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東京都が行った「痴漢被害実態把握調査」の結果が発表される

2023年12月25日、東京都による「痴漢被害実態把握調査」の結果が公表された。

これは2023年8月に都が民間の調査会社に委託して調べたもの。都内在住の方や通勤通学で電車を利用する方々について、インターネットを通じて調査した。

(インターネットによる回答のため『犯罪行為としての痴漢』ではなく、『痴漢被害を受けたと感じた』という回答の結果であることに留意されたい)

調査結果を見ると、女性の約45%・男性の約8%が痴漢に遭ったことがあると回答したとのことだが、その結果についてはX(旧ツイッター)などSNS上でも様々な意見や感想などが出ている。

女性専用車両反対派からは

  • 「女性はほぼ全員痴漢に遭っている!」「男は被害に遭わない」という女性達の訴えとは乖離したデータが出てきた。
  • 女性の9割が被害に遭っているというのは「誇張」であるということが行政によって証明された。

という意見がある一方で、賛成派?からは

  • 4割なわけない。もっと多いはず。
  • 電車通学で痴漢にあったことのある女性はほぼ100%だろう。数値を調整して被害を少なめに見せているんだろう。
  • 私の周りの子はみんな痴漢にあっているんだから、みんな遭ってるはず。
  • 痴漢被害 女性45.4% 男性8.6% 電車内81.2% 路上7.9% 駅構内… これ本当?甘いんじゃない?女性の痴漢被害って余裕で7割超えてると思ってた。この日本で女性が痴漢に一度も合わずに過ごすなんで絶対に無理です。

というような、統計を信用しないで「被害を多く主張する声」が目立つ。

東京都ではこれまでこのような調査を行ったことはなく、今回が初だという。

これまでは、例えば首都圏に女性専用車両が一斉導入された2005年前後のタイミングや2018年2月に反対派が任意確認乗車した際にトラブルになってその様子がテレビで取り上げられたことによって世間で女性専用車の是非が大きく話題になったタイミング、2023年1月に大江戸線に女性専用車を導入するタイミングなど、調査をするきっかけはいくらでもあったにも関わらず、それこそ直近で「女性専用車両の導入は御堂筋線事件がきっかけ」などとデマに利用されるような特定の事件が話題になっているわけでもないのに、なぜここで急に調査を行うことになったのか。

東京都では2023年1月に都営大江戸線で女性専用車が導入されており、その前には『日本若者協議会という団体が主に共産党に女性専用車両の拡大推進を働きかけた結果、その共産党が動いて大江戸線に導入が決まったという経緯があることから、今回の調査もその流れの延長線上のものではないかという見方ができる。

実際、日本共産党の池川友一議員のX(旧ツイッター)へのポストによると

「日本共産党都議団が提起し、今年度から痴漢撲滅プロジェクトが始動。なかでも位置付けてきた実態調査の結果を公表」

とある。

今回の調査もやはり、最近になって女性専用車両を積極的に推進している共産党の主導によるものだったのである。

※議員の方のツイートについては公人のため氏名や顔を隠す処理を行っていません

このような調査を行い、公表することで「もっと女性専用車両が必要だ」という世論を盛り上げようということだろうか。

ちなみに『日本若者協議会』という団体自体、調べていくと日本共産党の支持団体と思われる。

今回も東京都が「痴漢被害実態把握調査」を公表したとほぼ同時に『日本若者協議会』の代表の室橋氏がボリューミーな記事を公表している。

普通に考えて東京都の当該報告書が出ることを事前に知らず、報告書が出てから記事を推敲したのであれば、この記事の公開は報告書よりも数日遅れてから公開されるはずである。少なくとも【ほとんど同時】はあり得ないだろう。

今回の報告書や日本若者協議会代表の室橋氏が書いた記事(上記画像)を見る限り、あまり女性専用車両のことについては触れられておらず(室橋氏の記事では一言も触れられていない)一見、女性専用車両によらない痴漢対策を推進する方向にシフトしたかのように見える。

しかし、東京の共産党がこれまでかなり急進的な女性専用車両の拡大を目指していたことから、見方を変えれば女性専用車両反対派を刺激しないよう、なるべく女性専用車両のことは触れないようにしながらも、まだ女性専用車両を推進する考えはあるのかもしれない。

※議員の方のツイートについては公人のため氏名や顔を隠す処理を行っていません

もし仮に共産党など推進勢力にそのような考えがなかったとしても、恐らく世間の人々の多くは「痴漢対策=女性専用車両」という認識であろうから、結果として「もっと女性専用車両を増やすべき」という世論の形成につながる可能性はあるだろう。

もちろん「女性専用車両によらない痴漢対策を推進する」のなら当会も異論はない。

余談だが『日本若者協議会』という団体名から「若者の総意を具現化した団体」と思う人もいるかもしれないが、当会にはそれこそ近年若い人が「女性専用車両に反対」の意思を示して当会に続々入会していることからもそれは誤りであって、女性専用車両に反対する若者も多くいる(周囲から攻撃されないよう、敢えて口に出さないようにしている者もいるであろう)ことを付言しておく。

なお今回の報告書には116ページに以下の記述がある。

痴漢被害防止策の拡充に向けた課題(女性専用車両、女性専用施設の形骸化の恐れ)

女性専用車両に反対する団体等の活動により、女性専用車両に乗車している男性に対する鉄道会社側の対応に制約が生じており、形骸化する恐れがある。

まず見出しからしておかしいのだが、女性専用(や男性専用)施設(例えばトイレや浴場など)が形骸化するのは問題であるが、そもそも女性専用車両は女性専用施設(女性専用の車両)では全くなく、誰でも利用できる施設(誰でも乗れる車両)なのだから形骸化するのは至極当然であろう。

「○○専用」でないものに対して「○○専用xx」と表示しただけで形骸化しないほうが『嘘が罷り通っている』ということになり、おかしい話である。

逆に「○○専用」でないものに対して「○○専用xx」と表示しても形骸化するのであれば、『嘘が罷り通らない社会』ということで良い社会だろう。

そして本文。ここで言う「女性専用車両に反対する団体等」というのは『活動家』とか『人達』ではなく、あえて『団体』と言っていることから当会や差別ネットワークなどのことを指していると推測されるが、自治体の報告書にこのような記載がなされるということは、当会のような女性専用車両に反対する団体の存在を無視することが出来なくなってきたということだろう。

しかしながら結社(団体)の結成や、それによる合法の範囲内での活動に関しては憲法で保障された市民の権利であることから、自治体がそれを阻害しかねない内容を公開するのはいかがなものかと思う。

現在の女性専用車両は事前に国土交通省に『女性専用の用途にする認可』を受けたわけではなく、ただ『一般乗用の用途にする認可』を受けている車両に『女性専用車両』と表示しているだけのものなので『誰でも乗れる一般車両』という条件は変わらない。

それを鉄道事業者がさも「男性禁止」であるかのように見せかけて利用客を、ひいては世間全体をだまし切ってしまおうとしているのが現在の女性専用車両なのだ。

誰でも乗車できるからこそ当会を含む反対派は敢えて男性として乗車しているのだが、『形骸化する恐れがある』と言われてもそれは至極当然である。

そもそも女性専用車両は「ウソをつき通さなければ成り立たない」ものなのだから。

そして女性専用車両は任意協力であるということは既にばれてしまっている。

形骸化する恐れをなくすためには国土交通省から女性専用車両について『女性専用の用途にする認可』を受けなければならないのであるが、今の日本国憲法下ではまず無理ではないだろうか。

