024年5月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

2024年5月17日、夜の京王線で任意確認(非協力)乗車会を行いました。

今回、参加者の会員の1人に暴行するという犯罪行為をした女がいたため、警察に通報の上、引き渡しました。


京王新宿駅で女が会員に暴行

京王新宿~調布(1回目)

今回は京王新宿駅の京王西口改札に19:00/20:15/21:30の3回集合し、それぞれ京王新宿~調布の間で任意確認乗車を実施した。

京王新宿駅改札
1回目は19:09発に乗車
京王新宿駅にいるロボット

1回目は19:09発の特急橋本行きに乗車。

途中の明大前駅で(より多く任意周知するため)一旦降りて後続の19:19発の特急京王八王子行きに乗り換えた。

その際に車掌が私達に声をかけてきたが、それ以外には特に何事もなく、そのまま女性専用車が解除となる調布駅に到着。

そこから改札を入り直して再度、任意確認乗車するために京王新宿駅まで上り列車で引き返した。

このように1回目の乗車では車掌による声かけ以外は特に何事もなかったものの、問題は2回目である。

京王新宿~調布(2回目)

京王新宿駅に戻り、改札を出て再び集合場所(改札口)に行くと2回目から参加の会員もやってきて人数が増え、私達は再び改札内へと入って行った。

ホームに降りると目の前に20:21発の特急京王八王子行きが停車している。発車まではまだ5分くらいある。

人数も増えたので今度は別人を装い、各自別々に乗車する作戦をとった。

そして会員のYが車内に入りつり革を掴んだところ、近くにいた女が「ここは女性専用だから出てって!」などと言って、会員Yの脚を蹴ってきた。

明らかな暴力行為である。

Yはすぐに近くにいた田中副代表に「この女性が脚を蹴ってきた」と報告。

田中副代表が列車の最後尾にいる車掌を呼びに行き、車掌がその女に確認したところ、女は「女性専用車両に男性が乗っているから降りてと言った」と答えた。

そして車掌が本当に蹴ったのかと確認すると、女は蹴ったことも認めた。

ところが車掌は女の暴行を咎めることはせず、それどころか「ご協力なので申し訳ございません。強制は出来ないので」と暴行した女に謝罪したのである。

言葉が少々きついかもしれないが、犯罪者に謝罪するのは愚行と言われても仕方がないだろう。

田中副代表が「だとしても、蹴っていい理由にはならないでしょう」と続けると、車掌は「係員を呼びますので降りていただけますか?」と私達にだけ言ってきた。

事件の当事者双方を降ろすのなら分かるが、犯人の女を降車させないなら当事者の片方(それも加害者)が不在になるため、私達としてもこれでは降車に応じることは出来ない。

よって私達のみの降車要請を拒否した。

そうこうしているうちに発車時刻になったので列車はその女と私達を乗せたまま京王新宿駅を出発した。

明大前駅で女を降車させ、警察も出動

次の停車駅は笹塚駅だが、ここでは停車時間がわずかで車掌に女を降ろすよう要求する時間が無いことからそのまま乗り通し、停車時間が少しある明大前駅に到着したところで各自バラバラに乗車していた参加者達がホームに降り、車掌に再度、暴力を振るってきた女を降ろすよう要求した。

そしてそれにようやく車掌が応じて私達と車掌でその女に降りるよう何度も言ったが、犯人の女は降車を拒否し列車が遅れ始めた。

明大前駅で
同左

列車が止まって車掌が犯人の女に降車を要求してから数分経ち、犯人の女も「自分が降りないと列車が動かない状況」だと悟ったのか、ようやくホームに降りた。

その間に明大前駅の駅員も複数駆けつけてきたので、私達はその駅員達に「暴行被害に遭ったので警察を呼んでほしい」と要求。

駅員はすぐに通報したようだった。

そして列車は少し遅れて明大前駅を発車していった。

ホーム上で加害者の女と私達が少し離れた場所でそれぞれ駅員に事情聴取を受けていると、後続の区間急行列車が到着し、発車メロディーが鳴った。

するとそこで加害者の女が私達の(恐らく駅員達にも)予想もつかない行動に出た。

なんと発車間際の区間急行に乗り込んで逃走を図ろうとしたのである。

さすがに警察を呼んでいることもあってか、駅員達はその女を逃すまいとすぐさま後を追いかけていった。

同時にそれを見た会員達がそれぞれ「逃がしちゃダメ!!」「駅員さん、止めて!」と言い、「このままでは逃げられてしまう」と思った会員Tが非常ボタンを押下。

これにより列車の発車がまた抑止されることとなり、女の逃走は阻止された。

後続の区間急行。女の逃走を阻止

「電車が遅れるのはお前らが女性専用車両に乗るからだ」などと言う者がいるが、ここまで読んでみてどうだろうか?

実際は女が男性に対して暴行などの加害をしておいて、係員の降車要求に応じなかったり、逃走を図ろうとして発車間際の電車に乗り込んだりするから電車が発車抑止され、遅れるのである。

電車の遅れの原因はいつも犯人の女のせいと言っても過言ではないだろう。

車掌は非常ボタンを押した会員に対し「こっち(駅員)で対応しているのだから駅の方に行くように」と促してきたため、会員Tが「暴力沙汰になっているのに非常ボタンを扱うのは当然のことだろう」と抗議した。

この車掌の対応だと、犯人が逃走を図っても非常ボタンは扱ってはならないということになるのか?

痴漢や暴力行為に対し非常ボタンを取り扱ってはならないとなれば、犯罪行為を容認することになるし、女性専用車を利用しない女性は痴漢被害に遭ってもよい、女性専用車に乗る男性には暴力を振るってもよいということにもなる。こんなおかしな話はない。そもそも何のための非常ボタンなのか?

非常ボタンが押されたことで女ももはや逃走できないと観念したのか、駅員に促され、再度列車(区間急行)から降り、この区間急行もさらに遅れを増大させて明大前駅を発車していった。

このあとも後続の列車が遅延していくのは想像に難くない。

駅員に促され、私達参加者全員とその女は別々に駅員達に囲まれつつ駅事務室に行き、そこでさらに事情聴取を受けることになった。

その道中、先を歩いていた犯人の女が周りの駅員達に「あの人達が何をしてくるか分からないから私を守って!」などと加害者なのに被害者ヅラしているのが聞こえてきた。

そう言って私達を悪者にしておけば自分の立場が有利になるとでも思ったのだろうか。

自分が犯した暴力行為が原因でこうなっているのにこの期に及んでまだこんなことを言っているのかと正直呆れてしまった。開いた口が塞がらない。

駅事務室に到着して私達とその女で離れてそれぞれ別に事情聴取を受けていると、警察が到着したのでここからは警察による事情聴取に変わった。

警察は(女に騙されず)被害者・加害者を把握できていたようで、しばらく事件の状況を話をしたあと警察から「女性から直接謝罪してもらうか、それとも我々警察のほうでこのあとは対応するか、どうしますか?」と尋ねられたため、被害者である会員Yは「その女性とは顔もあわせたくないので、警察のほうで対応してもらうことにして、あとはお任せします」と伝えた。

結局、会員Yの言葉通りあとは警察に任せることにして、3回目の乗車のため私達は予定していたこの先の調布駅までは行かず、ここから京王新宿駅へと戻ることにした。

なお、私達は先に駅事務室から退室を促されたので「警察の対応」で犯人の女が暴行容疑で逮捕されたのかどうかまでは知らない。

※京王線は車内に防犯カメラが設置されているため、警察が要求すれば京王新宿駅での犯行の瞬間を見せてもらえるだろうし、それで暴行の事実が証明されれば暴行罪は非親告罪のため、被害届がなくても逮捕できる。

京王新宿~調布(3回目)

3回目は3回目から追加で参加する会員はいなかったため、21:30の集合時間を待たずに改札を入り直して少し早いが京王新宿駅21:21発の特急京王八王子行きに乗車することにした。

京王新宿駅21:21発に乗車

乗車後すぐに女性客からの声かけがあった。

女性客:女性専用車ですよ。

会員A:知ってますよ。

女性客:わかってて乗ってるのですね?

この女性客はこれ以上は言ってこなかったが、私達のような「敢えて男性として乗車する者」のことを知っていたのだろうか?

すでに皆様もご存じの通り、ネット上には乗車した際の動画が多数アップされているし、また過去には何度か私達のような活動がマスコミにも取り上げられたりしたこともある。

そのまま列車は京王新宿駅を発車し、途中の明大前駅で一旦下車。

後続の21:39発の特急京王八王子行きに乗り換えた。

3回目は最初に声かけがあっただけで、2回目のような事件など特に大きな出来事はなく、21:49頃に調布駅に到着し、終了となった。

最後に

以下に紹介するのは当日X(旧ツイッター)で見つかった、今回の件に関する恐らくは近くに乗り合わせていたであろう乗客のポストである。

ここでは4人と記載されているが、実際は4人だけでなく他にも会員がいた。

「1両ズレれば済むだけ」とも言っているが、私達は何も「移動するのがめんどくさい」と言っているわけではない。人としての「尊厳」があるし、女性専用車の『任意性』を確認しているのだから移動して済むような話ではない。

それに「キモっ」などと侮辱を書き込んでいる時点でこの投稿者はその程度の人間ということである。

あと、絡まれた女性が気の毒とか言っているが何を言っているのだろうか。

絡まれた、いやそれ以上に犯罪の被害にあったのは他でもない私達である。

こう言うと(蹴られるのは)「お前らが女性専用車両に乗るから悪い」とか言い出す輩が出てくるだろうが、いやいや「実は任意協力で男性も乗れる」にも関わらず暴力を振るう方が悪いし、そもそも仮に女性専用車に強制力があったとしても日本では『自力救済』=私刑は許されていないのだから暴力は犯罪であって、それ自体が許されないことである。

鉄道会社が実は『任意協力』なのに『❝女性専用❞車』とウソの表記をするのが根本原因として悪いというのはあるが、それでも暴力を振るうのはご法度なのだ。

まさかとは思うが任意協力だと知っていて暴力を振るったのなら論外である。

例えば朝専用缶コーヒーを夜に飲んでいる人をおもむろに蹴ったり殴ったりしたらどうなるかはわかるであろう。

対して女性専用車両に男性が乗るのは犯罪でも何でも無いし、何なら鉄道会社のルール違反でもなければ、マナー違反ですらないのである。

女性専用車両は男性の任意協力、つまり男性乗車禁止ではなく「乗る乗らないは男性の意思に任されている」から差別ではないとして、公共交通機関である鉄道においてまかり通っているのである。

世間では「女性専用車両は弱者保護のための正当な施策」などと言われるが、この女の態度はどこからどう見ても弱者のそれではない態度である。

この女の取った行動は明らかに「縄張り意識」からのものであり、自分の”縄張り”に立ち入った者に対する「攻撃」である。

大体、本当に恐怖しおびえているのなら男性を蹴ったあげく、事情聴取のため車両から降りるよう言われてもなかなか降りず、さらには後続列車に乗って逃走しようとし、しかも逃走に失敗したら今度は「あの人達が何をしてくるか分からないから私を守って!」などと駅員に言ってこちらを悪者にし、自分の立場を有利にしようとするような図太い態度など取れるわけがない。

世間では「やむを得ない痴漢対策・弱者保護」ということにされている女性専用車両だが、実際にはこのように「女である自分たちの縄張り」と捉えている者が少なくないということである。

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2023年9月 相鉄線&東急線&東京メトロ線で任意確認乗車会

当会では2023年9月4日に朝の相鉄線と東急線、そして東京メトロの副都心線と有楽町線で任意確認乗車を行いました。

今回も女性客からの声掛け、そして思わぬハプニングやその他いろんなことがありましたが、次々と参加の会員が集まり、最終的にはかなりの人数が集まりました。


朝の相鉄線と東急線と東京メトロ線で任意確認乗車

今回は相鉄の海老名駅と湘南台駅の2カ所で集合し、ほぼ同時に乗車を開始して、途中の西谷駅で合流し、そこから新横浜線で東急東横線に抜け、さらにそのまま渋谷から東京メトロ副都心線や有楽町線にも乗車する予定である。

海老名から乗車するグループ(以下「海老名組」)と湘南台から乗車するグループ(以下「湘南台組」)のそれぞれからの乗車をレポートする。

「海老名組」からの報告(~日吉まで)

私達「海老名組」は今回、相鉄海老名駅に朝6:15に集合である。

参加予定のメンバーが揃ったところで早速ホームに向かった。

今日は朝からあいにくの雨である。

しとしとと雨が降る中、相模鉄道(相鉄)の海老名駅には都心に向かう通勤客と思われる人々が徐々に集まり始めているところであった。まだそれほど人は多くないが、これから朝のラッシュが始まるところなのだろう。

海老名駅の改札に向かう
当日の相鉄海老名駅ホームの様子

ご存じの方も多いと思うが、相鉄の海老名駅は行き止まりの終点駅である。

今日、私達はここから乗るので「すべての列車がここ始発」ということになるが、ホームには階段やエスカレーター・エレベーターの類はなく、2本の線路に挟まれたホームが一面だけある。

そしてそのホームの一番端(終点側)にだけ、改札口がある。そしてこれから私達が乗る列車は一番後ろ(終点寄り)の車両が女性専用車である。

要するに1カ所しかない改札口から一番近い車両が女性専用車なのだ。

いや、正確には「JRに乗り入れる列車」と相鉄線内のみの運行の「横浜行き」は一番後ろが女性専用車で、「東急に乗り入れる列車」は一番前の車両が女性専用車である。

つまり、列車の行先によって女性専用車が先頭だったり最後尾だったりするのである。

全く紛らわしいことこの上ない。

相鉄の女性専用車両の案内

後述するが、実は今回私達はこの相鉄の「ややこしい」女性専用車の「トラップ」にはまることになる。

ホームでしばらく待っていると海老名駅6:30発のJR線直通、特急川越行きがやってきた。JRの車両だ。

特急と言ってもJRのように特急券が必要なものではなく、通勤車両で運転される列車であり、相鉄線を離れてJR線に入ると各駅停車になり、特急ではなくなる。

6:30発の特急川越行きに乗車する

列車のドアが開いたので、周囲の乗客とともに私達も乗車した。

女性専用車内は座席がほぼ埋まるくらいの乗車率で、混んではいない。

始発駅で、まだ最ラッシュ時ではないからこんなものだろう。

まもなく発車時間になり、女性専用車に男性客が次々乗車してきた。

一カ所しかない改札口に一番近い車両が女性専用車になっているため、発車間際になると乗り遅れないために男性客が女性専用車に乗ってくるのである。

ドアが閉まり、海老名駅を発車。

最後尾車両のため、車掌の目の届くところにいるわけだが、車掌は特に私達に声をかけてくるような様子はない。

かしわ台、さがみ野、相模大塚の各駅を通過して地下に潜るとまもなく大和駅である。

今回はここで少しでも多く任意周知するための後続列車に乗り換えを行うため、一旦下車。

大和で下車。乗ってきた川越行きを見送る
大和駅の駅標

そのまましばらく降りたホームの女性専用車位置で待って、後続の6:42発通勤急行横浜行きに乗り換えた。

こちらも車内は座席がほぼ埋まるくらいで、混雑はしていない。

特急は始発(海老名)から次々と駅を通過していくが、こちらの通勤急行は西谷駅まで各駅に停車する。

大和駅を出るとすぐまた地上に戻って、次の瀬谷せや駅では後続の特急の通過待ち。

車掌も周囲の女性客も私達に声をかけてくるような様子はなし。

車内はしばらく比較的空いた状態だったが、いずみ野線が合流する二俣川駅を過ぎると少し乗客が増えてきて、その次の鶴ヶ峰駅でもさらに乗車してきて、立ち客が増えてきた。

鶴ヶ峰駅を出てしばらく走ると、JR線や東急線方面の路線が分岐する西谷駅である。

西谷で湘南台からのグループと合流するはずが

西谷駅には7:02に到着。

ここで大和駅から乗った通勤急行横浜行きから降りて、「湘南台組」が乗車している西谷7:06発通勤特急新宿三丁目行きに乗り換えて車内で合流する。

西谷駅の駅標

西谷駅は頭上を東海道新幹線の高架が横切っており、ホームから時折、新幹線が走り抜けるのを見ることができる。

やがて湘南台から来た7:06発の通勤特急新宿三丁目行きが到着したので、すかさず乗車。

ここで湘南台組メンバーと合流のはずだが、車内に当会メンバー達の姿はない。

おかしいと思いつつもドアが閉まり列車はそのまま西谷駅を発車。

すぐ地下に潜り、しばらく走って羽沢横浜国大駅。

車内は空席もあり、かなり空いている。

羽沢横浜国大で時間調整のためか数分停車し、その後発車した。

合流できなかったので、とりあえず湘南台組のメンバーに連絡してみた。

するとしばらくして返事があり「西谷駅のホームに○○さん達(つまり私達「海老名組」)がいなかった」とのこと。

そして(本来、西谷駅では降りる予定ではなかったが)「会えなかったので、西谷駅で下車して今、駅のホームにいる」という。

いや、先ほど私達は西谷駅のホームで新宿三丁目行きを待ち、そしてそこから新宿三丁目行きに乗った(今も乗っている)はずなのだが、なぜ「西谷駅に私達がいなかった」ことになるのだろう??

頭が混乱しそうになったが、しばらく考えてようやく原因が分かった。

横浜行きやJR線直通列車は海老名寄り最後尾車両が女性専用車だが、東急線直通列車は一番前の車両が女性専用車である。

つまり、今私達が乗っている車両は女性専用車ではなかったのだ!

「湘南台組」は正しく通勤特急新宿三丁目行きの先頭車両に乗っていたのである。

しかし私達「海老名組」は西谷駅で同じ列車の最後尾車両に乗ってしまった。

本来は私達が西谷駅で(大和から乗った)通勤急行横浜行きから降りた後、ホーム先頭まで移動してそこで通勤特急新宿三丁目行きの先頭車に乗らなければならなかったのである。

相鉄の複雑な女性専用車の設定にやられた…というか、ミスしてしまった。

事前に調べていた私達ですらこのように間違うのだから、一般の利用者は(毎日同じ列車を利用している人でもない限り)もっと間違うことであろう。

この複雑な運用については後に相鉄本社を訪問した際にも抗議した。

結局、「湘南台組」のメンバーとさらに連絡を取り合って、その先の東急線日吉駅で降り、そこで待つことにした。

「湘南台組」からの報告(~日吉まで)

「湘南台組」は相鉄湘南台駅に6:30に集合し、湘南台駅から乗車予定のメンバーが揃ったところで早速ホームに向かった。

ホームの様子は海老名組の項で紹介した海老名駅同様で人はまばらだった。

私達がホームに降りると、すでに乗車する予定の6:39発横浜行きが停車していたので早速乗車した。

湘南台駅を出るとすぐに地下から地上に上がる。

途中、任意周知のためにいずみ野駅で下車し、後続の列車に乗り換え。

いずみ野駅ホームでしばらく待っていると、後続列車の6:52発通勤特急新宿三丁目行き(西谷7:04着7:06発の列車)がやってきたので乗車。

この列車に海老名からやってきた「海老名組」のメンバーが西谷駅から乗ってくることになっている。

車内は空席が多く、ガラガラに空いていた。

乗車してすぐ、女性客がここは女性専用車だと声掛けしてきた。

女性客:女性専用車ですよ。

田中副代表(以下、「田 中」):そうみたいですね。

女性客:女性ですか?

田 中:そうかもしれない…あなた女性ですか?

女性客:そうですが

田 中:それ(性別)がどうかしたんですか?

