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公明党が武蔵野線に女性専用車の導入を要請

去る1月12日、公明党がJR東日本に対し、武蔵野線に女性専用車両を導入するよう、要望書を提出していたことが分かった。

公明党埼玉県本部の西田実仁代表(参院議員)と安藤ともき県青年局次長(県議選予定候補)が、東京都渋谷区のJR東日本本社を訪れ、清野智代表取締役社長あてに「JR武蔵野線に女性専用車両の早期導入を求める要望書」を提出したとのこと。

今年は統一地方選挙の年であり、埼玉県議会もその時に選挙が行われるが、今回わざわざ候補予定者を連れてきたということは「選挙対策のための女性専用車導入要請ではないか?」と見ることもできる。

現在、首都圏で運行されている女性専用車の大半は2005年当時、与党だった公明党が当時の国土交通大臣が公明党だったことをいいことに「痴漢対策」というもっともらしい理由をつけ、 身内から身内に7万6000人分の署名を添えて導入を要求するなどして、国交省を通じて鉄道会社に圧力をかけて導入させたものである。

しかしその後、女性専用車導入路線の多くで痴漢件数が「横ばい又は微増」という結果が出て、多くの鉄道事業者が自社の痴漢件数を「痴漢件数のデータはない」と言うなどして隠蔽するようになった一方、JR埼京線で導入された車内監視カメラが埼京線での痴漢件数を約6割も減少させたという報告もなされた。

席上、西田氏は「(痴漢などの)犯罪やえん罪防止にもつながる」と、女性専用車の効果を指摘したとのことだが、実際にはすでに女性専用車が導入された路線で「非女性専用車が1両減っているにも関わらず、全体での痴漢件数が横ばいまたは微増」という結果がすでに出ているわけで、非女性専用車では冤罪防止どころか、逆に冤罪の発生率が上がっている可能性すら考えられる。

本当に痴漢やその冤罪を防止しようと思うのなら、そして痴漢に苦しむ女性の気持ちを思うのであれば、車内に防犯カメラを導入するよう要求するのが筋だと思われるが…

情報元:ニュース公明党(現在はリンク切れ)

http://www.komei.or.jp/news/detail/20110113_4223
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JR西日本の女性専用車の終日化の発表について

JR西日本は2010年11月17日、現在、平日の朝夕に実施している女性専用車を来春から毎日・終日に拡大すると発表した。

多くの同業他社が政治的圧力などから、渋々ながら女性専用車を導入・拡大してきた中、自ら痴漢対策とはおよそ思えないような女性専用車をどんどん導入・拡大してきたのがJR西日本である。

JR西日本の女性専用車の車内には、化粧直し用のものと思われる鏡が取り付けられているのだが、痴漢対策に鏡が必要なのだろうか?

こんなことをしている時点で痴漢対策ではなく、女性客のウケを狙った女性優遇サービスであるとわかる。

JR西日本サイトでは早速、女性専用車終日化の件についての発表が行われたが、そこでは白々しくも「痴漢など迷惑行為対策の強化について」という表題をつけ、さらに女性専用車の拡大と共に「警察への連携強化」「痴漢撲滅キャンペーンの実施」などの施策も併記し、いかにも女性専用車両が「痴漢対策の一環である」と、誰もが疑うことなく信じ込んでしまうような発表の仕方をしている。

本当に痴漢対策を真剣に考えているのなら、痴漢件数の減少を期待できない女性専用車両を混雑のない時間帯に拡大するのではなく、JR東日本の埼京線で痴漢件数を半減させた車内監視カメラこそJR西日本も率先して導入するべきであろう。

しかし、JR西日本は一部報道によれば「監視カメラは効果がはっきりしない」などという理由で監視カメラの設置は行わないという。

すでに埼京線で「痴漢件数半減」という結果が出ているのにこれのどこが「効果がはっきりしない」のか?

