2025年7月~12月の間に体験談投稿フォームにいただきましたご投稿のうち、投稿者が「公開しても構わない」とご回答されたものの中から一部ご紹介します。
南海電鉄に抗議・要請された方の体験談
こんにちは。6月の終わり頃に南海泉北線準急での体験談を投稿させていただいた者です。この度は私の体験談を掲載していただきありがとうございました※。
本日は、前回の投稿以降に発生した出来事についてご報告させていただきます。
まず、8月11日(月)に南海難波駅の駅長室において設定列車・区間の明確化を求める活動を行いました。始めに設定区間についての確認を行ったところ、実際には天下茶屋までの設定であるにも関わらず、終点難波までとの回答が返ってきました。そこで車内放送では天下茶屋までとの案内があることを伝えると、かなり困惑して天下茶屋までと訂正した答えが返ってきました。実際、私が天下茶屋から急行の4号車に乗車(通り抜け)すると声かけはないものの女性客から睨まれることがよくあります。そこで天下茶屋到着時に女性専用車両を当駅で終了する旨の案内をお願いしました。その次に、設定のない準急では女性専用車両がない旨の案内をしたり、ステッカーを着脱式にして設定のある列車にだけ掲出したりして設定がないならはっきりないと案内するよう依頼してこの日の活動を終えました。
次に、南海本線に1000系1007Fという車両があるのですが、その編成に9月1日に新しいタイプの女性専用車両ステッカーが掲出されていることが確認されました。そのステッカーは、従来よりピンクの面積が大きくなって、しかも体の不自由な人やその介護者、小学6年以下の男児も乗れるという表記がなくなっているのに、外国語での設定列車の案内など必要な案内が一切追加されていないかなり悪質なものでした。そこで9月2日に南海電鉄に対して女性専用車両への男性の乗車を完全に禁止する気なのかという内容の質問をしたところ、禁止することはできない、あくまで任意との回答でした。しかしその後、このステッカーの写真を見せて男性も乗れることをきちんと書いてほしいと私が言うと、その男性とは体の不自由な人のことかと聞かれました。このことからも、南海は女性専用車両に男性は極力乗せたくはないと考えているようです。
以上を報告とさせていただきます。長文失礼しました。
当会からの回答
ご報告ありがとうございます。
内容を拝見する限り、南海電鉄は女性専用車両の運用について非常に曖昧で、惰性で続けているような印象を受けます。「難波まで」と誤った回答をした後に訂正する点など、その場しのぎの対応が目立ちます。
本来、女性専用車両は名称に「専用」という文字が入っていますが、実際には誰でも乗れる規則のままで、任意の協力ということになっているため、男性の乗車を拒否することはできません。また、乗客に対して「男性が乗車する場合もある」ことを知らせる必要があります。しかし、こうした案内が曖昧になると、やがて現場の鉄道員が男性に声かけを行うようになり、さらに放置すれば「任意協力」という前提すら忘れられ、強制排除が起きかねません。
私たちはそのような事態を防ぐため、あえて女性専用車両に乗車し、任意協力であることを周知する活動を行っています。ただし、女性専用車両を運行する鉄道事業者は多く、すべてに同時に対応することは困難です。どうしても終日運行のJR西日本や神戸市営地下鉄などが中心となり、南海電鉄のように平日朝のみの事業者は手薄になりがちです。
その中で、投稿者様のように現場で活動してくださる方の存在は本当に心強いものです。今後もぜひ、無理のない範囲で活動を続けていただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
都営大江戸線に乗車された方の体験談
都営大江戸線に任意確認乗車をしてきました。貴会の報告通り、確かに乗っていたり乗ろうとしていたりする男性への諸職員からの個別の声かけはありませんでしたが、その一方で、一部の女性客からの迫害は目に余るものがあります。イヤホンをしているのに、無理矢理(「ここ女性専用車」などと記されているであろう)スマホの画面を見せようとする、肩に触れる、あるいは汚い物を見るような目で睨みつけるなど、「ここは私たちの聖域なんだから入ってくるんじゃないわよ」とでも言わんばかりの態度です。
当の交通局も、「(本当は誰でも乗れるのだが、それはさておき)男性が利用している場合がある」とステッカー等に記しています。であるならば、男性が乗車しているからには何か事情があるはずだ、だからそっとしておこう、と考えるのが自然だと思うのですが、男性に声かけする女性客たちはそのようには考えられないのでしょうかね。たとえば先のイヤホンにしてもそうですが、補聴器の可能性もあるわけです。そうしたことに意識が向かないのでしょうか。何らかの差別意識・特権意識があるとしか思えません。
東京都交通局も東京都交通局です。公共交通機関を運用している以上は、すべての乗客が安心して乗車できるよう努める責務があるはずです。今回の私のように前に不快な思いをしている男性がいる以上、「一応協力をお願いしているだけなのだから、あとは知らん」という態度は極めて無責任です。ましてや、ただ乗っているだけの男性が変な人のような状況を作っていることはあるまじきことだと思います。
当会からの回答