女性客:女性専用車だから… 女性専用なので女性しか…ここに女性専用車と書いてある(←鉄道会社のウソに完全に騙されている)

田 中:それを言ったら、朝専用缶コーヒーだって「朝専用」になっちゃうじゃないですか。

女性客:それは屁理屈。

田 中:屁理屈じゃないでしょうが…

女性客:駅員に言います。(←典型的な情報弱者。駅員に言ったところで「任意協力」である以上、駅員も「お願い」しかできないのだが、それも知らないようだ)

田 中:駅員に? どこの駅で? お付き合いしますよ。あなたが納得されるまで。 

田中副代表はこの時、女性客が駅員に言いに行けばそこで駅員からしっかりと「女性専用車は強制ではなく、ただの任意協力である」旨の説明がされるだろうと考えていたのだが、(海老名組と合流する予定の)西谷駅に到着するまでの間に駅員が女性専用車付近に立っている駅はなかったし、また女性客も途中駅で降りるわけでもなく、逆に「湘南台組」のほうが「海老名組」が乗車してこなかったために西谷で下車してしまったので、結局その機会を逃してしまった。

また、女性客と田中副代表の会話の中で「朝専用缶コーヒー」の話が出てきたのでそちらも解説しておくと、これは何の強制力も法的根拠もない「単なる商品名」で、実際は朝以外に飲んではいけないというものではない。

女性専用車も名前は「女性専用」となっているが、実は法的根拠がない朝専用缶コーヒー同様「単なる名称(車両名)」で実際にはただの一般車両である。(鉄道営業法34条2項は現在の女性専用車には適用されない)

「朝専用缶コーヒー」も「女性専用車」も同じ構図であるにも関わらず、なぜ「朝専用缶コーヒー」という商品名を一部切り取って「朝専用!」と言ってくる人はいないのに、「女性専用車」という車両名を一部切り取って「女性専用!」と言ってくる人がいるのか、甚だ不思議である。

公共交通機関で性別という生まれもった属性を理由に女性と同じ運賃を支払っている男性を「男性である」というだけの理由で排除することは出来ない。

「公共のもの」というものは制度一つで国民生活に大きな影響を及ぼすために、運用・営業の制約がそれだけ厳格なのである。

鉄道では運賃値上げさえ、国土交通省の審査・許可を得なければならず、自由に値上げできないのだ。

だから車両名が「女性専用車」になっていても実際には何の効力も法的根拠もないのである。

つまり鉄道会社が何の効力も無いのにまるで強制力があるかのように装っているだけであり、乗客を騙しているだけなのである。

そしてこの女性客も鉄道事業者に「騙されている」のだ。

それでも「女性専用車と書いてあるのだから」と言う者は「車内のステッカーの文言」と「一国の憲法の文言」とではどちらが重いのか(優先されるのか)考えてみればよい。

さて、そんなこんなで西谷駅に到着。

ここで西谷駅から参加の会員と合流。

しかし、西谷駅のホームにいたのはその会員だけで、ここで合流するはずの海老名からのメンバー達がいない。

一体どうなっているのだろうと思いつつ、仕方がないので西谷駅でとりあえず降りることにした。

その後、海老名組のメンバーから連絡があり、先程私達が乗っていた通勤特急新宿三丁目行きの最後尾車両に乗って先に行ってしまったらしい。(先述したが東横直通線は最後尾車両は女性専用車ではない)

つまり西谷で合流できなかった理由は「海老名組が最後尾車両に乗ったから」ということがここで判明した。

起きてしまったことは仕方ないので、予定を変更して次にどこで合流するか車内でメッセージを取り合って話し合った。

話し合いの結果、海老名組のメンバー達には東急線の日吉駅で下車し、本来後続乗車する予定であった7:28発急行保谷行きには乗車せずに見送って私達を待っていてもらい、私達は後続の西谷7:21発の新宿三丁目行きで後を追いかけることにした。

ホームでしばらく待って西谷から7:21発新宿三丁目行きに乗り、日吉に向かった。

乗った列車を見渡してみると、女性専用車内は通勤ラッシュにしては人が少ないと感じた。乗車率100%はないと感じた。

これがもし女性専用車だけがこんなに空いていて、他の車両ではぎゅうぎゅうな状態であるならば酷い話である。

西谷を出て列車は地下に潜り、羽沢横浜国大、新横浜、新綱島と停車していき、やがて地上に出て日吉に到着する。

日吉には列車の定刻通り、7:38に到着。この間に声掛け等は一切なかった。

日吉駅で合流し、そのまま渋谷へ

先ほど西谷駅でやらかしてしまった「海老名組」は現在、日吉駅のホームで湘南台組が乗った列車の到着を待っている。

日吉駅の駅標
日吉駅ホーム

「湘南台組」のメンバー達が乗車している、後続の西谷駅7:21発新宿三丁目行きは7:38に日吉駅に着く。

やがて、ほぼ時刻通りにその列車が到着。

この列車に「湘南台組」のメンバーたちが乗っているはずである。

ただ、女性専用車内のどの位置にいるのかは分からない。

朝ラッシュの時間にかかりだしたためか、車内は徐々に混雑しはじめているようだ。

とりあえず乗車したが、私達の近くに当会の湘南台組メンバーはいない。

「また合流できなかったか?」と一瞬思ったが、発車してから遠くを見渡すと、車両の前の方に当会メンバーと思われる男性の姿を発見。

とりあえず車内で「ほっとした」と言いたいところだが、ここは朝ラッシュの女性専用車内である。いつ何が起きてもおかしくない。

とりあえず降りる駅まで気を引き締めて行かなければならない。

私達(海老名組)は先ほど、日吉駅で待っている間にスマホを通じて湘南台組のメンバーとやり取りしていた。

そしてその結果、日吉駅から渋谷駅までこのまま乗車し、そこで一旦降りることになった。

本来はこの先の自由が丘駅でも一旦降りて、7:45発の通勤特急森林公園行きに後続乗車する予定だったのだが、西谷駅での車両乗り間違いハプニングの関係で後続乗車は取りやめにして渋谷までそのまま行くことにしたのである。

列車は東横線内を走り、武蔵小杉駅に到着。

ここで私達の乗っている場所にホームから1人の男性が乗車してきた。

今回、特別ゲストの「差別ネットワーク」元代表ドクター日本さんである。

「差別ネットワーク」は当会とは別団体だが友好関係にある。

女性専用車両問題について関心のある方ならおそらくドクター日本さんの名前は知っているのではないだろうか。

車内で挨拶を交わした後、少し話をした。

やがて列車は多摩川駅に停車。ここでドクター日本さんはホームに降りて、私達から離れたところに乗車していた「湘南台組」の会員のところに移動した。

あちらの会員達にも挨拶するためだろう。

多摩川駅を出てしばらく走って、次の田園調布駅に差し掛かったあたりで、後ろから女性客の「キャッ!」という声が聞こえた。

どうやらその女性客は筆者のすぐ後ろに立っていた当会会員(会員Aとする)の横にいたらしいが、自分のすぐ隣にいるのが男性だと気づいて声を出したようだ。

そして、女性専用車表示を指さし「ここ、これ(女性専用車)なんで…」と言ったが、会員Aは(人を見た目で判断するなと言う意味も込めて)敢えて「私は女性です」と答えた。

あとで会員Aから話を聞いたところ、女性客は「キャッ!」と言っただけでなく、軽く手で小突いてきたとのことで、会員Aは少し怒っていた。

おそらく驚いて手を出してしまったものと思われるが、女性客がそれ以上何も言ってこなかったことに加え、会員Aが寛容だったこともそれ以上のトラブルにならなかった理由であるが、もし寛容でない相手であれば、さらなるトラブルになっていただろう。

そもそも手を出すのは「暴行罪」に当たる。つまり「犯罪」である。

犯罪をしたとなれば、「女性専用車という名前だから本当に女性専用と思いこんでいた」(騙されていた)という言い訳も通用せず、結果として女性客のほうが加害者になってしまうのである。

列車は自由が丘駅に到着。

ここから多数の乗客が乗車してきて混雑がさらに激しくなった。

混雑する列車は乗っているだけでも大変である。

中目黒駅を出て代官山駅を通過すると地下に入り渋谷駅に到着であるが、列車は渋谷駅の手前で停車し、しばらく動かなかった。

どうしたのかと思っているとここで車内アナウンスが入り、(直通先の)東武鉄道線内で信号トラブルがあった影響で現在ダイヤが乱れているとのこと。

直通運転は便利だが、逆にどこかで何かあるとその影響があっという間に広い範囲に広がってしまうというデメリットもある。

やがて列車はゆっくり動き出し、地下の渋谷駅に到着。

私達はここで予定通り降車した。

この時点で列車は約10分ほど遅延していた。

渋谷から東京メトロ副都心線へ

渋谷駅ホームでは「海老名組」の会員と「湘南台組」の会員、さらには途中駅から参加の会員やゲストのドクター日本さんも合わさって、いつしか参加者数はかなりのものになっていた。

少々大げさかもしれないが、まるで小学校の遠足グループがホームの一画を占めているところを彷彿とさせる感じである。

今回の乗車会もいよいよ盛り上がってきた、という感じがした。

ここからは東京メトロ副都心線である。

しばらくしてやってきた通勤急行和光市行きに乗車。

列車は地下を走って次の明治神宮前駅でもさらに途中参加の会員が合流してきた。

北参道駅は通過して新宿三丁目駅に到着。

すぐ発車するかと思ったが、突然駅構内にけたたましく警報音が鳴り響きだした。

誰かが非常ボタンを押したようだ。一体何事だろうか?

まさかとは思うが「女性専用車内に男性が大勢乗っているから」とボタンを押した乗客がいたのだろうか?

しばらくすると駅構内に放送が流れ「車内で急病人が出た」とのこと。

どうやら私達が原因ではないらしい。

東武線の信号トラブルで少しダイヤが遅れていた上に非常ボタンが押され、遅れはさらに増大した。

しかし、女性専用車を取りやめにはしないようだ。

新宿三丁目駅を発車した列車は結構な速度で東新宿、西早稲田、雑司が谷と途中駅を次々通過しながら地下トンネル内を走り続けた。

首都圏以外では地下鉄の駅を列車が通過することはほとんどないと思われるが、首都圏では別に珍しいことではない。

副都心線以外にも、東西線や都営浅草線、都営新宿線、横浜市営地下鉄ブルーラインなどでも通過運転がある。

次の停車駅の池袋駅でまとまった降車があり、車内は空席も出るくらいに空いてきた。

当会メンバーも空いた座席に次々と着席した。

要町駅と千川駅を通過して、やがて列車は次に降車予定の小竹向原駅に到着。

東京メトロ有楽町線に乗り換え

小竹向原駅には8:35に到着した。

ここでいったん改札を出て有楽町線に乗り換える。

副都心線と有楽町線は池袋手前まで2層構造で同一ルートを走るので、ここからしばらく池袋までは今来た道を引き返すような格好になる。

有楽町線新木場行

8:40発の有楽町線新木場行きに乗車。車内は立ち客が多い。

男性が大勢で乗車してきたためか、周囲の女性客の中に変な顔をして見てくる人もいたが、声掛けは無かった。

それにしても大勢で任意確認乗車するとなかなか壮観(?)である。

途中、任意周知のための後続乗車で池袋駅で下車。

池袋駅ではすぐ後にやってきた新木場行に乗車。

車内はやはり立ち客が多いが押し合いへし合いにはなってない。9:04飯田橋駅着。

ここでも後続乗り換えのため下車。

降りた列車を見送る

飯田橋からさらに後続列車に乗り換え、永田町駅まで乗車してここで下車。

今回の乗車会は終了とした。

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2023年9月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

当会関東本部では2023年9月1日に夜間の京王線で任意確認乗車会を行いました。

今回は新宿〜調布間を3往復しましたが、乗車開始早々いきなり波乱の展開となりました。


乗車早々にトラブル。「降りてください!」「お断りします!」と口論に

新宿~調布(1回目)

まず1回目は京王新宿駅の改札前に19:00に集合。

夕方のラッシュ時とあって、行き交う人もかなり多い。

京王新宿駅の改札口
まずは19:21発、京王八王子行きに乗車

1人、また1人と集合場所にやってきて、1回目から多数の参加者が集まった。

その中には先月入会したばかりの新入会員もいる。

女性専用車両に内心疑問や不満のある方はちょっと勇気は要るかもしれないが、もしよかったら当会入会申込フォームから申し込んでみてほしい。

来る予定のメンバーは集まったので、私達は19:21発の特急京王八王子行きに乗ることにした。

その際、数人ずつ複数のグループに分かれてそれぞれ車内の違う位置に乗車することにした。

なぜかというと、全員仲間だと思われて通常とは違う反応にならないようにしたり、各ドアに乗ることで任意周知の機会を増やすために、1つの乗り口に固まらない方法を取ったものである。

また、

「一部のメンバーが途中の笹塚駅で降りて後続列車に乗り換え、それ以外のメンバーはそのまま乗車し続けて千歳烏山駅で下車し、そこで(笹塚駅で降りたメンバーが乗った)後続列車を待って再び合流し、調布駅まで行く」

という「計画」も立てた。

いつも言っているが、途中で降りて後続列車に乗り換えるのも少しでも多くの便で任意周知をするためである。

鉄道事業者は任意協力で本当は女性専用ではない車両を「女性専用車」という車両名にして、あたかも「女性専用」であるかのように装い、利用客を騙している。

だからあえて複数の便に乗車して任意周知をしているのだ。

女性に嫌がらせするのが目的では、決してない。

今回も「京王線・井の頭線一日乗車券」を全員で使用。

これなら同じところを改札を出ずに何度折り返し乗車してもOKである。

京王線・井の頭線一日乗車券

各自、一日乗車券を自動改札に通し、改札内に入った。

改札口付近もそこそこ人通りは多かったが、階段で地下のホームに降りると、ラッシュ時ということもあってホームはすでに人でいっぱいの状態だった。

京王新宿駅ホームは人でいっぱい

ホームには乗車する予定の特急京王八王子行きが停車している。

発車間際ですでに車内も人でいっぱいだった。

乗車しようとした際に中にいた女性客に背中を肘で押された会員もいたが、それでも私達がホームから女性専用車に乗車すると車掌が「この列車の最後部車両は女性専用車となっております。この列車の最後尾車両は女性専用車となっております…この列車の最後尾は女性専用車となっております」と3回繰り返してアナウンス。

そのアナウンスを聞いて早速、当会の田中副代表に周囲の女性客が移動を要求。

もちろん田中副代表は拒否したためそこで口論となった。

女性客:ここ女性専用車だけど。

田中副代表(以下、田 中):任意ですよね?

女性客:任意じゃないですけど。(←何を根拠に!?)

田 中:任意じゃない!?

女性客:…

ここでドアが閉まり列車は発車。

田 中:任意じゃないんですか?車掌さんに聞きましょうよ。任意か任意でないか。

京王は(健康な男性も)乗れるって言ってるから乗ってんだけどな。

女性客:女性専用車ってわかってて乗ったんでしょう。

田 中:はい。

女性客:どうしてですか?

田 中:一番空いているって表示あったんですよ。

女性客:そりゃそうでしょうね。

田 中:そうです。わかってんじゃない。一番空いてるって。この時間でも。

女性専用車に乗ることが任意なのであれば(もちろん敢えて混雑している車両に乗るのは嫌ではあるが)わざわざ混雑している車両に乗って痴漢発生リスクを高めるのではなく、少しでも空いている(混雑がマシな)車両に乗って痴漢発生リスクを下げ、また乗り降りになるべく時間をかけず定時運行に協力する上でも、一番空いている女性専用車という車両があるならその車両に乗らない手はないのである。

列車は長い地下トンネルを走行している。

この先、笹塚駅の手前まで京王線は地下区間である。

車内では自動音声で「京王をご利用くださいましてありがとうございます。特急、京王八王子行きです。途中、笹塚、明大前、千歳烏山、調布…」というアナウンスが流れはじめた。

女性客:モラルの問題。

田 中:モラルと言うんだったら女性専用車なんてありえないんじゃないですかね?

女性客:決まってるんだから。

田 中:その「決まり」がモラルに反してますよね? 小樽温泉(外国人お断り)事件とか知りません?

田中副代表は北海道の小樽の温泉施設が「外国人を一律お断り」にしたら、外国人に訴えられて温泉施設側が敗訴したケースを出し、女性専用車についても「人種か性別か(どちらも生まれもった属性)の違いだ」と主張した。

地下トンネルを走り抜け、地上に出てまもなく次の停車駅の笹塚駅に到着しようというところでまた車掌が「この列車の最後部は調布まで女性専用車となっております。女性専用車には小学生以下のお客様と障がい者介助者もご利用いただけます」などと、いかにも「それ以外の男性は乗車禁止」と思わせる車内アナウンスをしてきた。

もちろん、実際には乗れない人というものは存在せず、女性専用車という名前なだけで実際は誰でも乗れることは、当会でもこれまで繰り返し述べてきた通りである。

まず、女性専用車と名前がついているのに「小学生以下や障がい者・介助者も乗れる」とアナウンスするならその時点ですでに「女性専用車」という名前はウソである。

さらに「小学生以下の男児や障がい者・介助者は乗れる」というような、まるで例外規定でもあるかのような案内をすることで、無知な利用客に「それ以外の男性は乗車禁止」だと思い込ませ、勘違いさせてしまうのである。

実際はどこの鉄道事業者の利用約款にも女性専用車のことは書かれていない。子供や障がい者・介助者の乗車が「例外規定」か否か以前に、そもそも女性専用車に関する規定が利用約款にないのである。

もちろん男性の乗車を禁ずる規定なども当然ない。

列車は笹塚駅に到着。女性客とバトルしていた田中副代表は笹塚駅で一旦降りる予定になっていたので降りる予定の他の会員とともにそのまま下車した。

新宿~笹塚は一駅であるが、もちろん女性客から声をかけられたから降りたのでは、当然ない。

むしろ、予定変更して乗車継続してもよかったくらいであるが、全員降りるわけではないため、あとの対応は残ったメンバーに託していただいたということである。

田中副代表は降りたホームで車掌に「女性専用車両って男性の任意じゃないんですか?」と聞いて、車掌から「任意です」と回答されたため、女性専用車内の乗客に向かって「女性専用車は男性の任意ですって!」と、敢えて大きな声を出して「周知」していた。

このように、私達から乗務員等に「任意かどうか」を尋ねることはあるのだが、逆に私達の「男性の任意協力だから乗車しても構わない」という主張に納得のいかない女性客のほうが、私達に対して「任意かどうか車掌(駅員)さんに聞いてみれば?」と反論して来ることがある。

しかしそういう女性客自らが車掌(駅員)に任意かどうか聞きに行くことはまずない(少なくとも私達は見たことがない)のはなぜなのか、不思議である。

仮に女性客が聞きに行ったところで、車掌や駅員もウソを言うわけにはいかないから「男性は乗れません」などとは決して言わない(もしそう言ったら問題になるので「ご協力いただいています」などと、意味不明のごまかしをすることが多い)が…

一方、筆者達乗車継続するグループは引き続き乗車したが、笹塚駅停車中に近くにいた女性客が私達に「女性専用車両なので降りてください!」などと強く言ってきたので、大きな声で「お断りします!!」と返した。

するとその女性客は「ボタンはないの?」(おそらく非常通報ボタンのことと思われる)などと言いだしたが、近くにそれはなく、しかも車内は移動が出来ないぐらいの混雑。

仮にボタンが近くにあったとしても「押すだけムダ」である。

駅員や乗務員、警備員も私達に移動を「お願い」することしか出来ないし、もし警察が来たとしても警察も話を聞く以外に何も出来ない。ただ無闇に電車が遅延するだけである。

女性専用車という名前がつけられているだけの「ただの一般車両」に「正当な運賃を支払っている乗客」が乗っているだけなのだから。

今回は非常ボタンは押されなかったが、いつまでも「男性は乗車禁止」であると乗客に勘違いさせているからこういう女性客が出てくるし、もし女性客がボタンを押せば電車が止まって大騒ぎになる。

「公共交通機関において、男性だからというだけで排除」するのは言語道断であり、そんなことは出来ないから「任意協力」になっているのに、それを隠して強制(男性禁止)であるかのように装うのはいい加減やめた方がよい。誰も得しない。

そう言うと「お前ら男が乗らなければ良いだけ」という者が必ず出てくるが、このような「ウソをついてまで、そのウソに従うよう乗客を騙す」ようなものに従わなければならない筋合いはない。

もちろん仮に電車が止まって大騒ぎになっても、それだけでは私達が捕まることもなければ責任を問われることもない。

これは過去の活動で私達が証明していることである。

逆に女性専用車両に男性がいるというだけで無闇に非常ボタンを扱えば、そのほうが問題視され、責任を問われる可能性すらある。

女性客はボタンが近くにない(押せない)と分かると、今度は車内から外のホームに向かって「男性が乗ってまーーす!」と大声を出した。

男性が乗っているから何だというのだろうか?