本当に痴漢対策がしたいのであれば、女性専用車両の推進には見切りをつけるべきだろう。

情報元:

痴漢被害実態把握調査

https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/tomin_anzen/chian/mijikanahanzai/chikanbokumetsu/R5chikantyosa.html

東京都の初の痴漢調査 女性4割超、男性1割に被害経験 | 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20231225/k00/00m/040/225000c

東京都初の痴漢被害実態調査の結果公表!目撃者が行動する場合、痴漢被害の9割超が止まる(室橋祐貴) – エキスパート – Yahoo!ニュース

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JR西日本の車掌がペン型カメラで列車のトイレ等を盗撮し、逮捕される

JR西日本の車掌が列車内のトイレにペン型カメラを設置して乗客の女性数人を盗撮し、逮捕された。
逮捕されたのはJR西日本の車掌のH容疑者(32)。

H容疑者は今年(2023年)9月から10月にかけて、自らが車掌として乗務していた特急「はるか」のトイレ内にペン形カメラを設置して女性8人を盗撮した他、女子更衣室なども盗撮していた疑いが持たれており、警察の調べに対し「用便中の女性の姿や音に興味があった」などと容疑を認めているとのこと。

今年10月中旬にある職員がJR西日本の施設内にある女性トイレで床にペン型カメラが置いてあるのを発見し、警察に通報して発覚した。

11月22日の会見で、JR西日本の長谷川一明社長は「承知していない」とした上で、「そういうことがあったのなら改めておわび申し上げます」と謝罪した。

JR西日本については、今年6月にも西明石駅構内の階段で車掌が前を歩いている9歳の女児のスカートの下にスマホを差し入れて盗撮・逮捕される事例が発生しており、当会ニュースにおいても取り上げたばかりだが、半年も経たないうちにまたもや社員が盗撮犯として逮捕された。

JR西日本では、以前から社員による痴漢や盗撮が相次いでおり、現在もそれが後を絶たない。6月の西明石駅での盗撮の際も当会ニュースで一度書いているが、JR西日本は関西圏の通勤電車に女性専用車を土日祝日も含め1年365日毎日、始発から終着まで完全終日運行し、さらには一部在来線特急列車にも女性専用席を設けるなど、女性専用サービスには非常に熱心な鉄道事業者である。

しかし現状を見る限り、女性専用サービスに熱心なだけで、痴漢対策・防犯対策に熱心であるとはおよそ言えないだろう。

通常、痴漢や盗撮は1人の常習犯があちこちでやるから多く見えるのであり、ほとんどの男性は痴漢や盗撮はしない。

他の鉄道会社でも痴漢や盗撮で捕まる社員がいないわけではないが、JR西日本はなぜこんなに痴漢や盗撮で捕まる社員が多いのか不思議である。

JR西日本は過去にポスターや車内・駅構内のモニターで

などと、女性専用車を「宣伝」していたこともある。

これでは痴漢対策ではなく、女性客をターゲットにした客寄せサービスだと言わざるを得ない。

いくら表向き「痴漢対策」とか「女性が安心して乗車できるようにするため」などと理由をつけていても、これでは到底信用できない。

世間には「女性専用車両が存在するのは男性が加害者で、女性が被害者という構図をもつ痴漢防止という実際的な目的のため。女性優遇でも男性差別でもありません」と言う者がいるが、この件を見る限り実際には「女性専用車がただの客寄せの女性優遇サービスで、実際には痴漢対策の取り組みなどではないこと」を鉄道事業者自身がよく表しているといえるだろう。

情報元:

特急のトイレで女性盗撮、容疑者はJR西日本の車掌…「1年前から盗撮していた」 : 読売新聞<魚拓

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231122-OYT1T50253/

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熊本市交通局の近況と女性専用(優先)車両を導入した本当の理由

熊本市で市電を運行する熊本市交通局がこの(2023年)11月より乗務員の不足を理由に市電を減便している。

報道によると、2023年4月時点で101人いた乗務員が半年後の同年10月には92人に減り、土曜日は「熊本駅方面のA系統」で16本、「上熊本駅方面のB系統」で14本減便し、平日もB系統で6本減便したとのこと。

そんな熊本市交通局だが、路面電車では全国で唯一、女性専用車両(後に女性優先車両)を運行している事業者でもある。

去る2020年の9月に突然、わずか2両編成の市電に女性専用車両を導入すると発表し、当時インターネット上では「差別だ」「わずか2両のうち1両を女性専用車両にするのは無謀だ」という批判の声が上がった。

その一方、マスコミはこぞって「迷惑行為防止の積極的な取り組み」であるとして持ち上げ、さらに交通局に多数の反対意見が届いてもこれを「県外からの意見」と切り捨てるなど、どこまでも賛成派寄りの偏向報道一色であった。

これだけを見ると、「迷惑行為防止のために『女性専用車両を導入する』と発表した交通局に理解のない人間がインターネットで反対の声を上げたが、マスコミはそれに流されなかっただけ。」と思われるかもしれない。

しかし実は当時の熊本市議会の議事録に「迷惑行為防止の取り組み」とは似ても似つかない、とんでもない『本当の理由』がバッチリ記載されていることをご存じだろうか?

2020年9月の熊本市議会議事録(令和 2年第 3回都市整備分科会-09月17日-01号 )によると、熊本市交通事業管理者の古庄修治氏が議会で以下のような発言をしている。

市電としてもコロナウイルスでこれだけ人が減っておるという中で、いろいろな話題を提供したい、明るい話題を提供したいという中でアイデアの一つとして…(中略)…女性専用車両というのを導入したらいかがかなと言うことで一つアイデアが出ました

つまり、熊本市電の女性専用車両は「最初からコロナ禍による減客・減収対策だった」のである。

言い換えれば『女性客寄せサービス』ということだ。

こんな男女差別になりかねないものを【公営の公共交通機関】が「感染症の流行で客が減ったから」とレディースデー感覚で平然と導入したのである。

一方、熊本市交通局のサイトには現在も「女性優先車両試験導入の背景」と称して「市電における迷惑行為が減らないので、更なる迷惑行為防止の取り組みとして導入に踏み切った」などと書いてある。

しかし、市議会議事録の内容を見れば【「迷惑行為防止の取り組み」など真っ赤なウソ】であると分かるだろう。

熊本市交通局は公営の交通事業者でありながら、女性専用車両という現代のアパルトヘイトともいえる差別を「コロナ禍で客が減ったから」と平然と導入し、しかもその上で世間に向かっては「迷惑行為防止のためです」などと公然とウソをついているのである。

しかし、この事実はマスコミも一切取り上げず、完全に黙殺されてしまった。

この記事をお読みの反対派の方は今からでも良いので少しでも拡散してほしい。

このように熊本市交通局はかつて感染症の流行で乗客が減ったからと、女性優先(専用)車両という差別的方法に舵を切ってまで女性客の増客を目論み、それを「迷惑行為防止の取り組み」で片付けてしまった。