効果がはっきりしないのは導入後も痴漢件数が減らない女性専用車両のほうである。

ここからもJR西日本の本当の目的が効果的な痴漢対策をすることではなく、「痴漢対策にかこつけた女性専用車両の拡大」であることがわかる。

現在(2010年11月18~27日)、ライブドアやヤフーなどのポータルサイトでこの件についての賛否を問うアンケートが実施されている。

いずれも、(数的には)反対意見のほうが優勢のようだが、実際には賛成意見はもちろん反対意見もその多くが「女性専用車両=痴漢対策」という前提のもとでコメントを述べている。

「痴漢対策」と言って女性専用車両を導入しておきながら、それで痴漢件数が減らないとわかると「痴漢件数の統計は取っていない」とウソをついて、自社路線での痴漢件数を隠蔽しているのが女性専用車両を導入した鉄道事業者の多くの実態であるのだが…

また、現在全く存在しておらず、今後作られることも考えにくい男性専用車両の設置を前提に賛成している意見もかなり見受けられる。

そもそも女性専用車両は表向き「痴漢対策」と称しているだけで、実際には痴漢対策とはおよそ言えないようなものであるから「痴漢対策」の延長線上の「痴漢冤罪対策の男性専用車両」など、まず実現しないと考えたほうが良い。

男性専用車両の設置を前提に賛成したところで実際には「無条件賛成」と同じ扱いにされるのがオチである。

今回、JR西日本は同業他社がこれまでやってきたような(専用車導入後の痴漢件数が減っていないために)導入理由を「痴漢対策」から「安心して乗車いただくため」等とすりかえるというようなことはせずに、はっきりと「痴漢対策強化」を理由(口実)にしてきた。

これも、ひとつにはJR西日本が上記のような「社会の専用車に対する無知」を良いことにしてきていると言えるのではないだろうか?

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富士急バスが女性専用車両を試験運行

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九州管区行政評価局 福岡都市圏に女性専用車両の導入を要請

総務省九州管区行政評価局は31日、九州運輸局に対して、福岡都市圏で鉄道を運行するJR九州(福岡市)や福岡市交通局に「女性専用車両」の導入を促すように要請した、と発表した。

 女性専用車両は2001年3月、痴漢防止対策を目的に東京の私鉄が初めて導入した。現在はJR東日本やJR西日本のほか、7つの地下鉄事業者が朝、夜の混雑時に設けている。九州内では15の鉄道事業者のうち、西日本鉄道(福岡市)だけが取り入れている。

 同評価局は福岡都市圏の住民からの苦情に基づき、2008年から改善を促す「あっせん」を検討していた。

 西日本新聞の取材に対し、JR九州広報は「運行する車両の編成にばらつきがあるという問題があり、現時点で導入は難しい」、福岡市交通局は「運輸局からの指導があった時点で検討したい」としている。

情報元:西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/162453

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「特急いしづち」の女性専用席が廃止

JR四国は、2005年3月より特急いしづち(高松-松山)の指定席で行なわれていた女性専用席(8席)を、2010年3月のダイヤ改正から廃止した。

この事実は、当会会員がJR四国に問い合わせを行なったことにより判明した。

情報元:JR四国への問い合わせ

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京浜東北・根岸線にも女性専用車を導入

JR京浜東北・根岸線の一部で、4月中旬から女性専用車が導入されることが3月11日に発表された。

導入されるのは大宮発の大宮―東京駅間で、東京駅に平日午前7時半~9時半までの間に到着する列車の前から3両目。また大船発の大船―品川駅間でも、同様に女性専用車を設定するという。

情報元:読売オンライン
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100311-OYT1T00025.htm?from=main5

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埼京線の車内に防犯カメラ 年内にも試験導入

 JR東日本は、痴漢対策として、東京都と埼玉県を結ぶ埼京線車内に防犯カメラを導入する方針を決めた。最も被害の多い1号車に一編成だけ試験的に設置するもので、早ければ年内にも天井や網棚など数カ所に高画質カメラを付ける。

 警視庁などからの要請を受けた措置で、警察やJRは「痴漢の有力な証拠となり、抑止効果となる」としているが、犯人の手元が写らない可能性が高く、効果を疑問視する声がある。プライバシーの侵害やほかの犯罪捜査に利用される懸念もあり議論を呼びそうだ。

 JR各社や日本民営鉄道協会によると、鉄道車両内の防犯カメラは、東海道・山陽新幹線のN700系や一部特急列車のデッキ、荷物置き場に取り付けられているが、通勤列車では全国で初めて。

 JR東は、痴漢被害が多い埼京線で一定期間効果を確かめ、設置車両の拡大や、ほかの路線への設置を検討する方針。今後、都市部の大手私鉄やほかのJRにも導入の動きが広がる可能性がある。JR東幹部は「プライバシーなど法的な問題も見極めるとともに、さまざまな意見を求めたい」としている。