公共交通機関なのだから当たり前である。

「女性専用車」という車両名に完全に騙されて、無知をさらしている自覚が全くない模様。

こういう女性がもし乗車している男性に手を出したりすれば、今度は女性客のほうが「加害者」になってしまう。

列車は特に遅れることはなく笹塚駅を発車。

車内ではひとまず騒ぎは収まったが、何かギスギスした雰囲気のまま列車は夜の街をひた走り、途中、明大前以外の駅は通過して千歳烏山駅に到着。

筆者を含め、笹塚駅で降りなかったグループがここで予定通り下車し、後続の列車に乗り換えることにした。

千歳烏山駅駅標
駅ホームの様子

私達が降りるのと入れ替わりに今度は千歳烏山駅から2人の男性客が乗車したが、車掌が「最後尾車両は女性専用車です…」とアナウンスして移動させた。

ホームで見ていた会員達からは「ふざけるなよ…」という声が上がった。

列車はそのまますぐに発車してしまったため、車掌にその場で抗議は出来なかったが、特急列車が出て行ったホームで降りた会員達が口々に文句を言っていた。

列車を見送ってしばらくすると、笹塚駅で降りた田中副代表から「後続の列車に乗った」と連絡があった。

そして、「さっきの騒ぎに関わった女性客(が書いたと思われる)のツイートを見つけた」とも伝えてきた。

送られてきたリンクを開いてみると「女性専用車両だから降りろと言っても降りないクソ男ども一体なんなの?」といった内容だったように記憶しているが、その時はリンクを開いて読んだだけで(スクリーンショットを撮って保存することなく)閉じてしまった。

すると駅構内に「次に参ります列車の最後尾は女性専用車です」という、自動アナウンスが入った。

まもなく後続の特急橋本行きが到着し、車内で田中副代表らと再び合流した。

先ほどの特急京王八王子行きほどは混んでいない。また、気のせいかもしれないが、先ほどの京王八王子行きの車内のようなギスギスした雰囲気は感じられなかった。

女性専用車に乗車するとすぐ「この列車の一番後ろの車両は、調布まで女性専用車です。女性専用車には小学生以下のお子様と障がい者その介助者の方も…」などとアナウンスが流れた。

先ほども言ったが、まるで例外規定でもあるかのように言って「それ以外の男性は乗れない」と乗客に勘違いさせる手法である。

列車はしばらく夜の住宅密集地を走り、国領駅の手前から地下に潜り、そのまま地下にホームがある調布駅に到着する。

調布駅到着直前に車掌が「調布までの女性専用車にご協力くださいましてありがとうございます。調布からは皆様ご利用いただけます。」とアナウンスを流した。

これでは遠回しに「調布までは利用できない人がいる」と言っているようなものであり、ウソをついていると取られても仕方がない。

調布で下車

調布に着くと、京王新宿に戻るため、改札を抜けることなく新宿方面の列車に乗り換えた。

一日乗車券で乗車しているので、一旦改札を出る必要がないのだ。

なお、京王新宿方面は夕方の女性専用車の設定はないので、ここから京王新宿までは任意確認乗車ではなく、単なる移動である。

新宿に戻る車内で先ほどの京王八王子行きの車内で起きたことについて、各自雑談しながら思うところを話していたのだが、その中で先ほど田中副代表が発見して送ってきた女性客のツイートについての話になった。

そこで(先ほど、千歳烏山駅のホームで見るだけで閉じてしまった)そのツイートのリンクを再度開いてスクリーンショットを撮ろうとしたところ、「このツイートは削除されました」と表示され、すでに見られなくなってしまっていた。

どうやら書いた本人が削除したようだ。

やがて列車は京王新宿駅に到着。私達は再び調布に向けて乗車活動を再開した。

京王新宿駅のロボット

新宿~調布(2回目)

京王新宿に戻った私達は20:29発特急橋本行きに乗車した。

1回目は分散して乗車したので、今度は参加者全員で同じ場所に固まって乗車することにした。

京王の女性専用車は下りの場合、最後尾(つまり車掌のいる)車両なのだが、私達はあえて車掌がいる近くの車内後方に乗った。

先ほどの京王新宿駅19:21発の列車に比べると、最ラッシュ時間帯を過ぎたからか、立ち客がかなり多いものの比較的空いている。

今度の車掌は私達の姿にはおそらく気づいているだろうが、車内アナウンスは流してこなかった。

周囲の女性客もあからさまに私達のことを警戒したりにらみつけてきたりといった様子ではない。

明らかに先ほどの19:21発の列車とは車内の空気が違う。

今回も任意周知のため千歳烏山駅でいったん降りて後続の列車に乗り換えた。

千歳烏山駅の女性専用車位置表示

しばらくしてやってきた千歳烏山20:52発の特急京王八王子行きに乗車。

乗車してすぐ、近くの女性客2人が「まだ女性専用車だよね…」と小声で話し始めた。

そこへ車掌が「この列車の最後尾、10号車は調布まで女性専用車となっております」とアナウンスを流した。

そのため女性客2人が「ここは女性専用車」と言ってきたが、もちろん私達は応じるわけはなく「知ってます」「降りるつもりはありません」と返した。

また先ほどの1回目の時のようなトラブルになるかと思ったが、女性客がそれ以上何も言ってこなかったので、今回は大きなトラブルにはならなかった。

そのまま調布まで特に声かけやトラブルの類はなかったが、調布駅で下車した直後、田中副代表が声掛けしてくる女性客の迷惑行為に対して車掌に抗議した。

新宿~調布(3回目)

京王新宿駅に戻り、今度は3回目から参加の会員がいるので、一旦改札を出て待ち合わせ場所(改札口)に向かった。

21:46発の急行に乗車

3回目から参加の会員が合流し、私達は再び改札内に。

今度は21:46発の急行京王八王子行きに乗車することにした。

1回目、2回目と千歳烏山駅で後続乗り換えをしたので、今度はパターンを変えて明大前駅で下車した。

そしてすぐ後ろを追いかけてきていた特急橋本行きに乗り換えた。

特に声かけ等はなく、途中の千歳烏山駅でふと車内を見ると、いつのまにか当会メンバーではない男性が2人つり革を持って女性専用車内にいるのを確認した。

今回の乗車会で私達以外の男性の乗車を確認するのは(1回目の千歳烏山で車掌のアナウンスで降ろされた2人組を除けば)初めてである。

そのまま22:07に調布に到着して、今回の乗車会は終了となった。

今回は京王新宿~調布間を3回乗車してトラブルになったのは1回目だけだが、女性客の反応を見るに、まだまだ「女性専用車と表示されていても実は任意」ということを知ってか知らずか、男性がいると攻撃的な態度を取る者がいるようだ。

とは言え、もし「実は男性も乗れる」と知っていて声掛けしているのなら、なおさら悪質であるわけだが。

いずれにしても、まだまだ任意周知を広く行う必要がある。

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2023年3月 関東本部:相鉄新横浜線&東急新横浜線で任意確認乗車会

当会関東本部では、2023年3月18日に相鉄新横浜線と東急新横浜線が開業し、相鉄と東急で直通運転が始まったので、両鉄道事業者の女性専用車の案内が不適切ではないか確認のために、3月22日に任意確認乗車を実施いたしました。


朝の新横浜線で任意確認乗車

男性排除に熱心な相鉄と声かけは一切しない東急

概要

今回の乗車実施路線・区間は以下の通りである。

  1. 相鉄線:二俣川→西谷→新横浜
  2. 東急線:新横浜→日吉→渋谷

参加メンバーの都合から二俣川駅と西谷駅にそれぞれ分散集合して乗車会を行った。

相鉄はJR線直通を含め、女性専用車の設定は横浜方面行・新宿方面行共に最後尾(10号車)の設定だが、今回相鉄新横浜線を介して直通することとなった東急線では、東横線内で女性専用車が渋谷方面先頭車(1号車)に設定されているため、それに合わせる形で相鉄線内でもJR線直通列車と横浜方面行き列車はそのままに、東急線直通の列車で東横線に直通する列車については女性専用車が1号車に設定され、目黒線に直通する列車については女性専用車が設定されないことになった。

つまり、相鉄線内海老名・湘南台~西谷間は列車によって女性専用車が先頭だったり最後尾だったり、無かったりするという、なんとも複雑な状況になっている。

3月18日の開通からしばらくの間、相鉄線ではしつこく個別の声かけをするという情報をつかんでいたため、その偵察の意味で今回(3月22日)は東急東横線直通列車を選んで乗車することにした。

相鉄線 二俣川駅

二俣川駅集合メンバーは7:30に集合し、横浜・新横浜方面ホーム先頭車付近へ向かった。

先頭車の停車位置付近には、手持ちのボードを持った警備員が1人と複数の駅員がおり、まずは試しに7:32発の各停池袋行きに乗車するふりをしたところ、案の定駅員がしつこい声かけをしてきた。

過去に乗車活動を重ねてきた結果、最近ではしつこい声かけは大体どこの路線でも全体的に少なくはなってきているのだが、相鉄のこのしつこさはまるで10年ぐらい時代を遡ったような感じがする。

7:47発通勤特急新宿三丁目行きに乗車。

その際も、やはり別の駅員が「車両名の紹介」(「女性専用車」と書いてあっても、本当に女性専用ではなく、単なる車両の名称)をしてきた。

いずれにしろ、個別に声かけする必要はないはずだが…。

この電車で西谷駅まで行き、そこで西谷から参加のメンバーと合流した。

相鉄線 西谷駅

西谷駅集合メンバーは8:00に集合し、JR線・東急線方面ホームの先頭車付近に向かった。

先頭車付近で二俣川駅から乗ってきたメンバーと合流する予定である。

乗車予定の電車は8:08発なので急いで女性専用車乗車口付近に向かったわけだが、女性専用車乗車口の手前に二俣川駅同様に女性専用車の案内看板を持った警備員と腕章をしたスーツ姿の本社から来たと思わしき人がいた。

警備員が持っている案内看板をよく見てみると、内容がすべて印字してある案内板ではなく、行先によって女性専用車の位置が先頭車両と最後尾車両で変わるので、ラミネート紙を裏表で変えてどちらにも対応できるようにしていた。

正直、そこまでのものを用意した上、警備員に次々と来る列車がどちらが女性専用車であるか逐次無線で伝えながら案内板のラミネート紙の裏表を変えさせてまで、そこまで女性専用車に熱心なのかと驚くところである。

※下記画像は発車まで時間が無かったため、羽沢横浜国大駅で撮影したもの

東急新横浜線・東横線に直通する列車のとき
相鉄線横浜方面とJR線に直通する列車のとき

西谷駅で駅長? と問答。

二俣川駅から来たメンバーと合流し、西谷駅から乗車したのが、8:08発各停和光市行き。

乗車したところやはり、今度は駅長?が私達に個別で声かけをしてきた。

以下の動画はそのときの様子である。

お願い(といってもどうして欲しいのかを言わないのも不思議)するなら、乗客全員にすべきだし、私達だけを選んで声かけすること自体が失礼である。

しかも、乗客の性別を見た目で勝手に決めているのは、なおさらアウトである。

ほどなくしてドアが閉まり、発車した。

西谷~新横浜

西谷駅を出てすぐ地下に潜り、しばらく走ると羽沢横浜国大駅に到着、声かけは無し。

車内でも特に声かけはなく、ここからはそのまま新規開業の区間に入る。

羽沢横浜国大駅を出てすぐ、JR直通線が分岐し、ほんの少しだけ地上(掘割)を走る。

そこを過ぎると再び地下トンネルになり、やがて新規開業したばかりの新横浜駅に着く。

新横浜駅から駅標は東急仕様のものとなる
新横浜駅ホーム(後日撮影)

新横浜駅までが相鉄新横浜線で、この先の日吉までは東急新横浜線となる。

新横浜~渋谷

新横浜では女性専用車付近に声かけ要員と思われる警備員や駅員は全くいなかった。

多少は構えていただけに別の意味で驚かされた。

相鉄と異なり、東急電鉄は女性専用車に男性がいても声かけはしない方針のようである。

先日(2023年3月6日)に当会が東急電鉄本社を訪問した際も、東急電鉄では声かけはしないと明言していた。

実際、新横浜駅から先の東急新横浜線内はもちろん、そのまま日吉を過ぎて、その先の東横線で渋谷まで任意確認乗車したが、東急線内では女性専用車付近に声かけ要員と思われる係員もおらず、全く声かけはなかった。

まとめ

当会がいつも言っている通り、女性専用車と名前がついていても、実際には任意協力で強制力がなく、男性の乗車を禁ずるものではない(つまり本当は女性専用ではない)からこそ、公共交通機関での差別には当たらないということで「問題ない」とされ、現在も運行され続けているのである。

よく鉄道事業者の回答やサイトなどに(女性専用車は)「任意協力であることや、導入の趣旨から差別には当たらないと考えています」などという記載が見られる。

例えば当会が昨年11月に東京都交通局に提出した抗議書に対する、交通局からの回答にこのような内容があった。

(参照)2023年1月~東京都交通局訪問の報告

お客様の任意のご協力のもとに運行しているものであり、強制力を帯びないことや導入目的の運旨等が 差別には当たらないと考えています。

一見何の意図も問題もない無難な文章のように見えるが、先述の通り女性専用車両は「任意協力だから差別でない」のであって、「痴漢対策だから差別ではない」のではない。

「痴漢対策だから差別ではない」というのであれば、男性の乗車を禁止にして女性専用車両を強制にすれば良いのだ。

そして「痴漢対策だから強制しても差別には当たりません」と言えば良いのである。

しかしどこの鉄道事業者も「女性専用車両は差別ではない」と、その正当性を主張するとき、必ずと言っていいくらい「導入の趣旨」だけでなく「任意協力」をセットにしてくる。

やはり各鉄道事業者が「女性専用車両が痴漢対策であり被害者を保護するためのもの」という理由づけでは「セーフ」にはならないと認識しているからだろう。

痴漢対策と言いつつ「全体から見ればわずかであろう痴漢」ではなく、「ほぼすべての男性」を排除している時点でおかしい(「誰が痴漢か分からないから」という理由は通らない)し、それ以前に詳しくは後述するがそもそも痴漢対策という理由すら非常に怪しい。

そこで女性専用車両を「任意協力」にして、女性専用車両を「セーフ」にしているのである。

そしてその上で表向き「女性専用車両はその導入の趣旨から(痴漢対策だから)差別には当たりません」と言って、「女性専用車両は痴漢対策だから正当だし差別ではない」と人々に思い込ませているのである。

実際には(先ほども少し触れたが)当会が過去何度も述べてきたように、女性専用車両が導入されるのは痴漢対策ではなく、政治家・政党の政治活動のため(選挙での人気取り政策・実績作りのため)である。

特に右下のツイートのように「コロナで乗客が減って混雑が緩和され、女性専用車両が導入しやすくなったから導入させよう」というのであれば、これはもはや「導入させること自体が目的」であるとしか考えられない。

痴漢は混雑が増すごとに増える実態を考えれば、混雑がある程度緩和されれば痴漢は減っているわけだから、本来は女性専用車を(一時的でも)廃止すべきとなるはずである。

つまり、当該ツイートは痴漢対策という本来の趣旨とは真逆で完全に本末転倒なのである。

※議員の方のツイートについては、公人のため氏名や画像を隠す処理を行っていません。

また一方、女性専用車を広告媒体に使用することで、基本的に女性しかいない場所に女性向けの広告を出すと宣伝効果が高いということで、広告料も割高に設定される(それでも広告主がつく)など、それで利益を上げている者もいる。

そして本来、女性専用車のようなものは「同じ運賃を支払えば公平にサービスを提供しなければならない公共交通機関」でやるべきではないことなのである。

それを、「痴漢対策のため」という理由付けで反対を押し切って導入し、しかもそれを上記の通り、人気取りや利益を上げるためのものとして利用している者がいるというわけである。

痴漢対策などただの建前である。

世間がそれを痴漢対策だと思ってくれているのを良いことに、今も当たり前のように存在しているのだ。

しかし、一般の利用者などにはそんなことは一切知らされていないから、反対者に対し、

「なぜ女性専用を導入しなければならなくなったかよく考えるべき」

「女性専用車両が導入された経緯を考えたら、反対なんて出来ないはず」

などと、”周回遅れ”な反論を「正論」のつもりでふっかけてくる者が少なくない。

東急電鉄は過去いろいろあったこともあるだろうが、現在では「男性が乗っていても声かけはしない」ということで、女性専用車を実施している鉄道事業者としてはまだ良心的な方である。

(とは言え、本当は任意協力であるものを「女性専用車」という名前で運行していること自体、本当は利用客に対し、事実と違う情報を出していることにはなるが…)

それに引き換え、相鉄はどうだろうか。

これは今後も乗車活動を重ねていくしかない。

女性専用車両は痴漢対策とか弱者保護などという、「正義の仮面」を被っているから、それに反対しきるのはなかなか難しいと言わざるを得ない。

しかし、以前は強制的に降車させるような行為が全国で見られたものの、最近ではそうした行為は(少なくとも鉄道員によるそうした行為は)ほぼ見られなくなった。

現在でも相鉄のようにしつこく声かけしてくる鉄道事業者もあるのはあるが、これも活動を続けていくことで少しずつ変わってくることだろう。

当ページをご覧の皆様の中にも、女性専用車両について「何かおかしい」と思っておられる方は少なくないと思う。

今すぐに結果は出なくても、地道でも良いから根気よく活動を続けていれば、少しずつでも状況は変わっていくものである。

逆に言えば、ネットで意見を主張するだけでなく、実際に活動しなければ現実は変わらないのである。

もちろん活動を継続するには、人数は多い方が心強い。

しかし今活動しているメンバーもこの先、永久に活動し続けられるわけではない。

当ページをご覧の方で、女性専用車両に疑問や不満のある方は是非当会入会申し込みフォームまでお申し込みをいただきたい。

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【関東】2023年1月 都営大江戸線で任意確認乗車会

2023年1月18日、痴漢対策の名目で都営大江戸線に女性専用車が導入され、当会としても導入当日の1月18日と、その2日後の1月20日に任意確認乗車を行いました。

ここでは1月20日の乗車会の模様を報告します。


個別の声掛けがないためか、男性の乗車多数

各駅ホームでは警備員が「こちらは女性専用車になっております」連呼

大江戸線に女性専用車が導入された本当の背景

日本若者協議会という団体が火付け役となり、それに応じて首都圏の公明党や共産党が動き出し、その結果、2023年1月18日におよそ痴漢対策とは思えない女性専用車が、政治の力で導入強行されてしまった都営大江戸線。

女性専用車を推進した公明党・共産党の議員達のツイートを見ても「やればできる」「もっともっと!」と言わんばかりで、女性専用車の拡大が自らの成功体験や自己満足になっている感がある。

また、「#東京選挙区 は #竹谷とし子 へ」とアピールしているように選挙での(女性)票集め(人気取り)や実績作りのネタになっている感も否めない。

(※公人のため、画像や名前を消す処理をしていません)

少なくとも、「女性専用車の裏に政治あり」ということと、

女性専用車が「必要とされて、あるいはやむを得ず導入されたものではない」ということはお分かりいただけるだろう。

女性専用車は設置・拡大すること自体が目的化しており、痴漢対策(を主張すること)の方が、女性専用車を増やすための手段と化している。

一方、ツイッターなどネット上では以下のような批判も見られる。

さらに、共産党の幹部が前年(2022年)の10月23日に駅の女性トイレに侵入して、仕切りの上からスマホで女子高生を盗撮したとして、今年1月12日に逮捕されるというようなこともあった。(下記)

【速報】トイレ盗撮疑い、共産党県幹部を逮捕 17年衆院選に出馬 JR西千葉駅

駅の女子トイレで盗撮したとして、千葉中央署は12日、建造物侵入と千葉県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで市川市大野町1、共産党県委員会書記長、大西航容疑者(42)を逮捕した。

千葉日報オンライン:https://megalodon.jp/2023-0204-1218-49/https://www.chibanippo.co.jp:443/news/national/1017064(魚拓)

その逮捕された共産党幹部も以前、ツイッターで「痴漢ゼロの実現へ、痴漢の実態調査、相談窓口の充実、加害根絶のための啓発や加害者更生、国の体制強化ーーできることはたくさんある。」と述べていた。