それから数年経ち、今度は乗務員不足から減便というサービス低下をせざるを得なくなって、利用客に不便を被らせている。これではさらなる減客を招くだろう。

特に男性客にとってはダブルの不便被害に他ならない。

熊本市は「車から公共交通の利用を呼びかけている」ところだそうだが、こんなことになった以上、特に男性客の不便を解消させるためにもまずは「迷惑行為防止など嘘っぱち」の女性優先(専用)車両は即刻辞めるべきである。

情報元:

【熊本市電】乗務員不足で11月から1日最大30本の減便 一方で市は「公共交通の利用」を呼び掛け…市民の足に影響は? | 熊本のニュース|RKK熊本放送(tbs.co.jp)<魚拓

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkk/803332

熊本市議会議事録:令和 2年第 3回都市整備分科会-09月17日-01号 (gijiroku.com)

(熊本市交通局サイト)お知らせ 一般向け / 熊本市交通局 (kotsu-kumamoto.jp)

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京阪電鉄社員が非協力乗車中の男性の体に触れた上に「お前」呼ばわり

関西の京阪電鉄の女性専用車両に非協力乗車した男性に対し、駅員が体に触れた上で「お前が原因や」などと乗客をお前呼ばわりする動画がYouTubeにアップされた。

この動画は2023年9月6日、朝の京阪特急に個人で非協力(任意確認)乗車した男性が枚方市駅で撮影したもので、京阪電鉄は平日朝の通勤時間帯の特急に女性専用車両を設定している。

もちろん当会でこれまで何度も繰り返し述べているように女性専用車両は「単なる名前」で、実際は誰でも乗れる一般車両である。

公共交通機関で「男性であるから」と言うだけの理由で排除することは出来ない(本当に強制したら憲法案件になりかねない)から、名前だけ女性専用にして実際は「任意協力で何の強制力もない」という事にして、公共交通機関でこのような車両の運行が出来ているのである。

当会でも過去に何度か京阪電鉄で非協力乗車活動を行い、当初は車掌が女性専用車両に着席していた高齢の男性を混雑した隣の車両に移動させたり、私達が乗車していると(任意協力であるにも関わらず)車内アナウンスで「女性専用車両に男性が乗車しており申し訳ございません」などと発言するなどひどいものだったが、何度か乗車活動や抗議を繰り返すうちに徐々に声掛けは少なくなっていった。

しかし、当会では2022年8月を最後に京阪では非協力乗車は行っておらず(2023年9月現在)、久しぶりに男性が乗車するとこの有様である。

関西は終日実施路線が多く、そのため当会の活動も京阪のような「朝だけ実施」の路線はあと回しになりがちだが、やはり乗車活動をしばらく行っていないと声掛けの復活はもちろん、乗客の体に触れたり、挙句の果ては乗客をお前呼ばわりするなど、どんどん酷くなるようである。

最後にもう一度言うが、女性専用車両と名前がついていても実際は誰でも乗れる一般車両である。

情報元:

【任意確認乗車・パワーワード】「(駅員から)お前が原因や!」 京阪電車 京阪本線枚方市駅にて 女性専用車両

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JR西日本の車掌が制服姿で9歳女児のスカート内を盗撮し、逮捕される

女性専用車を土日祝日も含め、毎日始発から終着まで運行するJR西日本の社員が、制服姿で9歳の女児のスカート内をスマホで盗撮し、逮捕されるという事件があった。

事件があったのは兵庫県のJR西明石駅構内。

2023年6月18日午後3時半ごろ、勤務を終えて制服姿で移動中だったJR西日本車掌のY容疑者(32)が、駅構内の階段で前を歩く女児のスカート内にスマホを差し入れたのを近くにいた人が目撃。「駅員が盗撮している」と警察に通報した。

通報を受け、兵庫県警明石署は同月28日までにY容疑者を逮捕。

取り調べに対し、容疑を認めているという。

今回の事件について、JR西日本近畿統括本部は「詳細な事実確認の上、厳正に処分をする」としているが、JR西日本では以前から社員が痴漢や盗撮で捕まる事件が多数発生しており、現在もそれがあとを絶たない。

比較的最近では、2022年の11月に石川県内でJR西日本の社員が痴漢の容疑で捕まっている。

酷いものでは、2008年12月に滋賀県のJR野洲駅付近で当日非番日だったJR西日本の車掌のK容疑者が通学中の女子高生に刃物を突きつけて脅し、近くの多目的トイレに連れこんで下着を脱がせるなどの乱暴を働くという事件もあった。

この事件では多目的トイレから女子高生の泣き声が聞こえたため通行人が通報。

駆けつけた警察によってK容疑者は逮捕された。

先述の通り、JR西日本は関西圏の通勤電車に女性専用車を土日祝日も含め通年毎日、始発から終着まで完全終日運行し、さらには一部在来線特急列車にも女性専用席を設けるなど、女性専用サービスには非常に熱心な鉄道事業者である。

過去にはポスターや駅構内などのモニターで

「乗ってますか、女性専用車」
「毎日終日運行しているからいつでも乗れる」
「行きも帰りも女性専用車、もう私の習慣です」

などと、女性専用車を「宣伝」していたこともある。

これでは痴漢対策ではなく、女性客をターゲットにした客寄せサービスだと思わざるを得ない。

加えて男性客に対して女性専用サービスへのご理解・ご協力をお願いしている割に社員による性犯罪があとを絶たないのなら、まさに『盗人猛々しい』という他ないだろう。

JR西日本は女性専用サービスに熱心なだけで痴漢には無関心だと言われても仕方ないのではないか。

JR西日本の女性専用車が本当に痴漢対策なのか、根底から疑わなければならないだろう。

情報元:

JR西明石駅で女児(9)のスカートにスマホ差し入れたか JR西日本の車掌を逮捕 – サンテレビニュース<アーカイブ

JR西日本の車掌を逮捕 制服姿で9歳女児のスカート内を盗撮か 西明石駅構内の階段 | MBSニュース(アーカイブ

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女性用トイレで女がスプレーのような物を噴射し逮捕される

2023年6月14日午後1時35分ごろ、大阪・梅田の阪急百貨店の9F女性用トイレで女がスプレーのような物を噴射し、女性客19人が目や喉の痛みを訴え、うち14人が搬送されるという事件が発生した。

搬送された14人はいずれも軽症とみられる。

犯人の女は逃走したが、翌日警察に逮捕された。

逮捕されたのは大阪市阿倍野区のY容疑者(33)。

警察の調べに対し容疑を認めているという。

世間の認識として女性だけの領域は安全で安心と言われるが、実際にはどうだろうか。

今回事件があったのは女性用トイレであり、女性専用車両と単純比較は出来ないものの、女性だけの空間とされる場所での事件は実は結構起こっている。

女性だけの空間だと思って女性が警戒を緩めているのを良いことに、女が(動画や画像を売りさばいて金儲けする目的で)女性を盗撮するようなケースや、スリなどの窃盗犯罪をするケース、さらには暴力沙汰なども決して珍しくない。

だが、女性の加害者の場合は日本の風潮として皆「女性がそんなことをするわけがない」という誤った先入観や女性は非力という先入観で暴力の程度が甘く見積もられ、逮捕されにくく、報道もされにくい傾向にある。

2010年9月5日の朝には名古屋市営地下鉄金山駅の女性用トイレで、精神に異常のある女がたまたま近くにいた女性客を刃物で刺し殺すという事件も発生している。

トイレと車両を同列に述べることは出来ないが、もし鉄道車両内でこのような刃物女が暴れた場合などでは、近くに男性がいれば取り押さえることもできるかも知れない。女性ばかりだと逆に危険である。

また、今回の事件では14人が病院搬送されたものの死者は出さずに済んだが、もし女性専用車両で女がサリンなどの致死性の毒物をばら撒いたらどうなるだろうか。

有事の際に男性はとっさに身を挺して被害を最小限に食い止めようと対処する人が現れる傾向にあることを考えれば、この場合には女性の中でとっさに身を挺して被害を最小限に食い止めようと対処する人が現れるだろうか?