 鉄道各社の防犯カメラは、主に安全対策が目的で駅構内やホームへの設置に限られていた。痴漢対策では、女性専用車両の導入などをしてきたが、JR東は「限界があり、痴漢対策には強い姿勢が必要」(同社幹部)との理由から試験設置に踏み切った。

 10月26日に警視庁、千葉、埼玉、神奈川県警と鉄道16社の痴漢対策会議で警察側が設置を要請した。

情報元:東京新聞(TOKYO WEB)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009121202000221.html

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名鉄バスに女性専用席

名鉄バスは来年(2010)1月12日から、名古屋-長野線に女性専用席を設定する。同社は高速バスを20路線以上、運行しているが、女性専用席は初めて。

 名古屋-長野線は1日4往復運行、各便の全36席中、前方の6席を女性専用席に割り当てる。同路線は乗車時間が4時間半と長く乗客の2~3割は女性。要望が多ければ専用席の拡大を検討する。

 12日から予約可能で、電話やインターネットで申し込む。同社は「女性の1人旅でも安心して利用してもらいたい」と話している。名鉄グループでは濃飛乗合自動車の高山-新宿線、豊鉄バスの豊橋-東京線で設定している。

情報元:中日新聞 (2009年12月11日付 朝刊 ネットニュース) http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2009121102000158.html

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警視庁が鉄道各社に車内への防犯カメラの設置を要請

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VIPな高速バス登場 豪華設備や女性専用

「VIPな高速バス登場 豪華設備や女性専用」

豪華な設備や「完全女性専用」をうたうVIPな高速バスが登場した。新幹線よりも料金が安く、出張費をおさえながらも快適に移動ができるのが人気を呼んでいる。「完全女性専用」の高速バスは、「安心、安全」が売り物だ。

株式会社 平成エンタープライズは、2009年8月1日、完全女性専用車両「VIP LINER~プルメリア号」の運行を開始する。男性・女性でスペースをわけるバスはあったが、完全に女性専用とするのは珍しい。 広報によると、「女性は夜間、男性の目が非常に気になるもの。とくに、降りる際に体を触られたという苦情が寄せられたこともありました」。なお、同社の夜行バス利用客のうち女性は4割以上。旅行シーズンやイベントと重なるときには、5割、6割に及ぶこともあるそうだ。

情報元 MSN マネー(2009年07月30付)
http://money.jp.msn.com/newsarticle.aspx?ac=JC46311&cc;=06&nt;=00

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札幌市営地下鉄東西線にも女性専用車両を導入

7月13日より、札幌市営地下鉄東西線で女性専用車両(札幌市交では「女性と子どもの安心車両」と表記)が導入されることとなった。

これは6月16日付の北海道新聞が伝えたもの。
それによると、宮の沢方面、新さっぽろ方面とも7両編成の4両目に設置。平日の始発から午前9時まで運行するとのことである。

北海道新聞の記事では「主に痴漢防止を目的に…」とあるが、実際には市議会での公明党の圧力によるものであり、痴漢対策とはおよそ言えないものであるということは、当ニュースの過去の記事等ですでに何度も述べてきた通りである。(改めて、当ニュースの過去の札幌市交通局関連の記事等も参照頂きたい)

また、この記事では、「女性の乗車しか認められていないが、小学生までの子供や障害者とその介護者に限り、性別に関係なく乗車できる。」 
と述べられているが、これでは読み手に「中学生以上の健常者男性は乗車禁止」と受け取られかねない。これは市交通局のサイトに掲載されている「男性の乗車を拒否することは出来ません」という内容とは明らかに食い違う。

これは記者の認識不足によるものだろうか。いずれにしても交通局が「男性の乗車を拒否できない」(=年齢や障害の有無にかかわらず、男性であっても乗車不可能ではない)とサイト上に明記している以上、このような書き方は不適当であると思われる。

情報元 北海道新聞 2009年6月16日付
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/171818.html

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公明党 横浜線への女性専用車の導入の要望書を提出

公明党東京都本部町田総支部(こいそ善彦総支部長=都議、都議選予定候補=町田市)のこいそ総支部長と女性党員代表らは23日、国土交通省を訪れ、谷口和史大臣政務官(公明党)に、女性専用車両の導入路線と時間帯の拡大を求める要望書を、総支部の女性党員が中心になって集めた6994人分の署名簿を添えて手渡した。

 要望書は、町田市を通る横浜線への女性専用車両の導入と、小田急本線に関し、酒に酔った男性乗客が多く乗る夜間の時間帯への導入を求めている。席上、こいそ氏は「地元の切実な願い。多くの女性住民が求めている」とし、早期導入を求めた。谷口政務官は「大切なことであり、引き続き各社に導入拡大を求めたい」と述べた。