これでは「痴漢ゼロの実現へ」といっても「説得力ゼロ」である。

一方、交通局はポスター・モニターその他で「痴漢撲滅キャンペーン」「痴漢ゼロへ。対策が進み始めています」「痴漢対策の一環としてお客様のご理解ご協力のもと…・」など、繰り返し女性専用車が痴漢対策であることを強調し、マスコミは「専用車は女性優遇ではなくやむを得ない」「やむを得ず導入された制度だと理解してほしい」などと、女性専用車が推進された本当の背景(政党のごり押し)にはまったく触れずに偏向報道を垂れ流す。

交通局もマスコミも本当は痴漢対策ではないことを分かっていて、わざと世論を誘導しているようにしか見えない。

まるで「女性専用車は痴漢対策を建前にしているだけだ」という一部の批判をかき消し、無かったことにしようとしているようにも見える。

念のために言っておくが、当会は「女性専用車が不適切だと言っているだけ」で、痴漢対策自体には反対していない。

女性専用車を設けたところで、痴漢が他の車両で悪さするだけで痴漢を減らす効果は無い。女性専用車があっても痴漢は何も困らないのだ。

(だからこそ一部の賛成派は「女性専用車はシェルターだ」などと言い出す。こう言っておけば痴漢が減らなくても女性専用車を正当化できるから)

また、女性専用車と名前がついていても憲法上、女性専用車を強制にすることは出来ない。

それをさも強制力があるかのように装って、利用客を騙しながら「女性専用車と名のつくただの一般車両」をいつまでも運行し続けているのが、今の鉄道事業者である。

「いい加減、女性専用車が痴漢対策としては破綻していることを認めたらどうだ」と言いたくなるが、推進側(政党)は痴漢対策として有効かどうかは二の次で、とにかく「痴漢対策」を錦の御旗にしながら女性専用車をどこまでも拡大して人気取りなどをするのが目的化しているのだろう。

また鉄道利用客で「女性専用車ができたと言って喜んでいる層」の中にも、痴漢対策云々は関係なく「とにかく女性専用車をどんどん増やしてほしい」という人間が一定数いるであろうこと(※2009年にJR埼京線で試験的に設置された車内監視カメラが「痴漢6割減」の実績を出したというニュースに喜ぶのではなく、女性専用車が監視カメラに取って代わられては大変とばかりに、「監視カメラごときに何ができる!」と、監視カメラ叩きの声が多数上がったのが良い例)を考えると、この先も表向き痴漢対策と称して、実は痴漢対策の「ち」の字もない女性専用車が、推進側(政党)と拡大を喜ぶ一部利用者(賛成派)の利害の一致のもとに、進められていくのであろう。

世間が女性専用車を痴漢対策だと思いこんでくれているのを良いことに…

だからこそ一人でも多くの人がこの、痴漢対策の名のもとに進められている「偽善」に気づく必要がある。

もう一度言うが、当会は女性専用車が不適切だと言っているだけで、痴漢対策自体には反対していない。

乗車会の概要

さて、前置きが長くなったが今回は2つのグループに分かれ、以下のルートで乗車した。

Aグループ:都庁前~両国~大門~都庁前

Bグループ:光が丘~都庁前~大門~両国~都庁前

都営大江戸線は光が丘から途中、都庁前を通り、新宿・六本木・門前仲町・飯田橋などを経由して再び都庁前に戻ってきてそこで終点という、数字の「6」のような形の路線だが、要はAグループとBグループとで路線の両端から同時に逆方向で乗車したわけである。

途中、門前仲町のホームで両グループが顔を合わせ、最終的に両グループとも都庁前で落ち合い、そこで終了である。

今回筆者はAのグループで乗車したので、そちらでレポートする。

Aグループ

都庁前~飯田橋

今回は午前7:00に都庁前駅の改札に集合である。まだ朝早いせいか駅のコンコースに人の姿はまばらだ。

集合時刻が近づき、徐々に参加メンバーが集まってきた。

今回は「都営まるごときっぷ」を使用して乗車する。他都市の地下鉄にもよくある「1日乗車券」である。

都営まるごときっぷ

都庁前からの参加予定メンバーがそろったので、改札を抜け、ホームに降りた。

ホームもやはり、まだ朝早いためか人の姿は少ない。

大江戸線の女性専用車は中ほどの車両、4号車である。

女性専用車位置には駅員・警備員が立ち「こちらは女性専用車になっております。皆様のご協力をお願いします」と呼びかけていた。

ただ、上から「乗客に対して個別の声かけはしないように」と指示されているのだろう。

周囲全体に対し呼びかけるだけで、個別に声をかけてくることはなかった。

今から10数年前は、ほぼ全国どこでも男性が乗りこんだら個別声掛けが当たり前だったが、やはり当会をはじめ反対派の活動の結果、鉄道事業者側の対応も変わってきているのだろう。

私達は7:19発の飯田橋方面行に乗車した。

もちろん駅員・警備員の目の前で乗りこんでも(誰もいない方向に向かって)「こちらは女性専用車になっております…」と用意されたセリフを言うだけである。いわば人間スピーカー状態だ。

大江戸線ではここ都庁前だけでなく、すべての駅の女性専用車位置に駅員または警備員が立っており、どこも同じような対応であった。

これからしばらくはこういう対応をするのだろう。

女性専用車のステッカー、駅構内のポスターその他掲示類、そして各駅に立っている警備員の給料も税金から出ているのだろうし、表向き痴漢対策と綺麗ごとを言いつつ、実は政党の人気取り目的で進められたものに税金がつぎ込まれているのを見ているようで「何だかなあ…」と正直思った。

都庁前停車中の時点で、車内はところどころ空席がある状態で比較的すいている。

ドアが閉まりそのまま発車した。

次の新宿西口でもホームに駅員がいた他、自動放送でも4号車が女性専用車であると流していた。

ここで男性客が1人乗車してきて着席したが、すぐに女性専用車と気付き移動しようとしたので、

参加メンバー達が「任意なので移動する必要は無いですよ」と言ったが、やはり「移動します」と言って、隣の車両に行ってしまった。

女性専用車は新宿西口の時点でもまだ空席があったが、隣の車両はすでに立ち客が出はじめていた。

新宿西口からの男性客は移動してしまったが、次の東新宿からは女性客に交じって、男性が複数人乗ってきた。

筆者の近くだけで3人。もちろん当会メンバーではない。

東新宿の次は若松河田。若松河田発車後に車掌が肉声で「只今のお時間、この列車の4号車は…」と女性専用車アナウンスを流したが、乗車していた男性客は全く動かなかった。

牛込柳町で近くに立っていた男性客1人が下車したが、まだ筆者の近くに2人の男性客がいる。

遠くの方を見ると、他にも男性がいるようだ。この時点でも女性専用車はまだわずかに空席がある。

一方、隣の車両は、まだ混雑というレベルではないが立ち客が目立つ。

牛込神楽坂を過ぎ7:32に飯田橋に到着。ここで一旦下車し、後続の列車に乗りかえることにした。

これは少しでも多く任意周知するためである。

見送った電車

飯田橋~門前仲町

飯田橋駅ホームの女性専用車位置には警備員が2人立っており、自動放送での女性専用車案内が数十秒おきに流れ、時々肉声でも女性専用車の案内アナウンスが流されていた。

そして電車が発車した後は、ホームにほとんど人がいなくなった。

本格的な朝ラッシュはまだこれからだろうか。ほとんど人がいないホームに虚しく、女性専用車アナウンスが壊れたスピーカーみたいに流れる中、7:39発の後続列車が到着した。

1本前の列車と同様、やはり女性専用車はまだ空席がある。

ひと駅進んで次の春日で下車。やはり女性専用車位置に警備員と駅員が立っていたが、私達は駅員警備員の目の前で女性専用車の乗車位置に並んだ。

先ほどの飯田橋駅よりはホームに人がいるが、それでもまだ朝のラッシュという感じではない。

ここ春日駅はエレベーターが女性専用車の目の前だった。もちろん個別に声かけはして来ない。

やがて7:44発の後続列車が到着した。この列車もやはりまだ空席がある。

一人の女性客がこちらを見てきたが、声はかけてこなかった。

発車直後、車掌が肉声で女性専用車アナウンスを流した。

途中、本郷三丁目でも警備員が「只今の時間、4号車は…」と、人間スピーカー状態になっていた。

さらに進んで上野御徒町で下車。

ここでも例によって警備員がいた。他に、腕に腕章をつけた交通局の職員と思われる人物もいた。

上野御徒町駅にいた警備員。この他、交通局の職員と思われるスーツ姿の男性もいた

ここでもホームの女性専用車位置でしばらく並んで待って、上野御徒町7:53発の後続列車に乗車した。

ここまで来てもまだ車内は比較的すいており余裕がある。

上野御徒町停車中の車内。まだ余裕がある

時間的にもうそろそろ朝ラッシュの混雑時間帯に突入しそうな感じだが、東京の都心部の地下鉄にしては随分と静かだなあという印象だ。

そう思っていると、次の新御徒町でややまとまった乗車があり、その中に男性が複数人混じっていた。さらに蔵前や両国からも男性が乗車し、車内は少しずつ立ち客が増えてきた。

筆者の近くだけでも当会メンバーではない男性が4~5人くらいいる。

当会メンバーや遠くのほうにいる男性も含めたら、その数はかなりのものだろう。

導入後間もない今だけでなく、この先もずっとこういう状態であってほしいものだ。

いつも言っている通り、女性専用車という名前でもあくまで任意協力であり、誰の乗車も禁止していないのだから。

だんだんラッシュ時らしくなってきたなあと思っていたら、森下あたりで本格的に朝のラッシュに突入し始めた。ホームで待っている乗客の数がこれまでの駅より明らかに多い。

清澄白河でもさらに乗客が乗車してきて、車内は混雑し始めた。

私達は次の門前仲町で下車した。

門前仲町駅ホームで

門前仲町のホームには警備員が2人女性専用車位置に立っていた他、先の上野御徒町と同様に「スーツ姿で腕章をつけた交通局の職員らしき人物」も立っている。

手に書類のようなものを持っており、何かの調査をしているような感じだった。

私達はここでしばらく留まり、何本か列車を見送り、乗車率などを見ることにした。

女性専用車と他の車両で混雑格差が生じているかも見ておきたいと思ったからだ。

またここで、私達とは逆方向の列車で光が丘から乗車活動しているグループと一旦顔を合わせる予定になっている。

ホームには列車を待つ人々が多数、列を成している。先ほどの飯田橋や上野御徒町あたりとは対照的な光景だが、それでも殺人的な混雑かと言うと、それほどではない。

列車が到着するたびに、ホ―ムに並んでいる人々が車両に流れ込み発車して行くのだが、特に女性専用車の隣の車両は結構な混雑になっていた。

明らかに女性専用車と混雑差が生じている。そして他の車両にも女性客は当たり前のように乗車している。

門前仲町のホーム。ラッシュ時になり人が増えてきている

よく「女性専用車で困るのは痴漢ぐらいのもの。反対する奴は痴漢」などと馬鹿げたことを言う者がいるが、そもそも痴漢は女性専用車に反対する必要がない。

女性専用車があったとしても他の車両でやりたい放題だからだ。つまり「女性専用車で痴漢が困る」というのは、言っている人の妄想であり、推進派や鉄道事業者の詭弁だ。

女性専用車を導入しても痴漢が減っていないのが何よりの証拠。

もし本気で「女性専用車で困るのは痴漢ぐらいのもの。反対派は痴漢」などと言っているのなら、もう少し考えてものを言っていただきたいものだ。

もちろん男性の痴漢えん罪対策にも全くならない。

2009年にJR埼京線で車内監視カメラが大きな成果を上げ、その後、他の路線にも監視カメラが徐々に広がってきており、痴漢を減らすならそちらの方が明らかに有効である。

しかし、マスコミ等も今ではこれらの事実を完全に黙殺しているし、共産党は「痴漢ゼロを目指して」と言いつつ、痴漢の減らない女性専用車をものすごい勢いで推している。

何本か発車する列車を見送り、女性が他の車両に普通に乗車している一方、女性専用車に男性が乗車していく姿も確認できた。

近くでは一部の当会メンバーがホームに立っていた交通局の職員らしき人に、

「任意協力ならそれをきちんと言うべき」「言わないから混雑差が生じるし、男性がいるだけで非難する女性が出てくる」等、抗議を行った。

さらにはメンバーの1人が「女性専用車両 法律上も契約上も 誰でも乗れます」と背中に書かれたジャンパーを着て、ホームで並んでいる人々に任意周知も行っていた(写真は過去の乗車会の時のもの)。

ここで光が丘から乗車してきたBのグループとホームで合流した。

ホーム上でしばらく話をしたあと、私達はさらに後続の六本木方面の列車に、そして光が丘からのグループのメンバーは反対方向の飯田橋方面の後続の列車にそれぞれ乗車し、どちらも終点の都庁前を目指して門前仲町を後にした。

門前仲町~(大門・六本木)~都庁前

私達は門前仲町8:29発の列車に乗車することにした。

ここ門前仲町は女性専用車がちょうど階段を降りた位置なので、そのためか女性専用車位置に並ぶ男性がよく見かけられる。

警備員がホームを歩きながら「こちら女性専用車となっておりまーす」と、呼びかけて回っているが、それでも何人かの男性客が私達と一緒にそのまま女性専用車に乗車した。

乗車直後、一人の男性客が女性専用車と気づき、降りようとしたが「任意だから移動する必要は無いですよ」と言って引き止めた。

ドアが閉まり発車。車内を見ると、すでに複数の男性客が座席に座っていた。

門前仲町の時点ですでに車内が結構混んでいたことから、この男性客の方々は結構前の駅から乗車してきていたのだろう。

月島発車直後、車掌が肉声で女性専用車の案内アナウンスを流した。

勝どきで多数の下車があり、車内はやや空いてきた。

汐留あたりからは立ち客がほぼいなくなり、座席が埋まっている程度になった。

さらに乗客が減ってきて赤羽橋あたりからは空席も出てきた。ラッシュ時間はもう過ぎたということだろう。

ここでもまだ、当会メンバーではない一般の男性が座席でスマホを見ている。

六本木を過ぎ、青山一丁目からも別の男性客が乗車してきた。

車掌がまた肉声で女性専用車アナウンスを流すが、男性客は移動せず。

新宿駅で男性が1人下車したが、代わりに2人男性客が乗車してきた。

まもなく終点の都庁前である。都庁前到着直前の時点で私達以外に男性客が4人。

車内は空席もあるくらいの乗車率だったので、結構男性比率が高いといえる。

9:01に終点都庁前に到着し、先ほど門前仲町で一度顔を合わせた光が丘からの「Bグループ」のメンバー達とここで再合流。

乗車会はここで終了となった。

Bグループ

(ここから先は、光が丘から乗車したもう一つのグループのメンバーによる報告である)

光が丘~練馬

7時になってホームに降りたところ、女性専用車前には18日(導入初日)と同様にスーツを着た都営の職員らしき人が数人(3人だったかな)と1人の警備員がいた。

職員らしき人や警備員も次の便から4号車が女性専用車である旨を全体に声かけしていた。男性が女性専用車前に並んでいても個別声かけはなし。

光が丘から7:04発の女性専用車の1番列車に乗車。光が丘発車時点では通勤ラッシュにしてはまだ時間が早いからか、女性専用車も両隣の車両もまだ空いていた。

女性専用車にも他の車両と同様にとは行かないまでもたくさんの男性客の乗車が確認できた。

そして、いくつかの駅をやり過ごし、最初の後続乗り継ぎ駅である練馬に到着。練馬では多数の乗客が一気に乗車してきた。

私達は降りたが、この時点で女性専用車とその両隣の車両で見るからに混雑差が発生。

当然女性専用車はまだ乗車余裕があるものの、両隣の車両は乗車率100%を超えているのではないかと思えた。

練馬~中井

練馬駅ホームでも都営の職員らしき人と警備員が全体に向けて「次に来る列車の4号車が女性専用車である」旨の声かけをしていたが、やはり女性専用車の前に並んでいる多数の男性への個別の声かけはなかった。

私達は次の練馬7:17発の後続便に乗車した。

様子は先程の便と同じで、女性専用車に多数の男性も乗車するものの、他の車両へ乗る男性がより多く、女性専用車はまだ乗車余裕があるがその両隣の車両は既に満員に近い状態だった。

そして列車は発車。新江古田、落合南長崎と満員の車両にさらに乗客を拾いつつ、次の降車予定駅である中井に到着した。

中井でもほとんどの乗客は降りず、乗車客が増えていくばかりである。ここまでで女性専用車も空いているとは言えなくなってきたが、まだぎゅうぎゅうとまではいかない状態であった。

中井で今乗ってきた列車を見送り、次の後続便に乗るまでホームの様子を観察した。

中井~都庁前

やはり中井でも練馬同様で、女性専用車付近で立っている警備員からの個別の声かけはなかったが、全体に声かけしていた。

それ以外、特筆する点もなかったので次の中井7:30発の便に乗車。車内の様子は先程の便と同様だった。

そして列車は東中野、中野坂上と停車していくが乗客変動はほとんどなし。
その次の西新宿五丁目で乗客がどっと降り、更に次の都庁前でも乗客がどっと降りた。

ここで私達も降車し、後続便に乗りかえた。

都庁前~新宿

都庁前では都営の職員数人と警備員がやはり全体に声かけしていたが、個別の声かけはなかった。

そして次に来た都庁前7:43発の便でも乗客がどっと降りたあと私達は乗車し、次の駅の新宿へ。

1駅だけ乗って新宿でも降車した。

新宿では今度はたくさんの乗客が乗車して私達の乗ってきた便は発車していった。
やはり女性専用車は比較的空いていて、その両隣の車両でも5号車より3号車の方がかなり混んでいた。

新宿~門前仲町

新宿にも都営の職員と警備員がいて全体に声かけしているが、個別の声かけはなし。

私達は後続の新宿7:50発の便に乗った。後続の便でも乗車傾向は同様。

そして列車は六本木・大門方面へ発車した。この先、しばらく途中降車予定はない。


乗客は青山一丁目と六本木でこれまたほとんど降車して、車内は女性専用車も両隣の車両もガラガラになった。

各途中駅でも警備員の全体声かけが聞こえてきていた。

六本木から先、ガラガラのまま、次の降車駅である門前仲町に到着。

門前仲町~森下

門前仲町では先に到着していた、都庁前発のAグループと一旦顔合わせ。
お互いの乗車してきた感想など、情報交換をしつつホームでの様子を観察しながら2~3便見送った。

ホームの様子は他の駅同様だが、門前仲町は都営の観察重点駅なのか、女性専用車付近に都営の職員らしき人は3人、警備員は片方向につき2人いた。
やはり全体の声かけはするが個別の声かけはしないようだった。
なので、女性専用車には多数の男性も乗車していた。

やがて、8:30になったので引き続きそれぞれの向かう方向に出発。門前仲町から上野御徒町方面は大門方面よりもだいぶ空いていた。
女性専用車への男性の乗車も十分にあった。

列車は清澄白河で少々停車。この間にホーム上の警備員から女性専用車の全体の声かけはあるものの、男性の誰一人降りることはなかった。

そして、その次の森下で後続の便に乗るために一旦降車した。

森下~上野御徒町

森下で、途中から参加のメンバーが合流した。

後続の便を待っている間、やはり警備員が女性専用車の全体声かけをしていた。

私達は後続の森下8:42発の便に乗車&着席。乗車時に個別声かけされることもなし。
通勤ラッシュも過ぎたあたりの時間で列車はガラガラ。

列車は両国、蔵前、新御徒町と停車していき、私達はその次の上野御徒町で降車。

上野御徒町~都庁前

上野御徒町でも乗客の入れ替えは少なく、警備員が女性専用車の全体声かけしているだけ。

私達は後続の8:54発の便に乗車。
やはり列車はガラガラ。だが、私達以外にも男性の乗車が数名確認できた。
女性客も数名である。

この先は途中降車せずに都庁前まで行った。

都庁前までの途中の各駅では警備員がやはり女性専用車の全体声かけをしていた。

都庁前には9:14に到着し、先に外回りで都庁前に到着していたAグループに合流して、乗車会は終了となった。

乗車会終了後

地上に上がると、乗車会を開始する前(早朝)はどんよりと曇っていた空も、見事な快晴になっていた。

地上に上がると、空は快晴だった

この後、午後から東京都交通局を訪問する予定になっているので、近くの喫茶店に立ち寄って交通局に提出する抗議文の内容について細かく打ち合わせを行うことにした。

交通局訪問については改めて別ページで報告する。

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2023年1月 関東本部:都営大江戸線で任意確認乗車会

2023年1月18日に痴漢対策の名目で女性専用車が導入された都営大江戸線に、当会として導入初期の実態を確認すべく、1月18日とその2日後の1月20日に任意確認乗車を行いました。