もちろん、「男性がいれば安全・安心である」とは言わないが、このような傾向を考えれば少なくとも「女性だけなら絶対安全・安心」は大間違いであると言えるし、異常な人に性別は関係ないのだから、「こうすれば絶対安全・安心」と保障されることもないのである。

公共交通機関における防犯と安全確保は必須であり、監視カメラをはじめ、様々な方法を考案し、可能であれば実行していくことが必要であろう。

しかし、女性専用車両という方法では痴漢が他の車両に乗って悪さするだけで被害は減らないのだ。

だからこそ、我々が本当に被害が減る女性専用車両以外の防犯対策を提示しているわけだが、そうするとそれを躍起になって「導入されては困る」といわんばかりに否定する者がいる。

例えそれが、JR埼京線で痴漢認知件数6割減の結果を出した実績のある車内監視カメラのように、防犯に非常に有効な方法であったとしても、である。

そのような者は監視カメラを否定するばかりか「女性専用車両内では絶対に痴漢は発生しない」と言い張り、逆に「痴漢対策のため、女性専用車両をもっと増やすべきだ」と言ってひたすら女性専用車両を守り、増やそうとする一方で、女性専用車両の代わりに他の車両で発生・増加する痴漢には全く関心を持たず、痴漢6割減の監視カメラは「女性専用車両に取って代わられては大変」とばかりに言ってくる。

要するにそのような者は実は「痴漢対策としての効果」には無関心なのだ。

そしてそういう者に限って、その「女性専用車両以外の防犯対策」が女性専用車両を減らさないままに併設されると分かると、途端に叩くのをやめて「女性専用車両と共に監視カメラを推進しよう!」などと言い出す。

痴漢対策にかこつけて、痴漢ではなく「男性」を排除しようとする女性専用車両を増やそうとするのではなく、差別に当たらないようにするのは当然として、その上でより効果的な方法を模索するのがあるべき姿である。

情報元:

阪急梅田本店でスプレー噴射、女を逮捕 「催涙スプレーふりかけたこと間違いない」<アーカイブ魚拓

https://www.sankei.com/article/20230615-APZSPKAAK5PM3FXCY4VKA7NSOM/
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「東京メトロ丸ノ内線と南北線に女性専用車」はサイト編集者のミス

先日、東京メトロの公式サイト内の各路線ページの「時刻表」の中に新たに「女性専用車・運行ダイヤ」という項目が登場し、「東京メトロ丸ノ内線と南北線に女性専用車が導入されるのでは?」との情報がツイッターなど一部ネット上に流れた。

正確にいつからそのような項目が現れたのかは定かではないが、当会でも去る2023年2月25日に会員の1人が東京メトロのサイトを見ていてこの項目に気づき、当会内で報告した。

事実確認のため、その会員が東京メトロお客様センターに電話をしたところ「サイト編集者が誤って女性専用車のページを作成してしまった」との回答であった。

そして、丸ノ内線と南北線についての新たな女性専用車の導入についての情報は、今現在はないとの回答。

つい先日(2023年1月18日)も都営大江戸線に女性専用車が共産党などのごり押しで導入され、他の路線にも拡大の要求がなされている中、なんともお騒がせな編集ミスである。

情報元:東京メトロ公式サイト

当会会員による問い合わせ

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都営大江戸線に女性専用車両導入の理由はなんと「混雑が緩和されたため」

すでに多くのマスコミによって報道されている通り、2023年1月18日(水)より、都営大江戸線で女性専用車両の導入が決定したが、その理由がなんと「混雑が緩和されたから」…

2022年11月28日配信の朝日新聞DIGITALによると、導入の要因は「コロナ禍で混雑率が緩和したこと」であるとのこと。

同記事によるとコロナ禍前、2019年の中井~東中野間での混雑率が161%だったのに対し、2021年度には120%に低下し、交通局の担当者が「コロナで地下鉄利用者の行動変容が起き、混雑率がもとに戻ることは無いと考え、導入を決めた」と、説明したとのことである。

本来、痴漢は混雑するから発生しやすくなるのであって、「混雑が緩和されて導入がしやすくなったから導入」というのなら、これは痴漢対策ではなく最初から導入すること自体が目的だったということである。全くもって本末転倒と言えよう。

「女性専用車両に反対するなら代替案を出せ!」と言う女性専用車両賛成派に対し、代替案として「混雑緩和による痴漢発生の抑制」などを唱える人々も存在するし、当会もそういう主張をしていたが、これでは混雑緩和をすることによって女性専用車両の導入が促進されてしまうことになる。

既にご存知の方も多いと思われるが、首都圏ではこれまで女性専用車両を強く推してきた公明党に加え、最近では共産党が「痴漢ゼロ実現へ」という表題を掲げ、女性専用車両を都営地下鉄の全路線・全列車に終日運行させようと、交通局に非常に強い圧力をかけている。

実際には、女性専用車両を導入しても痴漢は減らない(痴漢が女性専用車両以外で悪さするだけ)ので、「痴漢ゼロ実現へ」と言うのなら女性専用車両を強力に推進するのは違うだろう。

少なくとも女性専用車両の推進が一番の目玉にはならないはずである。

やはり、女性専用車両は推進・拡大すること自体が目的化しているといえるのではないだろうか。

情報元:

地下鉄大江戸線に女性車両、来年1月から 都営では2路線目:朝日新聞デジタル<魚拓

https://www.asahi.com/articles/ASQCX422CQCTOXIE02N.html
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JR新宿駅副長「女性専用車両が痴漢対策かどうかは分からない」と発言。やはり「痴漢対策」は建前か。

JR新宿駅の副長が「女性専用車両が痴漢対策かどうかは分からない」と発言した模様がYouTube動画として公開されている。

https://youtu.be/KBdCYVf_F98

これは去る9月29日にJR新宿駅で中央線の女性専用車に乗車しようとした男性に新宿駅のM副長が声をかけたために男性が抗議していたところ、M副長が「女性専用車が痴漢対策かどうかは分からない」と発言したもの。

JR新宿駅では男性を女性専用車に乗せないようにするため、朝ラッシュ時に社員がホームに立って男性と思われる乗客が来ると声をかけるようにしている。  

動画の3分15秒前後で男性が「これ痴漢対策らしいじゃないですか?」と言ったのに対し「痴漢対策かどうかは分からない」と発言。

世間では「女性専用車両」と言えば絶対的に「痴漢対策」であると信じられており、またそうした認識が「当然の常識」と化していると思われるが、実際の現場の職員の認識はどうかというと、ご覧の通りである。