ご報告ありがとうございます。
東京都交通局に限らず全国的な傾向ですが、鉄道員からの声かけは以前より大幅に減った一方で、女性客からの声かけや干渉は依然として多く、路線によってはむしろ増えている印象すらあります。
また、鉄道員に「女性専用車両は任意協力かどうか」を尋ねた際、以前は素直に「任意です」と答えていたのに、最近はなかなか認めないケースが見られます。任意であることを積極的に隠すよう、指示が出ているのではないかと疑いたくなる状況です。
任意協力であることを周知せず、「女性専用」とだけ表示するからこそ、「ここは私たちの領域だから入るな」という態度を取る女性客が現れます。そして鉄道事業者は男性が乗りにくくなるような空気を作りつつ、任意であることは曖昧にしたままにしているようにも見えます。
こうした状況に対抗するには、不快な思いをする場面があるかもしれませんが、男性が根気強く乗車を続けることが重要だと考えています。鉄道事業者は「敢えて乗車する男性はごく少数」と踏んでいる可能性があり、だからこそ私たちは地道に「任意であることを示す乗車」を続け、同じ行動を取る男性を増やしていく必要があります。投稿者様もその一人であり、大変心強く思います。
今後とも無理のない範囲で非協力乗車を続けていただければ幸いです。 また何かありましたら、ぜひ当会までご連絡ください。
JR西日本に問い合わせされた方からの体験談
JR西日本の客センが虚偽の回答をしました。
2025年8月14日に「The黒騎士」氏※がJR難波駅で乗務員に個別の声かけをされた件で抗議電話をしたら、Hと名乗る女性らしきオペレーターが以下の不適切対応をしました。
当方(以下、「当」と表示):女性専用車には男性も乗れるのか?
オペレーターH(以下、「H」と表示):女性と(例示列挙されている)男性以外の客には乗らないようにお願いしてるし、もし男性が乗ってたら個別に声かけをする。
当:そうではなく、男性も乗れるかどうかを訊いてる
H:女性と(例示列挙されてる)男性以外の客には乗らないようにお願いしてるし、もし男性が乗ってたら個別に声かけをする」(全く同じ言葉を繰り返した)
当:国交省は『男性も乗れる』と回答しているし、他社も(男性乗車は)『可能でございます』と即答で回答する会社もある。そもそも貴方の受け答えは日本語としてもおかしい
H氏が一旦保留にした後
H:法的強制力はないが協力をお願いしている
当:だから乗れるか乗れないかをハッキリ言えよ。強制力が無いなら乗れるだろ。
H:そうですね(小声)…
当:それと貴方は個別の声かけをすると言った。他の人の情報によるとJR西日本の客センは個別の声かけはしない旨の回答をしていると聞いている。相手によって回答内容を変えるのはおかしいだろ」
H氏が保留にした後
H:基本的には声かけはしないが係員が必要と判断すれば声かけをする。
当:必要ってどんな場面なんだ?具体的に言ってくれ。
ここで上席のYと名乗る男性らしきオペレーターが登場
当:先程の回答者は個別の声かけをすると言ってるが本当か?
Y:いえ、個別の声かけはしていない
Y氏は個別の声かけをしないことが会社としての方針であると言ったうえで、H氏が資料をキチンと確認もせずに間違った回答をしたと非を認めて謝罪しました。
Y氏は「The黒騎士」氏の件も乗務員の対応は会社の方針に反してると認めて、この件でも謝罪をしました。
それで当方も今後はこのようなことが無いように更なる社員教育の徹底をお願いして話を収めました。
今回の件で、JR西日本は今でも平気で虚偽の回答をすることがよく分かりました。
当会からの回答
ご報告ありがとうございます。
投稿者様は女性専用車両が任意協力であることを十分理解したうえで問い合わせをされていたため、H氏の誤った説明に惑わされずに済みましが、知識のない方であれば完全に誤解させられていた可能性があります。
JR西日本はつい先日も特急列車の女性専用席について「非公開の約款に記載されている」と虚偽の説明を行い問題になったばかりですが、今回の件を見る限りまだ改善されていないように思われます。
どうか今後も鉄道会社の不誠実な対応に対して抗議活動を続けていただければと思います。こうした活動を行う人がいなくなれば鉄道会社の誤った説明が“当たり前”として定着してしまいますので。
国土交通ホットラインステーションに問い合わせの体験談
JR西日本の女性専用席について国土交通ホットラインステーションは今まで当方に何度も
「JR西日本が一部の特急列車において実施している女性専用席については、全ての座席を女性専用席としているわけではなく、一部の座席において実施しており、男性を含む全ての利用者が乗車できることから、鉄道営業法において禁止されている輸送の拒絶には該当しないと考えております。」(原文ママ)
と言い続けたので、貴局HPに記載された”国土交通省の回答”を令和7年6月28日にメールで送信して国土交通ホットラインステーションとしての見解を問いました。
しかし、先方から全く返答が無かったので9月3日に回答を催促するメールを送信すると、本日、国土交通省鉄道局鉄道サービス政策室のSと名乗る職員から驚きの回答メールが届きました。
当方が国土交通ホットラインステーションに行った質問は
「JR西日本の特急列車の女性専用席について次の2点を確認させていただきます。