ここでは1月18日の乗車会の様子を報告します。

当日は光が丘から大門方面(内回り)に向けて乗車するグループと都庁前から両国方面(外回り)に向けて乗車するグループに分かれて乗車を行いました。

以下、両グループからの報告を掲載します。


光が丘から大門方面に乗車したグループからの報告

光が丘~都庁前

光が丘ではスーツを着た都営の職員らしき人が女性専用車の前に3人と、警備員が1人立っていました。

警備員は何も言わず、スーツを着た都営の職員らしき人が「次の電車は女性専用車です。ご協力をお願いします。」と言ってはいましたが、しつこいと感じるほどではなく、事前に会員が都営に確認して聞いていた通り、個別の声かけは一切なし。これは良いことです。

光が丘だけでなく、他の駅でも乗降客数が多い駅にはスーツを着た都営の職員らしき人がいましたし、全ての駅で女性専用車の前に警備員がいたと思います。

ですが、事前に都営に確認した通り、全ての駅で個別の声かけは皆無でした。(全体への声かけはあり)

当日の光が丘駅ホームの様子
7:15発に乗車(光が丘)

定刻通り7:15に光が丘を発車。

実際に発車した時点で通勤ラッシュにはまだ早い時間なこともあり、車内は空いていましたが、男性の乗車も3割程度はあるように見受けられました。

この男性の乗車割合の傾向は乗車した全ての便、全ての区間を通して同様でした。

このような光景が各駅でつづき、やがて練馬に到着。

我々は練馬で乗客流動や係員の対応を確認するために予定していた通り一旦降車しました。

我々が乗っていた列車には男性も含め、たくさんの乗客が乗っていきましたが、ここで女性専用車とその両隣の車両で混雑差が見受けられました。

係員の対応としては練馬でも都営の職員らしき人が全体への声かけをしていましたが、個別の声かけは一切なく、そのおかげか混雑差があっても女性専用車にも多数の男性客が乗っていました。

少々待って、我々は次の練馬7:26発の便に乗りました。

この便も練馬を発車した時点で混雑差ができ、女性専用車は乗車口側から反対側のドアまで見通せるほど空いているのに両隣の車両はもうぎゅうぎゅうでした。

この状態で都庁前まで行きました。

女性専用車の乗車率(練馬)
女性専用車の隣の車両(練馬)

都庁前~

列車は都庁前に到着。

都庁前では多数の乗客が降りて行きましたが、それでもまだ混雑差がありました。

都庁前でも一旦降車して後続便に乗り直す予定です。

そして、都庁前でも新しく配置された女性専用車担当の警備員とスーツを着た都営の職員らしき人がおり、やはり女性専用車に乗ろうとする男性への個別に声かけはせず、全体に女性専用車の案内をしていました。

7:47発に乗車(都庁前)

続いて都庁前7:47発の後続便ですが、こちらでも多数の乗客が降りてもまだ混雑差がありました。

我々は空いている女性専用車に乗車しましたが、乗車時にも声かけなど特に何かされることもありませんでした。

そして列車は次の駅の新宿に到着。

連続ですが、新宿でも一旦降車して後続便に乗る予定です。

これは1度の任意確認乗車で複数の便の様子を確認するためやホーム上の係員が列車の待ち時間に乗客に不適切な行為をしていないか確認するためです。

新宿では我々と共に8割方の乗客が降りました。

そして7:54発の便が到着すると、やはり大方の乗客が新宿で降車し、入れ替わりに我々は乗車しました。

この時間の間も警備員やスーツを着た都営の職員らしき人からの個別の声かけはありませんでした。(全体への声かけはあり)

男性も含め、乗ってくる人もそれなりにいました。

そして列車は発車し、代々木、国立競技場、青山一丁目では乗降客が少なく、六本木でやや纏まった降車があり(乗車客はほぼ皆無)、六本木を過ぎると女性専用車の車内は座席がちょうど埋まるくらいの空き具合になりました。

隣の車両の空き具合を確認すると座席が埋まっている上に立ち客がチラホラいる状態でした。

我々は引き続き大門・門前仲町方面へ向かいました。

大門、月島、門前仲町、清澄白河の駅でそれぞれ降車して後続便に乗り継ぎました。

この区間はほとんど乗降客がいませんでした。(ずっとガラガラ)

月島

また、この区間の各駅の女性専用車の前に立っている警備員や主要駅にいるスーツを着た都営の職員らしき人から個別の声かけは一切なかったです。

清澄白河から先も都庁前方面に乗車していきましたが、先の区間ではずっとガラガラで乗客流動の確認ができないため、途中下車はせずに都庁前まで行って、乗車会を終了しました。

やはり清澄白河から先、都庁前までの区間でも各駅の女性専用車の前にいる警備員や主要駅にいるスーツを着た都営の職員らしき人は全体への声かけはしても個別の声かけはしてこなかったし、そのおかげなのか、最後まで男性客が女性専用車に多数乗っていることを確認できました。

もっとも、現行法では男女差別が禁止されているため、公共交通機関において男性客を属性によって排除することは出来ないのですが…。

都庁前から両国方面に乗車したグループからの報告

私のチームは都庁前から外回り光が丘行きに乗車し、都庁前まで乗車しました。

都庁前発は7:19発からが女性専用車の対象。

7:15頃にホームへ向かうと、初日ということもあり複数の職員と警備員が待機していました。

7:19発の飯田橋・両国方面行きが入線し、我々は乗車しました。

以前とは違い、特に個別に声かけされるようなこともなく、他の男性も何人か乗車し、着席しました。

しかし、あまりにもしつこい案内放送や自動放送のせいで、せっかく着席したにも関わらず、わざわざ席を立って移動しようとする男性がいたため、そんな必要はなく誰でも乗れる車両であることを教えてあげました。

途中、春日と上野御徒町で一旦降車し、後続の電車に乗りましたが、いずれも駅員(職員)や警備員、女性客などからの声かけもなく、そこそこ男性らしき人の乗車が見られました。

数年前のような個別の声かけはなくなり、そこそこ男性らしき人の乗車が見られたのは良いことですが、日本人(特に男性)の特質を考えると、日が経つにつれて結局は男性の乗車がなくなっていくのではないかという懸念はあります。

以下の動画は当日の都庁前7:19発飯田橋・両国方面行き(導入1番電車)の発車前の様子です。

女性専用車  導入初日!

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2022年6月 関東本部:相鉄線&小田急線&京王線で任意確認乗車会

当会では2022年6月6日の朝に相鉄線・小田急線・京王線にて任意確認乗車会を行いました。

今回は相鉄線の湘南台から乗車するグループと海老名から乗車するグループの2手に分かれ、ほぼ同時に乗車を開始。

二俣川で合流し、その後大和から小田急線で多摩センターまで行き、今度はそこから京王で新宿を目指すグループと小田急線で新宿を目指すグループの2手に分かれ、最終的に新宿で全員合流しました。


当会メンバー以外にも女性専用車内に男性の姿を複数確認

相鉄線 海老名・湘南台~二俣川~大和

今回は2つのチームに分かれ、それぞれ以下のように集合した。

  • 相鉄いずみ野線:湘南台駅 朝6:20
  • 相鉄本線:海老名駅 朝6:15

湘南台~二俣川

今日は朝からあいにくの雨である。

湘南台は小田急江ノ島線と相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄の駅があり、駅周辺は広大な地下コンコースとなっている。

そして地上に出ることなくそれらの路線を相互に乗りかえることもできる。

湘南台駅入口
湘南台の広大な地下コンコース

今回はこの後、小田急線の大和から新宿方面を目指すことになるが、湘南台から小田急で直接大和に向かうのではなく、まずは相鉄いずみ野線に乗車して二俣川を経由し、そこから大和に向かうというルートを取った。(下図参照)

これまで当会では朝の相鉄線で乗車したことがほとんどなく、一度そこでもやっておく必要があるだろうと考えたからだ。

まず、私達は相鉄線の湘南台6:31発の通勤特急横浜行きに乗車。

始発駅で朝早いせいか、車内は誰もいなかった。

湘南台から乗車の会員は各自少し離れてバラバラに座った。

その後、女性客が2人ほど乗車してきたが、ガラガラのまま湘南台を発車。

相鉄湘南台駅改札口
相鉄湘南台駅ホーム
朝早いせいか人はほとんどいない

湘南台を出てしばらく走るとすぐ地上に上がり、ゆめが丘を通過。

このあたりはまだ開発が進んでいないらしく、駅周辺に空き地が結構見られる。

ゆめが丘に続いて、いずみ中央駅も通過すると通勤特急の次の停車駅、いずみ野である。

湘南台を出てすぐ地上に上がる。車内はガラガラ。

いずみ野駅ではホ―ムに乗客が少し並んでおり、女性専用車にも10人あまり女性客が乗ってきたが、それでも混雑とは程遠い乗車率だった。

いずみ野を出て弥生台、緑園都市、南万騎が原を通過し、二俣川に到着。

二俣川で海老名からのメンバーと合流

海老名~二俣川

海老名から同時期に発車した会員は6:24発の急行横浜行きに乗車した。

早朝のせいもあってか、立ち客はおらず空席もちらほらあるような状態だった。

任意確認の機会を増やすために一旦、大和で下車し、後続便の6:38発特急川越行きに乗車した。

こちらも先ほどの急行よりは乗車率が高かったものの、それほど混雑していたわけではなく、海老名から二俣川まで車掌や女性客などからの声かけは全くなかった。

実に平和な乗車であった。

二俣川~大和

二俣川では湘南台から乗車してきたメンバーと海老名から乗車してきたメンバーが合流した。

もちろん海老名から来たメンバーはここで精算せずに大和へ戻ると不正乗車になってしまうため、一旦出場し、入場し直した。

二俣川からは6:48発急行海老名行き(女性専用車なし)で大和まで移動した。

横浜とは逆方向に向かう列車だが、混雑とまではいかないものの意外と人がたくさん乗っていた。

さっきの横浜行き通勤特急がガラガラだったのとは対称的である。

そのまましばらく走って大和に到着。

私達は予定通り小田急に乗り換えるために下車したが、周りの乗客も一斉に下車して小田急の大和駅の方に向かって行った。

「なぜラッシュと逆方向にもかかわらず人が多いのか?」と少々疑問に思っていたのだが、相鉄沿線から大和で小田急に乗り換え新宿方面に向かう人々だったのだ。

小田急線 大和~小田急多摩センター

大和~相模大野

小田急線の大和駅からは7:08発の急行で相模大野まで乗車した。

駅のホームはこれから朝ラッシュ時ということで、徐々に人が増えはじめているようだった。

小田急の湘南台駅やこの大和駅もそうだが、ホームの幅がかなり広い。最ラッシュ時にはたくさんの人で混雑するので安全上、ホ―ムを広くしておく必要があるのだろう。

小田急大和駅の駅標
小田急大和駅ホーム。

発車予定の7:08になったがまだ電車は来ない。今日の小田急線は少し遅れているらしい。

結局、約6分遅れて7:14頃になって私達の乗車する予定の急行がやってきた。

車内はやはり朝ラッシュ時ということで結構乗車しているが、まだ押し合いへし合いにはなっていなかった。

乗車してすぐ近くの女性客が女性専用車両ですと言ってきたが、メンバーの一人が「承知しています。大丈夫です。」と言うと、それ以上は何も言ってこなかった。

大和を発車して鶴間、南林間を通過し、中央林間に停車。

駅名に「林間」とついているが辺りは市街地である。

中央林間を出ると東林間を通過して小田原線との合流駅である相模大野に定刻の6分遅れで到着。

この列車は新宿行きだが、私達はここで後続の列車に乗り換えた。

相模大野~新百合ヶ丘

朝のラッシュが本格化し、相模大野の駅ホームは人でいっぱいである。

しばらくして後続の快速急行がやってきたのでそれに乗車。

車内は結構混んでいたがまだ乗れなくはない。

全員乗車し、相模大野を発車。

快速急行は相模大野を出るとすぐ隣の町田駅にも停車する。

町田駅は横浜線との乗換駅ということもあり、沿線の主要駅の一つであり、利用者は多い。

混雑している列車にホームからさらに人がなだれ込み、押し合いへし合いの混雑になって町田を発車。

玉川学園前、鶴川、柿生を通過して次の停車駅は新百合ヶ丘である。

町田から新百合ヶ丘までつり革につかまって乗車したが、やはり混雑列車は大変である。

朝ラッシュ時で列車の本数が多いためか、あるいはダイヤ乱れのためか快速急行も勢いよくぶっ飛ばすのではなく、やや遠慮気味(?)の走りだ。

新百合ヶ丘で多摩線に乗り換えるため、私達は全員下車した。

新百合ヶ丘。ここで多摩線に乗り換え

新百合ヶ丘~小田急多摩センター

新百合ヶ丘のホームも人でいっぱいである。ホームには多摩線 唐木田行きの急行列車が停車していた。

多摩線の唐木田方面には女性専用車の設定はない(新百合ヶ丘・新宿方面にはある)ので、ここからは小田急多摩センター駅までの約10分間、任意確認乗車ではなく通常の移動だ。

車内は通学の高校生でいっぱいだった。

新百合ヶ丘を出て、途中のはるひ野駅を通過したあたりで進行方向右手から京王相模原線が近づいてきて、ここから小田急と京王が何kmにもわたってぴったり並行するようになる。

そして並行したまま小田急永山駅を過ぎ、私達が降りる予定の小田急多摩センターに到着。

すぐ横に京王の多摩センター駅も隣接している。

私達は予定通りここで全員下車し、一旦改札外に出た。

小田急&京王 多摩センター

多摩センター駅は近くにサンリオピューロランドがあるためか、駅の案内掲示類などにもサンリオのキャラクターが登場しており、他の駅とは何か違った雰囲気を醸し出している。

多摩センター駅。駅の案内掲示にマイメロディ

事前に立てていた予定では、多摩センター駅にいる時点で人数が6名を超えていたら、ここから二手に分かれて新宿を目指すことにしていた。

当日はこの時点で6名を超えていたので、予定通り二手に分かれて、片方のグループが京王線で新宿を目指す一方、もう片方のグループはここから小田急線で新百合ヶ丘まで引き返し、新宿を目指すことになった。

京王多摩センター~新宿

筆者は京王線のグループに入ったため、ここからは京王線について報告していく。

多摩センター駅の京王線改札を抜けホームに上がると、人の姿はまばらだった。

午前8時を過ぎ、そろそろ朝のラッシュも終わりに近づいているということだろうか。

京王多摩センター8:25発特急に乗車。
京王多摩センター駅。

8:25発の特急新宿行きに乗車するため、私達はホームの女性専用車停車位置に並んだ。

しばらくして列車の到着時刻が近づいてくると、私達の後ろにも何人か並びはじめたのだが、会員の一人に後ろから若い二人組の女性客が「ここ女性専用ですけど?」「ここ(ホーム)に女性専用と書いてある」などと声をかけてきた。

当然ながら「知ってます。任意協力でしょう?」と返したが、会員の一人が「声かけは失礼」だと女性客に抗議し、その場でちょっと口論になった。

京王多摩センター駅ホームの女性専用車位置表示。

電車が到着し、私達は乗車しようとしたのだが、ふと近くを見るといつの間にか京王の職員がホームに立っており女性客2人はその職員に「男性が乗っています」と言いに行った。

そして京王の職員が車内に乗りこんだ私達に「ここ女性専用車両となってますので…」と言ってきたが、「任意協力ですよね?」と返すと、「連絡します」といってその場を去った。

「連絡します…って、どこに?」と突っ込みたくなったが、列車はすぐにドアを閉め発車。

車内はそれほど混んでおらず少し余裕があったが、発車してしばらくすると「この電車の一番前の車両、10号車は只今の時間女性専用車両として運行いたしております。女性専用車両には女性のお客様のほか…(中略)…皆様のご理解ご協力をお願いします」と、念入りな女性専用車両アナウンスが2度にわたって流された。

京王の特急は多摩センターを出ると、次は京王稲田堤に停まる。

しばらくは何事もなく走行していたが、京王稲田堤でもまた念入りな女性専用車両アナウンスが…

京王稲田堤を出ると次は調布である。

調布で八王子方面から来た急行と連絡。私達はここで乗ってきた特急を降り、ホーム向かい側の急行へと乗りかえた。

特急は調布から多数の乗客が乗ったため、満員で調布を発車して行った。

一方、私達が乗車した急行は座席が埋まっているものの、まだ余裕がある。

調布を出てしばらく地下を走り、布田、国領と通過して地上に出る。

そして途中いくつかの駅に停車しているうちに私達の乗った急行も結構な混雑になってきた。

ふと見ると、向こうのほうに後ろ姿だが男性と思われる乗客が乗っているのが見えた。

いつも乗っているのか、それとも今日たまたま知らずに乗ってしまったのかは分からないが、私達以外で乗車している男性をここで発見することができた。

やがて列車は明大前に到着。ここで後続の列車に乗り換えるため一旦下車した。

明大前で一旦下車

駅のホームに降りてから他のメンバーに「男性が一人乗車していた」ことを話した。

すると「他にも、もう一人男性がいた」という返事が返ってきた。

少なくとも私達以外に男性が2人乗っていたことになる。

ここで多摩センターから小田急に乗ったグループの会員からメッセージが入った。

小田急線が遅延しており、そのため乗車している間に女性専用車の運行時間が過ぎて解除になったとのこと。

そう言えば先ほど大和駅の時点で小田急はすでに遅延していたことを思いだした。

小田急線はダイヤの乱れが回復しなかったようだ。

しばらくすると後続の新宿行きがやってきたので、全員乗車。

ここからは特に何もなく、京王新宿に到着。

小田急多摩センター~新宿

京王新宿駅で抗議

乗車会としてはここで終了だが、先ほど京王多摩センター駅で女性客から声掛けがあったこと、そして駅ホームにいた乗務員が「連絡します」と謎(?)の発言をしたことについて、駅事務室で抗議することにした。

「連絡します」というのがどこに連絡するのか、まさかとは思うが「鉄道警察隊か?」とも車内にいる時には思った。

乗車後に車掌がしつこく女性専用車の案内アナウンスをしたことから考えて、車掌への「連絡」だったのではないかとは思われたが、一応念のため京王新宿駅に”連絡”が来なかったか確認した。

するとやはり「連絡は来ていない」とのこと。

そもそも対応した職員達は多摩センターの件については何も知らなかった。

つまり本当に連絡は来ていなかったということなので、多摩センター駅で何があったかを一から説明した。

その上で、女性客2人がホーム上の女性専用車位置表示を指さし「ここに女性専用と書いてある」と言っていたことについて「任意協力であるにも関わらず、強制力があるかのような案内を出すから女性客が勘違いするのでは?」と申し入れた。

特に京王多摩センター駅のホームの女性専用車位置表示には、「一部の上り列車で女性専用になります」(女性専用”車”ではなく)の文言があり、これでは実際は任意協力なのに本当に専用であると(つまり男性は禁止だと)ウソをついていることになっている。

先ほど一度貼ったが、多摩センター駅の乗車位置案内。「女性専用になります」はウソである

これは当会が何年も前から少々うるさく言っているところで、もしこれが「女性専用車になります」なら、まだ「女性専用車」という名称なだけで、実は任意協力であるという解釈もかろうじて出来なくはない。

しかし「女性専用になります」では、そういう解釈をする余地は全くない。

「何を細かいことを」という人もいるかも知れないが、消費者基本法5条1項2号では「事業者の責務」として「消費者に対し必要な情報を明確かつ平易に提供すること」を要求している。

つまり法律の問題なのだ。

この件については過去の活動ページでも詳しく述べているので、出来れば過去のページも参照してほしい。

2012年4月 関東本部:東京メトロの表記改善に対する報告

本当は「女性専用」か「女性専用車」かだけの問題ではなく、公共交通機関にこのような車両が「痴漢対策」を名目に存在すること自体問題だと私達は思っているが、まずはできることから…である。