つまり女性専用車を「痴漢対策」だとは認識していないのだ。

その後、M副長はさらに「男性が怖い女性のため」というような発言をしている。

これも世間では「痴漢対策」を単に別の言葉で言い替えたものだと取られがちだが、実は別物である。

「痴漢対策」なら「排除するべきは痴漢であって、それ以外の男性を排除するのはおかしい」となるが、「男性が怖い女性のため」だと「男性が存在しているだけで怖い女性もいるのだから(痴漢でなくても)男性はすべて排除すべき」となる。

つまり、「痴漢対策」ではなく「男性対策」と言っているようなものだ。

もちろん公共交通機関でそのようなことは許されない。

また、女性専用車から一歩外に出れば普通にどこにでもたくさん男性はいるのだが「女性専用車内では男性が怖くても外に出れば大丈夫。女性専用車内でのみ男性がいると怖い」などということがあるのだろうか。

いや、それ以前に自宅等を出てから女性専用車にたどり着くまでにも普通に男性がいる場所を通るのだから本当に「男性が近くにいるだけで怖い」のならそもそも女性専用車にたどり着くことさえできないのではないだろうか?

そういう意味でも「男性が怖い女性のため」(これはしばしば「女性に安心して乗車してもらうため」と言い換えられることもある)と理由をつけて男性排除を正当化するのはいかがなものかと言わざるを得ない。

情報元:

[トレレコ]「女性専用車は痴漢対策」の否定か!?<女性専用車 任意確認乗車>

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阪急電鉄がダイヤ改正を発表。京都線の女性専用車両の運用も改善

阪急電鉄は2022年10月12日付で、今年(2022年)12月17日に、ほぼ全線で大幅なダイヤ改正を行うことを発表した。
阪急電鉄では2024年に特急系統に有料座席車両を導入することになっており、今回の改正はそれを見据えたものであるとのこと。

今回のダイヤ改正では、京都線も大幅に変更されることになった。 京都線で運行されている現行の「快速急行」を「準特急」に改称したり、京都線の現行の「快速」の停車駅については早朝・深夜時間帯に「西京極」を追加し、種別も「急行」に変更されるなど停車駅や列車種別名の変更が行われる他、列車間隔の拡大(減便)や、終電の繰り上げなども行われる。

そんな中、京都線の女性専用車両にも変更が加えられ、大幅に減少されることになった。

京都線の女性専用車両は、2002年に当時の国交省が社会実験として試験導入を要請し、それに応える形で当初から京都線の特急と通勤特急に平日終日導入されたものである(ただし、ロングシート車両が特急に使用される場合を除く)

それ以来20年間、京都線では女性専用車両の平日終日運行が続いていたわけだが、今回のダイヤ改正では女性専用車両の設定から「特急」がなくなり、「通勤特急」のみになる。
そして、その通勤特急も平日ダイヤで1日3往復(上り3便・下り3便の合計6便)のみとなる為、現在の平日ダイヤの特急・通勤特急の1日67往復(上り67便・下り67便の合計134便)から大幅な女性専用車両の減便となる。

そもそも現行法では男女や人種といった【属性】による差別が禁止されているので、そんな車両を現在も(任意協力を抜け道に)運行させていること自体がとんでもない話である。

例えば男性客の中でも、高齢や障がいや体調不良などにより歩行が困難な男性客にまで隣の車両への移動を要請(強要)して良いと思っているのか?

それに女性客だからといって弱者だと決めつけるのも、その女性客に対しても失礼であるという見方もある。

関西では、阪急京都線の他にもJR西日本の関西圏のほぼ全ての路線や大阪メトロ御堂筋線、神戸市営地下鉄に神戸電鉄など、女性専用車両の終日運行路線(神戸電鉄は早朝を除く平日終日)が多数あるが、その一画が崩れることとなる。

情報元:

阪急電鉄ニュースリリース<魚拓> 他

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福岡市営地下鉄全線車内監視カメラ設置へ。市議会では市議が女性専用車両の導入を要請

福岡市営地下鉄は現在、空港線、箱崎線、七隈線の3路線を運行しているが、 このうち七隈線については今年(2022年)2月に新しく導入された3000A系4編成16両に車内監視カメラが設置された。

今後、2024年度から空港線・箱崎線にも順次設置して行く方向で検討しているとのことである。

車内監視カメラは2009年に首都圏のJR埼京線で試験的に設置され、その結果同路線の痴漢認知件数を約6割も減少させる効果を発揮したことから、 それ以降、各鉄道事業者も当初は「カメラを設置する費用が膨大なものになるので出来ない(→これは後にウソと判明)」などと理由をつけてなかなか実行しようとしなかったが、現在では監視カメラを設置する路線も増え、それに伴うように全体では痴漢件数も減少傾向にある。

当会としても、「女性専用車両に反対するなら代案を出せ!」という女性専用車両賛成派の声を受け、単に女性専用車両に反対するだけでなく、車内監視カメラも含め、 様々な(差別にならない)痴漢対策・防犯対策を提言してきた。  

女性専用車両は本来、公平にサービスを提供しなければならない公共交通機関において「痴漢被害が深刻だから」という名目で反対を押し切って導入されたものであり、 あくまでも「痴漢被害が深刻で、しかも他に有効な対策がないから公共交通機関の公平性を犠牲にせざるを得ない」という体での「特別措置」だったものである。

もちろん当会も、女性専用車両に賛成・推進する側が「女性専用車両のほかに有効な手段がない」と言うから、代替案として 車内監視カメラという「他の有効な手段」を提言したまでであり、監視カメラと女性専用車両の併設を求めているのではない。

現在では、先述の通り多くの鉄道路線で監視カメラの設置が進み、女性専用車両では減らなかった痴漢認知件数も、 監視カメラの設置により目に見えて減少傾向となっているが、監視カメラが女性専用車両に取って替わることはなく、2022年現在も首都圏では主に共産党が 東京都交通局に対し「女性専用車両を全路線に終日導入せよ」と猛烈な圧力をかけている。

現在では監視カメラやアプリなど女性専用車両以外の痴漢対策もいろいろ存在するし、先述の通り監視カメラのほうが痴漢対策としては有効といえるが、推進派の動きを見ていると、今では既に代替案があるにも関わらず、なぜか「痴漢が減らない」上に「公共交通の公平性に反する」女性専用車両の推進ほぼ一色で、それ以外の痴漢対策は完全に脇役と化しているように見える。

もはや痴漢対策を名目に「女性専用車両を徹底的に拡大すること」が目的化してしまっているといえるだろう。

昔、女性専用車両が導入されだした当初言われていた「他に有効な手段がないから女性専用車両を設置せざるを得ない」はウソだったのだ。

そんな中、去る9月21日に今度は福岡市議会において「維新の会」の市議が福岡市交通局に対し、女性専用車両の導入を要請し、市交通局の担当者が「検討する」と回答するという出来事があった。

このことについて後日、当会の会員が福岡市交通局に問い合わせたところ、福岡市交通局では以前から女性専用車両の導入を検討しているが、 公共交通機関の公平性が保てないことやJR筑肥線との乗り入れがあることなどから現在、具体的な導入予定はないとのこと。