情報元:

http://www.komei.or.jp/news/2009/0324/14084.html

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阪神なんば線の開業による女性専用車両の動向

阪神電鉄なんば線が3月20日に開通し、阪神線と近鉄奈良線の相互直通乗り入れが開始された。阪神電鉄・近鉄奈良線とも、朝のラッシュ時の一部の列車に女性専用車両が設置されているが、今回の相互直通開始によるダイヤ改定で、運転系統などが大きく変化するため、両線の女性専用車両の動向がどのようになるかと思われていたが、結局阪神・近鉄とも既存の女性専用車両は存続するようである。


近鉄はこれまで通り、平日朝ラッシュ時の快速急行(奈良~難波間)に、阪神も平日朝ラッシュ時の梅田行き区間特急にそれぞれ女性専用車両が運行される。

また阪神は神戸三宮から大阪梅田方面に向かう区間特急に設定があり、これはこれまで通りだが、今回新規延長開業する阪神なんば線には設定されない。

両線の直通運転開始に伴うダイヤ改定の詳細については、かなり以前から駅のポスターやチラシ・パンフレットなどで告知されていたが、その一方で女性専用車両の動向に関してはダイヤ改定直前まで全く情報が公開されなかった。

結局、ダイヤ改定前日に駅ホームの女性専用車両乗車位置表示が貼り直されているのを当会会員が確認したため、ダイヤ改定後も女性専用車が存続することが判明した。

情報元:当会による現地調査。

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札幌市営地下鉄南北線での女性専用車両の正式導入日が決定

札幌市交南北線での女性専用車正式導入が、2008年12月15日からと発表された。また、札幌市交では「女性専用車」という呼称は使用せず、「女性と子どもの安心車両」という呼称を使用するということも発表された。

これについて、ネット上では様々な意見が出ているようだ。
「女性専用という、強制性のある名称を改め、より任意性の高い名称にしたのは評価できる」 という意見がある一方、「反対派を黙らせるための、小手先のごまかしではないか?」・「名称を変えても、男性=悪・加害者という観点に立っていることに違いはない」など反対派の間でも見解は分かれている。
なお、当記事では今回、札幌市交が導入する「女性と子どもの安心車両」について、名称が長いことと、名称を変えただけで事実上は女性専用車両と同じようなものであることから便宜上、「女性専用車両」等と表記させていただく。

札幌市交側は、女性以外の乗客、つまり男児や男性の障害者などが乗車しにくいため、名称を変更したとしているがこれまでの経緯、つまり、

  • 元々、首都圏や関西圏などに比べ、地下鉄の混雑率は低く、痴漢被害も特に多かったわけではないこと。
  • また、痴漢とは何の関係もない、刃物による傷害事件が今回の導入のきっかけとなっていること。
  • そして、すでに他地域で導入された女性専用車両の痴漢対策としての矛盾(導入後痴漢件数が減っていない・関西などで見られる、閑散時も含めた実施など。)が指摘され、鉄道事業者側が「女性に安心してご乗車いただくため」と、導入理由を摩り替えているという状況の中での女性専用車新規導入であること。

これらから考えれば、「痴漢対策としての女性専用車両」 では説明がつかなくなる点が多々出てくるため、最初から、「女性に安心して乗車いただくための車両」 として導入するということではないのか? と見ることも出来なくはない。

また、女性専用車両に男性が協力することの任意性について、札幌市交は「任意によるものなので、拒否することはできません。」と、一応認めてはいるが、これは札幌市交のサイトにひとこと記載されているだけであり、札幌の地下鉄利用者全体からみれば、交通局のサイトを見る人は恐らく少数と思われ、またその中で専用車に反対の意思を示し「任意なのだから乗らせてもらう」という人はさらにその中の一部である。

さらに実施後は、

  • 案内放送により、協力の呼びかけを行う。(知らずに女性専用車に乗車する男性客が出ないようにするためと思われる。つまり女性専用車内に男性がいると、それを見て他の男性客も乗車してくるため女性専用車の形骸化につながる。だから、それを防ぐためではないかと思われる。)
  • ホームに警備員を配置する。(警備員を配置しているだけで、男性乗車禁止のように見える。)