しばらく抗議していると、多摩センターで分かれて小田急線で新宿までやってきたグループが駅事務室にやってきて私達と合流。そのまま一緒になってさらに抗議を続けた。

そして、「本当に痴漢対策するのなら女性専用車ではなく他にもっといろいろ方法がある」ということと「私達は痴漢対策自体には反対ではない」こと、さらには「本当に痴漢をするような輩は女性専用車には反対しない(非女性専用車でいくらでも痴漢が出来てしまうので、反対する理由がない)」ことなども伝えた。

話が若干横に逸れるが、首都圏では2022年の参議院選挙前に某政党などが東京都交通局に女性専用車を拡大導入するようかなりのプレッシャーをかけていたが、女性専用車では「痴漢を無くす」ことはおろか減らすことも出来ない。

「そんなわけない!」という人は下記の2003/05/22 の【共同通信】の記事(女性車両導入も痴漢増える)をご覧いただきたい。

これは名古屋での過去の記事だが、もちろんこれだけではない。

他にも同様の資料は多数ある。

ざっと箇条書きにしてみよう。

  • 朝日新聞(2004.8.13)によると兵庫県警が検挙した車内の痴漢件数はJR・神戸市営地下鉄などで女性専用車両が導入される前の’02年が80件、導入後の’03年は91件に増加。
  • 上記、2003年の共同通信で女性専用車両導入後、逆に痴漢が増えたことが報じられた名古屋市営地下鉄について、その後の2006年の名古屋市議会議事録においても、「女性専用車導入後も痴漢件数に変化が見られない」との交通局側の答弁が記載されている。
  • 西日本新聞(2003年夏ごろ)によると、西鉄では女性専用車両導入直後の1ヶ月間での痴漢件数は7件で前年同時期の1ヶ月間の倍以上に増加(導入後1ヶ月間で7件・前年度同時期は3件)
  • 日本経済新聞NIKKEIプラス1(2006/5/20)12面のコラム「女性専用車両の怪」の中で、JR東日本お客様サービス室の担当者のコメントとして「導入時の調査で六割のお客様が賛成。ただ痴漢発生件数は減っていません。」との記事が掲載されている。
  • 朝日新聞(2006/8/8)によると、JR中央線では導入前の2004年には188件だった痴漢件数が、女性専用車導入後の2005年には217件に増加(+29件)。
    京王線でも深夜時間帯のみの実施だった2004年には121件だった痴漢件数が、朝・夕ラッシュ時にも拡大した後の2005年には、146件(+25件)に増加(JR埼京線では痴漢件数が減少したと報道)
  • 朝日新聞(2006/10/27)によると、東武鉄道では女性専用車設置後、女性客が苦情を申し出る件数が逆に増加したとのこと。
    (具体的な件数は記載なし。記事では「女性客が苦情を申し出る件数が逆に増えた」というような記載がされているが、それに対する東武鉄道側の「(女性専用車設置により)女性が助けを求める声を上げやすくなったからではないか?」という見解が記載されていることから、女性客の苦情申し出というのは、痴漢被害の申し出と考えられる)

つまり女性専用車両があっても痴漢は非女性専用車両でやりたい放題であることが分かる。

当然、男性の痴漢冤罪対策にもならない。

さらに付け加えると、

  • 女性専用車両で痴漢が減らないと分かったから、鉄道会社やマスコミは一時期(2003~2006年頃)「女性専用車両が設置されたことにより、女性が勇気をもって被害を届け出るようになったからでは?」という、苦し紛れの言い訳をしていた。
    (女性専用車両ができると女性が勇気をもって被害を届け出るようになるというデーターでもあるのか?また仮にそうだとしても、その理屈だと逆に痴漢が減った場合は「泣き寝入りが増えた」ことになってしまう。)
  • また、女性専用車両で痴漢が減らないと分かったので、その後鉄道事業者が「痴漢件数の統計はない」「公開するために統計を取っているのではない」などと言って女性専用車両導入後の痴漢認知件数の発表を渋るようになった。
    (女性専用車両で痴漢が大きく減ったのならこういう対応をする必要はないし、また本当に痴漢対策として導入したのなら、痴漢が減らないと分かった時点で廃止するべき。女性専用車両は本来、公共交通機関でやるべきことではないものを「痴漢対策だから」と押し切って導入したものである)
  • また、一部の賛成派が「痴漢の減らない女性専用車両」を正当化するため「女性専用車両はシェルターであるから、痴漢が減る減らないは関係ない」などと言って「後出しジャンケン」で女性専用車両の導入理由をすり替えようとした。
    (導入理由が後から変わるのは、その理由が本当の目的ではなく「後付け」である証拠)
  • 上記で箇条書きにした痴漢件数に関する情報はいずれも2003年~2006年頃のものと古いが、その後10年以上経った2017年に、当会が大阪の京阪電鉄の本社を訪問し、担当者に女性専用車両導入後痴漢は減ったのかを尋ねると、一瞬ためらいながらも「逆に増加」していることを認めた。
    2017年8月 関西本部:京阪本線 非協力乗車会と京阪・阪急・阪神本社訪問の報告②
    より)

本当に減らしたいなら、JR埼京線で痴漢6割減の実績をもつ車内監視カメラがずっと効果的であろう。

実際、JR埼京線で監視カメラが大きな効果を発揮した2009年以降、徐々に他社路線にも監視カメラの設置が広まり、それに呼応するように近年では全国的に痴漢件数は減少傾向にある。

しかし、それでも女性専用車両賛成派の中には「監視カメラでも痴漢はゼロに出来なかったんですよね?」などと言いだす者がいる。

それでいて痴漢がなくなるどころか減りすらもしない女性専用車両にはなぜか全面的に賛成していたりするのだから不思議なものだ。

結局、約40分ほど抗議して、最後は「お忙しいところご対応ありがとうございました」と礼を述べて抗議を終了し、解散した。

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2022年6月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

当会関東本部では2022年6月3日に夕方~夜間の京王線で任意確認乗車会を行いました。

京王の女性専用車は京王新宿~調布の間の設定でそこから先は解除になる(下りの場合)ので、1日乗車券を購入の上、京王新宿と調布の間で4回にわたって乗車しました。

途中、私達を乗車させないために車内から押し返そうとする女性客がいたり、しつこく女性専用車アナウンスをする車掌に抗議したらタメ口で対応してきたりと、見逃せないことがありました。


京王新宿~調布間を4往復

京王新宿~調布(1回目)

今回は京王新宿駅に18:00集合。

そろそろ夕方のラッシュが始まる時間で、改札口付近ではたくさんの人々が行き交っていた。

18時前の京王新宿駅改札前

集合時刻の10分前くらいから会員達が続々と集まりはじめた。

18時までに参加予定者が全員揃ったので、私達は1日乗車券を購入の上、京王新宿18:08発の特急に乗車するために改札口から入りホームへと降りた。

京王線・井の頭線一日乗車券
王新宿駅ホームに降りると人がいっぱい

ホームには既に列車が入線しており、乗車を待つ乗客がホームに並んでいた。

間もなく発車時間のため、私達も列の最後尾に並んで乗車を待つことにした。

女性専用車位置に並ぶ

しばらくして列車のドアが開き、並んでいた乗客の後ろについて行くように私達も乗車しようとしたところ、列の後ろに並んでいた女性客が「女性専用車!」と隣の車両を指さすので会員各自次々に

「協力する義務はありません」

「お断りします」

と返し、乗車した。

車内はこれからラッシュに入る時間帯とあって結構混んでいたが、まだ押し合いへし合いする程にはなっていなかった。

やがて発車時刻になり、列車は京王新宿駅を発車。

長い地下トンネルを抜け地上に上がるとすぐ次の停車駅笹塚に到着。

ここからさらに乗車してきて、車内はかなりの混雑に。

笹塚を発車すると、代田橋を通過して次は明大前である。

明大前で一旦下車して、後続の18:19発京王八王子行きの特急に乗り換えることにした。

明大前で一旦下車
辺りはまだ明るい

しばらく経つと、後続の京王八王子行きの特急がやってきた。この特急もかなり混雑している。

私達が乗車したところ、車内にいた女性客が中から1人の会員の体を押して、乗車させないようにしてきた。

そのため閉まる列車のドアに会員のカバンが挟まり、なかなか発車出来ない。

何度かドアを開け閉めしてようやく発車。

押された会員はここでひとこと言ってやろうかとも思ったが、当会内部のルール

「他の乗客が話しかけて来ない限り、こちらからは話しかけない」

があるので、その場は何も言わずに済ませたとのこと。

もしこの時女性客が押すだけでなく、何か言って来たらトラブルになっていたかもしれない。

明大前の次の停車駅、千歳烏山でややまとまった降車があり、少し混雑が緩和された。

やがて、国領駅の手前から地下に潜り国領、布田を通過して調布に到着。

下りの女性専用車は調布までなので、私達もここで全員下車した。

調布では多数の乗客が下車した

すぐに上りの特急(女性専用車の設定なし)で京王新宿まで引き返した際にその車内で先ほどの任意確認乗車について話をした。

ある会員によると、先ほど明大前駅で会員を後ろから押して乗せないようにしてきた女性客の他にも、会員の近くで「気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い…」と、念仏を唱えるようにひたすらブツブツ言い続けていた女性客もいたらしい。

まあ、私達の任意確認乗車に対する非難のつもりだろうが、こんなことを至近距離からブツブツ言ってくるほうがはっきり言って気持ち悪いと思う。

京王新宿~調布(2回目)

2回目は京王新宿から19:09発橋本行きの特急に乗車することにした。

先ほどは全員まとまって乗車したが、今度は数人ずつ3つのグループに分かれてそれぞれ別のドアから乗車した。

2回目は京王新宿19:09発に乗車

車内はラッシュ時ということもあり、かなりの混雑だ。

京王新宿停車中に車掌が女性専用車アナウンスを2度に渡って流した。妙にしつこい。

私達が乗車しているからだろうか?

ご存知の方も多いと思うが、京王の女性専用車は最後尾の車両(下りの場合)で、車掌が乗っている車両でもある。

京王新宿を発車後にも念入りな女性専用車アナウンスが車掌の肉声で流された。

さらに笹塚到着前と発車直後にもそれぞれやはりかなり念押しに女性専用車アナウンスが流された。

「これは私達が乗っているのを意識して、わざとしつこくしているな?」と思っていたら、明大前到着前にも

「この電車の一番後ろの一両、10号車は調布まで女性専用車です」

「一番後ろの一両、10号車は調 布 ま で女性専用車です。ご協力お願いします」

と、繰り返しで「調布まで」を強調し、念押しにアナウンスしてきたので、これは私達を意識してのものと判断。

明大前で全員下車してすぐ車掌に抗議することにした。

(以下の動画は、明大前到着前~明大前駅での抗議の模様である)

明大到着前~明大前駅での抗議

明大前では停車時間がわずかのため、抗議するにも手早く行う必要がある。

そのためメンバーが車掌のもとに直行した。

以下、明大前駅での抗議のやり取り。

なお、上の動画では拾っていない音声(発言)もあるが、これは複数の会員が各自録音していたものをもとに文字起こししたためである。

会員A:あの、あんまり女性専用車ってのあんまり何回も言っちゃうと勘違いする人がいるから、やめてくれる?男性が乗る場合がありますって客に言ってくれないとさ…

T車掌:あ、すみません。

会員B:…しつこいんだよ

会員A:男性が乗る場合があるって言ってくれないと…

T車掌:あ、わかったわかった、うん。

会員B:何が「わかったわかった」だよ。

T車掌:じゃ伝えとくね、すみません。

会員A:勘違いして文句言ってくる人いるから…だからやめてね。男性乗る場合があるって言ってくれないと困るよ。

T車掌:乗る場合がありますって、こっちでは言えないな。ごめんね。

会員C:ため口? ごめんね?…ため口? …こりゃびっくりだな

T車掌:伝えときますね。

会員A:後で(本社に)伝えておきますね、こういうこと言われたよって…全部伝えておきますね。

(ここで列車が発車)

会員C:ため口かよ…

T車掌

こちらからもため口で話しかけはしたが、車掌がため口で対応してくるとは思わなかったので少々驚いた。

私達のことをクレーマー扱いしたつもりだったのだろうか?

私達はこの後やってきた後続の特急に乗車。こちらもかなり混雑していた。

次の停車駅、千歳烏山で降りる人を通すため、一旦ホームに降りて再度乗り込もうとしたところ、車内にいた女性客が「女性専用車」と言って来たので例によって

「知ってます」

「協力する義務はありません」

と返した。

その後は特に何もなく、調布に到着。

京王新宿~調布(3回目)

京王新宿に戻るとホームにALSOKの警備ロボットがいた。

いつもホームに居るわけではなく、時間帯限定のようだ。

京王新宿駅の警備ロボット

私達は京王新宿20:08発の急行に乗車することにした。

先ほど(2回目)は参加者が3つのグループに分かれて乗車したが、今度は会員の組み合わせを替えてやはり2人ずつ、3つのグループに分かれて乗車した。

車内はそれほど混んでおらず、立ち客がパラパラと居る程度。

最ラッシュ時は過ぎたせいか、先ほどの18時台や19時台の特急に比べると20時台はかなり空いている。

発車時刻近くになって乗車してきた女性客が「ここ女性専用車!?」とやや大きな声を出したので、車内の視線が一瞬そちらに集まった。

私達に対する声かけかと思ったが、どうやら乗車した瞬間に私達の姿を見て驚き、思わず声を発したらしい。

その後ほどなくして列車は京王新宿を発車した。

車内では特に何もなく笹塚を過ぎ、明大前に到着。

今回もここで全員降りて後続の特急に乗り換えることにした。

ホームで待っているとすぐに後続の橋本行きの特急がやってきた。

こちらも先ほどの急行同様、それほど混んでいない。

明大前に到着した後続の特急

私達が乗り込むと、車掌の肉声で「この列車の最後尾10号車は調布まで…」と、女性専用車アナウンスが明大前停車中と発車直後の2回流された。

先ほど(2回目)の時の車掌もアナウンスがしつこかったが、この車掌も結構アナウンスがしつこい。

私達が乗っているのを見たからだろうか?

もちろん何回アナウンスしたところで私達は目的地まではこの車両に乗車するが…

結局この後は特に何もなく調布に到着し、3回目は終了した。

京王新宿~調布(4回目)

またまた京王新宿に戻って来た私達は21:08発の急行京王八王子行きに乗車した。

今度は全員一緒に女性専用車の一番後ろのドア(つまり、車掌の目の前)から乗車した。

またしつこく女性専用車アナウンスをしてくるかと思いきや、この車掌は専用車アナウンスはしてこなかった。

車内は先ほど(3回目)の時と同様、それほど混んでいない。

そのまま京王新宿を発車して私たちは全員明大前で一旦下車した。

ホームで後続の特急を待っていると、向こうから警備員らしき人物がこちらに向かって歩いてきて女性専用車位置までやってきた。

車内アナウンスでは移動しないから今度は警備員が見張りに来たのか?

すぐに後続の特急がやって来たので私達は女性専用車に乗車したが、警備員は特に何も言って来なかった。

また私達について乗車してくることもなかった。何のために来たのだろう?

ホームに立つ警備員を見送りながら明大前を発車。

警備員が来たものの、結局4回目はそれ以外特に何事もなく調布に到着。

乗車会としてはここで終了とした。

この後、一部メンバーで新宿まで引き返し、一緒に食事などをしたあと解散した。

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2021年8月 【関東】東武線&東京メトロ線&小田急線で任意確認乗車会

当会関東本部では8月27日に東武線と東京メトロ線、そして小田急線で乗車会を実施いたしました。

6月に東武鉄道の車掌が「男性ですか女性ですか答えてください」としつこく当会メンバーを問い詰めたことについて、東武鉄道本社に抗議したところ「個別の声かけはしないのが基本でありルール」と言っていたのですが、今回の乗車会でも(東武鉄道含め)個別声掛けが複数回あり、しかもそのことについて現場の車掌などに問い質すと、「一応聞く(声をかける)ことになっている」「社内規則だ」などと言っていました。

やはり声掛けは本社の指示でしょうか。


男性への個別の声掛けはやはり本社の指示か?

東武伊勢崎線:西新井~東京メトロ半蔵門線:永田町

今回は東武伊勢崎線の西新井駅からスタートです。

5:31発の東京メトロ半蔵門線直通、準急中央林間行きに乗車するとN車掌が個別の声かけをしてきました。

こちらから「声かけしないということになっているはずだ」と言うと、

「ご協力ってなってる」

「一応聞くってなってるだけ」

「発車だから!」

「会社に聞いて!」

とあからさまに私達をバカにした態度を取ってきました。

「会社に聞いて!」とは…

会社にまだ聞いてないという前提の話しでしょうが、私達はつい先日本社に聞いてきたばかりです。

その際本社からは

  • 男性に見える人が乗っていた場合に関しては、その方に対しての個別の声かけはしないのが基本であり会社のルールだ。
  • しかしながら女性客からの多数の車掌に対する苦情により、車掌が精神的?に追い込まれて病んでしまって、無断で男性に見える人に対して声かけしたりしている。

との回答を得ています。

2021年6月 関東本部:東武鉄道本社訪問&抗議文提出の報告

もしN車掌の言っていることが本当だとしたら、東武鉄道の本社は私達に対し、ウソをついたことになります。

私達を馬鹿にしたような対応をしてきた
東武鉄道のN車掌

この後、東京メトロ大手町駅で乗り換え新宿方面に向かい、新宿から小田急線で湘南台まで行き(大手町から湘南台までは任意確認乗車ではなく単なる移動)その後、湘南台から7:43発の新宿行き快速急行の女性専用車に新百合ヶ丘まで乗りましたが、この列車では特に何もありませんでした。

小田急線:新百合ヶ丘~成城学園前

新百合ヶ丘で快速急行を降り、後続の8:21発通勤急行新宿行きに私達が乗車すると、車掌のH氏が笑いながらわざわざ車内まで入ってきて、「女性専用車両にご協力願います」と個別に声かけをしてきたので、「何の協力ですか?」と聞いたら無視されました。

なので「答えられないなら声かけしないでください」と伝えました。

発車後、H車掌は指令に連絡を入れました。

列車は発車したのですが、次の停車駅の向ヶ丘遊園に到着した際にH車掌は電車を止めました。

しばらくしてS主役ともう1人の駅員が走ってきて車掌となにやら話を始めました。

S主役:声かけは1回したの?

H車掌:説明を求められたので!

S主役:1回声かけしたならもういい

H車掌:分かりました発車します

どうやらこの会話内容からして、声掛けは最低1回はしなければいけないという、内部での「決まり」らしきものがありそうです。

結果、電車は2分程度の遅延が発生しました。

電車を止めて会話をするS主役とH車掌

列車は向ヶ丘遊園駅を発車し、私達は途中の成城学園前で後続の列車に乗り換えました。

小田急線:成城学園前~東京メトロ千代田線:大手町

成城学園前からは後続の東京メトロ千代田線直通、通勤準急我孫子行きに乗車しました。

乗車時には声かけはありませんでしたが、途中の経堂駅で名札を下向きにした車掌が個別の声かけをしてきました。

そこで車掌に「声かけは社内規則ですか?」と聞いたら「社内規則だ」という回答がきました。

経堂で声をかけてきた車掌
氏名札が下を向いていたので、氏名は分からず。

先の東武鉄道でもそうですが、どうやら女性専用車両に男性がいれば声掛けをするというのは会社(上長)からの指示であると考えて良さそうです。

恐らく東武や小田急だけでなく、東京メトロなど首都圏の多くの鉄道事業者でも同じような状況なのではないでしょうか。

列車は途中の代々木上原から東京メトロ千代田線に入り、私達は明治神宮前駅で一旦下車しました。

そしてそこから後続の列車でさらに大手町まで任意確認乗車しましたが、千代田線内では特に何もありませんでした。

後日、小田急に声掛けについて質問すると…

後日、当日参加した会員の一人が小田急に対し、電話で「なぜ個別にしつこく声掛けをするのか」などを質問しました。

以下、その会員からの報告です。


小田急お客様センターの最高責任者であるS氏と話したのですが、あまりにも差別的で不適切な内容でした。

要約すると

  • 女性専用車両から男性に移動していただくために声かけをしている。
  • 男性のお客様のご乗車についてはご遠慮させていただいている。
  • 女性団体・女性のお客様・国土交通省からの要請が導入と運行の理由。
  • 女性団体・女性のお客様からのお声によってマニュアルが決められている。
  • 運行当初からずっと変わらない対応でこれからも続ける。

とのことなのですが、 先の乗車会中に新百合ヶ丘で「ご協力を…」と私達に声掛けしてきた車掌に、こちらから「何のご協力?」と返したところ、答えずに無視したことについて言うと、

「声かけする時に『移動の協力』とはっきり車掌が言わないと分かんないですか?」

…まるで、「そんな当然のことも分からないのか?」と見下したような態度。

さらに、女性団体・女性のお客様からのお声によって決められているという「マニュアル」の内容について尋ねると、

「なんで協力していただけないあなたにマニュアルや規則を教えないといけないんですか?ご協力していただけないんですよね!」

と、まるで「協力して当然」と言わんばかり。

結局、「個別の声かけを必ず行うマニュアルや規則にはなっています!」と、個別の声掛けが「マニュアル化」されていることは認めました。

これはおそらく小田急に限ったことではないでしょう。

東武でも東京メトロでも普通に声掛けはあるし、今回の乗車会で最初に西新井駅で声をかけて来た東武の車掌も「一応聞くことになっている(=声掛けすることになっている)」と言っていましたから。

(やはり、東武鉄道本社の「男性に見える人が乗っていた場合に関しては、その方に対しての個別の声かけはしないのが基本でありルールだ。しかしながら女性客からの多数の車掌に対する苦情により、車掌が精神的?に追い込まれて病んでしまって、無断で男性に見える人に対して声かけしたりしている」というのはウソだったようです。

結局、東武は当会の抗議に対し、声かけの責任を現場の車掌と苦情する女性客に擦り付けて、まんまとかわしたということですか…?)