福岡市交通局も女性専用車両が公共交通機関の公平性に反するという認識は一応あるようである。

先述の通り、女性専用車両を設置しても痴漢は減らない。

これはすでに過去のデータから明らかになっている(だからこそ女性専用車両推進派は「女性専用車両はシェルター」だと言う。

そう言っておけば「シェルターなのだから痴漢の増減は関係ない」と言い訳ができる。

もともと女性専用車両は「痴漢を減らす」という目的で導入されたが、減らなかったため後に「シェルターだ」と言われるようになったものである)

現状を見る限り、女性専用車両の導入促進は一部の政治家や政党にとってのアピールやパフォーマンスとして「うってつけ」と捉えられているのかもしれない。

公共交通機関の公平性を犠牲にしてまで、他社と協議しながら、痴漢の減らない女性専用車両を無理して導入する必要性がどこにあるのか、 福岡市交通局には良く考えて頂きたいものである。

情報元:

“痴漢対策”全車両に防犯カメラの設置検討 福岡市地下鉄~5年間で痴漢99件届け出 | RKBオンライン<魚拓

https://rkb.jp/news-rkb/202209223180/

当会会員による福岡市への問い合わせ 他

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女性専用車両で女スリ逮捕

東京メトロ千代田線の車内でスリを働いたとして、東京都荒川区のパート従業員の52歳の女が警察に逮捕された。

9月22日朝8時半ごろ、新御茶ノ水~大手町間を走行中の車内で、他の女性客の手提げバックに結ばれていた定期入れからICカードを盗んだとのこと。

女は容疑を認めているという。

女性専用車両では過去にも大阪の地下鉄で女性専用車両を専門とする女スリが捕まったこともある。

また、女性専用車両ではないが実はトイレや更衣室など女性ばかりの場所では女が女性を盗撮するようなケースも少なくない。

これは、盗撮した動画を高額販売するのが目的で、女性ばかりの場所だと女性が油断しているからやりやすい上に、自身が女性であるがゆえに疑われたり、逮捕されにくいということらしい。

そして、女性によるこういった(性)犯罪はたとえ逮捕されたとしても報道になりにくい上に、不起訴処分や執行猶予判決になることが多い。

まさに、「灯台下暗し」なのである。

また、過去には名古屋市営地下鉄のトイレで女が見ず知らずの女性を突然刃物で切りつけ殺害するという事件も起きている。

名古屋の女性刺殺、殺人容疑で23歳女を逮捕(アーカイブ

女性専用車両を含め、女性専用エリアが絶対的な安全地帯であるかのように思われている方が多いようだが、犯罪は痴漢だけではないし、女性だけで固まれば安全というものでもない。

なんなら、女性だけで固まっていることによって安心していると警戒・自衛がおろそかになり、より犯罪に遭いやすくなるとも言えよう。

情報元:

女スリ、電車内でパスモをケースからスライドさせて抜き取る…女性捜査員が一部始終目撃 : 読売新聞<アーカイブ

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220923-OYT1T50139/

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東武野田線(アーバンパークライン)が6両から5両に減車発表も女性専用車はそのまま

東武鉄道が野田線(アーバンパークライン)の列車について、現在6両編成で運行しているものを今後2024年度から新型車両に置き換え、5両編成とする事を発表した。

これにより、ネット上では「朝は今でも結構混雑するが、減車して積み残しを出さないのか?」「女性専用車が廃止になるのでは?」などの意見が飛び交った。

ヤフーニュースで2022年5月2日付で配信されたハフポスト日本版の記事『東武アーバンパークラインが6両⇒5両編成に。「混雑が心配」「女性車両は廃止?」の声に東武鉄道は何と答えた?』によれば、減車することになった理由は「コロナによる乗客減から車両数を再検討する流れになった」からとのこと。

また女性専用車については「痴漢対策として必要だと認識しており、廃止するつもりはない」とのこと。

東武鉄道の担当者は「乗客の不利益にならないよう、適切なダイヤの検討に努める」と言っているとのことだが、6両から5両に減車して女性専用車はそのままであれば、これは男性客に対するかなりの不利益が増すことになりえる。

ヤフーニュースのコメント欄にも恐らくは地元の利用客と思われる書き込みが多数見られるが、2022年5月5日現在では一昔前のような「女性専用車は痴漢対策なので絶対に必要です!」といった意見はほとんど見られず、「乗客が減ったからと減車しつつ、女性専用車は維持」という東武鉄道の姿勢に疑問を呈する意見がかなり多くなっている。

多くの鉄道事業者等において、女性専用車が痴漢対策と言いつつ、政治目的あるいは営利目的・客寄せ策などになってしまっていることは当会がこれまで繰り返し述べてきたことだ。

一方で廃止しようとすると一部の女性専用車に賛成な女性客が強くクレームを入れてくるので、廃止できない(廃止したくない)というのはあるのかもしれない。

【2024年4月追記】

東武野田線の5両化について続報が入ったため、前回の確認時から1年経っていることもあり、改めて当会会員が再度女性専用車の存廃を東武鉄道に確認したところ「女性専用車は継続する」と、1年前と変わらずの回答でした。

情報元:

東武アーバンパークラインが6両⇒5両編成に。「混雑が心配」「女性車両は廃止?」の声に東武鉄道は何と答えた?<魚拓

https://www.huffingtonpost.jp:443/entry/story_jp_626f3a32e4b029505df3b876
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高速バス白浜東京線の女性専用席は防犯目的ではなく、コロナで激減した乗客を増やすため。

関東と関西を結ぶバス路線である白浜東京線に女性専用席が導入され、2022年4月21日より運行を開始した。

白浜東京線は明光バス(和歌山県白浜町)と西武観光バス(埼玉県所沢市)が共同運行をしている路線である。

導入理由は長時間運行するため、女性に安心して乗ってもらいたいということで後部の6席を女性専用席にしたとの事だが、何とこの女性専用席は「防犯目的ではない」らしい。

これはバスを運行する会社に問い合わせをした当会会員からの報告によるもの。

※当会の活動対象はあくまで通勤列車の女性専用車(席)であるので、この問い合わせは当会の活動としてではなく、あくまでも会員が個人として独自に行ったものである。

そのため「活動履歴」ではなく、ニュースにて紹介している。

バス会社の担当者によれば(防犯対策が主な目的ではなく)コロナの影響で乗客が激減したため「利用者増のための施策」として和歌山と東京のバス会社間で話し合った結果、出された案だったということだ。

鉄道の女性専用車両も、夜行高速バスなどに見られる女性専用席も、世間では「やむを得ない防犯対策」と認識されていると思われるが、近年コロナで公共交通機関の利用客数が低迷する中、熊本市交通局のようにコロナ禍による減収対策のため、女性客を引き寄せるための女性専用車(熊本市交通局は後に「女性優先車両」と改称)を設置しようとするケースがある。

世間で「痴漢対策・防犯対策だから差別ではない(または仕方ない)」と思われているものを公共交通機関が客寄せサービスに使うなど大いに問題があるが、今回の白浜東京線への女性専用席導入もそうした動きのひとつと言えるだろう。