『女性専用席についても女性専用車と同様に法的根拠や運送約款上の根拠を持たず、強制力を持たないものであるからして、男性が女性専用席に乗車することは何らにも違反することもなければ不正乗車ともならない。よって、男性が女性専用席から強制的に退席させられることはないし、もしそのようなことがあれば問題である』
『鉄道事業者のサイトに「ご乗車(ご利用)できる方」を乗せたところで、運送約款上、それ自体は何ら効力を持たない。』
JR西日本の特急列車の女性専用席については、上記2点の認識で間違いないでしょうか。」
すると本日、国土交通ホットラインステーションから届いた回答は
「運送約款は各鉄道事業者が定めているものです。運送約款に関するご質問については、各鉄道事業者にご質問いただきますようお願いします。また、JR西日本が運行している列車は男性を含む全ての利用者が乗車できることから、鉄道営業法において禁止されている輸送の拒絶には該当しないと考えております。
国土交通省鉄道局鉄道サービス政策室 〇〇〇〇」
このように国土交通ホットラインステーションは女性専用席だけではなく女性専用車両からも男性を排除することを容認する回答をしており、貴局HPの記事※で”国土交通省の回答”として記載されている内容も否定しております。
女性専用席(車両)については、国土交通省は令和時代の今でも場当たり的な対応しかしておらず、大変レベルの低い仕事をしている官庁であることを貴会にお知らせさせていただきます。
当会からの回答
当会へのご報告ありがとうございます。
まずご報告を読ませていただいて「運送約款は各鉄道事業者が定めているものだから運送約款に関するご質問については、各鉄道事業者へ」と各鉄道事業者に回答を丸投げしている。
さらに「男性も利用できるから輸送拒絶にあたらない」などと詭弁を弄している(この理屈なら極端な話、1座席を除いて全て女性専用にしても「男性の利用は拒絶していないから問題ない」と言えてしまう)
というようにも思いましたが、女性専用席の件について国交省に直接問い合わせた会員によると、
- 約款についての質問について「まず鉄道会社に問い合わせするように」という回答は正しい。
- 鉄道会社で言われたことに対して「おかしいと思うこと」に対して上位機関である国交省に尋ねるという序列があるのにそれをすっ飛ばしているのであれば「まずは鉄道会社に尋ねろ」とする回答は誤ってはいない。
- ホットラインステーションもJR西の女性専用席の取り扱い(強制力はなく任意)を知っているからこそ、運用上では「JR西日本が運行している列車は男性を含む全ての利用者が乗車できることから、鉄道営業法において禁止されている輸送の拒絶には該当しないと考えております。」という回答になる。
- つまり、ホットラインステーションは実際に男性が女性専用席への着席を(お願いの範疇を超えて)強固に拒絶された、または着席していたら(お願いの範疇を超えて)強制的に退席させられた場合に、その事実をもって鉄道営業法に則って問題行為かどうかを判断してくれるところである。
- 私が国交省に対応してもらえたのはまずはJR西日本に問い合わせて「非公開の運送約款がある。それが有効なため、女性専用席に男性が着席することはできない。」という回答をもらったため、「そんなことは本当なのか」と思い、次に近畿運輸局に問い合わせたところ「JR西日本がそのように回答しているのであればそのとおりなのだろう。問題ないので当局が何かできることはない。」という回答をいただき、その回答自体も疑わしかったのでさらに上位の機関である国交省に問い合わせるという順序を踏んだからこそである。
とのことでした。
つまり、「全ての座席を女性専用席としているわけではなく、一部の座席において実施しており、男性を含む全ての利用者が乗車できることから、鉄道営業法において禁止されている輸送の拒絶には該当しないと考えております。」というホットステーション側の回答も、一見
「全部の座席が女性専用じゃないんだから別にいいだろう。男性も女性専用席以外なら利用できるんだし…」
と答えているように見えますが、実は「女性専用席は男性利用禁止」とはひとことも言っていないんですよね。
「女性専用席は全部ではなく一部」とは言っていますが、同時に「男性は女性専用席以外の座席しか利用してはいけない」とは言っていません。そして「男性を含む全ての利用者が乗車できる」とは言っていますが、「女性専用席以外に乗車できるから」とは言っていません。
男性が女性専用席を利用することの可否については「実は触れていないだけ」なのです。
実際はホットラインステーション側も女性専用席や女性専用車が「任意協力で強制力を持っていない」ことを知っているから「別に一部だけだし、いいじゃないか」的な回答ができるということのようです。
これは、駅構内や女性専用車内によく貼ってある「小学生以下の男児・障がい者と介護者の方も乗車できます」という、いかにも「それ以外の男性は乗車禁止」と勘違いさせるあの文言と、非常によく似ているような気がします。
もちろん、今回の問い合わせに限らず、普段から任意協力であるということを鉄道事業者も国交省も利用者には直接言わず、あたかも強制であるかのように運用・回答しているのは引っかかるところではありますが、これは地道でも私達が世間に根気よく告知していくしかないと思います。