さらに小田急のS氏に対し「任意協力であるということを隠して運行するのは乗客を騙す行為だ。

せめて任意協力であることくらいはアナウンスで言うべき。

そして何度も何度も声掛けするのはしつこいし失礼だ」と言うと

「アナウンスは一切しません!2回以上でも何度でも声かけします!」

…は? 挑戦しているのか?

本社が堂々とウソをつく東武も大概ですが、小田急もトンデモぶりでは負けていない。

まあ何度声かけしたところで、私達には「するだけ無駄」ですが。

そして

「なんでこんな質問してるんですか?反対されてるんですよね!これが小田急の女性専用車両に関する全ての回答になります!失礼します!」

などと、最後は一方的に電話を切られてしまいました。

この小田急のように、ここまでのことを強気で言う会社は稀だと思います。

まるで「女性専用車両には賛成して当然だ!」と言わんばかり。

話している間も人を見下した態度で相手はお客様だという自覚している感じは一切ありませんでした。

電話が終わった時の印象としては【重点的に非協力乗車をする必要があるのではないか?】【こんな酷い対応をする会社は他にない!】という感想です。


乗車会を終えて…

東武にしても小田急にしても、どうやら反対派をクレーマー扱いして片付ければ良いと考えているようですが、これで反対派が黙って引き下がるとでも思っているのでしょうか?

しかしながら、平日朝の時間帯に乗車活動できる会員は当会全体の中でもごく限られています。

(もちろん乗車会以外に会の運営などで貢献してくれている会員も多いのですが…)

会員それぞれに仕事がありますから、平日に休める人か学生の会員でないと、なかなか平日朝の乗車会には参加できません。

そのため、乗車会での人数が数人程度になってしまうことが多いです。

なので鉄道事業者は反対派のことを「ごく少数」と考えて、バカにしているのではないでしょうか。

乗車活動に否定的な人々からは「女性専用車両に不満があるなら、無理やり女性専用車両に乗りこむのではなく、本社に直接文句を言えばいいのに、反対派はなぜそんな当たり前のことも分からないのか」などと言われますが、ここまで述べてきたように実際には本社抗議もしています。

とは言え、本社へ抗議をしてもその場で平然とウソをつかれたりクレーマー扱いされて終わりです。

つまり実質無視されているも同然です。

また、「本社抗議だけしかしない」のなら、反対派の存在自体が世間に知られることもありません。

だから実際に乗車して「実は任意協力なのに強制であるかのように装っている」女性専用車両を形骸化させるしかないのです。

そうやってイヤでも鉄道事業者の目に触れる状況にしなければ鉄道事業者は反対派のことなど無視して来ます。

つまり、もっと乗車活動に参加できる人が必要なのです。

このページをご覧の反対派の皆様、見ているだけでなく、一人でも多くの人が実際に参加しないとこの問題は動きません。

我こそはと思う方は入会申し込みフォームよりお待ちしております。

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2021年6月 【関東】東武線&東京メトロ線(半蔵門線&千代田線&有楽町線)で任意確認乗車会

当会関東本部では先月(5月ごろ)から東京メトロ線などでの朝の乗車活動を時々行うようにしていますが、ここしばらく新型コロナウイルス感染症で関東本部としての乗車会を自粛していた間に鉄道事業者の対応は酷いものになっていました。

改めて継続的に活動していかなければならないなと実感しているところです。

今回、6月11日の乗車会の模様をここでご報告します。


「男性ですか?女性ですか?答えてください!」車掌が失礼極まりない声掛け

車内ではしつこく女性専用車アナウンス。駅にはスーツ組の社員も…。

東武伊勢崎線北千住~押上(東武車掌が不適切行為&不適切発言)

今回は北千住で集合しました。

そして6:36発の東武線の列車に乗車したところ、車掌がどこかに連絡を入れていました。おそらく私達が乗車したことを指令あたりに連絡したのでしょう。

途中、曳舟駅で車掌がわざわざ車内までやってきて、隣の車両の近くに立っていた私に顔と体をかなり近づけてきて「男性ですか?女性ですか?答えてください!」と言ってきました。

気がついたら私のすぐ後ろにピッタリくっついていてびっくりしました。

その後も約2分くらい「男性ですか?女性ですか?答えてください!」の一点張り。

それにより電車が3分程度遅延しました。

至近距離で声掛け

鉄道ダイヤの世界では1分に満たないわずか数十秒程度の遅れでも遅延の扱いになりますが、そんな中で3分も遅延させてまで本来誰でも乗れる(任意協力)の女性専用車から「男性に見える」というだけで威圧的に、しかもしつこく声掛けを行うとは…

どうやら、女性専用車に従わない者は威圧してでも追い払えば良いと考えているようです。

もちろん、ここで従ったら今度は「女性専用車に従わないバカな男は威圧すれば簡単に追い払える」と相手に味をしめさせることになるので、絶対に従いませんでした。

しかし、問題はそれだけではありません。

特に今回の「男性ですか?女性ですか?答えてください!」というような声かけは、今日(こんにち)の性の多様性を認め合おうとする社会に全く逆行した行為と言えます。

これこそ、個人のプライバシーを深く侵害しようとする行為であり「配慮がない」とか、その程度の生易しい問題ではありません。

声掛け自体は今回に限ったことではなく、先日(5月11日)も東京メトロで車掌が声掛けをしてきたので「なぜ声掛けするのか?」と尋ねると「個別の声かけはする決まりになっています。YouTubeとかにアップしないでください」と言われました。

どうやらこのあたりの鉄道員(東京メトロだけでなく東武など乗り入れ先も含め)達も反対派が意図的に乗車して何かあったらYouTubeに上げているのを知っているようです。

もちろん、私達がYouTubeに動画を上げることを禁止する権限など鉄道会社の職員にはありません。

「上げられて困るんだったら初めから声掛けするな!」です。

やがて列車は押上駅に到着し、私達は乗り換えのためここで下車したのですが、車掌もここで交代です。

で、この「男性ですか?女性ですか?答えてください!」などと失礼極まりない威圧的な声掛けを執拗に行ってきた先ほどのトンデモ車掌ですが、押上駅のホームでこの先交代する車掌に「あの人らが乗っていたから遅れた」「危ない奴らが乗っているから気をつけろ」などと話しているようでした。

押上駅で交代する車掌(奥)に、私達のことを話している東武の車掌(手前)

私達は声をかけられなければただ乗っているだけで何もしませんから、危ない奴らでも何でもないのですが

鉄道会社や女性客が声をかけるからトラブルになるし、列車が遅れるのです。

なお、「反対派が乗りさえしなければトラブルにならない」という者がいますが、女性専用車を任意協力にしている以上、当然男性の乗車は「あっても仕方ない」と考えるべきです。

男性にどうしても乗ってほしくないなら、男性の乗車を本当に禁止するべきでしょう。そうすれば私達は乗りません。

公共交通機関で性別による乗車制限は差別になるから出来ませんが…

東京メトロ半蔵門線&千代田線

その後、私達は押上から半蔵門線で表参道まで行き、ここで千代田線に乗り換えました。

代々木公園から8:01発の列車に乗り、霞ヶ関まで移動したのですが、この列車では車掌がやたらと詳細な女性専用車アナウンスを肉声でしてきました。

明らかに私達を狙い撃ちにしているので霞が関で降りた際に少し抗議しました。

そして、霞ヶ関からは8:17発の列車で日比谷まで乗車したのですが、こちらもやはりやたらと念入りに女性専用車アナウンスをしてきたので、日比谷で降りた際にも抗議したのですが、この車掌「お願いしてるだけ!発車するから!」の一点張りで会話が成立しませんでした。

どうやら、乗車している男性を見つけたら「徹底的にアナウンス」するよう、上から指示が出ているようです。

しかし先ほどの東武の車掌といい、私達を狙い撃ちにした東京メトロの女性専用車アナウンスといい、これだけやっておいて何が「お願いしているだけ」なのか?

これまでの乗車会でのやり取りなどから、これらの行為が会社の指示であることは分かっています。

※活動報告としてサイトは出していませんが、先日(5月14日と20日)に千代田線に任意確認乗車した際、声をかけてきた車掌に「声掛けは本社の指示か」と尋ねたところ、本社の指示であることを認めていました。

さらにそれだけではなく、赤坂駅と国会議事堂前駅にはそれぞれスーツの社員がいて、他の男性客に案内などを行っているようでした。

東武も東京メトロも、どうやら徹底的に男性を乗せない構えのようです。

しかし私達としてもここで引き下がるわけには行きません。

ここで引き下がれば「反対派など、強く出れば赤子の手をひねるようなもの」と思われてしまいます。

東京メトロにはもっと乗らなければならないでしょう。我こそはと思う方は是非、入会してご協力いただきたいです。

入会申し込みフォーム

会員のほとんどが平日の朝は仕事で乗車会に参加できず、また平日の朝に動ける会員も各自、動ける日が異なっていたりします。

そのため実際の乗車会では参加者が数人程度になることが多いです。

そのため鉄道事業者などに実際の会の人数がその程度だと思われてしまっているのかも知れません。

東京メトロ有楽町線

その後、日比谷から有楽町線に乗り換えて池袋方面へ。

そして東池袋で一旦降りて、そこから新木場方面に引き返すことにしました。

東池袋駅

途中、市ヶ谷駅で停車中に車内アナウンスをしてきました。

そして、ドアが閉まって発車したら、すぐまたアナウンスをしてきました。

これまで乗車活動してきた中で小田急では1駅ごとにアナウンスする車掌は時々いましたが、走行中と停車中の両方にアナウンスしてきた車掌は今回はじめてです。

このことについて、途中の永田町で列車を降りた際に抗議したところ「機械の故障によるトラブル」などと嘘をつかれました。

さらにホームで今度は警備員が私に顔を近づけてきて声かけをしてきました。私は警備員に抗弁し、他のメンバー達もそれに参戦する形となりました。

すると、「駅に言ってくれ!」だの「分かったからもういい!」だの言われました。
「なら最初から声かけをするな!」という話です。

永田町で警備員登場

永田町から再び新木場方面の列車に乗車。

そのまま新木場まで乗車して、乗車会はここで解散としました。

しかし、先月頃から東京メトロで乗車会を時々行うようにしていますが、しばらく乗車活動を行っていない間に鉄道事業者の対応が本当に酷いものになっていました。

やはり、乗車活動は継続的に続けて行わなければならないということを改めて認識しました。

京王やJR東日本なども以前ドクター差別氏(ドクター日本)をはじめとする市民団体の「差別ネットワーク」や当会が継続的に乗車活動を行い、時には大きな騒ぎとなって(もちろんこちらが意図的に起こしたものではなく、職員や他の乗客などが声をかけてきてトラブルを起こしたもの)少しずつ態度も変わってきたことを考えれば、東武や東京メトロもまた大きな騒ぎにならないと、態度を改めないのでしょうか。

もちろん、私達はトラブルを起こすのが目的ではないし、列車の遅延などは避けたいが、かといっておとなしく従えばどうなるか、ということで悩ましくはあります。

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2020年2月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

現在(2020年6月)、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、当会も活動自粛中ですが、サイトの更新が長期間にわたって滞るのを避けるため、緊急事態宣言が出される前に行っていた乗車会の中から、まだ紹介していなかったものを紹介します。


声掛けは相変わらずの京王線

車掌が「障がい者手帳はお持ちですか」など、失礼な声掛けを連発

京王線 新宿→調布(先発)

新宿20:10発の特急橋本行きに乗車しました。

やはり発車前に車掌が肉声で女性専用車の案内放送をしていました。

明大前で一旦降り、次に後続便の明大前20:25発特急京王八王子行きに乗車しました。

最後尾の扉から乗車したところ、また放送で女性専用車の案内をしたあと、ホームから私の鞄を眺めてから「あの、失礼ですが、障がいをお持ちですか?」と、本当に大変失礼なことを聞いてきました。

恐らく私が「ヘルプマーク」を付けているかを見ていたのでしょうか。

しかしそれ以前に声かけ自体が失礼です。

そこで、「そんなことは聞かないほうがいいですよ。大変失礼です。聞くのなら、全員に聞きなさい。」と一蹴しておきました。

女性専用車両という名前になっていますが、実際は障がい者云々以前に「性別に関わらず誰でも乗れる一般車両」です。

本当に男性を男性というだけで排除する車両など、今の日本国憲法下では作れません。

だからこそ、法的なことや差別云々について言われたときに言い逃れができるよう、建前上「任意協力」ということにしているわけです。

そしてそのことを隠しながら、名前だけ「女性専用車」にして、乗客を騙す形で男性が乗らないようにして「男性の乗客が自発的に協力してくださっているだけだから、問題ない」ということにしているわけです。

どうやら京王は女性専用車が「女性専用車という名前がついていても、実は任意協力で、性別に関係なく誰でも乗れる(=女性専用という表示は虚偽)」という事実を完全に「なかったこと」にしてしまおうとしているようですね(怒)。

調布に到着後、再度乗車するため、一旦新宿まで戻りました。

京王線 新宿→調布(後発)

新宿21:19発、特急京王八王子行きに乗車したところ、車掌が先ほど(の列車の車掌)にも増してさらに失礼なことを聞いてきました。

「手帳はお持ちですか?」

「何の手帳ですか?」

以降のやり取りは下記の動画をご覧ください。

いきなり「手帳をお持ちですか?」はないでしょう。

それも個別にです。失礼極まりありません。

もちろん、もしも障がい者手帳等を持っているとしても(障がい者割引乗車券を購入するとき以外)提示する必要はありません。

なぜならば、「女性専用車という名前がついているだけの、誰でも乗れる車両」でしかないからです。

車掌が不適切な声かけをすることで、横にいた女性客が何か勘違いし、私らを「変な人」などと侮辱してきました。

しかも、不適切な対応に対して「お疲れ様です」というのは完全に図に乗っています(怒)。

このため、後発では途中で降りることはせず、このまま乗務区があり車掌が交代する(しない場合もあり)高幡不動まで行き、乗務を終えた車掌にみっちりと抗議(講義)し、帰りには調布駅詰所にも寄り、抗議(講義)しました。

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2019年11月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

当会関東本部では、11月15日に京王線で任意確認乗車会を行いました。

今回も女性客や車掌などから声掛けがありましたが、「男性の障がい者が女性専用車両に乗りにくいのは、反対派のせい」などと、とんでもないことを言う車掌もいました。


車掌がトンデモ発言「反対派のせいで男性障がい者が乗れなくなる」

「女性専用車両」という名称で、男性の障がい者を乗りにくくさせておきながら、反対派に責任擦り付け。

新宿~明大前(先発)

新宿20:18発、特急京王八王子行きに乗車。

乗車時には声かけはありませんでしたが、明大前到着時に近くの女性客から「ここ女性専用車です」という声かけがありました。

こちらが、「はい、そうですね」と返しましたが、それ以上は言ってきませんでした。

このまま乗り続けたい感じもしましたが、後続列車に乗り替えるため、一旦降りました。

明大前20:34発、準特急京王八王子行き。

乗車の際、車掌から会員の一人に、「こちら女性専用車となっております」という声かけがありましたが、会員が「(協力は)イヤです」と返したらそれ以上は言って来ませんでした。

調布到着後、新宿に戻り、再度集合。

後発から参加の会員が一人加わり、我々は再度、ホームへ向かいました。

新宿~明大前(後発)

新宿21:41発特急橋本行きに乗車。

我々のほかに、「ヘルプマーク」をつけている男性が1人乗車していました。

明大前駅発車前、「この特急の後ろ1両は調布まで女性専用車となります、ご協力お願い致します」と車内アナウンスがありました。

明大前到着後、会員の一人がどんな協力をしたら良いか尋ねると

「あなた達がそういうの(乗車活動)をやると、目の不自由な方(乗車していた目の不自由な方を指して)も逆に乗りづらくなってしまうんですよ」

「目の不自由な方も逆に、乗るのに躊躇ってしまうんですよ」

と発言。

我々も視力が悪い(これは半分本当)と言うと、「であればヘルプマークを付けてください」との事。

そもそも、障がい者でも女性はヘルプマークの必要なく乗り易いのに、男性だけヘルプマークがないと乗りづらくさせられているという、障がい者間においても不公平な状態となっている女性専用車両の運用の方に問題があるわけで、自分らでウソの名称・表示をしておいて、我々に責任転嫁でしょうか?