ただ、会員によるとこの担当者は横柄な態度ではなく「早速、東京の会社にも意見の内容について連絡をする。

今回導入の女性専用席は未来永劫続くものではなく、バスの予約が回復し、女性専用席により男性の利便性が著しく損なわれるような事態になれば当然廃止の選択肢は出てくると思う」と言っていたとのことである。

情報元:

夜行バスに女性専用席、白浜東京線で導入<アーカイブ

https://www.sankei.com/article/20220422-DYOHXD27Z5OERJLGWNOFPYKNQY/

会員による問い合わせ

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「都営大江戸線」への女性専用車の導入報道への誤解と東京都交通局内の混乱について

都営地下鉄大江戸線への女性専用車の導入報道について、2022年3月24日付の読売新聞にて「痴漢被害多い大江戸線、女性専用車両を導入へ、都は混雑への影響小さいと判断」<アーカイブ>という見出しで記事が掲載された。

  • 3月22日の都議会において、公明党の松葉多美子議員の質問に対し、内藤淳交通局長が導入を検討する旨回答した。
  • 大江戸線は痴漢被害が多く、2020年度に交通局が警察に通報した被害件数28件のうち、13件が同線内だった。
  • 都はコロナ禍で乗客が減っており、(導入による)影響は小さいと判断した。
  • 今後、導入済みの新宿線を参考にしながら、検討を進める。

という内容で、これだけ読むとまるで「大江戸線への女性専用車の導入自体はすでに決定で、これから時間帯や車両位置など、導入方法をどうするか検討する」というように勘違いしかねないような記事だ。

実は正確には「これから導入するかしないかを検討する」ということであり、現時点で都が導入の決定を表明したわけではないと判明した。

しかしながらこの記事を見て勘違いした人は少なくなかったようで、都営交通お客様センターもその例外ではなかった。

早速3月24日朝に当会の会員(会員Aとする)が都営交通お客様センターに問い合わせたところ、「導入自体は決定で、区間や車両位置を決めているところである」との回答があった。

しかしその後、別の会員(会員Bとする)が同じく都営交通お客様センターに電話で問い合わせたところ、別のオペレーターが対応し、「導入するという方針は決まったが、導入自体決まったわけではない」と回答。

朝の会員Aへの回答と内容が異なっていた。

会員Bに対応したオペレーターによると「都交通局から大江戸線への女性専用車導入の話が来たわけでなく、私達もニュースを見てその事実を知ったので、他にも多くのお客様から問い合わせをいただいているが、こちらとしても回答できる情報がなく、困惑している」とのことであった。

どうやら、都議会で交通局長が「大江戸線について導入を検討する」と答弁したのを読売新聞が早速報道したということらしい。

会員Bへの回答を受け、今度は朝にお客様センターに問い合わせした会員Aが東京都庁交通局電車部に問い合わせしたところ、「お客様センターが導入決定と回答したのは、読売新聞の報道を見たお客様センターの責任者がそのように回答するよう指示したから」であり、これについては対応した都庁の担当者から「教育不足だった」と謝罪があったとのこと。

さらにお客様センターに対し、厳しく指導するとのことであった。

今回、交通局が導入を検討すると答弁したのには公明党や共産党などが都交通局に対し、昨年あたりから非常に強く女性専用車の導入を迫っていたという背景がある。

情報元:

痴漢被害多い大江戸線、女性専用車両を導入へ…都は混雑への影響小さいと判断 : 読売新聞オンライン<魚拓

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220324-OYT1T50139/

当会会員による問い合わせ

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熊本市電の女性専用車両が女性優先車両と名前を変えて2021年1月から本格導入

2020年9月14日から試験導入されていた熊本市電の女性専用車両について、2021年1月4日から『女性優先車両』として本格導入されることが12月4日の市議会で明らかになった。

9月17日の時点で、交通局には131件の意見が寄せられ、そのうちの85%に当たる111件が反対意見だったが、熊本市交通局が利用者の男女を対象に行った11月のアンケートによると、およそ6割が「安心して利用できる」などと導入に賛成だったので、年明けからの本格導入を決めたという。

一方で「女性専用は男女差別」という意見も寄せられたことから、『女性優先車両』として任意で協力を求める。

交通局運行管理課の伊藤達也課長によれば、「仮に女性専用車両に男性の方が乗ってきても一切排除はしておりません。これは専用ではないというご意見をいただいたものですから。あくまで任意のご協力ということですので、パンパンだったら2両目(女性優先車両)にお移りください」とのこと。

2両編成の後方車両で、平日午前7時から9時までの上下合わせて8本に導入する。

情報元:

熊本市電 女性優先車両 2021年1月本格運用へ【熊本】(アーカイブ) 他

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熊本市電が女性専用車両を試験導入

熊本市交通局は2020年9月14日から12月28日までの間、市内電車において女性専用車両を試験導入すると発表した。

平日の午前7時~8時台に計8本、2両編成中の1両を女性専用車両とする。

「市内電車における迷惑行為(痴漢・盗撮等)の防止を図り、安心して利用いただける環境を提供するため」としているが、すでに関東・関西など他の地域で「痴漢が減らない」「痴漢対策以外の理由で利用している女性客が多い」という結果が出ており、こうした公共交通機関の大原則(同じ運賃を支払えばだれでも公平に乗車できなければならない)に完全に逆行する女性専用車を2両編成中1両という高比率で導入すること自体が完全に常軌を逸脱していると言えよう。

今後、利用者アンケートを取り、本格導入を検討するとのことだが、すでに周知の通り、現在新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、全国的に「ソーシャルディスタンスの保持」「三密の回避」などが言われている最中である。

そうした中で、朝のラッシュ時に全車両のうち半分までを女性専用車両にするという、熊本市交通局のやり方は厳しく批判されてしかるべきものであろう。

情報元:

熊本市電、女性専用車両を試行 導入すれば路面電車初:朝日新聞デジタル (asahi.com)<アーカイブ

https://www.asahi.com/articles/ASN9G6H4TN99TLVB005.html
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相模鉄道(相鉄)の女性専用車の動向について

2019年11月30日に開業が予定されている相鉄・JR直通線について、開業後の女性専用車の動向が明らかになった。

現在、相鉄は全線で平日の朝と夕方以降、最終まで女性専用車を運行している。

相鉄・JR直通線の開業後は朝の海老名方面からの列車のうち、平日7:20~9:30の間に大崎に到着する全ての列車の最後尾が大崎まで女性専用車となる。

また、JR線に直通しない相鉄線内の横浜方面行きについては、平日7:00~9:00の間に横浜に到着する全ての列車が対象となる。

なお、夕方以降の女性専用車はなくなる。

情報元:

11月30日(土)ダイヤ改正について – 相鉄グループ<アーカイブ

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JR西日本が新設の通勤特急に女性専用席の設置を発表

JR西日本は2019年春からJR神戸線(東海道・山陽線)大阪~姫路間で運行する通勤特急、「らくラクはりま」に女性専用席を設置すると発表した。

JR西日本では2007年に大阪から北陸方面を結ぶ特急「サンダーバード」と京都と南紀方面を結ぶ特急 「くろしお」に女性専用席が設置されているが、それに続いてのこととなる。

女性専用席というと「防犯対策」「車内で犯罪を犯す者がいるから仕方がない」「反対する者は被害者の気持ちを考えていない」などと思いこんでいる者が多いが、サンダーバードとくろしおの女性専用席は防犯対策としての意味合いはほぼ無い、ただの女性優遇サービスである。

