都営大江戸線に女性専用車両導入の理由はなんと「混雑が緩和されたため」

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すでに多くのマスコミによって報道されている通り、2023年1月18日(水)より、都営大江戸線で女性専用車両の導入が決定したが、その理由がなんと「混雑が緩和されたから」・・・

2022年11月28日配信の朝日新聞DIGITALによると、導入の要因は「コロナ禍で混雑率が緩和したこと」であるとのこと。

同記事によるとコロナ禍前、2019年の中井~東中野間での混雑率が161%だったのに対し、2021年度には120%に低下し、交通局の担当者が「コロナで地下鉄利用者の行動変容が起き、混雑率がもとに戻ることは無いと考え、導入を決めた」と、説明したとのことである。

本来、痴漢は混雑するから発生しやすくなるのであって、「混雑が緩和されて導入がしやすくなったから導入」というのなら、これは痴漢対策ではなく最初から導入すること自体が目的だったということである。全くもって本末転倒と言えよう。

「女性専用車両に反対するなら代替案を出せ!」と言う女性専用車両賛成派に対し、代替案として「混雑緩和による痴漢発生の抑制」などを唱える人々も存在するし、当会もそういう主張をしていたが、これでは混雑緩和をすることによって女性専用車両の導入が促進されてしまうことになる。

既にご存知の方も多いと思われるが、首都圏ではこれまで女性専用車両を強く推してきた公明党に加え、最近では共産党が「痴漢ゼロ実現へ」という表題を掲げ、女性専用車両を都営地下鉄の全路線・全列車に終日運行させようと、交通局に非常に強い圧力をかけている。

実際には、女性専用車両を導入しても痴漢は減らない(痴漢が女性専用車両以外で悪さするだけ)ので、「痴漢ゼロ実現へ」と言うのなら女性専用車両を強力に推進するのは違うだろう。

少なくとも女性専用車両の推進が一番の目玉にはならないはずである。

やはり、女性専用車両は推進・拡大すること自体が目的化しているといえるのではないだろうか。

情報元:

地下鉄大江戸線に女性車両、来年1月から 都営では2路線目:朝日新聞デジタル<魚拓

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