ということが既に予定されており、これらのことから他地区同様、札幌でも女性専用車が任意協力と言いつつ「事実上の強制」となる可能性は高いと思われる。

札幌市交が駅の放送やポスター等で「任意協力」を明記・明言するのならともかく、そうでない限りは、大多数の人は、女性専用車への協力が任意であるということも知らないまま「男性が乗車すること自体、絶対してはいけないこと」と認識することであろう。

ネット上では、「札幌市交が女性専用車の任意性を認めた。一歩前進だ。他の鉄道事業者よりもずっといい。」と、大きく評価する声もあるが、果たして本当にそうなのか、今後もその動向をよく見ていく必要があると思われる。

情報元:(札幌市交通局サイト)
http://www.city.sapporo.jp/st/anshin_syaryo/anshin_syaryo_donyu.pdf

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女性専用車両の導入アンケートの結果発表&正式導入を決定

札幌市交通局では、8月から9月にかけて、地下鉄南北線で女性専用車の導入実験を行い、期間中に利用者アンケートを取っていたが、この度、アンケートの結果が発表されると共に、女性専用車の正式導入も決定した。

まずアンケートだが、ネット上などでは「最初から賛成圧倒的多数の結果を出すためのアンケートだろう」と言われていたが、予想通り「圧倒的賛成多数(反対意見は2~3割前後)」の結果が発表された。

札幌の女性専用車に関するアンケートとしては、交通局の他、当ニュース2008年7月20日付の記事(札幌市営地下鉄南北線への女性専用車両の導入アンケート)でも紹介しているBNN社がアンケートを取っているが、こちらは「反対意見が過半数(約57.7%)」という結果が出ている。

同じことに関するアンケートで、なぜこんなに結果が異なるのだろうか?
BNN社が反対派だからではないのか? と思う人もいるかもしれないが、これはそうとは言えないと思われる。なぜならばBNN社は、アンケート結果が出た後、自社サイトで、(反対が過半数を占めたが)「女性専用車を望む声も一定数に達してきている」と、賛成派寄りとも取れるコメントをしているのだ。

女性専用車導入を行った鉄道事業者は過去、専用車アンケートで様々なイカサマまがいのことをしてきた。例えば、専用車導入に関するアンケートを取って「反対多数」という結果が出れば、再度アンケートを取り直して「賛成多数」という結果を強引に出したり(JR西日本・横浜市交)、あるいは専用車両利用客に重点的にアンケート用紙を配布して、最初から賛成多数という結果が出るような工作をしたり(神戸市交・相鉄)するなどしてきたのである。
そしてネット上でそれらのことが知れ渡り出すと、今度は鉄道事業者はアンケートを取った方法や男女比などを細かく公表し、いかにも「イカサマアンケートではありません」 と言わんばかりに、「賛成圧倒的多数」のアンケート結果を公表するようになった。(先の名古屋市交東山線のアンケートがそうだった。)

今回の札幌市交のアンケートでも、わざわざ男女比の他、アンケートを取った場所(南北線では駅改札口前)まで公表している。「女性に多く配布したり、女性専用車付近の乗客に重点的に配布するようなインチキはしていませんよ!」 と言わんばかりである。

しかしながら、札幌市交では過去にもアンケートを取っており、その際には「反対多数」で導入は見送ったという経緯がある。また、公明党に専用車導入の圧力をかけられていたという経緯もある。
これらのことを考え合わせると、札幌市交での専用車導入は試験導入やアンケートを取る前からの既定路線であり、このアンケートも、(外部からは伺い知ることの出来ない)何らかの手法をもって、賛成多数となるよう操作されたアンケート結果である可能性は否定できないだろう。

なお、正式導入が決まった女性専用車両は、12月中に南北線で朝ラッシュ時に、来年夏には東西線でも導入する予定。東豊線は4両編成と編成数が短いため導入する予定はない。

情報元:
読売オンライン 北海道発2008年10月11日付
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20081011-OYT8T00034.htm

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夜行高速バス「ノクターン号」が女性専用車両を廃止

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札幌市交通局が女性専用車両の導入試験の概要を発表

札幌市交通局は8月1日、女性専用車両導入試験の概要を発表した。

実施期間は8月18日(月)から9月12日(金)までの平日。時間帯は始発から9時まで。南北線の上下方向において真駒内寄りの先頭車を女性専用車両として実施する。

女性専用車両に乗車可能なのは女性・小学生以下の児童・身体の不自由な者とし、「身体の不自由な者」は障がい者手帳所持者を想定している。

また、同交通局は男性が女性専用車両に乗ることは任意であることも公表している。

情報元:

http://www.city.sapporo.jp/st/senyo/senyo_jikken.pdf (PDFファイル)