これは、今回の「らくラクはりま」も同様であろう。

2007年当時、特急サンダーバード車内で起きた女性に対する暴行事件の直後にサンダーバードとくろしおに女性専用席が導入されたので、事件を受けての防犯対策だと思いこんでいる者も多いのだろうが、当時のマスコミ記事によればJR西日本は2007年6月に女性利用客を対象にアンケートを実施し、約8割から専用席を利用したいとの回答を得ており、「もともと女性客の希望があり、(サンダーバードでの)事件と専用席は直接関係ない」などと説明していたとのことである。

情報元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070823-00000923-san-soci(現在はリンク切れ)

つまり、JR西日本は「サンダーバードでの事件に便乗」して「集客効果を期待した、女性優遇サービス」としての女性専用席を「防犯対策に見せかけて」導入したことになる。

すでにご存知の方も多いかと思うが、JR西日本は社員による痴漢や盗撮、さらには女性に対する暴行といった性犯罪が後を絶たない。

比較的最近でも兵庫県のJR立花駅の駅務室で酔っぱらった女性客に駅員が乱暴したというニュースがあるが、2008年には滋賀県のJR野洲駅付近で当日非番だったJR西日本の車掌が通学途中の女子高校生に刃物を突き付けて脅し、公衆トイレの中に連れ込んで下着を脱がせるなどといった、大変悪質な事件も発生している。

※野洲の事件の情報元:JR西車掌を逮捕、女高生包丁で脅しトイレ連れ込む – MSN産経ニュース(アーカイブ

※立花駅の事件の情報元:救護室で女性に乱暴疑い JR西の元駅員逮捕、兵庫 – 産経ニュース(アーカイブ

そんな会社が女性専用車両や女性専用席に大変熱心なわけである。

そしてその導入理由が「防犯対策」ではなく、営利目的であることはここまで述べてきた通り。

これでは「女性を守るための防犯対策なのだから男性差別ではない」などと言っても通らない。

鉄道は公共交通機関である。

たとえ防犯対策であったとしても、女性専用〇〇のようなものは可能な限り設けるべきではないのだが、ましてや「営利目的」で人間が生まれ持った自らの意思でどうすることも出来ない、人種や性別といった「属性」で特定の者に不利益を被らせるなど、絶対にあってはならないことである。

情報元:

JR神戸線に通勤特急がデビューします!:JR西日本<アーカイブ

https://www.westjr.co.jp:443/press/article/2018/11/page_13475.html
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女性専用車両反対運動がネット上で大きな話題に。テレビでも取り上げられる。

当会と協力関係にある市民団体・差別ネットワークが2月16日に実施した東京メトロ千代田線での非協力(任意確認)乗車会の模様や同団体メンバーの1人が2月22日に行ったJR京浜東北線での非協力(任意確認)乗車がYouTubeに公開されたことでネットで大きな話題となり、そのことがきっかけとなって、女性専用車両反対派の活動がいくつかのテレビ番組に取り上げられるなどして、波紋を呼んでいる。

発端は2月16日に差別ネットワークが実施した、東京メトロ千代田線での任意確認乗車会の際、乗車しようとした差別ネットワークのメンバーに対し、女性客が手を出して乗車を阻止したため、差別ネットワークのメンバー達と口論、さらに周囲の他の女性客が騒ぎ出して、その騒ぎが大きくなり、警察沙汰になったというもの。

もちろん、最初に手を出した女性客が悪い(暴行罪)わけだが、その女性客は周囲の他の女性客が騒いでいる間にどさくさに紛れて逃走してしまったらしい。

差別ネットワークのメンバーが警察に通報し、警察が東京メトロに対して警察が臨場するために同線を停車しておくように要請したが、東京メトロはその警察の要請を無視し、電車を発車させてしまったため警察が到着できず、困った警察が同メンバーに非常停止ボタンを押すように指示したことで、非常停止ボタンが押され、一時的に電車の運行ができなくなるようになる事態にまで発展し、電車が遅延した。

そして、ネット上では女性専用車両の議論がにわかに活発化し、様々なサイトにこの一件が取り上げられることとなった。

さらに、2月22日には差別ネットワークのメンバーの1人がJR京浜東北線で行った任意確認乗車活動で、こちらは女性客による「降りろコール」が起き、これらの模様がYouTubeで公開され、「まるでイジメのようだった」などの意見が続出。

そして、ネット上では女性専用車両についての議論がさらにより一層、活発化することとなった。

そうした中、いくつかのテレビ番組でも差別ネットワークの活動が取り上げられることになった。

そのうちの一つ、2018年2月27日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一のモーニングショー」では当日の乗車会の模様(動画)を紹介した後、当日乗り合わせた女性客、そして差別ネットワークの兼松代表にそれぞれインタビューしていたが、紹介のされ方としては「女性専用車両があるから安心して乗れるのに、男性がいると恐怖」みたいな感じで、どうも全体的に男性側が悪者であるかのような扱いだった。

そこを、女性のコメンテーター(弁護士)が「女性専用という名前だが実は男性も乗れる」「痴漢する男性はごく一部なのに、成人男性をほぼすべて排除するようなことをしているから、男性対女性の対立構図になってしまっている」「痴漢を減らす効果があるかは疑問」「痴漢加害者のケアも必要」というような、「まともなコメント」をしてバランスを取っているという感じだった。

その後も、TBS「ビビット」やフジテレビ「グッディ」「バイキング」など、いくつもの番組で今回の件が取り上げられたが「痴漢対策」という理由(当会はこれを建前だと主張している)を全く疑わないのはもちろん、「バイキング」では番組に出演した弁護士が「女性専用車両は強制できる」などと、とんでもない発言をしたり、また「グッディ」では、番組のある出演者が反対派のことを「ちっちぇえ男」などと、侮辱ともとれる発言をしたりするなど、かなり問題のある取り上げ方をした番組が多いように見受けられる(このうち「グッディ」についてはドクター差別こと兼松氏によると、番組のディレクターから「アナウンサーがバランスを取る役目をするはずだったのに、不十分だった」として謝罪があったとのこと)。

テレビで堂々と「女性専用車両は一部の政党や政治家が女性票集めのために推進している側面がある」とか「痴漢対策と言いつつ、実際は料金が割高な、女性専用車両限定広告などで鉄道事業者が利益を得ており、痴漢対策は建前」などとは言いにくいだろうが、そうした面が世間に知れ渡れば女性専用車両反対派や女性専用車両そのものに対する世間の見方もかなり変わってくるだろう。

しかしながら今回、女性専用車両は「専用」と言いつつ実は「任意協力」でしかないということはさらに広く世間に知れ渡ったのではないだろうか。

当会も差別ネットワークも痴漢対策自体は否定しない。

しかし、そもそも女性専用車両では痴漢が減っていない上、政治目的や鉄道事業者の商業目的に利用されており、またそんなもののために公共交通機関の一車両から男性の高齢者や障がい者といった、男性の弱者が事実上排除されてしまっているのも事実。

痴漢対策自体は否定することなく、女性専用車両が何が何でも存続させなければならないものか、改めて考え直す機会になればと思う。