盗っ人猛々しいとはまさにこのこと。

障がい者が乗りにくいというなら、女性専用車両という名前をやめれば良いだけのことです。

男性の視覚障がい者からすれば「この車両は女性専用車両です」などとアナウンスされたら、それこそ乗るのを躊躇ってしまうでしょう。

それに、女性専用車両などと銘打つから、そこを自分たちの特権的領域と勘違いした女性客が出てくるわけで、男性の障がい者や高齢者も含めた「交通弱者優先車両」なら、男性が乗ってもそれだけで特権的領域と勘違いした女性客によるトラブルなど起きないはずです。

しかし、一向に女性専用という、事実に反した名称は改めようとせず、障がい者が乗りにくいのを我々のせいにするとは、開いた口がふさがりません。

これは京王に限ったことではありませんが、そもそも痴漢対策を口実にしつつ実際には「男性が一人でもいるとクレームをつけてくる、クレーマー女性客の機嫌を損ねないようにするため、男性を可能な限り乗せないこと」が目的となっており、「痴漢対策」ではなく、「男性対策」になっているといえます。

しばらくホームで待って、後続の明大前21:53発、準特急京王八王行きに乗車。

こちらは特に声かけ等はなく、調布に到着しました。

今回も、調布駅の詰所に寄ってしばらく抗議(講義)しましたが、今回対応した助役はいつもと違う人で、終始笑顔で対応していましたが、まあ半分は「演技」でしょう。

我々のような相手が来ても、いかに穏便に終わらせるかということばかりに重きをおいていたように見えました。

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2019年9月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

当会関東本部では、8月23日に続き、9月6日にも、夜の京王線で任意確認乗車会を行いました。

前回、警備員や駅員・乗務員などの声掛けがかなりひどかったのですが、今回も車掌から声掛けがありました。

私達が乗車したことに対し、車掌が女性客に「すみません」と頭を下げるなど、女性客に「男性がいない、特権的快適(?)空間」を提供するためのサービスと化している現状が浮き彫りになりました。

(実際には、女性専用車両内でも「態度の悪い女性客が多いので不快だった」という、女性の声が少なくありませんが…)


女性客に「すみません」と頭を下げる車掌

女性専用車両は痴漢対策ではなく、「男性がいない空間」を提供するためのサービス

新宿~調布(先発)

新宿 19:20発の特急京王八王子行きに乗車。

わざと警備員のいるそばから乗車しましたが、我々の顔が割れているためか、声かけはしてきませんでした。

明大前で一旦降り、後続の準特急 京王八王子行きに乗車(動画5:52あたりから)。

乗車口に立った時点で車掌が声かけしてきたため、わざと

「いや、乗ってないけど」

とカマをかけると、

「どうぞ」

と言うので、

「あ、乗っていいのね。じゃあ乗るよ」

と言って乗車しました。

発車後の車内放送で、「…いちばん後ろの車両は女性専用車となっております。ご協力頂いている方、本日もご協力頂きまして、ありがとうございます。」という、いかにも我々に対する当て付けのような放送をしていました。

次の千歳烏山では、降りてくる女性客に向かって、「すみません」と頭を下げまくっていました。(動画6分55秒あたりから)

こちらからは、「この車両って、乗車できない人っていましたっけ?」と問い質しましたが、こちらの質問には全く答えず、「すみません、黄色い線の内側に下がっていただけますか」と、関係ないことを言ってきました。

そもそも、女性客に対して「(男性が乗車して)すみません」などという時点で、やむを得ない痴漢対策ではなく、女性の特権意識に訴えかけた、女性優遇サービスになり下がっていると言えるでしょう。

鉄道事業者が痴漢云々より、何とかして男性を一人も乗せないようにしようとするのも、女性客に対してサービスダウンになるから、そして、特権意識を持った女性客にクレームされるからであって、京王が痴漢対策に熱心なわけではないのです。

そして、男性客の中には、移動に困難の伴う高齢者や障がい者の方もいらっしゃるわけですが、そうした人達を差し置いてまで、京王は健常者の女性を優遇しているのです。

(建前上、「障がい者は男性も乗れる」ことになっていますが、実際には非常に乗りにくい)

調布に着いてからも、先ほどの態度について、
「乗った人に声掛けしないで乗ってないほうに声掛けしたのはなぜなんですか?」
言いましたが、「いま仕事をしています」と逃げにうって出ました。(動画7:39あたりから)

そしてさらに、「話しかけないでください」とも言ってきました。

先に話しかけてきたのはこの車掌のほうなんですが…

見た目で人を選んで(つまり男性に見える人にだけ)、個別に声をかけるのは失礼です。

もちろん、詰所で責任者(助役)を呼び、この車掌の言動について抗議しました。

新宿~調布(後発)

新宿20:40発の特急橋本行きに乗車。

車掌が声かけしてきましたが、反論するとすぐに引き下がりました。(動画0:23あたりから)

「お願い」であるならば、どんなお願いにしろ、乗客全員にすべきであり、先にも言った通り、人を選んで(つまり男性に見える人にだけ)お願いをするのは大変失礼です。

明大前で、次の準特急 京王八王子行きに乗車。

こちらは、京王にしては珍しく車掌からの声かけはありませんでした。(動画2:36あたりから)

しかし、今度も再び調布の詰所に寄り、車掌や警備員による個別の声かけがなくならず、それがトラブルの原因になることなど、抗議(→講義)しました。

京王が個別の声かけを未だに続けていることは問題ですが、やはり(これは他の鉄道事業者にも言えることですが)、女性専用車両が表向き「痴漢対策」と言いつつ、実際には女性客にクレームされないようにするため、可能な限り男性を乗せないようにすることが目的になってしまっていること。

つまりは、痴漢対策を建前にして実際には「女性の聖域」「男性のいない快適な空間」を提供するための、女性向け優遇サービスになってしまっていることが、一つの大きな問題であるといえます。

もっとも、「女性専用車両=安心・快適」というのも、完全なステレオタイプ(固定観念)であり、実際には、痴漢対策とは全く別の「臭いオヤジがいなくていい」などの理由で利用している女性客が多く、また女性専用車両は「態度の悪い女性が多くて不快」という女性の声も少なくありません(下記)。

しかし、世間の多くの人々が、「女性専用車両=安心・快適」というステレオタイプを持っていることから、「女性専用車両に乗る女性の多くは、女性専用車両に避難してきている。そしてその、女性が安心して乗ることができる、唯一の避難場所を理解のない男たちが潰そうとしている」といった、現実とは異なる思い込みが生じやすくなっているといえるでしょう。

そもそも公共交通機関で、男性を男性であるというだけで排除したり、同じ運賃を取っているのに、乗れる車両数を制限したりといったことは出来ないのですから、「女性専用車両」などと称して、実は誰でも乗れる車両を、あたかも男性は乗れないかのように騙しながら運行すること自体に無理があるし、問題なわけですが、京王をはじめ、他の鉄道事業者も、世間が未だに「女性専用車両=痴漢対策のためのやむを得ない措置」という考えで思考停止しているのを良いことに、いつまでもこのようなことを続けています。

このような現状を打破するには、鉄道事業者のウソを許さないために、さらに人数を増やしながら反対派が活動していく必要があるでしょう。

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2019年8月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

当会関東本部では、2019年8月26日の夜、京王線で任意確認乗車会を行いました。

今回、警備員や駅員・乗務員などの声掛けがひどく、それを見て女性客も私達に文句を言ってくるなど、京王側がトラブルを誘発しているような状態でした。

どうやら会社のほうが声掛けをするよう、現場に指示しているようです。


女性客や警備員・乗務員からの声掛けが酷い京王

女性専用車両は痴漢対策ではなく、男性を乗せないことが目的の「男性対策」

新宿~調布(先発)

新宿20:26発、準特急橋本行きに乗りました。

乗車しようとしたところ、警備員から「こちら女性専用車となっております」と、声かけがありました。

会員が「知ってます。それがどうかしましたか?」と返すと、「どうぞ」と返ってきました。

そのあと、我々のあとから乗ってきた女性客が

「え、なんで男性乗ってるの?乗れないですよ」

と、無知丸出しの声かけをしてきました。

会員:じゃあ車掌さんに聞いてください

女性客:あなたが聞いてきてよ

会員:いや、乗れないと思っているほうが聞くべきでしょ

そうこうしているうちに発車時刻となりました。

発車後も、やはり納得しないのか、しばらくぶつぶつ言っていました。

笹塚では、車掌がわざわざホームへ降りて、待ち合わせしていた急行の車掌と共に声かけにきました(動画では2分27秒あたりから)。

車掌:お客様、これ女性専用車両なのでこちらの車両に乗っていただけませんか?

   …ここ女性専用車両なんで…

会員:お客様センターは乗れるって言ってましたけど?やだなあ…そういう事するの…

車掌:何か…?

ここで2人の車掌は乗務員室へ戻っていきましたが、その際「抗議乗車」なんていうやり取りが聞こえてきました。

我々はただ普通に乗車しているだけで、車内で抗議なんぞしていません。

車掌(や駅員)が余計な声かけをしてくるので、先ほどの女性客が「モラルがなさすぎ」だの、挙げ句には「結婚されているんですか?」などと、他人のプライバシーにかかわることを平気で聞いてくる始末。

モラルが無さすぎなのは、他人のプライバシーに関わることを平気で聞いてくるこの女性客のほうですが、自覚が全くない様子。

ちなみに、任意確認乗車する会員の中には既婚者もいるのですが、女性専用車両賛成派は「女性専用車両に反対=もてない男」という固定観念でしかものを見ることが出来ない傾向があります。

また、女性専用車両賛成派は女性の会員では女性専用車両に乗車しても任意確認乗車にならないから現場にいないだけなのに、「女性=女性専用車両に反対する人はいない」という固定観念ももっている傾向があります。

さらに賛成派は「鉄道は公共交通機関」という意識がない傾向もあります。

だから車内トラブルの原因となる、赤の他人に向かって失礼極まりない発言を平然とするのです。

明大前で一旦下車して、車掌に問いただしたところ、「会社の指示で声かけをしている」と言っていました(動画4分30秒あたり)。

公共交通機関において、男性を男性であるというだけで排除出来ないのは、紛れもない事実。

だからこそ鉄道事業者は「女性専用車両」などという、強制力があるかのような名前にしておきながら、実は(専用ではなく)「任意協力」にしておき、それ(任意であること)を隠すなどという、姑息なことをやっているわけで、もし本当に排除できるのなら、今頃は女性専用車両は法的に強制され、男性の乗車は法で取り締まられていることでしょう。

京王は、「徹底的に声かけすれば、完全に男性を排除して事実上、強制にできる」とでも思っているのでしょうか?

「ウソもつき続ければ真実に…」なのかもしれませんね。

明大前から、後続の20:43発準特急橋本行きに乗車。

千歳烏山に到着前に「多くのお客様がお降りになられます。周りに降りる方がいらっしゃらない場合は、一言お声かけをしてお降りください。車内トラブル防止にご協力をお願いします。」という随分丁寧な車内放送をしました(動画5分05秒あたりから)。

しかし、我々が乗車口を移動し、最後尾から乗ろうとしたところ、やはり声かけしてきました(動画5分40秒あたりから)。

個別の声かけがトラブルを誘発するのに、言ってるそばからトラブルの原因を作ってどうするのでしょうか?

調布到着後は今回も詰所で一連の出来事について抗議(→講義)しました。

新宿~明大前(後発)

新宿22:07発 準特急 京王八王子行きに乗りました。
乗車時もまた警備員から声かけがありました。

そのあと、今度もやはり後から来た女性から、「女性の方ですか?」とか、「女性しか乗れないんで」と、これまた勘違いかつ失礼な声かけがありました。

先にも述べた通り、女性専用でもない(任意協力)のに「女性専用」とウソをつくから、こういう女性客が出てくるのです。

こういう女性客は騙せても、我々を騙すことは出来ません。

しかし、これだけ移動する気はないことを表明していても、さらに発車間際に車掌から声かけがありました(3分40秒あたりから)。

この車掌も、会社からの指示だと言っていましたが(動画4分30秒あたり)、京王は(現場が)声をかけ続ければ、我々が乗車しなくなると思ってこんな指示をしているのか、あるいは周りの女性客に対し、「私達(京王)はきちんと仕事をしているのに、この男性たちが降りないんです…」という、遠まわしな言い訳のためなのか。

この後、さらに笹塚でも声かけがありました。

こういうところからもこの車両の目的は(痴漢ではなく)男性を一人も乗せないようにすること、つまりは「男性対策」であるということが分かります。

この日はこの後、別の予定が入っていたため、後発は明大前までにして、ここで乗車は打ち切りました。

さすがに今回は声かけが酷かったため、明大前でホーム上から車掌へ向けて、大きめの声(車内ではマズイが)で任意周知を兼ねて「男性乗れると言いなさいよ!」と言っておきました。

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2019年3月 関東本部:京王線で任意確認乗車会

2019年3月22日の夜、京王線で乗車会を行いました。

今回も、先発・後発の2回行いましたが、今回は関東本部に新しく入会した新会員が参加し、これまで京王にはあまり乗ったことがないとのことでしたので、「おとり」になっていただきました。


男性を可能な限り乗せないように一生懸命な京王

任意協力であることを知らせず移動要請・しつこい車内アナウンス・駅で待ち伏せ

京王線 新宿~調布(先発)

今回も、先発と後発の2回行いました。

我々は普段、京王でも定期的に乗車活動をしているので、鉄道事業者側にも顔を覚えられている可能性があります。

もしかしたら、我々に対しては、女性専用車両から移動要請しても応じないのは分かっているので、あまり言ってこないが、そうでない一般の男性が乗車しようとしたら、徹底して移動させようとしたりしているかもしれません。

そこで今回は、普段乗車しない人間が乗車したらどうなるのかを見るために、関東本部に新しく入ったメンバー(会員Aとする)に「おとり」になっていただくことにしました。

ちなみにその新会員Aですが、当会に入会する前から、個人で自分の地元の路線で女性専用車両への乗車活動を続けていたという、なかなかの兵(つわもの)で、しつこく移動を要求してくる駅員に対しても、一人で果敢に抗議していたようですが、やはり一人での抗議活動に限界を感じて当会に入会したという、まだ20代のこれから先が楽しみな、当会関東本部の新しい戦力です。

さて、まずは京王新宿18:40発の特急に乗車することにしたのですが、この際、会員Aだけ先に、停車中の電車に乗車してもらいました。

しばらくすると、案の定「引っかかった」駅員が会員Aに声かけしたので、我々が援護射撃に向かったのですが、その駅員は我々が援護射撃する前に引き下がりました。

以下の動画はその際の様子です。

会員Aによると、その駅員と会員Aとのやり取りは以下の通り。

駅員:こちら一応女性専用車として運転しておりますので

会員A:はぁ…。

駅員:動いてはいただけないというわけでしょうか

会員A:動かなきゃいけないもの…なんですか?

駅員:いや、全然全然、ご協力していただけるかなってことでお声がけしているだけなんで

会員A:動かなかったら協力しないってことになるんですよね?

駅員:いえいえ、ただお声がけはさせていただいてるだけですので…わかりました、全然それはそれで構いませんので。

(ここで駅員降車)

会員Aが移動を拒否したので、それ以上強制はして来ませんでしたが、女性専用車両が「任意協力」だからこそ、「差別にはならない」としてまかり通っていることを考えれば、任意協力であることを知らせずに移動を求める時点で、これはアンフェアなやり方といわれても仕方がないでしょう。

これが会員Aではなく一般の乗客ならば、任意協力であることを知らずに、そのまま降りてしまうでしょうし、鉄道会社側からすれば「男性客が自らの意思で女性専用車両にご協力くださっただけで、強制はしておらず、何も問題ありません」ということで済ませてしまえるからです。

そのまま列車は京王新宿を発車。

車内では特に何もなく、明大前で一旦下車し、ここで後続の列車に乗りかえる「自由が丘作戦」(少しでも多く任意周知するために、後続の列車に乗りかえること。東急東横線の自由が丘が名前の由来)を行いました。

しばらくして、後続の準特急がやってきたので、乗車しようとすると、車掌がやはり会員Aに声かけし、乗車を阻害するそぶりをしたため、我々も援護しながら乗車しました。

女性客:ここ女性専用車だけど(これと同時に車掌が寄ってくる)

車掌:お客様、前の車両に移っていただけますか?(前に立ちはだかり、腕で隣の車両へ移動するよう促す)

会員A:私、障がい者なんですけど。ダメなんですか? 移動しなきゃ…

車掌:あっ!いえそれはいいです…。

女性客:いつもそう言って乗ってくるよこの人達

会員A:いやちゃんと手帳持ってますけど?失礼ですよね、それ!

車掌:はい…はい。

(…以下、他メンバーがさらに車掌に抗議)

列車は明大前を発車。

次の千歳烏山で、会員Aに声をかけてきた中年の女性客を含め、半数近くの乗客が下車しました。

千歳烏山駅の改札は最も新宿寄り、つまり女性専用車両に一番近い位置にあります。

結局、痴漢対策云々ではなく、利便性で女性専用車両を利用している乗客が非常に多いということでしょう。

調布到着後、いつものように詰所で車掌の対応についてみっちりと抗議しました。

この日はいつもの助役は非番とのことで、初めて会う助役でした。

京王線 新宿~調布(後発)

我々は新宿へもどり、後発から参加の会員と合流。20:56発の準特急に乗車。

我々が女性専用両に乗った直後、車掌がすかさず女性専用車両の放送を行いました。

その後も新宿発車後すぐと、笹塚到着前に同じ放送を行い、結局、京王新宿から笹塚の間だけで3回も女性専用車両アナウンスを行いました。

明らかに我々を意識して、しつこくアナウンスを流しているようです。

さらに、笹塚停車中に車掌がわざわざ我々のところまでやってきて、直接声をかけてきました。

もちろん、移動は拒否しましたが、声をかければ(任意協力の)女性専用車両から我々を移動させることができると思っているのでしょうか?

あるいは周囲の女性客に対する、「私はちゃんと仕事しています」アピールでしょうか?

このあと、例によって「自由が丘作戦」のため、明大前で降りたのですが、その際にも車掌に抗議しました。

(動画はそれぞれ、新宿駅・笹塚駅・明大前駅での模様)

明大前から、後続の準特急に乗車。

やはり車掌が一言「女性専用車両です」と言ってきました。

そのまま発車しましたが、次の千歳烏山でなぜか駅員が待機していました。

我々が(ここで多数の乗客が降りることもあり)一旦ホームに降りた後乗車すると、案の定、声かけしてきたため論破しました。

恐らく、車掌がわざわざ千歳烏山駅に連絡していたものと思われます。

それにしても、我々が降りないと分かっているのになぜここまでするのでしょうか?

むしろ墓穴を掘っているということに気づくべきです。

そうでないなら、やはり女性客への「私はちゃんと仕事してますアピール」としか思えません。

(動画は後続の準特急に乗車した際の模様と、千歳烏山駅で駅員が声かけしてきた際の模様)

調布到着後、再び先ほどの助役を呼び、強めに抗議(→講義)しました。

助役は終始うなずくだけて、(当然ながら)まったく反論の余地はありませんでした。

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2019年2月 関東本部:京王線&JR埼京線で任意確認乗車会

当会関東本部では、京王線・JR埼京線で任意確認乗車会を行いました。


京王線とJR埼京線で任意確認乗車

実施路線・区間

京王線 新宿→調布(京王線では2回実施)

JR埼京線 新宿→武蔵浦和

今回は女性客からの声掛けなし

京王線新宿~調布(先発)

今回も、京王線は先発・後発の2回行いました。

その後、JR埼京線にも乗車しました。

京王新宿駅で

今回は20:00に京王新宿駅に集合。

以前はなかった、「京王線1日乗車券」を利用すれば、新宿~調布を2往復すればモトが取れます。

ホームに降りて、20:10発の特急・橋本行きに乗車しました。

橋本行きは2番線発なので、別の警備員が配置されています。

乗車するとさっそく声かけがありました。

警備員:女性専用車となっております

会員:車両名の案内ありがとうございます

女性専用車とは、そのような名前のついただけの、誰でも乗れる車両です。

明大前で自由が丘作戦(=より多く任意周知を行うため、途中駅で一旦降車して後続の列車に乗りかえること。かつて東急東横線の自由が丘で、これをやり始めたことが名前の由来)のため一旦降車。

そして、しばらくしてやってきた後続の特急・京王八王子行きに乗車。わざと最後尾(車掌の目の前)から乗車すると、車掌からの声かけがあったため、「相変わらず裏マニュアル通りですね」と返しておきました。

その後は特に何事もなく、女性専用車が解除になる調布に到着。

調布で降りて、再び新宿に戻りました。

京王線新宿~調布(後発)

新宿に戻って、今度は21:45発の準特急・京王八王子行きに乗車。

新宿では特に何事もなく発車。

次の笹塚で都営新宿線方面からの電車からの接続をとりましたが、乗り換えの男性客はやはり女性専用車を避け、慌てて隣の9号車をめがけて走っていました。

明大前で、自由が丘作戦のため一旦降車。

後続の特急・橋本行きに乗車すると、やはり車掌から一応といった感じの声かけがありましたが、我々はそのまま乗車しました。

調布到着後、今回も駅詰所で抗議(講義)しました。

以前も何度かお会いした助役で、挨拶の後、これまでの経緯について進言しました。

この助役はもう顔馴染みと言ってもいいぐらいで、我々の言いたいことはほぼ理解している様子でした。

男性(に見える人)が乗車したら一応声かけするという裏マニュアルは、以前抗議した際に乗務区に電話してもらい、存在を認めました。

このような裏マニュアルは恐らく他の鉄道会社にもあると思われるため、それならば、我々としてはそれを逆手に取って利用するという作戦に出るほうが有効でしょう。

つまり、わざわざ任意周知の機会を提供してくれているわけで、これは女性客についても同様です。

JR埼京線・新宿~武蔵浦和

時間が遅くなったため、調布での抗議を切り上げて新宿へ戻り、JR新宿駅・埼京線乗り場へと移動しました。

やはり、女性専用車乗車位置には警備員がおり、電車が到着すると「10号車は女性専用車となっておりま~す」と叫んでいましたが、我々はもちろんそのまま乗車。

新宿を出て、次の池袋で自由が丘作戦のため一旦降車。

すると、やはりそこにいた2人の警備員はコソコソと改札口方面へと退散して行きました。

以前なら、私達に対し、しつこい声掛けがあったであろう場面ですが、これはやはり、これまで抗議活動を行い続けてきた結果でしょうか。

赤羽駅で

やがて池袋駅にやってきた次の電車で赤羽まで乗車。

ここでも自由が丘作戦で一旦降車し、さらに次の電車で武蔵浦和まで乗車しました。

なお、この日の乗車会では、最初から最後まで、女性客からの声かけはありませんでした。