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札幌市営地下鉄南北線への女性専用車両の導入アンケート

先日、当ニュースでもお伝えした通り、8月より札幌市営地下鉄南北線において1ヶ月間女性専用車両が試験実施されることになったが、これについて、北海道のインターネットニュースサイト運営会社のBNN社(ブレーン・ニュース・ネットワーク)がネット上で、札幌市交通局南北線の女性専用車両試験導入についてのネットアンケートを行った。

現在、アンケートの募集は締め切ったが、結果は以下のURLより見ることができる。
http://www.bnn-s.com/enq/enqVote.php?enq_cd=163

回答者は以下の選択肢の中から、自分の考えに一番近いものを選ぶという方法。

・痴漢被害減少に効果が期待できるため必要
・痴漢に間違われる心配がなくなるので賛成
・痴漢被害の抜本的な解決策にはならず不要
・車両の先頭(または最後尾)では下車後の移動が不便なため反対
・どちらでも構わない

アンケートを取り始めた当初(7月7日午後10時現在)では、「痴漢に間違われる心配がなくなるので賛成」が84.1%と圧倒的多数だったが、その後「痴漢被害の抜本的な解決策にならず不要」の方が多くなり、最終的には「痴漢被害の抜本的な解決策にならず不要」が57.7%(352人=男性286人・女性66人)と、過半数を占め、「痴漢に間違われる心配がなくなるので賛成」は29.9%となった。
_____________________________

なお、札幌市交通局も試験導入期間中に、女性専用車の是非について利用者アンケートを取るとのことであるが、反対派の方々ならすでに多くの人がご存知のように、今回の札幌市交通局の女性専用車両導入も、他地区同様、市議会等での公明党の圧力によるものであり、痴漢対策とは全く関係ないと言ってよいようなものである。

関東や関西で導入が進められていた頃(2003~2005年位)から、札幌市議会で公明党議員が交通局に、女性専用車導入について質問したりするようなことはあったが、交通局は女性専用車導入アンケートを取り、「反対多数なので導入しない」としていた。

しかし昨年、札幌市交東豊線で起きた、痴漢とはまったく関係のない、男女問わず誰でも被害者・加害者になりえる、車内での刃物による傷害事件を理由に、公明党が市長に女性専用車導入の要望書を手渡し、その後再度、交通局がアンケートを取り、前回のアンケートにあった、「性差別になるので反対」という選択肢をなくすなどして賛成多数という結果を出し、今回の試験導入に持ってきたものである。

また、傷害事件は東豊線で起きたが、女性専用車導入が決まった時点で、どの線区に導入するかなどが未定であり、南北線に試験導入と決まったのはその後である。それらのことからネット上では、「理由は何でも良いから、とにかく少しでも女性専用を拡大することが目的になっている。」というような意見も出た。

今回のBNNのアンケートでは結局反対多数となったものの、交通局が試験導入期間中に取る予定にしているアンケートではどのような結果が出るか。

一度「反対多数」で女性専用車の導入を見送っているにもかかわらず、再度アンケートを取り、女性専用車試験導入を決定していることなどから考えると、仮に賛成多数という結果が発表されたとしても、そのまま素直に信じてよいものかどうかという話にはなるかもしれない。

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阪急京都線の女性専用車両が運用を拡大

阪急電鉄は、現在京都線特急・通勤特急において2扉車(6300系)限定で女性専用車両を実施している(平日ダイヤ実施日の終日)が、7月7日よりこれを3扉車(9300系)によって運行されている列車にも拡大する。実施対象の曜日と時間帯・列車種別・設定位置等に変更はない。

同社はこれまで「2扉車は構造上、逃げ場が確保しにくい。」という理由で3扉車への女性専用車両導入は見送ってきたが、今回の対象車種拡大により、その原則が破られることとなる。

情報元:

http://rail.hankyu.co.jp/sharyo/women.html

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札幌市営地下鉄南北線で女性専用車両の運行実験

札幌市交通局は8月中旬から1ヶ月間、南北線において女性専用車両の運行実験を行なう。

実験は平日の6~9時、実施箇所は先頭もしくは最後尾の車両で、どちらに設定するかは未定。また区間や上下方向についても未定。

試験期間中にアンケートを実施し、導入や設定内容については検討する。

情報元:

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/100961.html?_nva=41